ミュンヘンの旅行ガイド情報

ミュンヘンのバスを観光に活用しよう!チケットの買い方・料金、空港シャトルや高速バスまで解説

ミュンヘンのバスについて徹底解説!ミュンヘンには4つの公共交通機関がありますが、バスは博物館や美術館に行きたい時に便利です。チケットは地下鉄やトラムなど、他の交通機関と共通で使えます。

この記事では、ミュンヘンでバスに乗ってみたい方に向けて、チケットの買い方や料金、バスの乗り方を解説します。

ミュンヘン空港から市内への移動に便利な空港シャトルバスや、ドイツの他都市・国外まで安く移動できる高速バスについてもまとめました。


Photo by Noki

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ドイツ・ミュンヘンのバス基本情報


ミュンヘンのバスはMVG(Münchner Verkehrsgesellschaft)という会社によって運営されています。

バスは、Sバーン(近郊電車)やUバーン(地下鉄)、トラムなどが走っていないエリアや郊外に移動する時に使われることが多くあります。
もちろん市内の中心部も運行していますが、観光客の利用頻度はそこまで高くありません。

バスには4種類あります。

  • メトロバス(路線番号が2桁)
  • シティバス(路線番号が3桁)
  • エクスプレスバス(路線番号にXがついている)
  • 夜行バス(路線番号にNがついている)

メトロバスは、主要な駅を結ぶように走行しています。最も乗客数が多く、日中は10分ごとの運行です。

シティバスは、最寄駅が家などから離れている場合に、UバーンやSバーンの駅へ行けるように運行しています。

エクスプレスバスは停車駅が少なく、目的地まで早く到着できる特徴があります。

夜行バスはUバーンやSバーンが運行していない夜間のみのバスです。夜、電車を逃してしまっても家に帰れるように地下鉄と同じルートを通っています。最低でも1時間に1本は運行しています。

このあと詳しく説明しますが、料金はどのバスを利用しても同じなので目的地や時間帯に応じてバスを選びましょう。

バスはミュンヘンで運行している4つの公共交通機関のひとつ


ミュンヘンで運行している公共交通機関は

  • Sバーン(近郊電車)
  • Uバーン(地下鉄)
  • トラム
  • バス

の4つがあります。これらは、MVV(ミュンヘン交通協会)が統括して管理しています。

バスには電車やトラムと同じチケットで乗車できる


MVVが公共交通機関を管理しているため、電車やトラムと同じチケットでバスに乗車できます。乗り換えの時に、チケットを買う必要がないのは便利ですね。

チケットについて詳しく説明していきますね。

バスのチケット料金まとめ!オトクな乗り放題チケットも


バスをはじめ、MVVが管理している公共交通機関はゾーン制を取り入れています。

出発地と目的地のゾーンに応じて料金が変わってくる制度です。

購入したチケットの有効時間、有効ゾーン内であればバスだけではなく、他の公共交通機関にも乗車できます。

片道チケットだけではなく、お得な1日乗車券やグループチケットなどもありますよ。
観光する場所に応じてどのくらい乗り換えが必要になってくるのか考えてチケットを購入しましょう。

ゾーンごとのチケット料金


先ほど説明しましたが、ミュンヘンの公共交通機関はゾーン制を取り入れています。
市内中心部はゾーンM、その周りにゾーン1〜11と続きます。


(ロコタビスタッフ作成)

このようなイメージでゾーン11まであります。

詳しいゾーンについての情報はMVVのサイトから確認可能です。

主要な観光地は市内に集中しているため、ゾーンMのチケットを購入すれば観光できます。少し離れたニンフェンブルク城、BMWミュージアム、アリアンツ アレーナなどもゾーンMのチケットで行けるでしょう。

空港はゾーン5にあるためMVVの公共交通機関で移動する場合は、ゾーン5を含めた乗車券が必要になります。もしくは、あとで紹介するシャトルバスを使うのも場合によってはおすすめです。

