【ロンドン】ナショナルギャラリーを100%楽しむコツ〜必見絵画・所要時間・回り方・お土産・レストラン・カフェ
【2019年最新情報:イギリス・ロンドン在住者執筆】ナショナルギャラリーはロンドン最大の人気観光スポット。数ある展示品の中から、必見の絵画を15点セレクトしました。
ナショナルギャラリーの基本情報から美術ファンじゃない方でも美術館を楽しむコツ、おすすめのお土産、館内のレストラン・カフェ情報まで徹底解説します!
2,300点を超えるコレクションを誇るナショナルギャラリーの見どころをしっかり押さえて、効率よく貴重な絵画を堪能しましょう。
※各情報は2019年11月時点の情報です。
ロンドン・ナショナルギャラリー(The National Gallery)とは?
イギリス・ロンドンにあるナショナルギャラリーは、英国初の国立美術館として、1824年に誕生しました。
ヨーロッパ絵画の名作が2,300点以上収蔵されており、ロンドンで最も人気な観光スポットのひとつです。ダ・ヴィンチ、ボッティチェリ、ラファエロなどを含むルネッサンス期や油彩の祖ファン・エイクやレンブラント、ルーベンスなどのオランダ絵画、モネ、セザンヌ、ゴッホ、スーラなどの印象派、後期印象派などの作品が充実しており、世界的に知られる有名画家の数多くの傑作を目のあたりにすることができます。
ロンドンナショナルギャラリーの基本情報
ナショナル・ギャラリー(The National Gallery)
- 開館日:毎日(閉館日:1/1.12/24.12/25.12/26)
- 開館時間:10:00-18:00(金曜のみ21:00まで)
- 問い合わせ先:information@ng-london.org.uk
- 住所:Trafalgar Square, London WC2N 5DN
- ホームページ:https://www.nationalgallery.org.uk/visiting/japanese [一部日本語対応]
行き方(美術館へのアクセス方法)
ナショナルギャラリーはロンドン中心部にあり、最寄り駅は地下鉄のチャリング・クロス駅(Charing Cross Station)です。
電車をおりたら、駅構内にはナショナルギャラリーへの矢印が標示されているので、標示に従って進みましょう。
改札をでると、Exit guideが壁に表示されているので、National Galleryと書かれている出口からでましょう。
地上に出るとすぐに美術館が見えると思います。
ナショナルギャラリーは、トラファルガー・スクエアに面した場所に建っているので、見晴らしもよく簡単に見つけられます。
◆おすすめ記事:ロンドン地下鉄の乗り方完全ガイド【2019】路線図・料金・オイスターカード・切符の買い方
おすすめアプリ「Citymapper」
ロンドン市民の多くが利用している乗り換え・地図アプリです。
降りる駅やバス停が近づくとアラートしてくれたり、目的地に近い地下鉄の出口も教えてくれてとても便利です。
駅からナショナルギャラリーのルートは簡単ですが、ロンドン旅行に非常に便利なアプリなので、ぜひダウンロードしてみてください!
◆Citymapperのダウンロード
入場口は3か所
ナショナルギャラリーの入場口は、トラファルガースクエアに面して左側のセインズベリー・ウィング入口、右側のゲティ入口、広場とは反対側のピゴット・エデュケーションセンター入口の三か所です
正面玄関は出ることはできますが、入場はできません。
各入場口ではセキュリティゲートによるセキュリティチェックが行われています。
基本的には通過するだけなのでそれほど並ぶことはありません。
▲ゲティ入口
▲セインズベリー・ウィング入口
入場料はなんと無料!
ナショナルギャラリーへの入場料は無料です!!
イギリスのミュージアムは、すべての人が芸術を楽しめるようほとんどが無料になっています。
入場料は無料ですが、10ポンドのドネーション(寄付)が推奨されています。
可能ならば、寄付、マップの購入、カフェやレストラン、ミュージアムショップの利用などで貢献しましょう。
見学に必要な時間は?(所要時間)
ナショナルギャラリーは大きな美術館ですが、比較的回りやすい構造になっています。
下記に各所要時間別の見学イメージをまとめました。
- 所要時間1時間:後述の筆者「おすすめ展示室」だけ巡る
- 所要時間2時間:後述の筆者おすすめ「必見絵画15選」を巡る
- 所要時間2時間半:すべての展示室をさっくり回る
- 所要時間3時間~:オーディオガイドなどを使用しながらじっくり回る
※休憩時間・ミュージアムショップを巡る時間は含んでいません。
写真撮影はできる?
