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台北・バスの乗り方完全ガイド〜料金・路線図・アプリ・注意点

この記事を執筆したライター:台中在住「しーぽ」さん

台湾の真ん中、台中から発信。 ライターや旅のアテンドをしつつ、プライベートでは子育てに奮闘中。子連れに寛容な台湾の優しさに助けられる毎日を過ごす。 小籠包やマンゴーかき氷以外にも魅力いっぱいの台湾!ママ目線を添えて執筆することを心がけている。

【台湾在住ライター執筆】台北旅行の移動手段に活用したい路線バスについて、乗り方・料金体系・ICカード・路線図・乗り換えアプリなどを詳しく解説します。

海外旅行でバスを利用するのは、タクシーや電車に比べてハードルが高いと思われる方も多いのではないでしょうか?でもバスを活用できたら、もっとお得に台北の街散策ができるはずです。

こちらの記事を参考にして、バスならではのディープな台湾旅を楽しんでくださいね!

バスに乗ってみたいけど、言葉や乗り方が不安な方は現地の日本人ロコに同行してもらうのがおすすめです。楽しい旅のお手伝いはお任せください。

台湾・台北のバス事情


台湾旅行でリーズナブルに移動したい人におすすめなのが路線バスです。

現地の暮らしに溶け込んだ気分になれるのも楽しいですよね。ちょっとディープな観光にもってこい!

台湾観光で人気のエリア、台北市内でもバスは路線が多く便利な交通手段です。乗車料金も一律15元(約75円)のエリアがほとんど。

上手に使えば、バスだけで台北の有名観光スポット巡りもできちゃいます。

路線図


引用:大臺北公車

バス乗り場には路線ごとに路線図があります。
左上に記載されている「0東」は、路線番号です。

どの路線に乗ればいいのかは、Googleマップでルート検索をするとバス番号が表示されるのでチェックしましょう。

乗りたいバス番号がわかったら、こちらから路線図をチェックできます。

「公車動態」→「バス番号」→「路線図」の順で見てみてください。

Easy Card(悠遊卡:悠遊カード)


引用:悠遊卡
 

台北でバスに乗るなら、悠遊カード(ヨウヨウカー)が便利です。
これはSuicaやICOCA、PASMOなどのICカードで、台湾全土のバスやMRTで使えます。日本のようにコンビニやスーパーなどでの買い物もできる優れモノです。

有効期限はなんと20年!また台湾に来るかもという人は、ぜひ1枚購入してみてもいいのではないでしょうか。


悠遊カードは駅やコンビニで購入できます。

我要買悠遊卡(ウォーヤオマイヨウヨウカー)」(悠遊カードを買いたいです。)と伝えてみましょう。

コンビニにはキャラクターデザインのカードも売っているので、好きな柄を選びたい方はコンビニがおすすめです。

空港にあるコンビニでゲットすれば、台湾国内の移動にすぐ使えますよ。
販売金額は100元~です。(※デザインによる)

現金チャージも駅の券売機やコンビニのレジでおこなえます。
MRT駅の券売機では日本語モードが選べるので、機械の案内に沿ってチャージします。

コンビニでは、「我要加值〇〇〇元(ウォーヤオジャージー〇〇〇ユエン)」(〇〇〇元をチャージしたいです。)と伝えてお金を渡せばOKです。

ちなみに、返金したい場合は対応窓口に行く必要があります。
返金できる条件は、3000元未満かつカードの読み取りが正常にできることです。

旅行時に便利な返金対応窓口

  • 桃園空港 第1/第2ターミナル(電子票證聯合服務櫃檯)
  • 桃園MRT空港線の各駅
  • 台北MRT各駅
  • 高雄国際空港サービスカウンター

「詢問處」や「服務中心」で問い合わせてみましょう。
返金処理したカードはロックされるので再入用はできません。

おすすめの乗り換えアプリ


台北でバスを乗りこなすのにおすすめのアプリは2つ!
「Googleマップ」と「台北等公車」です。

台北等公車のインストールはこちら

詳しい使い方は「1.スマホで路線・バス停を確認」をチェックしてみてくださいね。

台北バスの料金体系(運賃)

台北のバスは、15元(約75円)で乗れるエリアがほとんどと格安!
決められた区間で運転されており、区間をまたぐ路線の場合は30元、45元と運賃が上がる仕組みです。

区間制運賃制(段)

  • 一段運賃 15元
  • 二段運賃 30元
  • 三段運賃 45元


ほとんどの路線は一段運賃ですが、路線図の「収費方式」を見れば自分が乗りたいバスの運賃がわかります。

この図のように「二段票収費」と表示されていれば、30元ということです。

台北でのバスの乗り方


台北でバスに乗る方法は以下の7ステップです。
日本と勝手が違うところもありますが、どれもシンプルなので心配ありません。

① スマホで路線・バス停を確認
② バス停で路線図・行き先を確認
③ 手を挙げて、バスに乗車
④ 運賃を支払う(先払い)
⑤ 降車ボタンを押す
⑥ 運賃を支払う(後払い)
⑦ バスを降りる

