イスタンブールの旅行ガイド情報

【2024年】イスタンブールの治安最新情報〜犯罪事例・危険エリア・安全対策

世界中から観光客が訪れる人気都市イスタンブール。行ってみたいけれど治安がちょっと心配な方もいるのでは?

この記事では、気になる現地の治安状況、観光客があいやすい犯罪事例、安全対策、イスタンブールの危険エリアについて徹底解説します!

事前の対策をバッチリして、親日で美味しい料理や魅力的な観光スポットがたくさんあるイスタンブールを満喫してくださいね!

イスタンブールの旅行ついて不安や疑問がある方は、「ロコタビ」で現地在住日本人のロコにサポートを依頼してみましょう!

イスタンブールの2024年現在の治安状況

イスタンブールはトルコ最大の都市で、多文化が交差する国際都市としても知られています。

2024年現在、政府や地方自治体による厳重な治安対策により、観光地では特に問題が少なく、観光警察も配備されていますので、旅行者は安心して楽しめるでしょう。

日本の外務省による海外安全情報では、情勢が不安定な隣国シリアとの国境付近を含む東部を除き、トルコの警戒レベルは低くなっています。

イスタンブールでは、過去に発生したテロを受けて危険レベルは「レベル1:十分注意」となっていますが、基本的な観光には問題なく、日本を含めさまざまな国から多くの観光客が訪れています。

さらに、COVID-19関連の入国要件が撤廃されたため、ワクチン接種証明やPCR検査の陰性証明が不要になりました。

ただし、治安状況や現地の情報は変化することがあるため、渡航前や滞在中には外務省の海外安全ホームページをチェックし、常に最新情報を入手することが重要です。

日本人観光客が被害にあいやすい犯罪


イスタンブール訪れる際には、以下のような犯罪に特に注意が必要です。

テロ

トルコ国内では最近もテロ攻撃が発生しており、観光地や公共の場では高い警戒が必要です。

政府はテロ対策を強化し、警察の頻繁なパトロールにより公共の場の安全が確保されています。

特にイスタンブールの繁華街ではデモが発生することがあり、テロの標的になるリスクがあるため、トルコへの渡航時には外務省のサイトで最新の治安情報を確認し、現地でデモに遭遇した場合は速やかにその場を離れること が重要です。

置き引き・スリ・ひったくり

イスタンブールを含む海外の多くの観光地では、観光客をターゲットにした置引きやスリ、ひったくりも頻発しています。
例えば、人混みの中でショルダーバッグがひったくられたり、空港やバス、レストランで置いてあったバッグやスーツケースが盗まれることがあります。また、多くの人でごった返す場所では、数人に囲まれる形で財布を抜き取られるケースも報告されています。

こうしたトラブルを避けるためには、貴重品を常に身につけ、トイレに行く際など、たとえ短時間であっても持ち物から目を離さないように心掛けることが重要です。

このように注意を払うことで、旅行中の安心と安全が確保されます。
混雑している場所では、気づけばスリグループに囲まれて事件に巻き込まれる場合もあるため、周囲にしっかり注意して移動しましょう。

飲食店(バーなど)でのぼったくり

イスタンブールの一部の飲食店やバーでは、外国人観光客を対象に不当な高額請求が行われることがあります。

特にスルタンアフメット地区やタクシム地区のイスティクラル通り周辺では、日本人を含む外国人が声を掛けられ、知らない人との飲食の誘いに乗ると、数十万円相当の高額請求をされる事例が報告されています。

被害を避けるためには、知らない人からの誘いには断固として応じないこと、事前にオンラインでのレビューを確認し、他の旅行者から推奨される店舗を選ぶことが重要です。

また、被害に遭った場合、店側は営業許可や監督機関から認められた料金表を用意していたり、実際に飲食した様子をビデオ撮影していることが多いため、警察への訴えが難しくなることもあります。

全てのトルコ人が悪い訳ではありませんが、フレンドリーに近寄ってくる人ほど注意が必要です。

悪徳じゅうたん屋・宝石店での高額売りつけ

イスタンブールのスルタンアフメット地区などで観光客が訪れるじゅうたんや宝石の店では、高額な販売詐欺が報告されています。

悪徳なじゅうたん店の一例として、日本人旅行者が日本語で話しかけられ、日本に関する話題で信頼を得た後、無料で食事や市内案内をされ、じゅうたん屋へと誘われるケースがあります。

店員はじゅうたんを高額で売りつけようとし、旅行者が断りにくい状況を作り出します。
売りつけられた際は、どんなに親切にされても、興味がなければ毅然と断ることが大切です。
また、購入を検討する場合は、複数の店舗で価格を比較し、信頼できる店舗でのみ購入すると現地の相場観もわかるためおすすめです!