非営利目的の場合の写真撮影は、ほとんどの展示室で許可されています。
企画展などは撮影NGの場合もありますので、現地でご確認ください。
荷物は預けられる?(クロークルーム)
館内にはクロークルームが二か所あります。
ゲティ入口とセインズベリー・ウィング入口それぞれの入口近くに設置されています。
▲ゲティ入口のクロークは小さめ
▲セインズベリー・ウィング入口近くのクロークルーム
【料金】
- コート:2ポンド
- バッグ(45cm×25cm×25cm以内):2ポンド
訪れる前に知っておきたい注意点
希望の作品や展示室が見られないときもある
ナショナルギャラリーに限らずですが、作品や展示室自体が修復や外部への貸し出し、企画展の都合などから見られないこともよくあります。
絶対に見たいコレクションがある場合は、事前にメール (information@ng-london.org.uk) で問い合わせることができます。
大きい荷物は持ち込めない
館内に持ち込める荷物のサイズは45cm×25cm×25cm以内です。
クロークに預けられるサイズも同じなのでご注意ください。
スリには注意
無料で入場でき、人混みも多くできるナショナルギャラリーはスリにあいやすいスポットでもあります。
絵画や写真撮影に夢中になっていると、貴重品への注意もそがれがちです。
人混みには必ずスリがいると思って、所持品への注意を常に怠らないように気を付けましょう。
その他の注意点・マナー
- 携帯電話はマナーモードに設定の上、美術館内での通話は控えましょう。
- 展示品はとくに柵などがなく触れられる距離にあるものも多いですが、触ってはいけません。
- 敷地内での喫煙は控えましょう。
- ギャラリー内での飲食も控えましょう。(館内にはレストランやカフェがあります。)
ナショナルギャラリーを楽しむコツ
世界的に有名な絵画がたくさん見られるナショナルギャラリーは、ロンドン旅行の際はほとんどの方が訪れたいスポットかと思いますが、何を見たら良いか、どう回れば良いかわからないという方も多いのではないでしょうか。
ここでは、ナショナルギャラリーを楽しむコツをご紹介します。
ナショナルギャラリーは英語や芸術、歴史の知識が無くても楽しめる!
ナショナルギャラリーには行ってみたいけど、日本にいるときは美術館なんてあまり行かないし、どうしたら良いかわからない方も多いのではないでしょうか。
たしかに絵画は、芸術や歴史の知識があった方が、深く理解することができます。
しかし、ナショナルギャラリーのコレクションは、世界的傑作が集まっているので、素人が見てもただただ美しいなと感じる作品が数多くあります。
「美しい本物の絵」を見に行こう!という気持ちだけで楽しめるはずです。お気に入りの作品を見つけて、記念にポストカードを購入するのがおすすめです。
とくに後程ご紹介する「必見絵画15選」はぜひ見てみてくださいね。
作品について深く知りたい方は、ガイドブックやオーディオガイドの購入を検討してみてください。
荷物は少なめに
ナショナルギャラリーは大人気の観光スポットなので、曜日や時間帯に関わらず、がら空きということはありません。
人混みの中で広大な館内を見学して回るのは非常に疲れるので、荷物はなるべく少なく、身軽にしておきましょう。
前述のクロークルームも活用してくださいね。
館内マップは必ず入手しよう!
ナショナルギャラリーの館内は複雑な構造ではありませんが、やはりマップは手元にあった方が便利です。
有名絵画を見逃さないためにもどちらかの方法で入手しましょう。
マップ①ホームページから印刷する(英語版)
ナショナルギャラリーの公式サイトからマップを入手できます。
事前にプリントアウトして、行きたい場所に印をつけておくと良いですね。
マップ②2ポンドのカラーマップ(日本語版)
現地では日本語のカラーマップがインフォメーションで2ポンドで購入できます。
冊子内にはおすすめの絵画も少し紹介されています。
A Quick Visit(7.99ポンド)は残念ながら日本語版はありません。
初心者が絵を楽しむには事前のちょこっと予習が効いてくる!
