▷ 【イタリア・ローマ治安2020最新情報】危険エリアと注意点
✅ 大人気の観光地イタリア・ローマ。旅行者が集まるだけに犯罪も多く、治安が悪いのでも有名。
✅ 危険エリアと注意点、その対策について見てみよう!
【イタリア・ローマ在住者執筆】
遺跡と芸術作品が街中溢れていて食べ物もおいしい永遠の都・ローマですが、スリが多いことでも有名で、治安が気になりますよね。
今回は、ローマ全域とエリア別の注意点、特に女性が気をつけたいトラブルもご紹介します。
旅行へ行く前にトラブルの特徴や対策を把握して、現地では安全に楽しく過ごしてくださいね。
ローマの治安は?外務省の情報
外務省の海外安全ホームページによると、「現在、危険情報や感染症危険情報は出ておりません」と書いてあります。
最近パリやロンドンなどで起きている無差別テロ事件なども、イタリアでは報告されていません。
しかし、ローマには毎日世界中の観光客が押し寄せており、カトリックの総本山であるヴァティカンがあるなど、テロの標的にされてもおかしくない要素を含んでいるので、注意は怠らない方が無難です。
ローマは基本的にスリが多いとはいえ、身の危険につながるようなことはあまりない、安全な街と言えるでしょう。
外務省によると、イタリア国内の年間犯罪認知件数は約250万件、スリが約16万件、ひったくりが約1.7万件です(2016年の件数)。
ローマの治安が悪いエリアと注意点
観光客が多いチェントロ(街の中心地)は、夜でも大抵安全です。
ただし、テルミ二駅周辺やヴィットリオ・エマヌエーレ広場周辺は移民や浮浪者が多いので、夜遅くにフラフラすることは避けた方が良いでしょう。
また、地下鉄やバスにはスリが多いので気をつけましょう。
ローマ全域で注意したいこと
必要以上に警戒することはありませんが、常にバッグの口に手を添えておくとか、怪しそうな場所や人には近づかないなど、最低限の注意は必要です。
最近のジプシーは普通の人とあまり変わらない服装をしているので旅行者には判断しにくくなっていますが、もし中学生ぐらいの女の子たち2〜5人がふざけながら一緒にいたら、ジプシーと言ってもいいでしょう。
イタリア人は、子供だけで大人の付き添い無しに外出することはありません。
テルミニ駅周辺で多いトラブルと対策
スリや盗難がとても多いことで有名なのが、テルミニ駅。
電車や地下鉄の切符券売機付近には、いつもジプシーがいます。
券売機の使い方を丁寧に教えるフリをして、お釣りや、場合によってはお財布ごと盗もうとします。
地下鉄の切符はタバコ屋で、電車の切符は専用窓口かオンラインで購入する方が無難です。
ジプシーの見分け方を動画で見てみよう
ジプシーと言われても、日本にいるとどういった人たちがジプシーなのが、よくわかりませんよね。
以下の動画では、駅などで物乞いをしているジプシーたちの見分け方をお教えています。
被害にあわないためにも、動画をチェックしてみよう。
スリ注意エリアをマップで紹介
テルミニ駅のほかにも、スリや盗難に特に気をつけたいスポットをご紹介します。
コロッセオ周辺
トレビの泉
アッピア街道周辺
ヴィットーリオ・エマヌエーレ地区
この他のスリ・盗難注意エリアもマップで確認しましょう。
ホテル・宿泊施設で多いトラブルと対策
出典 : Instagram
世界的な観光地ローマ。
ホテルの数も多くその質もさまざまですが、高級ホテルだからといって安心するのは禁物。
イタリア人に言わせると、部屋掃除の人たちも気をつけたほうがいいとのこと。
スーツケースの中にも、貴重品は置いておかないほうがいいようです。
できれば、貴重品は預け金庫で保管しましょう。
パスポートも預けて、コピーを持ち歩けば安心ですね。
ローマの安全なホテル
せっかく滞在するのだから、安全なホテルを選びたいですよね。
ローマの安全なホテルを以下のページでチェックしてみましょう。
地下鉄/バス内で多いトラブルと対策
混んでいる車内では、財布や携帯電話、カメラなどをスラれないように十分気をつけましょう。
ズボンやジャケットなどのポケットに入れている人は、すぐ狙われます。
リュックは前に持ち、バッグは中に手を突っ込まれないように抱えて持つと安心です。
また、大抵、スリはすぐに逃げることができるようにドア付近にいることが多いので、地下鉄やバスに乗ったらすぐ奥の方に移動すること(座れればもっと良い)をオススメします。
メルカートや観光スポットで多いトラブルと対策
珍しいものが多くてつい注意が散漫するメルカートや観光スポットでも、スリに気をつけてください。
特に観光客が多いカンポ・ディ・フィオーリの朝市やポルタ・ポルテーゼの蚤の市、トレヴィの泉、スペイン広場、コロッセオ、ヴァティカン美術館などは要注意です。
メインのお財布はお腹の中に隠して、そこでのお買い物は小銭入れだけで済ませた方が無難です。
置き引き被害も多いです。
もちろん、携帯電話とカメラの取り扱いにも十分気をつけてください。
また、グラディエーターなどのコスプレをした人や、ストリートパフォーマーの写真を撮ると料金を請求されることがあります。
