【2025年最新版】ベトナムの入国審査・出国手続き完全ガイド
この記事を執筆したライター:ホーチミン在住「SAI」さん
【ベトナム・ホーチミン在住者執筆】ベトナムを訪れる際、入国審査や出国手続きがスムーズにいくか不安に思う方も多いでしょう。
この記事では、入国の流れや所要時間、ビザの有無、出入国カードの要不要、税関申告のポイントなどを詳しく解説します。
また、2025年より変更された電子タバコ・加熱式タバコの持ち込み禁止など、新しい規制についても解説しています。
最新情報をチェックして、ベトナム旅行を安心して楽しみましょう!
ベトナムの入国手続きや最新の入国ルールについてさらに詳しく知りたい方は、「ロコタビ」でベトナム在住のロコに相談してみましょう。
現地の最新情報や空港での流れ、税関の注意点など、旅行前の不安を解消できます!
ベトナム旅行をより快適に楽しむために、ぜひロコタビを活用してみてください!
ベトナムの入国の手続きと流れ・所要時間
ベトナムへ到着したら、まずは入国審査を受ける必要があります。その後、受託手荷物の受け取り、税関を通過して、ようやく空港の外へ出られます。
入国の流れや所要時間を事前に把握しておくことで、スムーズに入国できるよう準備しましょう。
ハノイは「ノイバイ国際空港」、ホーチミンは「タンソンニャット国際空港」になります。
1. 入国審査(イミグレーション)
日本からベトナムへ空路で入国する場合、最初に通過するのが入国審査(イミグレーション)です。
「出入国審査カウンター」とも呼ばれ、入国審査官にパスポートを提示し、入国スタンプを押してもらいます。
■ 入国審査に必要なもの
- パスポート(残存期間6ヶ月以上)
- 帰国便の航空券(提示を求められる場合あり)
- 滞在先情報(ホテルの予約確認書など)
- ビザ(必要な場合のみ)
入国審査の際に必要なものは、パスポートです。
ベトナムは2023年8月の出入国法改正により、日本人を含む一部の国の渡航者に対し、45日以内の滞在であればビザが不要になりました。(以前は15日以内)
ただし、45日を超える滞在や、報酬を伴う活動をする場合はビザが必要です。
45日以上滞在する場合は、ビザも合わせて提出しましょう。
■ 入国審査で聞かれること
特に会話はありませんが、旅程がわかる書類(Eチケットの控えやホテル予約の確認書など)を準備しておくと、万が一の確認時にもスムーズに対応できます。
そういった書類がない場合は、滞在期間や出国予定日を尋ねられることもありますが、基本的に入国審査は簡単で、ほとんど会話もなく終了することがほとんどです。
■ 入国審査の所要時間
- 約30〜40分(混雑状況による)
- ピーク時は1時間以上かかることも
2023年にベトナム人向けの自動ゲートが設置されましたが、現在のところ外国人旅行者は利用できません。
長蛇の列でぐったりする入国審査ゲート前ですが、最近では有料で優先レーンに並べるサービスもあります。
2.ベトナム入国ビザの条件
ベトナムに入国する際、ビザの要否は滞在日数や目的によって異なります。日本国籍の場合、観光目的で45日以内の滞在であればビザは不要ですが、それ以上の滞在や特定の目的での訪問にはビザが必要です。
■ ビザ免除の条件
以下の条件を満たしている場合、日本国籍の方はビザなしで入国可能です。
1.パスポートの残存期間が6か月以上あること
2.過去にベトナムで入国禁止措置を受けたことがないこと
3.観光目的で45日以内の滞在であること(※)
※ 2023年8月15日より、滞在可能期間が15日から45日に延長されました。
以前は「前回の滞在から30日以上経過していること」が条件でしたが、2020年に廃止されています。
ただし、出入国のルールは不定期に変更されるため、渡航前に最新情報を確認することをおすすめします。
旅行会社を通じて短期間の観光をする場合は、特にビザを意識する必要はありません。
■ ビザが必要な場合
