台北の地下鉄MRTの乗り方ガイド(路線図・料金・切符の買い方・乗り換え・アプリ)
台北の地下鉄MRT(捷運)は、初めて乗る人でもわかりやすく、便利・速い・安いと3本そろった旅行者の強い味方です。料金表の見方、切符や悠遊カード・乗り放題カードの買い方、時刻表、乗り方、乗り換えに役立つアプリ、空港から市内までの桃園空港MRTなどをご紹介します。主要観光地やレストランなどがぎゅっと詰まった台北で、地下鉄を気軽に利用してみましょう!
※2020年以降も他の路線が開通を控えています。路線図、料金などは2020年1月現在のものですのでご注意ください。
※記事内では台北市内の地下鉄、桃園国際空港〜台北駅の桃園空港MRTの利用法を紹介しています。台湾のほかの都市とは料金や利用法が異なります。
台北の地下鉄MRTの基本情報(路線図・料金・乗り換え・アプリ)
台北MRTの基本情報についてご紹介していきます。
①:台北MRTの路線図
まずは簡単な路線図の見方からご説明します。
各路線は色分けされており、R(レッド)、O(オレンジ)、BL(ブルー)、G(グリーン)、BR(ブラウン)の5ラインからなっています。
下記は台北の路線図ですが、このように5本のラインが交差するように電車が台北の街を走っています。
出典 : 台北市観光傳播局
ホームや乗り場もこのカラーで表示されているので、乗車時や乗り換えの時は行き先のカラーを探せば簡単に乗れます。ここで知っておきたいのが、オレンジライン・グリーンライン・レッドラインは枝分かれしている箇所があるので、自分の目的地を通る電車の終点駅をよく確認した上で、乗車することです。
②:台北の地下鉄MRTの料金
料金は目的地によって20〜65台湾ドル(2020年1月時点でのレート/約72〜234円)の範囲となります。
なお、6歳未満・身長115cmのお子さんは無料です。
12歳未満・115cm〜150cmのお子様は普通料金の半額で乗車できます。
運賃と所要時間については、台北MRT公式サイトから確認可能です。
③:台北の地下鉄MRTの時刻表
時刻表はなく、路線によって3〜10分に1本のペースで運行しています。
始発はそれぞれの路線の終点駅より6時発、最終時間は駅により異なりますが23時半〜24時半の間になります。
台北MRT公式サイトや、NAVITIME JAPANのTransit TWで始発や終電時刻などもまとめてくれていますので、台北にお越しの際にブックマークして来られると便利です。後述のアプリでも確認できます。
駅は、市街地であれば徒歩10〜15分に一駅の間隔で見つかります。デパートの地下に直結しているパターンもあるので見つけやすいはず。このマークが台北MRTの目印です。
駅の入り口には駅名が中国語と英語で表示されているので、路線図上でも自分がどこにいて、どのラインにこれから乗ればいいのか見つけやすいですね。
④:台北の地下鉄MRTの乗り換え方法
台北の地下鉄MRTの乗り換えの方法は簡単です。
- 乗り換え駅で下車する。
- 乗り換え先のホームへ移動する。(案内標識があります。)
- 乗り換え先のMRTに乗車する。(方向を確認してください。)
- 目的地の駅で下車する。
日本と全く変わらない方法で乗り換えができるので安心ですね。
⑤:台北の地下鉄MRTの乗り換えに便利なアプリ
乗換案内 台北
シンプルな操作でわかりやすい乗り換え案内アプリです。
「乗換案内 台北」のダウンロード
NAVITIME Transit
台北MRTの乗り換え案内と観光情報がセットになった便利なアプリです。台鉄(台湾鉄道)や、高雄MRTの情報も入っているので、台北以外を旅行される方にもおすすめです。
「NAVITIME Transit」のダウンロード
台北MRTの路線情報(5つの路線)
続いて、台北MRTの各路線についてご紹介していきます。
板南線 ※路線図内の青色のライン(BL)
出典 : Instagram
板南線は、南港展覧館駅〜頂埔駅を繋いでいる青色ラインです。沿線には、台北駅、西門、龍山寺、國父紀念館、市政府、新光三越などの名所があるので、途中下車して観光スポットを満喫してみてはいかがでしょうか?