無料と言って手首に巻き高い料金を請求する、悪質なミサンガ売りにも気をつけてください。
街中で多いトラブルと対策
疲れている時に路地を一人で歩いていたりすると、ジプシーの子供に狙われたりすることがあります。
危険を察知したら、日本語でも良いのですぐ大声を出して騒げばジプシーたちは逃げていきます。
また、置き引きなどの被害もよくあります。
レストランなどでトイレに立つ時は、同伴者がいる場合でも、貴重品は席に置いたままにせず、常に身につけておいた方が良いです。
交通事故にも気を付けてください。
イタリア人は比較的車の運転が上手なので急に飛び出しても大抵止まってくれますが、油断は大敵です。
日本では道を横断するときは「右を見て左」ですが、イタリアなどほとんどの国では「左見て右」です。
スピード狂なイタリア人が多いので、要注意です。
女性が気をつけたいトラブルと対策
イタリア人は自然に正直な人たちが多いので、可愛い女の子を見れば声をかけずにいられません。
その時クールな笑顔で「ありがとう」と言って済ませれば良いのですが、声をかけられることに慣れていない人は大げさに反応してしまい、相手に「もしかしたら僕に気があるのかも」などと誤解されてしつこく追い回されてしまうなどということもありえます。
その気がないのであれば、はっきりと意思表示をしましょう。
「この人に悪いかも」などと心配することは一切ありません。
イタリア人は数打ち当たれで声をかけているだけなので、断られることには慣れています。
外国人、特にアジア人に声をかけてくるイタリア男は、大抵イタリア人女性に見向きもされないかわいそうな人たちです。
最近ローマだけでなくイタリア全体で問題になっていることは、イタリアとは文化や習慣がかなり違う国からの移民が増え、女性が巻き込まれる事件が増えています。
また、ディスコなどではドラッグなどがかなり出回っています。
慣れない土地で女性一人の夜歩きは避けた方が良いです。
ローマのチェントロ(中心地)なら、テルミニ駅やヴィットリオ・エマヌエーレ広場周辺(最近ではサン・ロレンツォ地区も)以外なら夜でもそれほど危険ではありませんが、女性だけで夜11時以降まで外にいる場合は、タクシーに乗ってホテルまで帰る方が無難でしょう。
男性が気をつけたいトラブルと対策
意外にも、男性が危険な目にあうということもあります。
一人で道を歩いていると、英語で親しげに話しかけてくるイタリア人、または外国人に出会い、一緒にバールに入ってドリンクをご馳走になった途端気を失って、気が付いたら貴重品をすっかり盗まれて道端で寝転がっていたというトラブルにあう場合があります。
海外旅行で現地の人と知り合いになることはとても素敵なことですが、むやみやたらと信用すると痛い目にあうことがあります。
ローマでトラブルにあったときの対処法
緊急事態が発生したら、日本語でも良いので大きな声で助けを呼びましょう。
イタリア人、特にローマの人たちは世話好きな人たちが多いので、見て見ぬ振りをせず、必ず助けてくれます。
また、ローマの共和国広場近くにローマ三越があり、トラブルにあった日本人旅行者の駆け込み寺ともなっています。
スタッフが日本語で丁寧にサポートしてくれるので、とても安心です。
以下の在イタリア日本国大使館のホームページで、領事館に連絡があった日本人被害例について詳しく書かれています。
ローマに来る前に目を通しておくと良いでしょう。
外務省海外安全ホームページ
外務省の海外安全ホームページも参考になります。
緊急連絡先(日本大使館・警察・救急・消防など)
在イタリア日本国大使館
電話:06-487991
所在地:Via Quintino Sella, 60
※パスポートの再発行には、警察発行の盗難・紛失届、パスポート用写真2枚、6か月以内に発行の戸籍謄(抄)本が必要です。
早急に日本に直接帰国する場合は「帰国のための渡航書」を申請、運転免許証などの身分証明書と帰国の航空券が必要です。イタリア国家警察 Polizia di stato
電話:113イタリア国憲兵 Carabinieri
電話:112救急車
電話:115消防車
電話:118ローマ三越
電話:06-4817851
所在地:Via Nazionale, 259
※ローマ三越スタッフが、スリ被害にあったなど困った時に、カード会社への電話や警察への盗難届などのアシストをしてくれます。
クレジットカード紛失時の緊急連絡先
(イタリア国内から)
- VISAカード:800.784.253
- MASTERカード:800.870.866
- JCBカード:800.780.285
まとめ
ローマは遺跡と美術作品に囲まれた街なので、ついうっかり気がゆるみがちです。
世界中から旅行者が集まる観光地なので、このようなゆるゆる観光客を狙ったスリや泥棒も残念ながらたくさんいます。
必要以上に身構える必要は全くありませんが、貴重品の管理をしっかりし、怪しい所や人には近づかないようにするだけでも、だいぶ違います。
それでも心配な人は、安全にローマを満喫するプロのローマ在住ロコに相談してみてはいかがでしょうか?