ローマのバスの乗り方完全ガイド(路線図、料金、切符の買い方、注意点)

【イタリア・ローマ在住者執筆】ローマのバスの乗り方を写真付きで徹底解説! 地下鉄が3本しかないローマではバス路線が網羅され、多数の観光スポットを効率よく回るには欠かせない移動手段です。
多少クセのあるローマのバスは旅行者にはハードルが高いかもしれませんが、この記事を参考にローマのバスを乗りこなしましょう!
2000年以上の歴史が眠るローマの街をバスの車窓から感じながら、あなただけの永遠の都ローマ観光を充実させて下さい。
地下鉄で行けない観光スポットをカバーする便利なバスですが、特にローマの歴史的中心街は、慢性的な渋滞やバスの遅延が頻発しているので、あまり期待せずに時間に余裕を持って利用することをおすすめします。
ローマのバス事情

ローマのバス会社アタック(通称:ATAC/正式名称:Azienda per i Trasporti Autoferrotranviari del Comune)が、バス、トラム、地下鉄(メトロ)を運営しています。
車窓からローマの街を眺めるという醍醐味があるバスですが、蜘蛛の巣状態に網羅されているローマのバス路線図を見て確認するだけでもかなりの労力です。
地元ローマの人でさえ複雑なこのローマのバスは、初めてローマを訪れる旅行者にはとても難しい乗り物と言えます。しかし、バス路線図やバスのルートが表示されるアプリを入手して、バスを利用すればとても便利な乗り物であることは間違いないです。
ローマのバス路線図
バス会社ATACのサイトで、バスの路線図をダウンロードしておくと便利です。
ルート上にバスの番号が明記されていますので、バスの番号毎にどこを走るかどこへ向かうか、地図でなぞりながら確認することができるので、重宝します。
観光に最も役立つのはroma centro(ローマ中心部の路線図)です。
主要観光地が明記されており、バス・トラム・メトロの路線が一枚でわかります。
ATACのサイトでは、以下の7種類のバス路線図をダウンロードできます。
- roma città:ローマ市全域の路線図。郊外まで足を伸ばす際に便利
- metro e ferrovie metropolitane:地下鉄・郊外列車・トラムのみの路線図
- linee di Ostia:近郊の海の町オスティアへの路線図
- linee periferiche:郊外バスの路線図
- linee tranviarie:トラムの路線図
- linee notturne:深夜バスの路線図
- linee notturne sinottico:ローマ中心部の深夜バス路線図
便利なローマのバス関連アプリ・サイト
ローマを旅する旅行者にとって、この複雑なバスを乗りこなすためにアプリは便利です。
ここでは、おすすめのアプリとリンクを紹介します。
Roma Bus
Viaggia con ATAC
一部のアプリでは、メトロを運営している会社(通称:ATAC/正式名称:Azienda per i Trasporti Autoferrotranviari del Comune)がバスやトラムもカバーしているので、バスやトラムの路線図も一緒になってきます。
おすすめはローマ乗り換え案内サイト Muoversi a Roma
筆者自身は、この複雑なローマのバスを乗りこなすためにアプリではなく、下記のサイトに直接アクセスして、ルートをチェックしています。
また、地元の人もやはりこのサイトを活用しているようです。
停留所にバスが到着する時間も調べることができます。
この場合、停留所番号を確認する必要があります。
※うまく英語版が表示されない場合は、イタリア語版のサイトの下の方に言語の切り替えがありますので、そちらをクリックしてご覧ください。

▲バス停の、赤い丸で囲んだ部分が停留所番号です。
この番号をサイト内にある「Cerca linea」(英語版:Bus waiting time and routes)で入力するとバスが後何分で来るのか、どこの停留所にいるのか確認することができます。
チケットの種類と料金

▲1回券のチケットと広告が入った1回券のチケット。どちらも有効です。
ローマのバスのチケットは時間帯や使用回数によって異なります。
トラムや地下鉄(メトロ)との共通券なので、観光計画に合わせて効率の良いチケットを選びましょう。
10歳以下のお子様は保護者同伴で無料です。
| チケットの種類 | 料金 | 備考 |
|---|---|---|
| BIT(100分) | 1.50ユーロ | 刻印から100分間有効。メトロは1回のみ利用可。 テルミニ駅でメトロA線とメトロB線の乗り換えは可能。 バスとトラムも時間内であれば乗り換え可能。 |
| Roma 24H | 8.50ユーロ | 刻印から24時間バス・トラム・メトロ乗り放題 |
| Roma 48H | 15.00ユーロ | 刻印から48時間バス・トラム・メトロ乗り放題 |
| Roma 72H | 22.00ユーロ | 刻印から72時間バス・トラム・メトロ乗り放題 |
| CIS(1週間) | 29.00ユーロ | 刻印から7日目の24時までバス・トラム・メトロ乗り放題 |
※料金は2026年4月1日時点。最新情報はATAC公式サイトでご確認ください。
チケットの購入場所・購入方法
ローマのバスの車内では、チケットを購入できません!
チケットはバス乗車前に買っておく必要があります。
タバコ屋・キオスク
街の中にある「T」のマークが目印のタバコ屋さん(タバッキ)や、キオスク(エディーコラ)でチケットを購入することができます。