チケットの種類と料金

有効範囲 片道乗車券(有効期間) 1日乗車券(1人) 1日乗車券(2〜5人) 回数券(10枚)
ゾーンM・1ゾーン、2ゾーン 3.90ユーロ(2時間) 9.20ユーロ 17.80ユーロ 2枚分
ゾーンM〜1、3ゾーン 5.8(3時間) 10.5 19.2 3
ゾーンM〜2、4ゾーン 7.7(3時間) 11.5 20.3 4
ゾーンM〜3、5ゾーン 9.7(3時間) 12.7 23.4 5
ゾーンM〜4、6ゾーン 11.6(3時間) 14 26.2 6
ゾーンM〜5、7ゾーン 13.6(5時間) 15.5 29.1 7
ゾーンM〜6、8ゾーン 15.4(5時間) 16.8 31.1 8
ゾーンM〜7、9ゾーン 17.1(5時間) 18.5 32.7 9
ゾーンM〜8、10ゾーン 18.8(5時間) 20.2 34.2 10
ゾーンM〜9、11ゾーン 20.5(5時間) 22 35.8 11
ゾーンM〜10、12ゾーン 22.2(5時間) 23.8 36.3 12
ゾーンM〜11 23.90(5時間) 25.5 36.8 13
ゾーンM〜12 25.50(5時間) 27.3 37.4 14

■ポイント・注意点

  • 片道乗車券は、有効範囲内で途中下車や乗り換えも可能です。
  • 往復乗車はできないので出発地に戻ることはできません。
  • 乗車券のゾーンによって有効期間が違います。
  • 1日乗車券は15歳以上が対象になります。
  • 有効範囲内であれば何度でも乗り換えでき、有効期間は翌日の6時までです。

子供(6〜14歳)料金は、距離に関係なく一律です。
※5歳以下は無料

片道乗車券 1日乗車券 回数券
1.80ユーロ 3.60ユーロ 大人の回数券1枚分

詳しい料金については、MMVの料金一覧を確認してください。

オトクな乗り放題チケット(1日間)・回数券


先ほど説明したようにさまざまな種類のチケットがあります。

1日で3回乗り換える予定なら片道乗車券や回数券よりも1日乗車券の方がお得です。

また、2人以上で旅行する場合は、グループチケットを購入してくださいね。
人数が多ければ多いほど、お得に利用できますよ。

1日乗車券のグループチケット

家族や恋人、友人と一緒に旅行する場合は、1日乗車券のグループチケットがおすすめです。15歳以上の場合、5人まで1枚の乗車券で利用できます。
また、6〜14歳の子供2人で大人1人とカウントされます。

回数券

回数券は10枚セットになっています。距離に応じて必要な回数券の枚数が変わります。大人は17.00ユーロ、U21(15〜20歳)は9.30ユーロで購入できます。有効期間は片道乗車券と同じです。

短距離券

その他には短距離券があり、料金は1.90ユーロ、もしくは大人の回数券1枚分です。
このチケットは、1時間のみ有効です。
Uバーン、Sバーン、エクスプレスバスは2駅まで、最大で4駅まで乗車可能です。

5歳までの子供は料金がかかりません。

エアポートシティデイチケット

空港と市内を移動する人のため、エアポートシティデイチケットがあります。有効範囲はゾーンMから空港があるゾーン5までです。
このチケットは、料金・有効期間ともに1日乗車券(ゾーンM〜5)と同じです。好みで購入したらよいでしょう。

チケットの買い方とバスの乗り方


必要なチケットの種類がわかったと思うので、チケットの購入方法とバスの乗り方を紹介していきますね。

チケットの購入方法


チケットは以下の場所で購入できます。

バスやトラムの停留所、SバーンやUバーン乗り場付近に券売機はあります。
バスの中にも券売機がありますが、慣れていない場合は乗車前に購入することをおすすめします。

MMVの公式サイトでは、1日乗車券やグループチケットなどの販売になります。
片道乗車券と回数券は購入できないので、券売機やアプリを使って購入しましょう。

それでは、券売機で1日乗車券のグループチケットを購入する方法を説明します。

①:画面をタッチして言語を変更する(日本語もしくは英語)
②:1日乗車券(all-day tickets)を選択する
③:人数(2〜5人)を選択する
④:ゾーンを選択する(市内の場合はM、市内と空港の場合はM〜5)
⑤:値段が表示されるので現金かクレジットカードで支払い
⑥:チケット(お釣り)を取る

このような感じでチケットが購入できます。

バスの乗り方


photo by Noki

次はバスの乗り方です。

バス停には写真のように「H」と表示があります。
路線番号や停車場所、時刻表などが掲示してあります。


photo by Noki

①バス停で待ち、目的地行きのバスがきたら前後のドアから乗ります。


photo by Noki

②乗車券を刻印機に入れて刻印します。

③車内の掲示板で降車駅を確認します。


photo by Noki

④次が降車駅になったら降車ボタンを押します。


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⑤ドアが開いたら降りましょう。

このような感じでバスに乗りましょう。

乗車券には購入時に有効開始時刻が刻印してあるものとないものがあります。
「HIER ENTWERTEN」と記載があるものは、忘れずに刻印機を通して刻印するようにしましょう。
抜き打ちで乗車券の確認があり、刻印を忘れると罰金の対象になるので注意です。