運行情報については下記を参照してください。
運行区間:【南港展覧館-頂埔】、【南港展覧館-亜東病院】
運行時間:06:00-24:00
平均運行間隔(重複区間:南港展覧館-亜東病院):
平日(月~金)
(1) ピーク時(07:00-09:00,17:00-19:30):約6分。重複区間では約3分。龍山寺駅から昆陽方向の8時~9時の平均運行回数は約2分15秒に一本です。
(2) オフピーク時:約8~10分。重複区間では約4~5分。
(3) 23:00以降:約8~12分(【南港展覧館-頂埔】区間の運行のみ)。
休日(土、日及び祝祭日)
(1) 06:00-09:00:約8分(【南港展覧館-頂埔】区間の運行のみ)。
(2) 09:00-23:00:約8~9分。重複区間では約4分~4分30秒。
(3) 23:00以降:約8~12分(【南港展覧館-頂埔】区間の運行のみ)。
最終列車発車時刻:始発終電時刻をご参照ください。
片道運行時間:【南港展覧館-頂埔】約47分;【南港展覧館-亜東病院】約37分。
駅停車時間:基本的に約25~35秒。台北駅及び忠孝復興は約40~50秒。
出典 : 台北大衆捷運股份有限公司
淡水信義線 ※路線図内の赤色のライン(R)
出典 : Instagram
淡水信義線は、淡水駅〜象山駅を繋いでいる赤色ラインです。板南線と並び、観光する際には乗車したい有名な路線です。台北101駅、台北駅、中山駅、象山駅、士林駅、淡水駅など、台北旅行で絶対に訪れたいエリアを通っています。
運行情報については下記を参照してください。
運行区間:【淡水-象山】、【北投-大安】、【北投-新北投】
運行時間:06:00-24:00
【淡水-象山】、【北投-大安】平均運行間隔(重複区間:北投-大安):
平日(月~金)
(1) ピーク時(07:00-09:00,17:00-19:30):約6分。北投-象山区間では約3分。
(2) オフピーク時:約8~10分。重複区間では約4~5分。
(3) 23:00以降:約12分(【淡水-象山】区間の運行のみ)。
休日(土、日及び祝祭日)
(1) 06:00-09:00:約8~10分(【淡水-象山】区間の運行のみ)。
(2) 09:00-23:00:約8~10分。重複区間では約4~5分。
(3) 23:00以降:約12分(【淡水-象山】区間の運行のみ)。
最終列車発車時刻:始発終電時刻をご参照ください。
片道運行時間:【淡水-象山】約53分;【北投-大安】約32分。
駅停車時間:基本的に約18~35秒。台北駅のみ約40~50秒。
【北投-新北投】平均運行間隔:
平日(月~金)
(1) ピーク時(06:30-09:00,17:00-19:30):7~8分。
(2) オフピーク時:10分。
(3) 06:00-06:30及び23:00以後:12~15分。
休日(土、日及び祝祭日)
(1) 06:00-23:00:10~12分。
(2) 23:00以降:12~15分。
最終列車発車時刻:新北投00:02,北投00:10。
片道運行時間:約3~4分。
出典 : 台北大衆捷運股份有限公司
文湖線 ※路線図内の茶色のライン(BR)
出典 : Instagram
文湖線は、南港展覧館駅〜動物園駅を繋いでいる茶色ラインです。台北の玄関口の一つ、松山空港をご利用される方には便利な路線です。松山機場駅、動物園駅、忠孝復興駅など、観光の穴場スポットを通っているため、ディープな台北観光を楽しみたい方におすすめ。
運行情報については下記を参照してください。
運行区間:【動物園-南港展覧館】
運行時間:06:00-24:00
平均運行間隔:
平日(月~金)
(1) ピーク時(07:00-09:00,17:00-19:30):約2~4分。
(2) オフピーク時:約4~7分。
(3) 23:00以降:約12分。
休日(土、日及び祝祭日)
(1) 06:00-23:00:約4~7分。
(2) 23:00以降:約12分。
最終列車発車時刻:始発終電時刻をご参照ください。
片道運行時間:約45分
駅停車時間:20~30秒。忠孝復興のみ40~50秒。
出典 : 台北大衆捷運股份有限公司
中和新蘆線 ※路線図内のオレンジ色のライン(O)
出典 : Instagram