じゅうたんは美術品と同様で、適正価格の判断が難しいため、購入後の返品が困難である点も考慮する必要があります。

特に、声を掛けてきた人に連れられる形で離れた場所にある店舗へ行く場合は、購入を避けましょう!

タクシー料金のぼったくり・詐欺

タクシーでのぼったくりやルートの遠回りはイスタンブールで頻繁におこります。

例えば、流しのタクシーに乗車し、一見近距離にもかかわらず、「一方通行だ」と言われて遠回りをされることがあります。
目的地に着いた際には、メーターの料金表示が消え、不当に高い金額を請求されるケースもあります。

さらに、支払いの際には「これは5リラだ」と言われ、本来の料金より多くを払わされる詐欺も報告されています。

これを避けるためには、流しのタクシーではなく、公式のタクシーアプリを利用するか、ホテルの受付などを通じてタクシーを呼ぶことが最も安全です。

また、乗車時には料金メーターが稼働していることを確認し、タクシーの車両番号をメモすることも効果的です。

イスタンブールの道路事情は複雑で、一方通行や右左折禁止の交差点が多く、渋滞を避けるために最短経路を通らないこともありますので、事前に料金の確認をしておきましょう。

ニセ警官詐欺

「警察官を装った詐欺」が報告されており、特に警察官を名乗る者が「偽札事件の捜査」と称して、英語や日本語で財布の提示を求め、気づかないうちに現金やクレジットカードを抜き取る手口が確認されています。

これは一般的な警察の手続きとは異なり、警察官がいきなり財布を見せることを要求することはあり得ません。このような場合、相手の身分をしっかりと確認することが重要です。

トルコの私服警察官は、「Polis」と書かれた写真入りのカード式身分証明書を持っています。もし身分証明書の提示を求められた場合には、その場で対応をしないようにしましょう。
警察署や宿泊先ホテルのロビー、または日本大使館や総領事館での対応を提案するなど、毅然とした態度で応じてください。

また、疑わしい場合には直ちに大使館や総領事館に連絡を取ることも有効です。

靴磨き詐欺

靴磨き業者が故意にブラシを落とし、それを拾ってくれた観光客に対して感謝しながら靴を磨きます。観光客は無料と思っていると、磨きおわった後に高額な料金を請求するという詐欺が存在します。

靴を磨かれそうになったら必ず断ることが大切です。不審な行動には注意しましょう。

恋愛詐欺

一見、友好的な地元の住民との恋愛が、金銭を要求する詐欺に発展することがあります。

特に注意が必要なのは、トルコ人男性が日本語で親しげに接近し、「運命の出会い」と称して交際や結婚を提案するケースです。
関係が進むと、借金の肩代わり、家族の医療費支払い、あるいは商売への出資を持ちかけられることがあります。

これらはすべて詐欺の兆候であり、信頼を得るための甘い言葉に惑わされず、初対面の人に個人情報を共有したり、大金を渡したりすることは避けましょう。

恋愛関係を深める前に、インターネットやSNSを使って相手の背景を調べることも詐欺かどうか判断する手段です。

他の被害者が相手の人物像や詐欺行為を報告している場合もあり、そうした情報は新たな被害を防ぐ手助けとなるため、英語含め現地語でも検索を行い相手の素性を把握しましょう。

クレジットカード詐欺

レストランやショップでクレジットカード情報が盗まれるケースが増えています。特に土産物屋やじゅうたん屋では、意図的に高額な金額を複数回決済させる詐欺が見られます。店側は「決済がうまくできない」と偽り、不正な金額を何度も決済させることがあります。

このような詐欺を避けるために、信頼できる店舗でのみ買い物をし、決済時には表示される金額を必ず確認してください

トルコの金額表示では、「クルシュ」が含まれる場合があり、例えば「×××.00」はクルシュ、「×××,000」はトルコ・リラを意味します。
クレジットカードの使用記録がリアルタイムでメールで受け取れるよう、カード会社に事前に確認し、設定してください。これにより、不正な決済があった場合にすぐに気づくことができます。

カードを手元から離さず、使用後は領収書を確認しましょう。決済がうまくいかないと言われた場合は、トルコ語で記載されたレシートを受け取り、信頼できる人に内容を確認してもらうことも効果的です。
 
