【2024】ホーチミンのタクシーの乗り方徹底ガイド!料金・カード払い・便利なアプリ
この記事を執筆したライター:ホーチミン在住「SAI」さん
【ベトナム・ホーチミン在住者執筆】
タクシー料金がとても安いベトナムホーチミン。ベトナムを訪れる観光客にとって、タクシーは市内を移動するメインの移動手段となります。
旅行中の移動で安心安全にタクシーを利用したい方や、早朝や深夜のタクシー移動に不安を感じている方必読です!
タクシーの種類(色)や乗り方、料金、支払方法、配車アプリ、トラブルなど、乗る前に知っておきたいことを徹底的にまとめました。旅行者でも安心して利用できるタクシーもあわせてご紹介いたします!
ホーチミンのタクシー事情
ベトナムでは2024年3月時点で市内を走る電車や鉄道がないため、外国人観光客の移動手段はもっぱらバスかタクシーとなります。
しかし、バスはベトナム語である程度会話ができないと、乗りこなすのは少々きびしいです。よほど旅慣れた方以外は、タクシーでの移動が主となるでしょう。
ベトナムでタクシーをつかまえる方法は3つ
- 流しのタクシーを止める
- 電話できてもらう
- Grab(グラブ)などの配車アプリを利用する
もし電話をするのであれば、宿泊先のホテルやレストランなどその場にいるスタッフや店員のベトナム人の人にお願いして電話してもらってください。
しかし、ホーチミンの1区、ドンコイエリアやパスターエリア、レタントンエリア、2区タオディエンエリアといった主要観光エリアであれば、電話で呼ぶ必要もありません。
それほど街中を多くのタクシーが行き交っているからです。またホテル周辺には必ずタクシーが停まっています。
すぐに流しのタクシーをつかまえることができるでしょう。
ホーチミンのタクシーの基本種類
ホーチミン市内にはたくさんのタクシー会社が営業し、街中を走っています。
日本は料金が一律ですが、実はベトナムでは会社ごとに料金を決めているためタクシー料金に違いがあります。
ぼったくりをするドライバーは少なくなってきていますが、タンソンニャット空港や主要観光地エリア、ベンタイン市場などはまだまだ外国人観光客がぼったくりの被害にあっています。
ベトナムのタクシーにはセダンタイプとワゴンタイプ、小型車タイプの3種類があります。
ワゴンタイプはバイチョーと呼び、最大7人乗ることができます。
四人乗りはボンチョーです。
ワゴンタイプのほうが金額はあがりますが、値段はさほど変わらないので、ワゴンタイプでも安心して乗っていいでしょう。
ホーチミンの比較的安全でおすすめのタクシー会社
絶対に安心安全というわけではありませんが、比較的安心して乗れるおすすめのタクシー会社が2社あります。
VINASUN(ビナサン)
ホーチミン市内を走るタクシーのうち、半数以上のを占める大手タクシー会社です。
白い車体に赤と緑の文字とラインが特徴です。
ホームぺージ:http://www.vinasuntaxi.com/
MAI LINH(マイリン)
ベトナム全土で展開する大手タクシー会社です。
緑の車体が特徴的です。※白い車体のものもあります。
ホームぺージ:https://mailinh.vn/
Xanh SM
Photo by Nozomi
ベトナム最大手Vingroupが2023年4月から電気自動車タクシーサービスを開始しました。まだ台数は少ないですがこちらも比較的安心な会社です。
ホームぺージ:https://www.xanhsm.com/
タクシーの料金
初乗り料金・追加料金
料金 | |
---|---|
初乗り | 1万ドン |
追加 | 1万5000ドン/キロ |
タクシーメーターは会社や車体にもよりますが1万ドン(約60円)からスタートします。
以降は1kmあたり1万5,000ドン程度加算されていきます。
たまに5000ドンスタートのタクシーも見かけますが、降りることにはほぼ同じ金額です。
超単距離の場合はお得かもしれません。
基本的にはホーチミン市内の短距離移動であれば2万~4万ドン(約120~240円)。ホーチミン市中心街から空港に行く場合は20万ドン〜(約1200円〜)ほどかかります。
メーターの見方
タクシーのメーターは1,000ドン単位で小数点第一位まで表示されています。
なかには小数点がないタクシーもあります。
例えば、メーターに「50.0」と表示されていたとします。
ここの金額に1000をかけたもの、つまり50000ドン(約300円)が支払う金額です。
小数点を省いて、単純に0を3つ足してもOKです。
※ビナサンにはメーター付近にメーターの見方が日本語でも表記してあります。
チップは必要?
基本チップは必要ありませんが、数千ドン~1、2万ドンのおつりをあげたりすることはよくあります。
気持ちよく目的地に運んでくれた運転手さんにはおつりをチップがわりにあげると喜んでくれます。
また配車アプリのGrabではドライバーの評価と合わせてチップ制度ができました。
こちらも気持ちよく目的地まで運んでくれた場合はチップをあげましょう。
クレジットカード支払いは可能?
