イタリア・ローマへの入国制限、緩和情報まとめ【2020年8月情報】
【2020年8月15日更新】7月1日より日本からイタリア・ローマへ旅行やビジネス出張に行けるようになりましたが、入国の条件や現地の様子などはとても気になる情報です。
2020年新型コロナウイルスの影響により、世界各国で出入国の制限をおこなう対策が行われています。
イタリアに旅行や出張に行っても大丈夫なのか、現地で制限や規制を受けないのか、疑問や不安を感じているかたもいらっしゃると思います。
今回はそんな疑問や不安を少しでも解消できるように、イタリア・ローマへの入国規制・緩和情報をまとめました。
写真提供 : Matteo Nardone
※この記事は外務省、在イタリア日本国大使館やイタリア外務省のサイト、イタリアのニュースサイト、アリタリア航空、ローマ空港のサイトを基に作成しています。必ず下記のサイトもあわせてご確認いただき、補助として参考にしてください。
■外務省「日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国・入域後の行動制限」
■ローマ・フィウミチーノ/チャンピーノ空港（イタリア語・英語）
現在の日本からイタリア・ローマへの入国制限・規制状況（外国人・日本人）
日本人観光客の受け入れ再開
2020年7月1日、イタリア保健省命令により、日本を含む非EU・非シェンゲン域外14か国からの入国制限が解除されました。
ただし、当面の間は以下の条件つきの入国となります。
＜イタリア入国の条件＞
- 自己宣誓書においてイタリア入国理由を説明し、当局の承認を得る（自己宣誓書フォームはイタリア行きの航空便搭乗時に渡されて記入する）
- イタリア入国時に利用する公共交通機関（航空会社など）に、旅行の目的、自己隔離のための滞在場所、入国地点から滞在場所に移動するための交通機関（公共交通機関の利用は不可、自家用車による送迎やタクシー・レンタカーなど）、電話番号を明記した宣誓書を提出
- 入国後14日間の自己隔離
- 保健当局へ入国の届け出
イタリア入国の14日前以降にクロアチア、ギリシャ、マルタ、スペインで滞在や乗り継ぎをした場合、入国の72時間前以降に行ったPCR検査陰性結果と、入国時または入国後48時間以内にPCR検査実施が必要です。（8月12日保健省命令）
日本からイタリア入国後の14日間の自己隔離措置についての情報
隔離対象者は？
当面の間、欧州域外からイタリアに入国した人は全員、自宅やホテルなどでの14日間の自己隔離の対象です。
空港からの移動手段について
電車やバスなどの公共交通機関は利用できません。
自家用車や、自家用車による送迎、タクシー、レンタカーなどの移動手段を事前に確保し、イタリア入国時に利用する公共交通機関（航空会社など）に、空港からの移動手段や滞在先などを明記した宣誓書を提出しなければなりません。
写真提供 : Matteo Nardone
イタリア・ローマでの乗り継ぎ（トランジット）制限
乗り継ぎ可能
フィウミチーノ空港・チャンピーノ空港とも、乗り継ぎ（トランジット）は可能です。
空港のサーモスクリーンや、サーモスクリーン付きヘルメットを装着した係員の巡回チェックで症状が見られた場合には、当局がPCR検査を行う可能性があります。
また、空港内でのマスク着用は義務で、1m以上のソーシャルディスタンスの確保が求められます。空港内では200か所以上に消毒液を設置し、マスクなどのセーフティキットの自動販売機もあります。
イタリア行き国際線・イタリア国内線のフライトでは頭上の荷物入れは使用できませんので、足元に置けるサイズの手荷物のみ機内持ち込みが可能です。
現在のイタリア・ローマの様子
写真提供 : Matteo Nardone
マスク着用義務
8月7日首相令により、屋内公共施設や公共交通機関、1m以上のソーシャルディスタンスが確保できない場所での6歳以上のマスク着用が義務化されました。
ホテル、飲食店、ショッピングモールなどは概ね営業
ホテル、レストランやバール、ショッピングモールなどは概ね営業していますが、新型コロナウイルスの影響や夏のバカンスで休業している飲食店やショップもあります。
施設の利用時には、マスク着用と1m以上のソーシャルディスタンス確保が求められます。
映画館など、ソーシャルディスタンスの確保が難しい娯楽施設は休業中です。
博物館、美術館などの観光スポットは予約制またはオンラインチケット購入
博物館や美術館、遺跡などの観光スポットは営業していますが、入場制限を行っており、入場無料の観光スポットや無料開放日の入場には事前の予約、有料の観光スポットでは事前にオンラインチケットの購入が必要です。
入場時の検温、場内ではマスク着用義務と1m以上のソーシャルディスタンス確保を求められます。
日本からイタリア・ローマへの入国制限・緩和情報まとめ
写真提供 : Matteo Nardone
夏のバカンスシーズンで、日本人を含むEU域外の一部の外国人旅行者の受け入れを再開したイタリアですが、入国後14日間の自己隔離義務があり、観光や出張はまだ現実的ではありません。
イタリアで感染者24万人以上と猛威をふるった新型コロナウイルスの終息にはまだ時間がかかりそうで、外務省の感染症危険情報では、イタリアに「レベル3：渡航は止めてください。（渡航中止勧告）」が出ています。
また、日本政府が7月22日に決定した「水際対策強化に係る新たな措置」では、イタリアは日本への入国制限対象地域に入っています。
そのためイタリアから日本への帰国時には、空港の検疫所でPCR検査と自宅やホテルなどで14日間の自己隔離が必要です。
早く現実的にイタリアを訪れることができるようになるといいですね。
現地では日々緩和が進み、情報は常に更新されますので、イタリアへ行かれる方や乗り継ぎをされる方は、最新情報をチェックしてくださいね。
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