【2020年最新】台湾・台北の治安は悪い？ 危険な場所・地区、トラブルと安全対策

日本から近く気軽に行ける海外旅行先として大人気の台湾・台北。治安は比較的よいとされていますが、日本とは違う危険や治安の悪いエリア、日本人があいやすい犯罪の被害例、夜間の外出、女性が気をつけたいトラブルなど、旅行中の注意点や対処法をまとめました。出発前にぜひ一読して、現地では安全に楽しく過ごしてくださいね。

台湾・台北の2020年現在の治安は？

英国エコノミスト誌発表の「2019年世界の都市安全性指数ランキング」では、台北は22位となっています（1位は東京）。

外務省海外安全ホームページでは、台湾に危険情報は出ていません。
台湾の治安は比較的よいとされているものの、外務省によると人口当たりの刑法犯認知件数は日本の約1.5倍で、日本よりは治安が悪く、油断はできません。
台湾警察当局の統計（2016年）では、台湾全土の刑法犯認知件数は29万4,831件で、暴力犯罪（殺人、誘拐、強盗、ひったくり、重傷害、脅迫及び強姦）は1,627件発生しています。また、台北市は台湾で2番目に治安の悪い都市となっています（ワースト1位は新北市）。
残念ながら、日本人観光客や日本人在住者も犯罪の被害にあっています。日本とは違うことを意識して、滞在中は気を引きしめて行動することが大切です。

外務省のたびレジに登録しておくと、現地の最新の安全情報を受け取れます。

参考：外務省海外安全ホームページ・台湾「安全対策基礎データ」

台北の治安の悪い場所・エリアと注意点

台北駅とその付近

台北駅と駅付近ではスリや置き引きが多発しているので、荷物に十分注意してください。

台北101とその周辺

大人気で混雑する観光スポットには、必ずと言っていいほどスリ集団がいます。バッグは完全に閉めて体の前で持ち、常に注意を払いましょう。
また台北101の周辺はナイトスポットとしても人気で、クラブやバーではスリ以外に酔っ払いやナンパにも気をつける必要があります。

士林夜市

暗くて人が多く、食べ歩きで荷物への注意がそれてしまう夜市は、スリの多発スポットです。ファスナーで完全に閉められる斜め掛けバッグなどを、常に体の前に来るように持ちましょう。

龍山寺と萬華地区

パワースポットとして有名な台北最古のお寺のある観光エリアですが、元々は売春街だったため路地裏はいかがわしい雰囲気で、スリやひったくりも発生しています。日没後の一人歩きは避けましょう。

林森北路

林森北路は、日本で言えば新宿・歌舞伎町のような、キャバクラやスナックの集まるエリアです。しつこい呼びこみや怪しいお店、悪質なぼったくりバーもあるので、入店時には注意してください。

台北全域で注意したいこと

スリ・置き引き

人の多く集まる観光スポットや施設などでは、スリ集団が出没します。バッグやリュックは完全に閉めて体の前に来るように持ち、常に注意を払いましょう。エスカレーターや地下鉄など、人との距離が近くなる場所でも気をつけてください。
カフェやレストラン、ホテルのロビーなどでは、短時間でも席に荷物を置いたままその場を離れないようにしましょう。いすの背もたれに荷物をかけない、床に置いた荷物は両足ではさむなど、視界に入らない荷物にも十分注意してください。

ひったくり

バイクのひったくり対策として、バッグをひじかけ持ちにしない、カメラは首から下げずにバッグにしまう、道路側に荷物を持たない、歩きスマホをしないで、周囲を警戒してください。ひったくりにあってしまったら、あきらめて荷物を放した方が、バイクにひきずられて大ケガをせずに済みます。

現金や貴重品の持ち歩き

スリ、ひったくり、置き引きなどに備えて、多額の現金を持ち歩かず、クレジットカードを利用しましょう。現金は屋台や夜市で使うお財布と、それ以外用のお財布に分散させたり、パスポートとは別にして持つことをおすすめします。心配な方は、セキュリティポーチに入れて服の下に隠すという手もあります。

バイクや車の交通事故

運転免許保持者は1人1台はバイクを持っていると言われるほど、台北はバイクの多い都市です。バイクも車も運転が荒く、歩行者優先ではありません。日本とは逆の右側通行で、横断歩道で青信号でもお構いなく右折車が突っこんでくるので、十分注意して渡るようにしてください。また歩道を走るバイクも多いので、注意してください。

