ミュンヘンの治安は悪い?注意したいエリアや安全対策を現地在住者が解説!
この記事を執筆したライター:ミュンヘン在住「Noki」さん
20代前半からヨーロッパへの陸上競技留学、スポーツトレーナー、スポーツマッサージを経てドイツの日本食料品店に務める。出会い1つ1つを大事にする性格から様々な繋がりを持ち、営業部として走り回る。主に日本酒を担当し地元の広島を中心に、いくつかの酒蔵との繋がりを担う。日本語 ドイツ語 セルビア語で会話をし、ミュンヘンにある義理家族のセルビア料理店にも携わる。
【ドイツ・ミュンヘン在住者執筆】ミュンヘンの治安について現地在住者が解説します!
ミュンヘンはドイツの中でも裕福な街で、失業率も犯罪率も低く比較的安全な都市ですが、スリなどの軽犯罪は日本に比べると多いです。
しかしベルリンや他の都市と比較すると、ミュンヘンではここが危険な地区とか無法者地帯・地区か無いに等しいです。
今回はミュンヘン在住のNoki_in_Europaさんが、ドイツ・ミュンヘンで気をつけたい犯罪や対策、治安の悪いエリア、ホテルをとるのにおすすめのエリアをご紹介します。
ミュンヘンの治安についてもっと詳しく知りたい人は、「ロコタビ」で現地のロコに直接質問してみるのもおすすめです。
ミュンヘンはドイツの中でも比較的治安が良い都市
筆者はヨーロッパのいくつかの都市で生活をしたことがありますが、その中でも現在住んでいるミュンヘンはドイツだけではなく、ヨーロッパの中でもダントツに治安がいいと感じています。
その理由は、
1 : 人々が旅行者に慣れている(外国人慣れしている)
2 : 困っていると助けようとする
3 : バイエルンの人々は街を大事にしている
これらの理由があげられます。
1:人々が旅行者に慣れている(外国人慣れしている)
ミュンヘンは観光が有名でヨーロッパだけではなく、世界中の人が訪れます。
旅行者だけではなく留学生も多いことでも有名で、街の人は外国の人に対して優しく接してくれる印象です。
2:困っていると助けようとする
迷っている様子だと街の人が声をかけてくれることがあります。
「大丈夫ですか?」
「何か必要ですか?」
といったように、困っていたり、迷っていたりすると助けてくれるんです。
知らない人に声をかけられる街ほど、治安が良いという証明になると私は思います。
何か問題が起こりやすい国や都市では、他人との接触を避ける傾向にあるからです。
3:バイエルンの人々は街を大事にしている
バイエルン州の人たちはバイエルンそのものに自信や誇りを感じています。
その心は街の治安の良さや清潔さにも関係しています。
ミュンヘン旅行中に注意したい治安の悪いエリア
ミュンヘンの治安はドイツの他の地域と比べても比較的良い街ではありますが、治安の悪いエリアも存在します。
Photo by Noki_in_Europa 写真上:中央駅付近/下:マリエン広場
それは中央駅付近とマリエン広場です。
Photo by Noki_in_Europa
マリエン広場や周辺は、観光名所としても人気で毎日賑わいがあります。
その反面、残念ながら軽犯罪の被害も稀に耳にします。
筆者はトラブルに巻き込まれたことはありませんが、中央駅付近やマリエン広場では稀にトラブルが起こるようです。
Photo by Noki_in_Europa
ここでは特に2つのエリアについて説明します。
どの国でも起こりうることですが、少し気をつけるだけで安全に楽しくミュンヘン旅行ができるので参考にしてください。
ミュンヘン中央駅の周辺
Photo by Noki_in_Europa
朝から夜まで多くの人が出勤や都市間の移動のために中央駅を利用しています。
そんな賑わいをみせる中央駅周辺では、夕方から夜にかけては、中央駅周辺で薬物中毒者やアルコール依存症の人やホームレス、不法滞在者が集まります。
彼らは情報交換や物の分け合いを行っており、特に危険はありませんが、注意は必要です。
変に絡まれたり、お金をせびられたりする可能性はあります。
夜遅くなるにつれて増えてきますので、なるべく夜間には出歩かないように気をつけましょう。
マリエン広場
Photo by Noki_in_Europa
街の中央に位置するマリエン広場はミュンヘンで1番賑やかな場所です。
大きな時計を見ようと観光客や学生、地元の方も、時間が来ると動き出す時計を見るために上を見上げます。
またクリスマスマーケットでも賑わう場所になります。
この時計台を見る場合や、長時間滞在する場合はスリや置き引きに気をつけましょう。
ミュンヘンで気をつけたい犯罪やトラブルと対策