これらの注意を守ることで、クレジットカード詐欺のリスクを低減できますよ。

観光ツアー詐欺


イスタンブールでは、存在しないツアーや過剰なサービスで高額な料金を請求する詐欺が見られます。また、カッパドキアやパムッカレなどへの格安ツアーを提案してくる業者による詐欺も報告されています。

例えば、スルタンアフメット地区で非常に安い価格のツアーが提供されると聞いて申し込むものの、実際には質の低い路線バスで移動させられ、劣悪な条件のホテルに宿泊させられることがあります。

観光ツアーに参加する際は、公認のツアーオペレーターや信頼できる代理店を利用することが安全です。
また、ツアーを予約する際は、呼び込みや業者の甘い言葉に惑わされず、複数の業者を比較し、提供されるサービス内容に納得した上で申し込むことも重要でしょう。
参加後に内容が期待以下だったとしても、返金を求めることは困難なので、事前の情報収集を行い慎重にツアーを決めてくださいね。

呼び込みや業者の甘い言葉に惑わされず、複数の業者を比較し、提供されるサービス内容に納得した上で申し込むことが重要です。
SNSの口コミなどを確認しながら予約することもおすすめな手段の一つです。

睡眠薬強盗

バーやクラブで知らない人から提供される飲み物は飲まないように徹底してください

睡眠薬を盛られ、その後に盗難被害に遭うケースが報告されています。同様に、レストランでの食事中も狙われないよう気を抜かず注意しましょう。

事例として、食事に睡眠薬を盛られ、気づいた時にはパスポートや財布などの貴重品がすべて盗まれていたという報告があります。

このような状況を避けるために、知らない人からの飲み物や食べ物の提供は断りましょう

また、食事中は周囲に気を配り、お客や店員の態度に不審な点がある場合は、場所を変えるなどの対策を取ることが必要です。

このような予防策をとり、昏睡強盗やその他の犯罪から自己を守り安全な旅を楽しんでくださいね。

性犯罪

特に女性旅行者は、夜間単独での外出や、知らない人との接触に注意が必要です。

性犯罪の事例として、日本語や英語で親しげに話しかけられ、日本についての話題で盛り上がった後、夕食に誘われるケースがあります。
そこで「今日はお祝いだ」と言われ、アルコール度数の高い飲み物を飲まされ、意識が朦朧とした状態でホテルに連れ込まれるという事例が報告されています。

たとえ親切にされたとしても、初対面の人を全面的に信頼し、その場の雰囲気に流されて行動することは避けましょう。

日本語でスムーズに話しかけられても、それを理由に相手についていくのは危険です。
また、服装や言動にも注意し、隙を見せないことも重要です。

可能な限り複数で行動し、公共の場では常に警戒心を持った行動を心がけてください。

イスタンブール観光で気をつけたいポイント・安全対策


イスタンブールは美しい観光地ですが、安全に楽しむためには以下の点に注意しましょう。

知らない人について行かない・声かけに反応しない

日本人客をターゲットに日本語が堪能なトルコ人が近寄ってくることが多々あります。

不審な勧誘や案内は断固拒否しましょう。

特に知らない人について行くことは避け、困った時は信頼できる店舗や警察に相談してください。日本では考えられないようなことが突然起こり得ることを認識し、警戒を怠らないようにしましょう。

毅然とした態度で断る

しつこい勧誘には毅然とした態度で断りましょう。

はっきりと「NO」と言うことが重要です。

流ちょうな日本語で甘い言葉をかける人には特に注意が必要です。

貴重品の管理を徹底!肌身離さず持ち歩こう

パスポートや財布、スマートフォンなどの貴重品は、常に自分の身体に密着させて持ち歩くか、ホテルのセーフティボックスに保管しましょう。
外出時はカバンを建物側に持ち、ひったくりに注意してください。

利用するお店は慎重に選ぶ

特に飲食店やショッピングの際は、評判の良い、信頼できるお店を選びましょう。
事前にインターネットで口コミなどの評価を確認するのも良い方法です。

流しのタクシーは使わない


タクシーを利用する場合は、公式のアプリや信頼できるタクシー会社を利用しましょう。
流しのタクシーには料金のぼったくりがあるため注意が必要です。

お金を払う・クレジットカードを使うときは要注意


支払いの際は、金額を確認し、クレジットカードのスキミング防止のためカードを手元から離さないようにしましょう。
支払い後、レシートも必ずもらうよう心がけてください。

レシートを持っていれば決済後に不安がある場合、信用できるトルコ語を理解できる人にレシートの内容を確認してもらうことも可能です。
支払い後の交渉などにも役立つため支払い証明となるレシートは忘れずもらいましょう。