それでは、台北で実際にバスに乗る方法をご紹介します。

①スマホで路線・バス停を確認


まず、Googleマップで路線とバス停を確認します。
今回は「中正紀念堂」に行く想定でご案内します。


行き先を検索したら、ルートをチェックします。

バスのアイコン横にある「252」という番号が路線番号です。

この時、乗車・降車のバス停も表示されます。

②バス停で路線図・行き先を確認


引用:大臺北公車

乗車するバス停に到着したら、乗りたいバス番号の路線図を確認します。
行き先と進行方向をチェックしたらバスを待ちましょう。

ちなみに台北のバスには時刻表がありません。

アプリ「台北等公車」で乗りたい路線番号を検索すると、「今どのバス停にバスがいるのか?」「何分後にバスが来るのか?」がリアルタイムで表示されます。

バスが何時に来るかわからないと予定が立てにくいと思う方も多いかもしれませんが、「時間通りにバスが来ない!」というイライラから解放されると逆手に取るのがおすすめです。

③手を挙げて、バスに乗車


乗りたい路線のバスが来たら、手を挙げてバスを停めます。
流しのタクシーを停めるようなイメージです。

乗ることをアピールしないと、運転手は「乗車する人がいない」と思い停車せず行ってしまいます。行き交う車やバイクには十分注意してバスを止めましょう。

④運賃を支払う(先払い)


バスに乗車したら、運賃を払います。

悠遊カードで支払う場合は、乗車口にあるカードリーダーにカードをタッチすればOK!
「ピッ」という音が決済完了の合図です。

乗車口が前方と中ほどの2か所あるバスがほとんどで、どちらにもカードリーダーはついています。

現金で支払う場合は、運転席横の料金箱に15元を入れましょう。
おつりは出ないので、小銭の用意を忘れずに。
料金箱は運転席横にしかないので、乗車口は前方を利用してください。

⑤降車ボタンを押す


目的地の1つ前のバス停を通過したら、降車ボタン(下車鈴)を押しましょう。
中国語や英語で「次は〇〇~」というアナウンスも入りますが、待たずに押しても大丈夫です。

中国語がわからないとアナウンスを聞き逃すかもしれないと不安な方は、Googleマップや「台北等公車」のアプリで自分が乗っているバスが今どこを走っているのかをチェックしながら乗車するのがおすすめです。

⑥運賃を支払う(悠遊カードのみ)


悠遊カードで乗車した場合は、降車時もカードリーダーにカードをタッチしましょう。

運転手によりますが、バスはあまり長く停車してくれません。
バス停に着く前にカードをタッチしておくのがおすすめです。

「え?乗車時に払ったのに降車時もタッチ?二重に運賃が引かれるの?」という心配はご無用!
降車時にタッチした悠遊カードを利用すると、バスを降りてから1時間以内のバスやMRT、YouBike(シェアサイクル)への乗り換えに割引料金が適用されます。

降車時のタッチは、降車記録のようなものです。

⑦バスを降りる


バス停についたらドアが開くので、降車します。
このとき、必ず左右を確認してから降りてください。

バイクがバスの横スレスレに突っ込んでくることがあるからです。
特に、子連れの場合はお子さんが先に降りてしまわないように注意が必要です。

「乗り方はわかったけど、バス停を間違えたらどうしよう」「子連れで利用したいけど、言葉がわからないから不安」という人はぜひ現地の日本人ロコとバス旅を楽しんでみてください。
普段から台北のバスを使っているロコがお手伝いします。

台北から九份にバスで行く方法


台湾で行きたい観光スポットとして有名な九份。

ジブリ好きな人はもちろん、千と千尋の神隠しを彷彿させるノスタルジックな雰囲気もたまりません。

台北からは九份へも路線バスで行けちゃいます!
乗り換え要らずなので、簡単にアクセスできますよ。

九份行きのバスは965番と1062番の2種類が便利です。
それぞれ乗り場が違うので注意してくださいね。

965番(台北客運)

  • 乗車場所:MRT「西門駅」2番出口から徒歩約2分(約50m)のバス停。西門駅前ではなく、國軍文藝活動中心の前。
  • 運賃:90元
  • 所要時間:約1時間~1時間半
  • 降車バス停:九份老街(ジョウフェンラオジエ)

1062番(基隆客運)

  • 乗車場所:MRT「忠孝復興駅」2番出口からすぐ(始発駅)
  • 運賃:101元
  • 所要時間:約1時間15分~1時間45分
  • 降車バス停:九份老街(ジョウフェンラオジエ)

台北でバスに乗るときの注意点


台北でバスに乗るときの注意点は3つです。

  • バスが来たら手を挙げて乗車するアピールが必要!
  • 運転が荒い可能性があるので乗車中はしっかりつかまって!
  • 現金払いはお釣りが出ないので、必ず小銭を用意しておこう!