ナショナルギャラリーのコレクションは本当に美しい作品ばかりなので、ただ眺めているだけでも楽しいですが、この時代の絵画には絵の中に色々な意味が込められていることが多いので、事前に少し予習しておくとより楽しめます。
骸骨が隠れていることで有名な絵などもあるので、後述の「必見絵画15選」をぜひチェックしてください。
本記事やインターネット検索以外では、現地でガイドブックを購入することもできます。
ナショナルギャラリー・コンパニオン・ガイドは14.95ポンドとお高めですが、ボリュームたっぷりなので、詳しく絵画について知りたい方はおすすめです。
持ち歩くには少し重いかもしれません。
音声ガイド(オーディオガイド)は必要?
音声ガイドは、セインズベリー棟レベル2および正面玄関近くにあるオーディオガイド・デスクで入手できます。
正面玄関からは入場できないので、音声ガイドを借りたい方は、セインズベリー・ウィング入口から入るのがおすすめです。
料金は1台5ポンドで、日本語にも対応しています。
3時間以上かけてじっくり回りたい方におすすめです。
3時間以内でも解説を聞きたい方はもちろん利用されると良いと思いますが、時間が足りなくなってしまう可能性があるので、ガイドを聞く展示品は絞るように気を付けましょう。
おすすめの時間帯
大人気のナショナルギャラリーは常に混んでいますが、やはり朝一番が一番空いています。
午前中は比較的空いているので、先に一番混むゴッホのひまわりがあるルーム43に行くのがおすすめです。
金曜日の夜は21時まで開館しているので、金曜日の夜も狙い目です。
子連れでもOK!
日本の美術館と異なる点のひとつは、子供たちもたくさん訪れ、絵画鑑賞をしているところです。
土日や学校の休みの期間は、とくに多くの子供たちがおり、団体で講義を受けていたりもします。
そのため、幼い子供同伴でも気軽に訪れることができ、一緒に絵画を楽しめます。
ナショナルギャラリーのフロアマップ
ナショナルギャラリーの展示室はほとんどが2階(日本式3階)のワンフロアに集結しています。
1階(日本式2階)はセインズベリー・ウィングのカフェレストランのみで、入口のある0階(日本式1階)にカフェやレストラン、ショップ、特別展示室があります。
展示室は年代別の構成
2階(日本の3階)のメインフロアギャラリーは年代別に分かれています。
- ルーム51~66 1200~1500年:ベリーニ、ファン・エイク、ラファエロ、ウッチェロ
- ルーム2~14 1500~1600年:ティツィアーノ、ホルバイン、ブロンズィーノ、マセイス、ヴェロネーゼ
- ルーム15~32 1600~1700年:フェルメール、ベラスケス、レンブラント、ルーベンス、ヴァン・ダイク
- ルーム33~46 1700~1930年:ターナー、コンスタブル、スタッブス、モネ、ゴッホ、スーラ
ナショナルギャラリーの必見絵画15選
数ある絵画の中から絶対に見てほしいおすすめ絵画をセレクトしました。
小さな絵もあるので見逃さないように気をつけてください。
1200~1500年【ルーム51-66】
「ヴィーナスとマルス」ボッティチェリ【ルーム58】
「ヴィーナスの誕生」や「春」で有名なボッティチェリの作品。
繊細な線による描写と優雅で叙情的な作風が多くの人に愛されました。
愛と美の女神ヴィーナスと軍神マルスの姿が描かれたこの作品は、愛の力は、戦い(暴力)に勝るという意味が込められています。
「聖ゲオルギウスと竜」パオロ・ウッチェロ【ルーム59】
初期ルネサンスに活躍したウッチェロの作品。
「聖ゲオルギウスと竜」は、伝説上の騎士聖人ゲオルギウスが、竜に捕らえられた王女を助けるエピソードを描いたものです。