イスラム教の慣習を頭に入れておく


イスラム教の国であるトルコでは、宗教的な慣習や服装規範を尊重することが求められます。
露出の多い服装は避け、礼儀正しい行動を心がけましょう。

夜間のひとり歩きはなるべく避ける


夜間の単独行動はリスクを高めるため、避けることが望ましいです。
特に女性はグループで行動することをお勧めします。

デモには近づかない


デモや集会が発生した場合は、その場から離れることが安全です。
過去、デモを狙ったテロも起きているため、不測の事態に巻き込まれるリスクを避けましょう。

交通マナーが悪いので周囲に気を配る


イスタンブールの交通は混沌としています。
道路を渡る際には十分に注意し、周囲の車やバイクの動きに警戒しましょう。

「たびレジ」に登録しておく

「たびレジ」は、日本の外務省が提供する海外旅行登録システムです。
このシステムに登録することで、海外に滞在中の日本国民が緊急事態に遭遇した際に、迅速かつ的確な支援を受けることが可能です。

訪問先の安全情報や緊急時の連絡がメールで直接送られるため、外務省からの最新の情報をリアルタイムで受け取ることができます。
登録はオンラインで行うことができ、滞在国や地域、滞在期間などの基本情報を入力するだけです。
自然災害や政治情勢の変動など、現地のリスク情報も提供され、旅行者の安全確保に大きく寄与します。海外に行く際には、緊急時の連絡がスムーズに行われるよう、事前に「たびレジ」への登録をおすすめします。

ロコタビでイスタンブール在住日本人に案内や送迎を依頼してみるのも!

ロコタビでは、イスタンブールに住む日本人に、通訳やガイド、おすすめの旅行プラン作成などのサービスを依頼することが可能です。

もし不安に感じたり、疑問に思うことがあれば、旅行前にロコへ質問しておくと安心です。

また、観光ツアーの予約代行の依頼やホテルはどこか安全かなど、悩んだ際にはロコに頼ってみてはいかがでしょうか。

安心して観光を楽しむことができますよ!

イスタンブールの危険エリア・要注意スポット

イスタンブール内でも特に注意が必要なエリアは存在します。

タリムバシやスルタンアフメット、イスティクラル通りなど、観光地としても人気が高い場所ではスリやぼったくり、犯罪被害など特に警戒が必要です。

これらの地域では、夜間の訪問を避け、日中の人通りの多い時間帯に行くことを推奨します。

イスタンブールにあるイスティクラル通りから金角湾へ向かう途中のドラップデレ地区は、この都市で最も陰鬱なダウンタウンエリアとして知られています。

昼も夜も立ち寄らないよう注意しましょう。

万が一イスタンブールで犯罪被害にあったときの緊急連絡先


旅行へ行く前に現地で助けを求められる連絡先についても知っておきましょう!

緊急連絡先は「112」番


トルコ全土で緊急事態に対応するための番号は「112」です。
警察、救急、火災など、すべての緊急サービスにつながります。
すぐにかけられるよう電話帳に追加しておくこともおすすめです。

在イスタンブール日本国総領事館


犯罪被害やトラブルに巻き込まれた際には、イスタンブールにある日本国総領事館に連絡することができます。

領事館は日本人の安全と権利の保護をサポートしてくれるでしょう。

土日は営業時間外であることもあるので、注意してください。

在イスタンブール日本国総領事館

■窓口時間
午前: 9時~12時まで
午後: 13時30分~16時30分まで
(ただし、領事関係以外の受付時間は、午前9時~12時まで、午後は13時30分~17時まで)
※土曜日、日曜日及び当館休館日を除く月曜日から金曜日

■お問い合わせ先
電話:+90-212-317-4600
FAX: +90-212-317-4604
メール:ryoji@it.mofa.go.jp

※来館に際しては、事前予約が必要。(緊急時を除く)

まとめ:安全対策をしっかりしてイスタンブール観光を楽しもう!

イスタンブールはその歴史的、文化的な魅力により世界中から多くの観光客が訪れます。

人気の観光地に起こりやすい事件もありますが、事前にリスクを理解し、適切な対策を講じることで、安心して観光を楽しむことができますよ!

この記事を参考に安全対策を心掛け、素晴らしいイスタンブール滞在を楽しんでくださいね!

イスタンブールの治安事情についてもっとくわしく知りたい方は、「ロコタビ」で現地在住のロコにサポートを依頼してみましょう!