バーリのレストランについて

はじめまして。
プーリア在住６年目のケイコ・ソリーノと申します。

バーリで美味しい食事をしたい場合は、バーリ駅周辺はあまりオススメできません。
少し歩きますが（徒歩15分程度）、バーリの下町バーリヴェッキアへ行くと選択肢が増えると思います。

地元民に教えてもらって美味しかったレストランでオススメは、
「La Cecchina」と「La Cantina di Cianna Cianne」

ピアッツァ・メルカンティーレ（広場）にあるので、すぐ分かると思います。
ベーシックな地元プーリア料理を堪能できます。

ただし、暖かい時期になると（５月はすでに暖かいはずです）、週末や祝日は
このピアッツア・メルカンティーレ付近は深夜まで若者がお酒を飲み、
陽気に踊り、かなりすごい状態になります（笑）。夜空の下のディスコ的な感じです。
こういう雰囲気がお好きでしたら、このエリアにはたくさん美味しいお店があります。

もっと、静かに地元料理を食べたいのであれば、オペラ劇場ペトゥルツェッリ近くの以下のレストランをオススメします。
駅からですと、こちらも徒歩15分。老舗のトラットリアです。

「Al Sorso Preferito」

夕食に行くことができなければ、ランチでの利用もオススメです。
お一人20ユーロで盛りだくさんの前菜＋パスタ＋お肉orお魚＋デザートが食べれます。
こちらもバーリ在住の友人イチオシで行き、クチコミがイマイチだったので期待していませんでしたが、
とても美味しかったですよ。

メーデーの日は営業しているお店が多いと思いますが、不安であれば事前に電話で確認を。
メールで問合せをしても、のんびり屋のイタリア人からの返事はとーっても遅く返ってくるか、返信なし。なんてこともよくありますので、できれば電話確認が確実です。
電話でのコミュニケーションが難しいと思われる場合は、お気軽にご連絡ください。

参考として、はじめてのプーリア滞在で見逃さずに召し上がっていただきたい郷土料理を列記します。

ーアンティパスト（前菜）－

■コッツェ　リピエネ（ムール貝のパン粉詰め）
　小麦の産地プーリア州ではパンも美味しいですが、パン粉を使った料理も多いです。
　そして、ムール貝はターラント湾で大規模に養殖されているので、これまたプーリアの味。
　殻つきのムール貝の間にパン粉や卵、粉チーズなどを混ぜたものを入れて、トマトソースで煮込みます。

■ポルペッテ・ディ・パーネ（ミートボールならぬパンボール）
　こちらも同様にパンを使ったお料理です。
　古くなったパンの再利用法としてよくプーリアの家庭で作ります。
　パンと卵、パセリまたはミントなどを入れて、油で揚げます。
　そのままでも美味しいですし、トマトソースで煮込んだバージョンも美味しいですよ。

ー主食の皿（プリモ）－

■リソ・パタテ・コッツェ（ムール貝とじゃがいもの炊き込みご飯）
　スペイン統治下の時代にパエリアをもとに作られた料理です。

■チコリエ・エ・ファーベ（チコリとそら豆のピューレ）
　野菜王国プーリアでは、野菜もパスタと同様にプリモピアットになります。
　そのなかでも、そら豆は昔からプーリアの特産品。昔は小作農のお給料として現金代わりに支給されていました。
　苦味のあるチコリと保存食として乾燥させたそら豆をピューレにして、一緒に混ぜていただきます。

■オレッキエッテ・コン・チーメ・ディ・ラーペ（オレッキエッテとラーペ）
　菜の花に良く似た青菜チーメ・ディ・ラーペと耳たぶの形をしたご当地パスタ「オレッキエッテ」の組合せです。ニンニクのアクセントが利いて美味しいですよ。

ーメインディッシュ（セコンド）－

■ブラチョーレ（馬肉の肉巻き）
　州都バーリ近郊はよく馬肉を食べるエリアです。
　現在では牛肉で代用するお店も多いです。チーズやニンニク、パセリなどを入れて馬肉をクルクルと丸めて、トマトソースで煮込んだ料理です。

■パルミジャーナ（ナスとモッツァレッラチーズの重ね焼き）
　ナスのフライをチーズと交互に重ねて、トマトソースと一緒に焼いたオーブン料理です。

ーデザート（ドルチェ）－

■スポルカムッス（バーリ風シュークリーム）
　パイ生地にカスタードクリームを挟んだだけのシンプルなお菓子。

■ボッコノッティ
　クッキー生地の中にカスタードクリームを入れたお菓子。

パンと一緒に出てくるプーリアのスナック「タラッリ」もお見逃しなく！
それでは、楽しい＆美味しいプーリア滞在を満喫されてください。

少しでもお役に立てて幸いです。
付け加えて１点、事前に知っておいたほうがよいと思う情報です。
プーリア料理は前菜の量がとても多いのが特徴です。
わんこそば状態という方もいるほど！
女性であれば、前菜だけお腹がいっぱいになる方もいます。
可能であれば、前菜＋パスタ、または、前菜＋メインディッシュで日本人の胃は満足します。