喫煙場所に注意！

台湾では屋内は全面禁煙で、屋外でも禁煙の場所が増えています。コンビニの前など日本では当たり前に喫煙できる場所でも、知らずに喫煙すると高額な罰金の対象となりますので、ご注意ください。

女性が気をつけたいトラブルと対策

マッサージ店でのセクハラ

必要以上に服を脱がされたり、体を密着させられるなど、おかしいと思ったら毅然とした態度で抗議しましょう。怖いからと黙っていては、セクハラ行為がエスカレートしてしまいます。足つぼマッサージなどはオープンスペースで施術を受ける、夜間に一人での利用は避ける、個室での全身マッサージの場合は女性のマッサージ師を指名することをおすすめします。

ナンパ・性犯罪

親日の台湾では、日本のアダルト動画やAV女優も人気で、日本人女性は軽いと思われているようです。日本文化に興味があり親切でフレンドリーな人が多いですが、誘われても軽々しくついて行かないようにしましょう。
また、クラブやバーで飲み物をおごってもらうと睡眠薬を入れられたり、キャンディーだと言われて違法ドラッグを渡されることもあるので注意してください。

地下鉄車内や駅構内での盗撮

台北では日本と同様に、盗撮行為が問題となっています。ミニスカートなど盗撮されそうな服装は避けましょう。

夜間の一人歩き

夜間の女性の一人歩きは避けた方が無難です。昼間でも、怪しい場所や人通りのない路地裏、公園などには立ち入らないようにしましょう。

一人でのタクシー利用

夜間に一人歩きを避けるためにタクシーを利用したら、運転手にひと気のない場所に連れていかれて暴行を受けたケースも報告されています。ぼったくりも多いので、昼夜問わず一人でのタクシー利用は避けましょう。やむを得ず利用する場合は、大手のタクシー会社「台湾大車隊」や「大愛計程車」を利用するようにしましょう。

台北でトラブルにあった時の対処法

パトカーは110、救急車・消防車は119

台湾の緊急番号は、日本と同じです！　覚えておくといざという時に役立ちます。

• 警察：110
• 救急・消防：119
• 台北市政府警察局外事服務站：02-2556-6007（常駐ではありませんが、日本語対応可のスタッフが在駐）

パスポートのトラブルは日本台湾交流協会へ

パスポートの盗難や紛失の際は、移民署に届け出て紛失証明書を発行してもらい（要パスポート用写真2枚）、日本台湾交流協会で、パスポートの新規発給申請または帰国のための渡航書申請の手続きをします。

• 移民署電話番号： 0800-024111（24時間日本語対応可の相談案内）

1972年の日中国交正常化により、台湾には日本大使館や領事館がないため、日本台湾交流協会が領事業務を行っています。

パスポートの新規発給に必要なもの：申請書（窓口にて）、パスポート用写真2枚、6か月以内に発行の個人（または全部）事項証明、移民署発行の紛失証明書
※ 早急に日本に帰国する場合は、「帰国のための渡航書」を申請（パスポート用写真3枚、移民署発行の紛失証明書、運転免許証などの本人確認書類、本籍地記載の住民票あるいは個人（または全部）事項証明が必要）

クレジットカード紛失時

できるだけ早くカード会社に連絡をとり、利用停止の手続きをしましょう。

• VISA（フリーダイヤル・日本語・24時間）：0080-1-444-190
• Mastercard（フリーダイヤル・日本語・24時間）：00801-10-3400
• JCB（フリーダイヤル・日本語・24時間）：00-800-00090009
• AMEX（フリーダイヤル・日本語・24時間）：00801-65-1168

緊急時の連絡先（日本台湾交流協会・日本語の通じる病院）

日本台湾交流協会は、パスポートのトラブル以外でも、日本人が台湾滞在中に事件や事故にあったり緊急入院した場合などに、案内やアドバイス、支援などを行っています。

以下は、日本語の通じる病院です。

参考：日本台湾交流協会「医療機関リスト」（台北事務所管内）

まとめ

日本から近くて親日家の多い台湾・台北では気が緩みがちですが、日本とは違う海外です。せっかくの楽しい旅行がトラブルで台無しにならないように、気をつけて安全に過ごしてくださいね。台湾人は親切なので、困った時はコンビニなど最寄りのお店に飛び込んで助けを求めれば、助けてくれるはずです。
台北の治安が心配な方は、ロコタビで台北在住の日本人ロコに案内してもらうのもおすすめです。質問のある方も、無料Q&Aでお気軽に書き込んでみてくださいね。

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