中和新蘆線は、南勢角駅〜迴龍駅・蘆洲駅を繋いでいるオレンジ色ラインです。大橋頭駅を分岐点として、大きく2つの方向に分かれているのが特徴的な路線。大橋頭駅、忠孝新生駅、行天宮駅などが有名な駅です。観光時にはあまり利用しない路線といえるかもしれません。
運行情報については下記を参照してください。
運行区間:【迴龍-南勢角】、【蘆洲-南勢角】
運行時間:06:00-24:00
平均運行間隔(重複区間:大橋頭-南勢角):
平日(月~金)
(1) ピーク時(07:00-09:00,17:00-19:30):約6分。重複区間では約3分。
(2) オフピーク時:約8~10分。重複区間では約4~5分。
(3) 23:00以降:約12分。重複区間では約6分。
休日(土、日及び祝祭日)
(1) 06:00-23:00:約9~10分。重複区間では約4分30秒~5分。
(2) 23:00以降:約12分。重複区間では約6分。
最終列車発車時刻:始発終電時刻をご参照ください。
片道運行時間:【迴龍-南勢角】約47分;【蘆洲-南勢角】約38分。
駅停車時間:約30~45秒。
出典 : 台北大衆捷運股份有限公司
松山新店線 ※路線図内の緑色のライン(G)
出典 : Instagram
松山新店線は、松山駅〜新店駅を繋いでいる緑色ラインです。台湾大学や饒河街夜市、西門などへのアクセスが便利な路線。西門駅、中山駅、公館駅、松山駅、中正紀念堂駅など、メインの観光名所が沿線にあります。
運行情報については下記を参照してください。
運行区間:【松山-新店】、【松山-台湾電力ビル】、【七張-小碧潭】
運行時間:06:00-24:00
【松山-新店】、【松山-台湾電力ビル】平均運行間隔(重複区間:松山-台湾電力ビル):
平日(月~金)
(1) ピーク時(07:00-09:00,17:00-19:30):約4~6分。重複区間では約3分。
(2) オフピーク時:約6~8分。重複区間では約4~6分。
(3) 23:00以降:約12分(【松山-新店】区間の運行のみ)。
休日(土、日及び祝祭日)
(1) 06:00-09:00:約8~10分(【松山-新店】区間の運行のみ)
(2) 09:00-23:00:約6~8分。重複区間では約4~6分。
(3) 23:00以降:約12分(【松山-新店】区間の運行のみ)。
最終列車発車時刻:始発終電時刻をご参照ください。
片道運行時間:【松山-新店】約36分;【松山-台湾電力ビル】約23分。
駅停車時間:約18~35秒。
【七張-小碧潭】平均運行間隔(平日・休日):12~20分
最終列車発車時刻:小碧潭23:57,七張00:09。
片道運行時間:約4分。
出典 : 台北大衆捷運股份有限公司
空港と市内を35分でつなぐ「桃園空港MRT」
続いて、桃園国際空港と台北市内を結ぶ、桃園空港MRT(空港線)についてご紹介していきます。
桃園機場捷運線 (空港MRT)の路線図・料金・種類
早朝6時台〜深夜23時台まで便がある桃園空港MRT。
路線図としては上記の通りです。
片道料金は150台湾ドル(約540円)で、直達車(エクスプレス)と普通車(各駅停車)の2種類の種類があります。料金は同じなので直達車(エクスプレス)に乗車することをおすすめします。
桃園国際空港〜台北駅は直達車(エクスプレス)がおすすめ!
台湾の玄関口、桃園空港から台北駅までを直達車(エクスプレス)なら35分、普通車(各駅停車)なら45分で結んでいます。
桃園空港MRTは遅延しないため、バスに比べて予定通りに行動しやすい交通手段です。
サクッと市内に行きたいなら、おすすめは直達車(エクスプレス)です。
台北の地下鉄MRTの乗り方
まずは基本から、券売機はタッチパネル式です。日本語で操作できるので安心です。
切符の購入方法・券売機の操作の流れ
1.券売機の上にある路線図から行き先までの料金を確認
2.画面で日本語を選択
3.コインのマーク(片道切符)の方を選択
4.料金を選択してから、人数を選択(1人の場合は人数を選択しない)
5.表示された料金を券売機に入れる
※ここで知っておいてもらいたいのが、台北MRTの券売機は発券スピードとお釣りが出るスピードが日本の地下鉄より遅いため、あれっ?と思わずにしばらく待つこと。あらかじめお釣りの金額を考えておいた方が取り残しなく利用できます。
台北MRTのチケットは、こんなコイン型のトークンです。乗車中はなくさないようにお財布やポケットにちゃんとしまっておきましょう!