▲「T」のマークが目印のタバコ屋さん(タバッキ)。ここでチケットを買うことができます。

▲イタリア版のキオスク(エディーコラ)。ここでもまたチケットを購入できます。
地下鉄駅などの自動券売機での購入方法
地下鉄駅構内の自動券売機や駅の窓口、比較的大きなバスターミナルや主要バス停でも購入できます。言語は英語・イタリア語・ドイツ語・スペイン語に対応しています。
お釣りの出方が遅いため、なるべくコインを用意しておくことをおすすめします。
<自動券売機の使い方>
1. 画面の下にある国旗の部分より言語を選択します。
(英語・イタリア語・ドイツ語・スペイン語)
2. チケットの種類と枚数を選びます。
3. 料金を入れる
4. 切符が出てくるので、受け取る。お釣りがある場合は忘れずに。

【注意】切符やお釣りが出てくるのが、かなり遅いので、辛抱強く待ちましょう。また、お札での支払いも可能ですが、支払い額と購入額によってお釣りに制限がある場合があるので、可能な限り、コインを用意されることをおすすめします。
アプリでの購入
ATAC公式アプリやTrenitalia・MooneyGoなど複数のアプリからデジタルチケットを購入・刻印できます。
Tap & Go(タッチ決済)
VISAやMastercardなどのタッチ決済対応カード(スマートフォン・スマートウォッチも対応)をそのまま改札やリーダーにタッチして乗車できます。
1回乗車は1.50ユーロ、1日5回以上利用すると自動的に24時間チケット(8.50ユーロ)が適用されます。
バスの乗り方

チケットを購入したらバス停に向かい、バスに乗り込みます。
ローマの街の中でバスのバス停を探すには、写真のような黄色いバス停を探すと良いでしょう。
バス停の見方

一番上にある「DI LAURIA」がバスの停留所の名前になります。
番号毎に停まるすべてのバス停が記載されていますが、バスの方面を確認する方法として、下にある最終到着地のバス停を確認します。
つまり、上から下へ向かうことになりますが、赤い丸で囲まれた現在のバス停を忘れないように確認しましょう。
※たまに現在の停留所を囲むのを忘れていることもありますので、その際には名前で確認することになります。
時刻表はない
ローマのバス停には、日本のようにバス時刻表はありません。
バスの到着状況が分かる電子掲示板が設置されているところを除いて、10~15分ぐらい待てばバスが来るだろうという感覚で待つ辛抱強さが必要です。

稀に、写真のような電子掲示板の案内が設置されているバス停があり、バスがいつ来るのか分かるようになっています。
この電子掲示板の見方は、左側がバスの番号となり、続いてそのバスの現在位置として、今いるバス停到着までに停まるバス停の数と所要時間が明記されています。
バス停からバスへ乗車

多くの方は、指を指す状態で腕を伸ばしながらバスを停めます。
これは自分が乗車しますという意思表示のサインのようなものです。
バス停でスマートフォンを操作していてうつむいていたり、何もしない状態だとバスはそのまま通り過ぎることがあります。
どんな形であれ、自分が乗車することをアピールしましょう。

▲基本的にバスは運転席がある前方のドアと後方のドアから乗車となります。
真ん中は下車時のドアとなります。始発のバスは、写真のようにどこからでも乗車できます。

乗車したら、切符は忘れずに刻印しましょう。
チケットの矢印の向きを下にして、刻印機のグレーの部分に入れます。
運転手は運転のみ担当なので、何もチェックがないのに戸惑い、無料でバスに乗れるのではという錯覚に陥ることがありますが、時々抜き打ち検札があり、検札員がバス乗降口をブロックして、一人一人のチケットを確認します。
もし、チケットがない又は刻印を忘れると痛い罰金を払うことになりますので、絶対に忘れずに切符を購入し、刻印はしましょう。
バスの車内

ローマのバスはスピードもありますが、急停車することもあります。
しっかり手すりを握るか、空いている場合は着席されることをおすすめします。
下車

▲次のバス停で下車したい時はこのボタンを押して、バスを停めます。
基本的にバス車内ではアナウンスがありません。
新しいタイプのバス等、稀に電光掲示板が付いている場合があります。
その場合だと、次の停留所の名前が分かりますが、それ以外のバスに乗車した場合は、ご自身で目的地をGoogleマップや地図で確認し、近づいてきたら下車ボタンを押します。