1つずつ見ていきましょう。

バスが来たら手を挙げて乗車するアピールが必要!


台北のバスは、降車する人がいないバス停には停車しません。
乗りたいバスが来たら、乗ることを運転手に手を挙げて伝えましょう。

運転が荒い可能性があるので乗車中はしっかりつかまって!


台北では運転の荒いバスが多いです。
ドアが閉まり切る前に発進することもしばしば。
乗車したらなるべく早く座るか、手すりやつり革をしっかり掴んでおきましょう。

子供やお年寄りには、優先席を開けてくれることが多いです。
「すぐ降りるから」と遠慮せず、「謝謝(シエシエ)」と言って譲ってもらいましょう。

現金払いはお釣りが出ないので、必ず小銭を用意しておこう!


台北でバスに乗る人は、悠遊カードを使う人がほとんどです。
現金で乗車する場合はおつりが出ないので、路線バスで移動する人は小銭を多めに持っておくと安心です。

台北・バスのよくある質問、Q&A


台北で路線バスを利用する際、よくある質問をまとめました。
安心して乗車できるように、旅行前にぜひ目を通してみてください。

台北のバスは安全?


台北のバスは運転が荒いことが多いです。
シートベルトがある場合は利用したり、手すりにつかまったりしておきましょう。
特に、子供やお年寄りは注意していただきたいところです。

また、防犯面では貴重品は前に持っておくと安心です。
スリが多いわけではありませんが、万が一を考えてできる対策はしておきましょう。
これは日本でも同じですよね。

ベビーカーは乗せられる?


ベビーカーは折りたたまず乗せられるバスがほとんどです。
ベビーカーや車椅子の専用スペースがあるので、そこにロックをかけて停めましょう。
運転が荒いことが多いので、ロックをかけたうえで手を添えておくと安心です。

朝や夕方のラッシュ時は混雑により乗れないこともありますが、それ以外はベビーカーで肩身が狭い思いをすることはあまりありません。
台湾では上げ下ろしを手伝ってくれる人や、子供に話しかけてくれる人など、子連れに理解がある人が多い印象です。

ただし、ごくまれに路線によっては旧型の車体が走っています。
この場合は、乗車口が狭いので、ベビーカーは畳まないと入れないことがあるのは覚えておいてください。

子ども料金はいくら?


台北の路線バスの子ども料金は、大人の半額です。
一段運賃の場合は大人が15元なので、子ども料金は8元となります。

子供は半額なので、悠遊カードにも専用の優待カードがあります。
台北MRT各線の窓口やコンビニで購入可能です。

6~12歳未満まで子ども料金が適用されます。
年齢や身長によって違うので参考にしてください。

  • 6歳未満(身長115㎝未満):無料(6歳以上でも身長が115㎝未満なら適用)
  • 12歳未満(身長115㎝~150㎝):子ども料金(身長150㎝以上でも12歳未満なら適用)

大人料金1人につき、6歳未満の子供は2人まで無料です。
ただし、無料で乗車させた子供のために別に席を取る場合は子ども料金が必要というルールになっています。

とはいえ、運転手が乗車時に見た目で判断します。
背が高かったり、大人っぽく見えるお子さんの場合は料金を払うように言われるかもしれません。その場合はパスポートで誕生日を見せれば納得してもらえるはずです。

バス車内で悠遊カードのチャージはできる?


バス車内では悠遊カードに現金チャージすることはできません。
事前に駅の券売機やコンビニでチャージしておきましょう。

ただし、マイナス残高システムがあるので、1回までなら悠遊カードの残高不足でも降車できます。
これは、次回のチャージの際に清算される仕組みだからです。

バスの場合、一段運賃(15元)の路線の場合のみ適用されるシステムなので注意しましょう。二段運賃以上の場合は現金で不足分を支払わなければなりません。

まとめ:バスを活用してお得に台北旅行を楽しもう!


台北の路線バスは15元(約75円)~と格安!
リーズナブルなことはもちろんですが、路線が多いので旅行時の交通手段としても便利です。
現地の暮らしに溶け込みながら旅をしてみたい人は、ぜひチャレンジしてみてください。

バスに乗る場合は、悠遊カードの購入がおすすめです。
キャラクター柄や台湾旅行の記念になりそうなデザイン、形もさまざまなのでお気に入りを探してみてください。

バスに乗ってみたいけど、言葉や乗り方が不安な方は現地のロコに同行してもらうのがおすすめです。楽しい旅のお手伝いはお任せください。