ウィーンの旅行ガイド情報

「日本・ウィーンの入国審査マニュアル」(入国カード・税関申告書の書き方)

【オーストリア・ウィーン在住者執筆】まず最初に多くの方が不安になる「入国審査」ですが、実は気を張る必要もなく簡単に通ることが出来ます。今回はウィーン国際空港の入国審査をまとめました。

日本の入国審査とは大きく異なり、また日本語での対応はできません。それだけ聞くと、緊張しがちですが落ち着いて対処しましょう。
目立つ言動をしなければすんなりと通してくれるはずです。

入国手続きの流れと所要時間

飛行機が到着し、通路沿いに歩きます(発着場が離れていたらバスに乗る可能性がありますが、皆で乗るので安心してください)。途中でお手洗いがある場合もありますが、なるべく早くパスポートコントロールへと向かいましょう。そこでどれだけの人が待っているかで、かかる時間が変わります。
どの飛行機とも時間が被らず、すんなりコントロールを受けることが出来れば30分もかからないうちに、国際空港の中にいることができます。
ですが、ほかの飛行機と時間が被ってしまった場合とさらに間で時間をつかってしまうとコントロールの場所で1時間待つこともあります。

またコントロールにて並ぶ列ですが、ALLPASSPORTと書かれた列に並んでください。その他にEUPASSPORTと書かれた列がありますが、そちらはEU圏のパスポートを持った方のみの列になります。

また時間やタイミングによっては全てがALLPASSPORTEUPASSPORTになっている場合がありますが、その場合はどこでも大丈夫です。

その後、荷物を受け取ります。

入国審査

オーストリアはシェンゲン協定加盟国ですが、日本とオーストリアの間には二国間の査証免除取極があるため、シェンゲン協定で定められた滞在期間を超えて6か月以内の滞在が許可されています。それほど国際関係が良く、わかりにくい質問は聞かれることは少ないはずです(聞かれることもあります)。

1. 入国審査で聞かれること

警察側が聞いてくるかもしれない質問をまとめました。
問1.「Warum kommen Sie nach Österreich/Wien?」
ワロム コメン ジー ナッハ ウーストライッヒ/ウィーン
「なぜオーストリア/ウィーンに来ましたか?」

その答えの例文はこちら

①「Ich bin Tourist.」
イッヒ ビン トゥアリスト
「私は旅行者です」
②「Ich bin Austauschstudent.」
イッヒ ビン アウスタウシュ シュトゥデント
「私は交換留学生です」
③「Ich ziehe nach Österreich/Wien.」
イッヒ ツィーエ ナッハ ウーゥトライッヒ/ウィーン
「私はオーストリア/ウィーンに引っ越します」

問2.「Wie lange bleiben Sie in Österreich/Wien?」
ヴィー ランゲ ブライベン ジー イン ウーストライッヒ/ウィーン?
「どのくらいオーストリア/ウィーンに滞在しますか?」

①「Ich bleibe 1 Woche/Monat/Jahr.」
イッヒ ブライベ アイネ ヴォヘ/モナト/ヤー
「私は、一週間/一か月/一年 滞在します」

2. 入国審査で怪しまれる人の特徴

  1. パスポートを見せた際にサングラスをかけている。
  2. したを向いたままで顔を見せない。
  3. 他の方向を常に見ている(顔の正面を見せない).。
  4. 顔を覆う物をつけている、えらく緊張している。

などない限り、怪しまれることはありません。パスポートを渡したら、その係の人の顔を見つめてください(いいネクタイしてる、バッジ可愛い、のように固くならないことを考えておけば顔が緊張しないのでおススメです)。

荷物受け取り

パスポートコントロールを抜けたその先で荷物を受け取ります。ベルトコンベアーが数か所ありますが、ご自身が乗った飛行機の番号(機体の番号)や来た国や空港名(例、JAPAN、HNDなど)が書かれてあるベルトコンベアー前で待機してください。搭乗していた方の荷物が流れてきます。

入国カード・税関申告書の書き方

入国カードはありません。なので、タバコやお酒の持ち込みがある場合はこちらのサイトをご参照ください。

JAL公式サイト

上記のサイトに記入されてある量よりも多い場合、荷物を受け取った後出口へ向かうのではなく、赤い部屋へ進んでください。赤い部屋の壁にZOLLと書かれてあります。
つかまった場合は2倍の税金を払わなければなりません。多くの物を持ち込みした場合は素直に税関を受けましょう。

出国の方法

空港へ着いたら、まずはご自身が乗る予定の航空会社を探します。
ウィーン国際空港は、関西国際空港や成田や羽田のように一目でわかる作りではないので注意が必要です。
空港内にあるマップを見て、落ち着いて動いてください。
どうしても分からない場合は、インフォメーションで尋ねてみましょう。

Entschuldigen Sie, wo ist der ANA Check-In?
エンチューディゴン ジー。ウォー イスト デア アナ チェックイン

意味は「すみません。どこが、ANAのチェックインですか?」

今回はANAについて
ターミナル3へ移動してください。ANAという文字が大きく出ています。そこで荷物を渡してください。その際にはパスポートとチケットの提示が必要です。

ANA公式サイト

そして手元にある、航空券をご確認ください。
seatと gateと boardingが書かれてあります。seatはご自身が座る席の番号です。
gateは搭乗口でboardingは時間を指しています。

まずはgateについてです。
1Aや10Bのように書かれてあります。空港内には常に掲示板に表記してあるので、案内にそってお進みください。

このように、初めての方でも迷うことなく搭乗口へ向かうことが出来るはずです。
万が一、わからなくなった場合は近くの係の方へ訪ねてください。

Entschuldigen Sie, wo ist das Gate 1B?
エンチューディゴン ジー。ウォー イスト ダス ゲート アイン ベー

意味は「すみません。どこに1Bのゲートはありますか」

そしてboardingです。
例えば1126と書かれてあれば、現地時間で午前11:26という意味です。

その時間より最低でも20~30分前には搭乗口で待機しているようにしてください。

そしてseatですが、こちらは新幹線と同様にC25とあれば25番目の列のC席となっています。飛行機に乗る際に係の方が「何番~何番までのお客様どうぞ」と言われます。日本の航空会社であれば日本語でも案内があるかと思いますが、混雑を避けるために耳を立てて聞きましょう。

最後に

初めての海外旅行はここの手続きが不安で緊張している方も少なくないと思います。中学校レベルの英語でも充分に通じるので落ち着いて行動しましょう。ウィーンで経験した、見たことを日本に持ち帰って、お友達や家族に自慢しちゃいましょう!
家に着くまでが旅行ですよ!