15世紀に描かれた絵画なのに、どこかアニメのようなタッチが面白い作品です。
「レオナルド・ロレダンの肖像」ベリーニ【ルーム62】
ヴェネツィア派の中心的存在であるベリーニの作品。
描かれているのは、当時のヴェネツィアの統領、レオナルド・ロレダンです。
虹彩のひだまで描かれている目、金を使わずに金糸刺しゅうを表現した衣服など、画家の超絶技巧が細部までいかんなく発揮されいています。
ぜひまぢかで鑑賞してみてくださいね。
「アルノルフィニ夫妻の肖像」ヤン・ファン・エイク【ルーム63】
「神の手を持つ画家」と賞され、15世紀前半に活躍したファン・エイクの作品。
当時大商人であったイタリア人のアルノルフィニ夫妻の結婚記念に描かれたものです。
そのため、作品のなかには結婚を象徴するものがちりばめられています。
- 一本だけ灯った蝋燭→万物を照らすイエス・キリストを表す
- 左手で妻の手をとり、右手を上にあげるポーズ→当時の結婚の宣誓を表す
- 犬→「忠誠」のシンボルであることから、夫婦間の信頼と妻から夫への貞節を表す
「岩窟の聖母」レオナルド・ダ・ヴィンチ【ルーム66】
日本でも最も有名な画家のひとりである、超天才レオナルド・ダ・ヴィンチの作品。
キリストを捕えようとするヘロデ王から逃れ、岩窟に身を寄せた聖母子、ヨハネと大天使ガブリエルの姿が描かれています。
パリのルーブル美術館にも同じ題材の作品があり、ナショナルギャラリー版の方が後に描かれたとみられています。
通常はルーム66に展示されていますが、2019年11月9日から2020年1月12日まで、レオナルド・ダ・ヴィンチの特別展開催のため、展示室は閉鎖されています。
「岩窟の聖母」を見たい場合は、特別展のチケットを購入する必要があるので、ご注意ください。
1500~1600年【ルーム2-14】
「大使たち」ホルバイン【ルーム4】
ナショナルギャラリーのコレクションの中で最も人気な作品のひとつ。
絵を本物と同じように描くには、並大抵ではない描写力と技巧が必要ですが、ホルバインの作品は、絵具の跡がほとんど見られず、絵画の次元を超えた作品です。
写真だと伝わりにくいですが、2mを超える大きな絵で、迫力があります。
上の棚は数学や天文学など、「神が創ったもの」、下の楽器は「人間か創ったもの」という対比になっています。
画面下部にのびる骸骨の歪曲画としても有名です。
「バッカスとアドリアネ」ティツィアーノ【ルーム6】
ヴェネツィア派最大の巨匠ティツィアーノの作品。
ティツィアーノは明るく豊かな色彩と大胆な筆遣いで描く、官能的な女性像が得意な画家です。
中央の裸体の男性が酒神バッカス、左端の女性がクレタのミノス王の娘アリアドネです。
にぎやかなサテュロスやニンフを引き連れたバッカスが、島に置き去りにされたアリアドネと出会う場面が描かれています。
「ヴィーナスとキューピッドのいるアレゴリー(愛の寓意)」ブロンズィーノ【ルーム8】
マニエリスムを代表する画家、ブロンズィーノの作品。
この作品は、解釈にいまだ議論が続けられている非常に難解な作品です。
描かれているヴィーナスとキューピッドは家族でありながら恋人の関係であり、その罪ある愛は「時間の経過とともにすべて暴かれる」ことを意味していると考えられています。
- 醜い形相の老婆→嫉妬を表す
- 鳩、バラ→愛の象徴
- カーテンを開ける老人→「時間を司る神クロノス」時が罪ある愛欲を暴くことを表す
- 仮面→偽りを表す
1600~1700年【ルーム15-32】
「ヴァージナルの前に座る若い女」フェルメール【ルーム16】
17世紀のオランダ絵画の金字塔として知られるフェルメールの作品。