支払いは基本現金ですが、マイリンもビナサンもクレジットカードでの支払いが可能です。
そのほかのタクシーではクレジットカードが使えないタクシーのほうが多いですし、ぼったくりタクシーもいますのでスキミングの可能性もあるためカードを使用するのは怖いです。
タクシー料金の相場
タンソンニャット空港から市内へ
ベトナムに降り立った旅行者が初めてタクシーに乗るのが「空港」です。
ホーチミンであればタンソンニャット国際空港が空の玄関口となります。
ホーチミンから市内1区まではタクシーで約20~30分。料金は15~20万ドン(約900円~1200円)程度が目安です。
タンソンニャットからタクシーに乗るときは空港使用料がある?
空港から市内へ行くときに利用したときの料金でメーターに表示されている料金とは別に1万5000ドン程度多く請求されます。これは空港使用料を客が負担するためなので、ぼったくられているわけではありませんので安心してください。
あわせて読みたい記事:ホーチミンの空港から市内の移動アクセス方法・手段ガイド
タクシーの乗り方
1. 乗る
流しのタクシーを拾う場合は日本と同じく手をあげてタクシーをとめます。
日本と違うのはドアの開閉が手動となることです。
バイクが多いので後ろからどんどんやってきます。接触事故とならないようにさっと乗り込みましょう。
ドライバーは基本ベトナム語です。中には英語を話せる人もいますが珍しいです。
目的地は地図や住所を見せるとスムーズです。
乗った後はメーターが回っているか必ず確認してください。
2. 支払う
目的地に着いたら現金で支払いましょう。
0の桁が多いのでいくらはらっているか分からなくなる人も多いでしょう。
初乗りは10,000ドン、約60円ほどです。
ドライバーも待ってくれます。あわてずゆっくりと数えて間違えないようにしましょう。
ここで注意したいのが、財布の中を渡してドライバーに数えさせないようにしてください。
旅行者は分からないと思ってササっとお金を抜かれたりします。よく聞くぼったくり被害の一つです。
3. 降りる
降りるときは忘れ物がないか必ず確認してから降りましょう。ベトナム語が通じないため忘れ物はほぼ戻ってきません。念の為レシートは必ず受け取っておきましょう。ホテルのスタッフにやり取りをお願いすることもできます。
ドアは手動で、自分であけて降ります。
中にはドライバー自らタクシーから降りて外から開けてくれる紳士なベトナム人ドライバーもいます。
キャリーバックなどの荷物がある場合もほぼ手伝ってくれます。
ベトナムは人を助けることがあたりまえな文化だそうです。
日本人にとっては優しいなと思うことが多々あります。
安心して乗るために知っておきたい注意点
少額紙幣を準備する
タクシーに乗る前には「少額紙幣を準備」しておきましょう。
市内の移動では3万~10万ドン(約150円~500円)程度の料金となりますので、そこで最高額紙幣である50万ドン(約2500円)を出すと、運転手さんはお釣りをもっていない場合があります。タクシーに乗る前は、必ず10万ドン以下の紙幣の数を確認しておきましょう。
筆者はスーパーで飲み物を買って両替しに行ったことがあります。
タクシー運転手の顔が顔写真とちがう
1台の車を数人の運転手で使用しているためか、社員証の顔写真と運転手本人の顔が違うことがありますがよくあることです。あまり気にしなくていいです。
白タク詐欺に騙されないように
白タクとは、正規に届け出されていない個人で勝手にタクシー業を生業にしている車です。客を捕まえるために大手のタクシー会社に似たロゴマークや電話番号をマグネットやシールで車体に貼っているのがベトナム白タクの特徴。
白タクの多くは料金メーターがなく、都度交渉となります。基本は高値でぼったくられると思ってください。また、悪質なドライバーになると、高額なチップを要求されたりすることもあります。もし料金メーターがあったとしても気を緩めないでください。多くのメーターは改造されていて、高速で料金が上がります。
タンソンニャット国際空港や観光地で「タクシー!グラブ!」と呼び掛けてくる人がいたら要注意です。
ベトナム人も敬遠するほどなので、外国人は絶対に乗ってはいけません。
また空港で「マイリン」や「ビナサン」と書かれたカードを見せてくる人もいますが、全て偽物です。
マイリンとビナサンタクシーはターミナルを出て左の端のほうにあるタクシー乗り場にしかおらず、タクシー会社の制服を着た人が立っていていますのでそこから乗りましょう。
MAI LINH(マイリン)に偽装した白タクに注意!
白タクの中にもさきほど紹介したマイリンに偽装したタクシーもあります。
マイリンの運転手は必ず制服をきていますのでそこで見分けてください。
車体にある電話番号も微妙にちがいます。
バイクタクシーやシクロのぼったくりに注意!