▲次のバス停が分かる電光掲示板。
たまに間違った表示もありますので、注意が必要です。
なお、初めてのローマ旅行の場合はGoogleマップ、またはローマの地図を見ながらの方がより確実です。
バス乗車時の注意点
ローマのバス乗車時の注意点をおさらいします。
チケットは必ず刻印
バスに乗車したら、チケットを必ず刻印しましょう。
刻印していないと、検札があった際に罰金の対象となります。
混んだ車内では、刻印機付近に立った乗客が「刻印しましょうか?」と聞いてくれて、チケットを手渡すと刻印してくれることもあります。
スリに注意
ここローマのバスもまた残念ながらスリが多いことでも知られます。
特に混雑時には注意が必要です。バス乗車時は、地下鉄乗車時と同じように鞄や貴重品は前に抱える等、しっかり管理して行動しましょう。
また、地下鉄駅やバスターミナルのチケットの自動券売機にはジプシーが横に張り付いて、チケット購入のお手伝いをしつつ、あわよくばお釣りをかすめ取ろうとします。
可能な限り、他の自動券売機を探して購入されると良いでしょう。
ローマ観光に便利なバス路線

ローマ観光に便利なバス路線と主な停留所を紹介します。混雑するバスではスリに十分注意してください。
テルミニ駅・ヴェネツィア広場・トッレ・アルジェンティーナ広場は多くの路線が集まるハブなので、これらの停留所を起点にすると移動がスムーズです。
工事や交通規制でルートが一時的に変わることがあります。乗車前にATAC公式サイトで最新情報を確認することをおすすめします。
40番急行(テルミニ駅発着の循環路線)

テルミニ駅を出発し、ナツィオナーレ通り・ヴェネツィア広場・トッレ・アルジェンティーナ広場・サンタンジェロ城(ルンゴテヴェレ・サッシア)を経由してテルミニ駅に戻る循環路線です。
停車駅が少なく、テルミニ駅からサン・ピエトロ・サンタンジェロ城方面に速く移動できます。
テルミニ駅 → ナツィオナーレ通り → ヴェネツィア広場 → トッレ・アルジェンティーナ広場 → ヌォーヴァ教会(V. エマヌエーレ2世通り) → V. エマヌエーレ2世橋 → トラスポンティーナ → ボルゴ・サンタンジェロ → テルミニ駅(循環)
※2023年よりターミナルを廃止した循環運行となりました。
64番(テルミニ駅 → サン・ピエトロ大聖堂)

40番急行と同じルートを走る各駅停車バスです。ヴェネツィア広場・ナヴォーナ広場のすぐそば(V. エマヌエーレ2世通り)も通るので、バチカン観光と旧市街を組み合わせて回りたい方に最適です。
スリが多い路線として知られているので、荷物管理には特に注意してください。
テルミニ駅(始発) → ナツィオナーレ通り → ヴェネツィア広場 → V. エマヌエーレ2世通り / ナヴォーナ → カヴァッレッジェーリ門広場(サン・ピエトロ南側) → FSサン・ピエトロ駅(終点)
81番(コロッセオ → ヴェネツィア広場 → サン・ピエトロ大聖堂)

古代ローマの遺跡エリアからバチカンまで、ローマの見どころを一気に横断できる観光客にとって使い勝手の良い路線です。
コロッセオとバチカンを1日で両方まわりたいときに活躍します。
地下鉄C線ロディ駅(始発) → サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ広場 → コロッセオ → ヴェネツィア広場 → トッレ・アルジェンティーナ広場 → ナヴォーナ広場横 → サン・ピエトロ大聖堂付近(リソルジメント広場・終点)
※2026年現在、GRAB(グラン・リング自転車道)建設工事のため経路が一部変更されています。乗車前に最新情報をご確認ください。
85番:ローマの名所を一本でつなぐ欲張りルート

テルミニ駅を出発し、トレヴィの泉・コロッセオ・フォロ・ロマーノなどローマを代表する観光地を一本でつなぐ路線です。
「まず主要スポットをざっとまわりたい」という旅の初日に特におすすめです。
テルミニ駅(始発) → レプブリカ広場 → バルベリーニ広場 → トレヴィの泉 → ヴェネツィア広場 → カンピドーリオ → フォロ・ロマーノ → コロッセオ → サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂 → 地下鉄A線アルコ・ディ・トラヴェルティーノ駅(終点)
まとめ

いかがでしたでしょうか?
ローマのバスもまた地下鉄と同じように特に混雑時のスリに注意する必要があります。
スリに遭わないように注意深く行動しながら、適度に肩の力を抜きつつ、ここ永遠の都「ローマ」でもバスを効率良く利用して観光をお楽しみ下さい。
ローマで滞在するホテルから訪れたい観光スポットまでのバス路線など、ローマのバスについて疑問のある方は、ロコタビのサービスで、ローマ在住の日本人ロコに聞いてみるのもおすすめです。Q&Aは無料ですので、お気軽に利用してみて下さいね。