フェルメールの本物とされる作品は世界でわずか30数点ですが、そのうちの2点がナショナルギャラリーで展示されています。
市民たちの営む静かな日常を切り取り、巧みな表現で光を操りながら描くフェルメールの絵画は日本にもファンが多いですよね。
「ヴァージナルの前に座る若い女」と「ヴァージナルの前に立つ若い女」はフェルメールの最晩年の作であるといわれ、ふたりともまったく同じ服を着ています。
どちらも女性の視線がとても印象的です。
「ヴァージナルの前に座る若い女」は、暗い窓と薄暗い部屋から、おそろく夜の場面であると考えられます。
女性の背後にある絵は、ディルク・ファン・バビューレンの「取り持ち女」です。
「ヴァージナルの前に立つ若い女」フェルメール【ルーム16】
左手の大きな窓から差し込んだ光が部屋の中を明るくしていますが、光に背を向けている女性の表情は暗い印象です。
背後に描かれているキューピッドから、女性の愛欲を意味するとの解釈もある作品です。
また、ヴァージナルとは、チェンバロに似た鍵盤楽器のことです。
「サムソンとデリラ」ルーベンス【ルーム18】
バロック様式が栄えた17世紀ヨーロッパを代表する画家であるルーベンスの代表作。
イスラエルの民をペリシテ人などの他部族から救う先駆者となった怪力者サムソンが、ペリシテ人の娼婦デリラに恋をし、自身の弱点が頭髪であることを教えてしまったことから、ペリシテ人に捕まり頭髪を剃られる場面が描かれています。
「自画像(34歳)」レンブラント【ルーム22】
17世紀のオランダ絵画黄金期に活躍した、光と影の画家レンブラントの自画像。
ナショナルギャラリーには、34歳と63歳の自画像があります。
34歳の自画像は、数多くあるレンブラントの自画像作品の中でも代表的な作品で、当時画家として最も成功していた自分自身を表現しています。
「自画像(63歳)」レンブラント【ルーム22】
厳しくも穏やかにも見える冷静な眼差しが印象的な63歳の自画像。
レンブラントはこの作品の制作年に63歳でこの世を去りました。
1700~1930年【ルーム33-46】
「戦艦テメレール号」ターナー【ルーム34】
ロンドン生まれの画家ターナーの作品。
大気や光の効果を追求し、スピード感を描き出そうとする画風で知られています。
この作品は戦艦テメレール号が夕日に照らされながら、船の解体のために最後の停泊地に曳かれていく姿を描いたものです。
過ぎ去りし栄光を背負う戦艦の姿が堂々と表現された、美しい作品です。
「空気ポンプの実験」ライト・オブ・ダービー【ルーム34】
18世紀半ばに科学の実験風景を描いた作品。
中央のガラスの容器に入れられた鳥が、空気ポンプによって空気を抜かれ、絶命する場面です。
登場人物たちのそれぞれの表情が印象的な、光と闇がくっきりと表現された巨大な絵画です。
「ひまわり」ファン・ゴッホ【ルーム43】
ゴッホの代表作として世界的に超有名な絵画であり、ナショナルギャラリーでも最も人気な作品です。
ゴッホのひまわりは世界に7点あり、そのうちのひとつがナショナルギャラリーにあります。
ナショナルギャラリーのひまわりは、4点目のひまわりで、共同生活を送る予定だったゴーギャンの寝室に飾る目的で描かれたものです。
さまざまな筆致で描き分けられた黄色の調和が際立つ作品です。
ひまわりはゴッホの作品の中では珍しく明るい作品で、ナショナルギャラリーのミュージアムショップにもたくさんの関連グッズが売られています。
時間のない方はここだけ!有名絵画が見られるおすすめ展示室
日本でも超有名な画家の絵だけさくっと見たい方におすすめの展示室をご紹介します!