自動改札の通り方
トークン切符を持って改札口のセンサーゾーンに軽く近づけると入れます。
改札を出る時はトークンを入れるところがあるので、そこに入れると改札が開きます。
悠遊カード(交通ICカード)や乗り放題カードを利用する場合は、改札を入る時と出る時にセンサーゾーンにタッチしてください。
台北の地下鉄MRTで必須のアイテム、悠遊カード(交通ICカード)を使ってみよう
台北で自由に旅行を楽しむなら交通ICカード(悠遊カード:Easy Card)は必須。
地下鉄だけでなく、バス、渡し船、コンビニ、タクシー(タクシーによって利用可能な場合とそうでない場合があるので、乗車時に確認すること。)、駐車場などもこれ一枚で利用できる便利なカードです。
毎回券売機に寄らずにすぐに公共の交通機関で乗り降りできて、バスなどでは小銭を用意しなくて済むのでとっても便利です。使い方、注意点などをまとめてみました。
悠遊カード:Easy Card(イージーカード)
出典 : 台北市観光傳播局
悠遊カードの購入方法
悠遊カード(交通ICカード)は各駅構内のインフォメーションカウンターで買えます。
初回購入時にカード購入代金100台湾ドルとチャージする金額を窓口で支払えば購入完了。
乗り放題用の交通ICパスカードも販売しているので、滞在期間中にたくさん乗りたい方はそちらの方がお得です。
乗り放題カードの料金
<地下鉄のみ>
- 1日パス 150台湾ドル
- 24時間パス 180台湾ドル
- 48時間パス 280台湾ドル
- 72時間パス 380台湾ドル
<地下鉄+バス>
- 1日パス 180台湾ドル
- 2日パス 310台湾ドル
- 3日パス 440台湾ドル
- 4日パス 700台湾ドル
また、悠遊カードはセブンイレブンのレジ横でも購入できます。
セブンイレブンで販売されているものは別会社のカードですが、地下鉄チャージにも使えます。コンビニで売っているものはデザインが多様で、人とはちょっと違ったものを使いたい人におすすめです。
デザインによって価格が異なり100台湾ドル〜となっています。
出典 : Instagram
上記のようなかわいいデザインのものもありますよ。
悠遊カードの使い方
地下鉄に乗るときは、日本の「Suica」や「PASMO」などのICカードと同じように改札にタッチして入り、タッチして出ます。そのほかの交通機関も同じです。
悠遊カードは返却できる? デポジットは返金される?
以前はデポジット制で、旅行の最後に悠遊カードを返却してデポジットを返してもらうことができましたが、近年ではデポジット制が無くなり、悠遊カードを購入するという形になりました。
チャージ残高が余ってしまったら、帰国前にコンビニなどでのお買い物に使いましょう。利用したカードは次回来る時のために持ち帰りましょう。
悠遊カードのチャージ方法
悠遊カード(交通ICカード)のチャージは3箇所でできます。
1.コンビニ
コンビニのレジでカードとチャージしたい金額を渡します。
2.駅構内のサービスカウンター
カウンターでカードとチャージしたい金額を渡し、チャージしたい金額を伝えます。例えば1,000台湾ドル札を渡して200台湾ドルというと、200台湾ドルだけチャージしてくれます。
3.券売機
券売機でのチャージ。画面の「カードチャージ」をタッチします。
悠遊カードをセンサープレート上に置きます。
チャージしたい金額を投入します。券売機によっては一度に100台湾ドルまでしかチャージでないものと、それ以上チャージできるものがあるので注意しましょう。コインもチャージできるので、重たいコインをチャージしてしまうのも賢く旅行するコツです。
画面のチャージ金額を確認し、「次へ」をタッチして完了です。
台北MRTの注意事項
飲食は禁止!
台北MRTでは、改札口を入ったホーム内及び電車内では一切の飲食が禁止されています。
日本の電車のように、うっかりドリンクを飲んだりガムや飴を食べてしまわないように気をつけましょう。
罰金が請求されることがあります。
ただ、手に持って入る分には問題ありません。
コインロッカーのある駅
淡水駅、台北駅、北門駅、東門駅、西門駅、台北101/世貿駅、三重駅、北投駅、新北投駅、士林駅、劍潭駅、圓山駅、中正紀念堂駅、公館駅、新店駅、大安森林公園駅、國父紀念館駅、松山駅、板橋駅、忠孝復興駅、南港展覽館駅、府中駅、動物園駅、中山駅にコインロッカーがあります。
コインロッカーの場所は、台北MRT公式サイト英語ページまたは中国語ページから確認できます。
忘れ物をしてしまったら
MRT台北駅からすぐの中山地下街に、台北MRT遺失物サービスセンターがあります。
24時間電話サービス(電話:02-218-12345)で問い合わせることもできます。
どちらも中国語がわかる方向けですが、ロコタビで同行や通訳をお願いするという方法もありますよ。
まとめ
台北MRTの駅構内は飲食禁止のため、とても清潔で快適にご利用いただけます。各駅にトイレも設置されています。何よりチケットの安さはとてもうれしいですね。
低い予算でいろいろなところへ自由自在に行けるので、台北MRTの利用で旅行をぜひ存分に楽しんでください!
台北MRTについてさらに詳しく知りたい方や、疑問点のある方は、ロコタビで台北在住の日本人ロコにきいてみるのもおすすめです。Q&Aは無料なので、お気軽に書き込んでみてくださいね。