デュッセルドルフの電車・地下鉄・トラム乗り方ガイド(路線図・料金・切符の買い方・乗り換え)
【ドイツ・デュッセルドルフ在住者執筆】デュッセルドルフ市内は地下鉄やトラムなどの路線が網羅していて、どこに行くにも簡単にアクセスが可能です。切符の購入や乗り換えが不安な方にも安心な、電車の乗り方を紹介します。
デュッセルドルフの地下鉄・トラムの基本情報
ノルトライン=ヴェストファーレン州の州都であるデュッセルドルフにはさまざまな交通網が張り巡らされ、数多くの便が運行しています。中でも地下鉄(U-bahn)とトラム(Strassenbahn)は最も路線も便数も多く、目的地までスムーズに移動することが可能です。
他にも路線バス(Bus)や郊外まで路線が伸びている電車(S-bahn)の運行もありますが、デュッセルドルフ市内での移動のみなら、これらを利用する機会は少ないでしょう。
ここではデュッセルドルフ滞在で活躍する地下鉄(U-bahn)とトラム(Strassenbahn)を詳しくご紹介します。
ラインバーン社・路線図と時刻表
デュッセルドルフ市内を運行する地下鉄およびトラムはラインバーン社 (Rheinbahn AG)によって管理されていますので、チケットの購入方法やルールなどすべて同条件になります。
■路線図PDF
路線図は以下より路線図のPDFがダウンロードできますので、事前に印刷して旅行に持参すると便利です。
■時刻表・待ち時間
時刻表は各駅のホームに設置されています。また、電光掲示板のある駅では待ち時間が表示されていますので遅延の場合などでも正確な時間がわかります。(駅によっては掲示板のない場合があります。)
ラインバーンのホームページからスケジュールを確認できますので、駅名やストリート名を挿入して路線と時間を事前に確認しておくとスムーズです。
土曜日とさらに日曜・祝日は運行の本数が少なくなりますので注意しましょう。
ラインバーン社・主な路線
市内だけでも路線数は多く、1つのエリア内にもいくつかの路線の運行があります。路線番号の頭に「U」が付いているものが地下鉄(U-bahn)で、「7」から始まる3桁の番号がトラム(Strassenbahn)と見分けることが出来ますが、一部の地下鉄は地上を走行しているものもあります。
いくつかの路線のうち、主要駅を通過しているものを以下にご紹介します。
■デュッセルドルフ中央駅(Düsseldorf Hbf)
デュッセルドルフの中心で近郊都市からの長距離列車も発着する市内で一番大きい駅です。日本人街と呼ばれるインマーマン通り(Immarmann Strasse)へも中央駅から徒歩5分に位置しています。中央駅では地下鉄は駅構内にあり、トラムは駅の北口を出た路面に停留所がありますので、間違えないようにしてください。
■ハインリッヒ-ハイネ-アレー(Heinrich-Heine-Allee)
デュッセルドルフの旧市街があり、ライン川など観光客が一番集まるエリアへアクセス可能なのがこの駅です。地下鉄駅を上がると、そこはもう旧市街で中世漂う街並みが広がっています。
■メッセ ノルド(Messe Nord)
世界的な見本市の中心都市の一つでもあるデュッセルドルフは、見本市が開催される時期にはメッセ会場行きの路線は訪問客で埋め尽くされます。日本企業も多く出展しているため、日本からビジネスで訪れる方も多いでしょう。サッカー会場行くにも同様の駅を利用します。
路線 | 主要通過駅 | 運転間隔 |
---|---|---|
U70、U74、U75、U76、U77、U78、U79 | 中央駅(Hbf) | 10~20分 |
709、708、707、704 | 中央駅(Hbf) | 5~20分 |
U70、U74、U75、U76、U77、U78、U79 | Heinrich-Heine-Allee | 10~20分 |
U71、U72、U73、U83 | Heinrich-Heine-Allee | 10~20分 |
U78 | メッセ ノルド | 10~20分 |
乗車方法と切符の購入
1. 乗降駅をチェック
まずは駅をチェックしましょう
利用駅が分からない場合はラインバーン社のホームページからも検索できるので、事前にチェックしておくと良いでしょう。
2. 駅へ
駅には緑で「H」のマークが出ていますのでそれを目印にしましょう。Haltestelle(停留所)を意味しています。
駅の看板には行き先や路線番号の明記があります。
地下鉄ホームでは駅名とプラットホームの番号が書かれた看板があります。
3. 乗車券の購入