【ルーム16】フェルメール
前述のフェルメールの2作品を並んで見られます。
【ルーム18】ルーベンス
ルーム18はほとんどがルーベンスの作品です。
必見絵画「サムソンとデリラ」は一番奥に飾られています。
【ルーム22】レンブラント
ルーム22はすべてレンブラントによる肖像画が飾られています。
二つの自画像を見比べてみてください。
【ルーム34】ターナー
大きなルーム34では、イギリスの代表的な画家ターナーの作品や前述の「空気ポンプの実験」を見ることができます。
ターナーの作品は定期的に入れ替わっているようです。
【ルーム41】モネ・ルノワール・セザンヌ・クリムト
ルーム41では、日本でも人気の画家たちの作品が集結しており、モネ、ルノワール、セザンヌ、クリムトなどの絵画が堪能できます。
【ルーム43】ゴッホ
ゴッホの「ひまわり」はルーム43にあります。
ひまわり以外のゴッホ作品も飾られており、いつも混雑しています。
【ルーム61】ラファエロ
ルーム61には数多くのラファエロ作品が展示されています。
大小さまざまなキリストやマリアが描かれいるので、その美しさをお楽しみください。
ナショナルギャラリーのおすすめのお土産品
ナショナルギャラリーのショップはおしゃれなお土産の宝庫!
美術館のお土産ショップといっても侮れません!
ナショナルギャラリーのショップでは、絵画に関するグッズだけでなく、おしゃれでかわいいイギリス土産がゲットできます。
ショップは3か所
ミュージアムショップはセインズベリー・ウィング入口、ゲティ入口、正面玄関、それぞれの近くにあります。
一番大きいショップはセインズベリー・ウィング入口のショップです。
▲セインズベリー・ウィング入口近くのショップ
▲正面玄関近くのショップ
▲ゲティ入口近くのショップ
ナショナルギャラリーで手に入るおすすめのお土産
ひまわりグッズ
大人気絵画ゴッホのひまわりはグッズも豊富です。
コースター(3ポンド)
いろいろな絵画バージョンがあるのでお気に入りをみつけてくださいね。
ポストカード
定番のポストカード。本物をみた記念にぜひ。
3Dバージョンもあります。
ミニプリント(5ポンド)
好きな絵画をご自宅に飾りたい場合は、ミニプリントもあります。
5ポンドと気軽なお値段です。
ブックマーク(2ポンド)
マグネット式のブックマーク(しおり)もかさばらなくておすすめです。
ロンドンモチーフのグッズ
ナショナルギャラリーとは関係ないですが、ロンドンをモチーフにしたグッズも豊富に置いてあります。
美術館土産だけでなく、ロンドン土産もまとめ買いできます。
その他
▲10月末に訪れたので、たくさんのクリスマス・オーナメントが
▲ばらまき土産になりそうな小物類も豊富
歩き疲れたら館内のカフェやレストランでひと休み
ナショナルギャラリー内には3か所のカフェやレストランがあります。
どこも入りやすい雰囲気で、休憩や食事に便利です。
さくっとコーヒーブレイクできるエスプレッソ・バー
一番品ぞろえは少なく、さくっとコーヒーや軽食をいただくのにおすすめです。
ランチも食べられるザ・ナショナルカフェ
スイーツの種類も豊富で、あたたかいランチも食べられます。
カウンターで自分が欲しいものを伝え、最後に会計する方式です。
ザ・ナショナル・ダイニング・ルームズ
ブレックファーストからピザやサンドイッチ、サラダなどがいただけます。
カウンターでオーダーし、お会計する方式です。
2020年に日本で世界初開催!「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」
ナショナルギャラリーにこれから訪れる方にお伝えしておきたいのが、2020年に日本で世界初開催される「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」です。
ナショナルギャラリーの61作品が日本に初来日するという日本在住者にとっては、嬉しいニュースですが、この企画展開催中やその前後は、ロンドンのナショナルギャラリーでその作品たちが見られないことを意味します。
本記事で必見絵画にあげたゴッホの「ひまわり」や、フェルメールの「ヴァージナルの前に座る若い女」、レンブラント「34歳の自画像」もこの企画展に貸し出されてしまうので、ご注意ください。
ロンドン・ナショナル・ギャラリー展
- 東京・国立西洋美術館:2020年3月3日~6月14日
- 大阪・国立国際美術館:2020年7月7日~10月18日
- ホームページ:https://artexhibition.jp/london2020/
まとめ
いかかでしたでしょうか?
これほど貴重なコレクションを無料で見られる美術館は世界中にもなかなかないですよね。
適度に休憩をとりながら時間の許す限り鑑賞してくださいね。
見たかった絵画を見忘れるなどの後悔がないよう、本記事でばっちり予習して、貴重な海外旅行の時間を有意義に過ごしてくださいね。