チェンマイはタイの北部に位置しているため、南部のバンコクのような酷暑はなく、年間を通じて比較的おだやかな気候に恵まれています。３月に入ると、日中の気温がぐんぐん上がり出し、４月半ばにはソンクラーン（タイ正月）が始まって、チェンマイの街は「水掛け」の熱気に包まれます。でも、この祭り、もともとは「新年に際しての仏像洗い」や「ダムフア」と呼ばれる年長者への表敬訪問行事がもとになっているもので、こうした伝統的な生活風習を学べば、単なる「水のぶっかけ合い」以上の深い楽しみを味わうことができます。以降は、６〜７月の田植えに備えて雨季が本格化しますが、チェンマイの雨季は午後や夕方の短いスコールがメインで、一日中どこにも出かけられないといったことは滅多にありません。雲の様子を眺めながら、軽い携帯傘や雨具を準備していれば、何の問題もありません。逆に「雨とも一緒に遊んでやろう」という自由な精神が、チェンマイの旅をさらに充実したものにしてくれるでしょう。そして、旅を楽しんでいるうちに、また間もなく快適なクールシーズンが巡ってきます。11月のロークラトン、新年カウントダウン、そして２月のフラワーフェスティバル。チェンマイの旅の楽しみは尽きることがありません。（by　クンター吉田）