以下のケースでは、電子ビザ(E-VISA)などの取得が必要となります。
- 報酬を伴う業務目的での滞在
- 45日以上の滞在
- 長期滞在・留学・就労などの目的
電子ビザ(E-VISA)の有効期限は渡航日より90日間となっており、オンラインで申請が可能です。
ビザの種類と取得方法
ビザが必要な場合は、以下の方法で取得できます。
①電子ビザ(E-VISA)
- オンラインで申請可能
- 最長90日間の滞在が可能
- 申請後、数日で発行
- 公式サイトで申請可能
▷電子ビザ申請(e-VISA)の公式サイト(ベトナム語・英語のみ)
②在日ベトナム大使館・領事館で申請
- 就労ビザや長期滞在ビザを取得する場合に利用
- 申請には必要書類や手数料が必要
③アライバルビザ(到着ビザ)
ノイバイ空港やタンソンニャットなどの一部の空港では入国審査カウンターの近くに「アライバルビザカウンター」があり、その場でビザを取得できます。
ただし、事前に取得しておいたほうがリスクが少なく、安心です。
3. 荷物受け取り・税関申告
入国審査を無事抜けたあとは、あとは受託手荷物をピックアップして、税国申告をして税関カウンターを通ります。
■ 税関申告が必要なもの
ベトナム入国時、以下の持ち込み品は税関申告が必要となります。規定を超えた場合、追加の税金が課せられることがあります。
- 5,000USD以上の外貨 または 1,500万VND以上のベトナムドン
- 紙巻きタバコ200本以上、葉巻20本以上
- アルコール(22度以上は1.5Lまで、22度未満は2Lまで)
- 300g以上の金(貴金属)
- 高価な電子機器
違反した場合、税関で追加課税されるか、最悪の場合は没収されることもあります。
特に、日本人旅行客が注意しなければならないのは現金です。
こちらはこの中でも厳しく取り締まられます。まず高額の現金は無申告で見つかってしまうと、罰金どころか全額没収される可能性がありますので、該当する場合は必ず申告するようにしてください。
■ 持ち込み禁止品
以下の物品を持ち込むと、最悪の場合入国拒否となるため注意が必要です。
- 違法薬物(外国人でも死刑の可能性あり)
- 銃器・爆発物・ナイフ類
- ポルノ雑誌・アダルトDVD
- 文化財・骨董品(無許可のもの)
- 違法な政治・宗教関連書籍・メディア
ポルノ雑誌に関しても注意が必要。ポルノの基準が日本とベトナムとでは違います。グラビア雑誌でも止められる可能性があるので注意してください。
特に麻薬関連はベトナムで最も厳しい犯罪の一つです。
外国人でも厳罰の対象となり、麻薬の密輸・販売・所持で死刑判決が下されるケースもあるので、絶対に関わらないようにしましょう。
■ 2025年最新情報!電子タバコ・加熱式タバコの持ち込みについて
2025年1月1日より、ベトナム国内での電子タバコ・加熱式タバコ(アイコス・glo・プルームテックなど)の持ち込みが全面禁止となりました。
【違反した場合の罰則】
- 使用した場合:警告または 100万~200万VND(約5,000~10,000円)の罰金
- 製造・輸送・輸入・販売した場合:より重い罰金・刑事処分の対象
電子タバコや加熱式タバコを持ち込むと没収されるだけでなく、罰金・入国拒否の可能性もあるため、絶対に持ち込まないようにしましょう。
申告後、必要があればX線に荷物を通すように言われます。さらに追加で申告するものがなければ、晴れて空港の外に出ることができます。
合わせて読みたい記事:ホーチミンの空港から市内の移動アクセス方法・手段ガイド
ベトナムの出国手続きの流れと所要時間
ベトナムの出国手続きは比較的シンプルですが、チェックインカウンターの混雑や手荷物検査の待ち時間を考慮し、国際線の場合は2時間前までに空港に到着するのが理想です。
【ベトナムの主要空港】
- ハノイ → ノイバイ国際空港(HAN)
- ホーチミン → タンソンニャット国際空港(SGN)
- ダナン → ダナン国際空港(DAD)
1. 出国手続き