駅には券売機がありますが、小さい駅には券売機が設置されていませんので、車内に設置されている券売機を使用してください。乗車券の種類はいくつかありますのでどのチケットが必要かご確認ください。
購入後、地下鉄またはトラムに乗車したら、必ず車内にある刻印機で乗車券を日時を刻印しましょう! 刻印するのを忘れがちですが、有効な日時の刻印が無い乗車券は無賃乗車とみなされますので注意が必要です。ただし、車内の券売機で購入した乗車券にはすでに日時が刻印されていますので、再度刻印する必要はありません。
■料金表
種類 | 金額 | 補足 |
---|---|---|
EinzelTicket(1回券)A | 2.90ユーロ | A区間(市内ならほぼA区間です) |
EinzelTicket(1回券)K | 1.70ユーロ | 短距離(3駅まで) |
4erTicket(4回券)A | 10.50ユーロ | 4回、4人、または2人で2回分などで利用 |
24-StundenTicket (24時間券)A | 7.10ユーロ | 24時間乗り放題 |
48-StundenTicket(48時間券)A | 13.50ユーロ | 48時間乗り放題 |
※2019年6月現在の金額です。
※上記は大人料金です。子供は6歳未満無料、6歳から14歳は子供料金が適用されます。
※24時間券や48時間券は2から5名で使えるグループ券もあります。
料金をチャージできる交通カードのようなものはデュッセルドルフの公共交通機関にはありません。
1ヶ月以上の長期滞在には30日券などもありますが、券売機では購入できませんので、ラインバーンの窓口で購入する必要があります。
4. 乗車・下車
日本のような改札はありません。乗車券を購入したら乗車して刻印したら、下車するまで乗車券はご自身で保持してください。時々、車内を検札員が回っていますので提示するのみです。
下車する際、ドアまたはドア手すりについている赤色の下車ボタンを押してください。押されない場合、ドアはあきません。
5. 乗り換え
改札が無いので、下車したらそのまま次の地下鉄またはトラムに乗り換えが可能です。1回券でも90分間は有効ですので最初の駅で購入した乗車券がそのまま利用可能です。(往復などには使えません)
トラムの場合、駅は路面上にありますので、乗り換える駅は道路の反対側や別のストリートに位置している場合もあるので注意しましょう。
乗り換えアプリ
スケジュールや乗り換え駅を調べたりするのに以下の2つのアプリが便利です。
■VRR App のダウンロード
■Rheinbahn App
いずれも使い勝手に差はありませんが、一つ目のVRRアプリの方が英語表記があるので旅行者にはおすすめです。またアプリで乗車券を購入する事も可能ですが、ドイツの銀行口座が無い場合はアカウントを作ることができません。
乗る前に知っておくと便利なQ&A
Q:空港から市内中心部への行き方は?
A:空港から市内はSバーンの利用が便利です。詳しくは空港移動のページをご参照ください。
関連記事:デュッセルドルフ国際空港から市内の移動アクセス方法・手段ガイド
Q:時刻表はどこを見ればわかる?
A:各駅のホームに時刻表が掲示されています。平日、土曜日、日曜・祝日と分かれていますのでチェックしてください。
Q:割引はあるの?
A:1日に3回以上乗車するなら24時間チケットがお得です。また2人以上で旅行する際は回数券や、24時間チケットのグループ券がお得です。2名から5名まで選べます。
Q:地下鉄に忘れ物をしてしまった時は?
A:ラインバーン社の落し物オフィスに問い合わせましょう。
** Fundbüro (落し物オフィス) **
住所:Immermannstraße 65b 1. Etage 40210 Düsseldorf
中央駅内KundenCenter Hauptbahnhof の近く
電話番号:0211.582-1469
Q:駅にコインロッカーはある?
A:デュッセルドルフ中央駅にはコインロッカーがあります。ドイツ語でコインロッカーはSchließfächer(シュリース・フェッヒャー)と言い、BOXに入ったかばんにカギがついたマークが目印です。他のトラムや地下鉄駅にはコインロッカーはありません。
フロアマップ
まとめ
ドイツでの地下鉄乗車方法は日本とは大きく異なりますが、デュッセルドルフは路線も運行数も多く、交通公共機関を使いこなせばどこへでも簡単にアクセスする事が可能です。また分からない事があれば、周りの人に遠慮なく尋ねてみましょう。英語が通じるドイツ人も多いので親切に教えてくれるでしょう。