ミュンヘンの治安は限りなく日本に近いといえるでしょう。
日本でもトラブルに巻き込まれる可能性がある行動を控えることで、ミュンヘンでも安全に街中を散策することができます。
何かしらトラブルに巻き込まれた場合は迷わずに助けを求めてください。
周りの人々が助けてくれるでしょう。また警察もとても親切に相談に乗ってくれます。
スリや置き引きなどの軽犯罪
重犯罪が少ないミュンヘンですが、軽犯罪のトラブルは残念ながら多く発生しています。
スリ、置き引きは特に気を付けて行動してください。
- 机の上に携帯電話や財布を置かない。
- カバンから目を離さない
- 人込みを避ける
- ポケットに携帯電話や貴重品をいれない
- ATMでお金をおろすときは周りに注意
以上の5つさえ守っていれば、何も問題なく過ごすことができます。
仲良しなふりをして言葉巧みに誘い出され、スリや詐欺にあうこともあります。
このような状況に遭遇した場合は、周囲に警戒心を持ち、知らない人について行かないようにしましょう。
スマホの使用に関する注意
中央駅など人が多い場所でのスマホの使用は、スリのターゲットにされやすくなります。
他人にぶつかって怪我をさせたり物を壊した場合、大きな責任を問われることがあるため、使用は慎重に。
特に歩きスマホはやめましょう。
アルコールやドラッグのトラブル
どの国でもそうですが、夜に一人で歩くと危険度が増します。
観光客を狙った犯罪や、酔っている(ドラッグをしている)通行人との接触などでトラブルになることもあります。
中央駅付近では稀にトラブルが起こるようなので、夜遅くの大きな駅周辺での外出は控えるようにしてください。
イベントを狙ったテロ事件
ミュンヘンではテロ対策に力をいれており、多くの民族が住む都市ではありますがテロ事件は歴史的にも数えるほどしかありません。
ミュンヘンオリンピックの悲劇を繰り返さないよう、警察の方々は常に街中をパトロールし続けているのでテロ事件のことは心配せずに安心して旅行しましょう。
ミュンヘン旅行のホテルはどのエリアにとるのがおすすめ?
公共機関がとても便利なので、ホテルは中央駅周辺にしなくても割と簡単に駅間を移動することができます。
以下の駅周辺でホテル探しをしてみてください。簡単に見つけられることができます。
便利な駅はシュタムシュトレッケ(Stammstrecke)といい、電車のSバーン(S-bahn)が全て停車します。
【シュタムシュトレッケ各駅名と特徴】
駅名(カナ) | ドイツ語表記 | 特徴 |
---|---|---|
ライム | Laim | ミュンヘン市内でも割と静かな場所。 |
ヒヤシュガーテン | Hirschgarten | 鹿がいる大きな公園が近い。 |
ドナースべアガーブリュッケ | Donnersbergerbrücke | 大きなベンツ展示場が近くにある。 |
ハッカーブリュッケ | Hackerbrücke | 中央駅の隣の駅。賑やかで若い人が多い。 |
ミュンヘンハウプトバーンホフ | München Hauptbahnhof | 中央駅。よくHBFと省略されます。お気を付けください。 |
カールスプラッツ | Karlsplatz | ミュンヘン随一のショッピング通りが近い。中心部。 |
マリエンプラッツ | Marienplatz | ショッピング通りの端にある駅。中心部。 |
イーザートアー | Isartor | ドイツ博物館の最寄り。有名な日本食料品店も近い。 |
ローゼンハイマープラッツ | Rosenheimer Platz | 中心部から少しそれる。若い人が多い。 |
オストバーンホフ | Ostbahnhof | 少し大きめの駅。賑やかで若い人が多い。 |
治安に気をつけて安全にミュンヘン旅行を楽しもう!
ミュンヘンの治安はヨーロッパの中で上位の良さで、日本に限りなく近いといえるでしょう。
初めての海外旅行におすすめの街です。
また現地の人々は旅行者に慣れているので、目立つことなく自由に動き回ることができます。
住んでみて思うことは、ほんの少しですが差別に似た扱いを受ける時があります。
それはどこの国に行っても同じことですが、ごく稀に感じてしまいます。
日本人へのヘイトというよりかはアジア人に対しての「いじり」があるんです。
例えば急にニーハオと声をかけられたりしますが気にしないように心がけましょう。
この記事を読まれた方が少しでもミュンヘン旅行の手助けになれば私も嬉しいです。
ミュンヘン旅行について質問や疑問がある人、現地での送迎、アテンドを希望する人はロコタビで現地在住者に相談してみましょう!