出国時の手続きは、以下の流れで進みます。
■ チェックイン & 搭乗券受け取り
【チェックインカウンターで手続き】
- パスポートと航空券を提示
- 搭乗券と受託手荷物の預かり証を受け取る
- 手荷物を預ける(受託手荷物がある場合)
- オンラインチェックイン済みの場合は、手荷物を預けるだけでOK
注意点:ベトナムの空港はチェックインカウンターが混雑しやすいため、2時間前までに空港へ到着することをおすすめします。
2. 税関(申告がある場合のみ)
持ち出し制限のある物品がある場合は、税関カウンターで申告が必要です。
【税関申告が必要なもの】
- 5,000USD以上の外貨 または 1,500万VND以上のベトナムドン
- 文化財や骨董品(許可証が必要)
- 高額な電子機器
特に骨董品を購入した場合は、購入時に販売証明書をもらい、税関で確認を受けるようにしましょう。
■ ベトナムの持ち出し禁止品
- ベトナムの文化財・骨董品(許可証がないもの)
- ベトナム国内で違法な映像・書籍・CD/DVD
- ワシントン条約で禁止されている動植物製品
骨董品を購入した場合は、購入証明書を取得し、税関で確認を受けることが必要です。
3. 出国審査(イミグレーション)
出国審査カウンターで、パスポートと搭乗券を提示し、出国スタンプを押してもらいます。
聞かれることは特にありませんので、構えることなく堂々と出国しましょう!
長期滞在者や頻繁に出入国している人は、質問を受ける場合があります。ビザも合わせて出しましょう。
4. 手荷物検査
出国審査後、手荷物検査(セキュリティチェック)があります。
【注意点】
- 液体物の持ち込み制限 → 100ml以下の容器に入れ、1L以内のジッパー付き袋にまとめる。
- ノートパソコン・タブレット・充電バッテリー → X線検査の際に取り出す必要あり。
- ライター・ナイフ・カッターなどの持ち込み禁止(機内持ち込み不可)
電子タバコ・加熱式タバコの持ち込みは2025年から全面禁止!機内に持ち込むことも不可です。所持していると没収の対象になります。
5. 免税エリア & 出発ゲートへ移動
搭乗30分前までにゲート到着が理想です。空港によってはゲートまで遠い場合があるので、時間に余裕を持って移動しましょう!
ベトナムの国際空港には、出国審査を終えた後に免税エリア(Duty-Free)があります。ここでは、お酒・タバコ・化粧品・ブランド品などを免税価格で購入可能です。
また、ベトナム国内で購入した特定の商品については、VAT(付加価値税)の還付を受けることができます。
VAT(付加価値税)還付制度
ベトナム国内の指定店で2,000,000VND(約12,000円)以上購入すると、10%のVAT還付が受けられます。
【還付方法】
①:税関カウンターで購入品・パスポート・VATインボイスを提示しスタンプ取得
②:VATリファンドカウンターで還付申請(手数料15%差引)
出入国カードは不要?
かつてベトナム入国時には出入国カードの記入が必要でしたが、現在は空路での入国時には不要です。旅行者にとっては手続きが簡単になり、スムーズに入国できます。
ただし、陸路で入国(カンボジア・ラオス経由など)する場合は、簡単な出入国カードの提出を求められることがあるため、現地の指示に従いましょう。
まとめ
空港で手間取る原因は主に荷物チェックと入国審査です。
特に頻繁にベトナムを訪れている人や長期滞在者は、追加の確認を受けることがあります。
スムーズに入国するために、必要書類を準備し、基本的な英単語を覚えておくと安心です。
ロコタビでは現地在住日本人「ロコ」によるサービスを提供中!
「ベトナムの出入国手続きについて詳しく知りたい」、「現地情報を知りたい」場合は、無料Q&Aをご利用ください。
旅行の観光のツアーや空港の送迎、翻訳ガイドやホテルの予約など、依頼したい場合もぜひご利用ください。
以上、ベトナムの出入国審査についてでした。
ベトナム旅行思いっきり楽しんでくださいね!