チケットを購入後、最初の乗車のみ刻印すればその後は必要ありません。

ミュンヘンの博物館・美術館を巡るならバスの移動が便利


ミュンヘン観光で、博物館や美術館を巡ろうと思っている人は、バス移動がおすすめです。

ミュンヘンにはたくさんのバスが運行しています。

その中でも、100番のバスはミュージアムラインといわれていて、いくつかの博物館や美術館を経由します。

例えば「レンバッハハウス美術館」「アルテ・ピナコテーク」「ブランドホルスト博物館」「バイエルン州立博物館」のバス停に停車します。

これらの場所の観光を考えている人は、バスを活用してみてくださいね。

100番バスの停留所と時刻表(PDF)

ミュンヘン空港から市内への移動ならシャトルバスが便利


ミュンヘン空港から市内(ミュンヘン中央駅)への移動はルフトハンザエクスプレスバスが便利でおすすめです。どこの航空会社のフライトでも利用できます。

ルフトハンザエクスプレスバスはミュンヘン空港とミュンヘン中央駅を45分でつないでいます。

空港から市内へはターミナル2、ターミナル1エアポートセンター(MAC)、ターミナル1D、北部墓地、ミュンヘン中央駅の順に止まります。

運行時間は、空港から市内へは6時〜22時台、市内から空港へは5時〜19時台まで20分ごとに出ています。

料金(ユーロ) 片道・オンライン 片道・乗車時 往復・オンライン 往復・乗車時
大人 12.00 13.00 19.30 20.50
子供(6〜14歳) 6.50 7.00 13.00 14.00

オンラインの場合、少し安く購入できます。

ファミリーチケットというのがあり、オンラインのみ28ユーロで購入できます。大人2人、子供1人の場合、片道であればお得です。しかし往復でバスを利用する場合は、往復乗車券を各自購入した方が安くなります。

シャトルバスのメリット・デメリット

バスの中はWi-Fiがあるため、インターネットが使えます。また、バスに乗ってしまえばミュンヘン中央駅まで乗せていってくれるのでゆっくりできます。
フライト後の疲れた体でスーツケースを持ち運ばないでいいのは、バスを使うメリットですね。

しかし、目的地がミュンヘン中央駅から遠い場合、公共交通機関やタクシーに乗り換えが必要なことがあります。空港からSバーンを使うと利便性がよかったり、費用が安くなることもあります。

また到着日や出発日に観光のため1日乗車券(ゾーンM)を購入する予定ならシャトルバスよりもゾーンM〜5の1日乗車券を購入してSバーンを使った方が安くなります。

目的地や移動時間、費用などを考えて検討してみてくださいね。

ルフトハンザエクスプレスバスの公式サイト

長距離を安く旅するなら高速バス!フランクフルトなどドイツの他都市~国外まで


長距離を安く移動するにはバスがおすすめです。

ミュンヘンからはフランクフルトやベルリンなどのドイツ国内だけではなく、近隣国やヨーロッパ全域に長距離バスが出ています。

いくつかのバス会社がありますがよく利用されているのがFLiXBUSです。
40カ国、3000箇所以上に拠点があります。本数も多いため、旅行の行程に合わせてバスの時間を選べます。

バスのチケットの予約はFLiXBUSの公式サイトからできます。

ちなみに長距離バスはミュンヘン中央バスターミナル(ZOB)から出発します。
ZOBのチケットカウンターでもバスのチケットを購入できます。しかし直前だと席がなくなってしまう可能性があるので予約しておいたほうが確実に乗れますね。

バス車内には、WiFiやコンセントなども完備されています。シートも大きく、トイレも完備されているので快適に過ごせますよ。

バスは飛行機や列車に比べて長距離を安く移動するのにおすすめです。夜間のバスを選べば時間も宿泊代も節約できますが、どうしても時間がかかってしまいます。時間と予算のバランスを考えて長距離のバス移動も検討してみてくださいね。

ミュンヘン旅行の移動にバスを活用してみよう!


いかがでしたか?

列車やトラムを使う人が多いと思いますが、ミュンヘンはバスも発達しています。
MVVの公共交通機関は全て同じチケットが使えます。
Uバーンやトラムでは移動しにくい場合、観光で博物館や美術館めぐりをしたい場合にはぜひバスを活用してみてくださいね。

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目的地に合わせて公共交通機関を利用してミュンヘン観光を満喫してくださいね。