1区周辺ではシクロという自転車のような乗り物(画像参照)を運転している、バイクタクシーのおじさんたちが「乗ってく?」と陽気に話しかけてきます。
シクロに乗るのも一つの経験で楽しいですが、気を付けたいのは、ぼったくり。相場以上の値段をふっかけられる場合があります。
乗車前に料金交渉はあたりまえですが、お互いに料金に納得して乗車したにも関わらず、降りるときには交渉した額よりも高い金額を平気で請求してくるというぼったくりが発生しています。
人によって値段がちがうので、相場はあってないようなものですが、たいだい6km区間の乗車で乗車料金は10万ドン(約500円)と言われています。
あわせてよみたい記事:【2019年】ホーチミンの治安・安全対策ガイド〜危険な地区・エリア、よくあるトラブル
よくあるタクシートラブルと対処法
乗車拒否されたら……?
安いからと言ってすぐにタクシーを利用したくなりますが、目的地が極端に近すぎると乗車を断られることがあります。
乗せてくれるタクシーは必ずいますので気持ちを切り替えて次のタクシーをつかまえましょう。
タクシー料金をボッタクられたら……?
▲ビナサンでもマイリンでもないタクシーたち
0の桁が多いのでよくわからず、ぼったくられたことにすぐに気が付かず、あとから「あ!もしかして……?」と気が付く人がほとんどです。
タクシーを降りるときに必ずレシートをもらうようにしましょう。
ぼったくられた金額は証拠もほとんどないため返ってくることはほぼないと思いますが、タクシー会社に苦情を伝えることは可能です。
まずはぼったくりにあわないためにも、支払い時は落ち着いて数える、白タクには乗らない、この2点に気をつけるようにしてください。
タクシーに忘れ物をしたことに気づいたら……?
こちらもレシートがあれば、戻ってくる可能性はとても低いですがあります。
配車アプリのGrab(グラブ)では乗車履歴があるため直接ドライバーに連絡することができます。
筆者は携帯を忘れたことがありましたが、自宅まで届けてもらいとても感動しました。感謝の気持ちとしてその場合はチップはあげましょう。
タクシーの配車アプリGrab(グラブ)・貸切サービス
配車アプリ「Grab(グラブ)」
以前は配車アプリは「Uber(ウーバー)」と「Grab(グラブ)」の2種類ありました。
しかしベトナムではUberがGrabに買収されたため、今はGrabのみとなりました。
そのほかにGoVietというアプリもありますが、ここではGrabをご紹介します。
タクシーでぼったくられるのが怖い!そんなあなたにおすすめなのがGrabです。
事前にアプリをダウンロードして、アカウントを作成、クレジットカード情報を登録しておけば、配車から支払いまでアプリ内ですべて完結する優れものです。しかも基本的に普通のメータータクシーよりも安い!
ホーチミンに住む日本人在住者のほとんどが利用しているのではないでしょうか。
Grab(グラブ)の使い方
まずはアプリをダウンロードしましょう。
Grabのダウンロード
次にアカウント作成ですが、電話番号をいれるだけです。
Facebookやグーグルアカウントでも登録できるみたいで、とても簡単です。
言語もベトナム語か英語のどちらかを選択できます。
アカウントを作成したらクレジットカード情報も登録しておきましょう。
タクシーを降りるときの煩わしい支払いがアプリで自動的に引き落としてくれるのでこれで解決です。
※現金での支払いを選ぶこともできます。
【使い方】
- Grabカーか、Grabバイクどちらかを選択
- 現在地と目的地を入力
- 車種ごとの確定料金がでてくるので選択 ※カーの場合は乗車する人数によって車種を選択
- 「Book」をタップ
- 配車完了
配車が完了したらあとは待つだけです。
ドライバーが今どこを走っているかアプリのマップで確認できるので安心して待つことができます。
中には確認の電話がかかってくることがありますが、先にメッセージでベトナム語が話せないこと、目的地を送るのも一つの手です。
それでもかかってくることがありますが、英語を話すとだいだい「OK」と言われ切れます。
車が現在地に到着したら、車の種類とナンバーがあっているか確認してから乗り込んでください。
あとは特に会話することも支払いをすることもなく、目的地についたらおりるだけです。
「シンカムオン!(どうもありがとうございます)」といって降りると喜ばれます。
貸切・チャーター
ホーチミンにおいて車をチャーターする方法は3つあります。
- 旅行会社のオプショナルツアーで頼む
- 自分でタクシードライバーと交渉する
- ロコタビのホーチミンロコに頼む
旅行会社に頼むのが一番安心かと思います。
中にはホテルでもそういうチャーターサービスをしているホテルもあったります。
自分で交渉する場合は言語が問題となってきますので、英語ができるドライバーでないと交渉は難しいです。
おすすめなのはロコタビの現地在住日本人にお願いしてみることです。
ホーチミンを知り尽くした在住者ならタクシーをチャーターすることも簡単といえます。
おすすめのチャーター会社を無料Q&Aで質問してみることもできます。
まとめ
ホーチミンでは旅行者にとってタクシー移動は必須といえます。
もし長距離移動をする場合は、半日から1日タクシーをチャーターすることもできます。電車やバスが利用できない旅行者にとって、タクシーは旅の心強い味方となることでしょう。