ニースの旅行ガイド情報

2019年ニース旅行の両替レートランキング!「日本円→ユーロ」のおすすめ両替方法を解説

【ニース在住者執筆】ニース旅行で気になる両替事情。カード社会のフランスですが、少額の現金は必要です。日本円からユーロの両替方法は日本国内・空港・ニース市内・カードとATMで海外キャッシングなどの種類があります。今回は、両替レートがお得でおすすめの両替方法を解説します。

※以下の情報は2019年7月現在の情報です。

フランス・ニースの通貨の種類

通貨はユーロ(€)で、ヨーロッパ19か国と4地域で使用されています。

ユーロの紙幣・硬貨の種類

紙幣は5ユーロ、10ユーロ、20ユーロ、50ユーロ。
100ユーロ札・200ユーロ札・500ユーロ札も存在しますが、ほとんど流通していません。
ニースでは50ユーロ札でもおつりがないと言われることがあるので、両替の際はなるべく20ユーロ札までの小額紙幣でもらってください。

硬貨は1サンチーム(0.001ユーロ)、2サンチーム、5サンチーム、10サンチーム、20サンチーム、50サンチーム、1ユーロ、2ユーロ。
1サンチームは1円玉より小さいです。

フランス・ニースではカード払いが基本

スリなどの盗難が多いニースでは、カード払い+必要最低限の現金持ち歩きが基本です。
特にアジア人観光客は、多額の現金を持っていると思われて狙われやすいです。
ほとんどの場所で1ユーロからカードが使えて、現地の人は「カルト・ブルー」という、デビット機能の付いた銀行キャッシュカードを使っています。
現金は盗まれたら戻りませんが、カードは利用停止できて補償もあります。
またカード払いなら、両替し過ぎて余ったユーロの現金を日本円に再両替する手間や手数料も省けます。

ニースの治安についてはこちらの記事をご覧ください。

参考記事:フランス・ニースの治安・安全対策ガイド~危険な地区・エリア、トラブルと対策

おすすめのカードはVISAかMastercard

クレジットカードは、フランスではどこでも使えるVISAかMastercardで、海外キャッシング対応でICチップ搭載のものをご用意ください。ニースでは大型ストアでも、AMEXやJCBなどのカードが使えなくて困っている旅行者をよく見かけます。
盗難に備えて、できれば2枚以上あると安心です。
デビット機能付きの国際キャッシュカードなら、審査なしで作れて、未成年者でも持てます。その場合も、VISAかMastercardのブランドがおすすめです。

ニース旅行で必要な現金は1人1日10~20ユーロ

カード払いをメインにするニース旅行では、どのくらいユーロの現金を用意すればよいのでしょうか?
現金が必要となるのは、カードの使えない公衆トイレ、バス、市場、カフェやレストランのチップ、パン屋などの1ユーロ未満の買い物です。
現金は、1人1日10~20ユーロあれば十分です。

ニースの物価についてまとめた以下の記事も参考にしてくださいね。

参考記事:フランス・ニースの物価事情~値段比較、外食費も調査しました

ニース旅行の両替レートランキング

ニース旅行の際に両替レートのよい両替方法のランキングトップ3をご紹介していきます。

順位 両替方法 両替レート(100円=)
第1位 ニースのATMで海外キャッシング 0.8177ユーロ
第2位 日本国内の両替所 0.798ユーロ
第3位 ニースの両替所(BNC、Arinグループ) 0.78ユーロ

※2019年7月3日時点の両替レートです。両替レートは日々変わりますので、最新情報をご確認ください。

ニースでベストな両替方法はATMで海外キャッシング!

ニース旅行中に必要なユーロの現金を用意するのに、ベストな方法はATMで海外キャッシングです。
大体の両替所は夜間や日曜・祝日は休業ですが、ATMなら毎日24時間、必要な時に現金を引き出せます。

両替レートとカード会社の換算レート

2019年7月3日の日本円→ユーロの両替レート:100円=0.8232ユーロ

出典:YAHOO! JAPANファイナンス FX・為替

手数料などを含まない、純粋なレートです。100円が0.8232ユーロに近づくほど、両替レートはよくなります。

2019年7月3日のVISA公式換算レート:100円=0.8177ユーロ

出典:VISA公式換算レート

実際は、VISAカードで海外キャッシング利用後、アメリカのVISA決済センターに利用データが到着した時点の換算レートが適用されます。
これにプラスして、カード会社の利息とATM利用料がかかります。

海外キャッシングの利息は実は高くない

海外キャッシングは利息が心配と思われるかもしれませんが、1か月の利息は実は高くありません。
また、決済日まで待たずに、帰国後すぐにカード会社に連絡して返済すれば、利息がさらに安くすみます。

<例>
三井住友VISAカードで旅行中に計2回、合計1万円相当を海外キャッシングした場合、返済額は10364円です。

<利用条件>
利息:年率18%
ATM手数料:取扱金額1万円以下 108円、取扱金額1万円超 216円

<計算の内訳>
1年の利息:10000円×18%=1800円
1日あたりの利息:1800円÷365日=4.93円
1か月の利息:4.93円×30日=148円
ATM手数料:108円×2回=216円
返済額:10000円(元金)+148円(1か月の利息)+216円(ATM手数料)=10364円

参考:三井住友VISAカード「海外キャッシュサービス」

※利用条件はカード会社により異なりますので、ご自身のカード会社にご確認ください。

ニースでおすすめのATMはCrédit Mutuel銀行とCIC銀行

Crédit Mutuel(クレディ・ミュチュエル)銀行とCIC(セー・イ・セー)銀行のATMは、日本で発行されたカードを入れると画面が日本語で表示されます。

ニースエトワールショッピングセンター内にもCrédit Mutuel銀行のATMがあります。

ATMで海外キャッシングをする方法

銀行の営業時間内に店内のATMを利用するのが、一番安全です。
ドアやドア付近にある「Porte(ドア)」や「Sonnez(鳴らす)」または「Appuyez(押す)」のボタンを押して、数秒後に開錠されたら中に入ります。
出る時にドアが開かなければ、ドア付近にある「Porte(ドア)」のボタンを押してください。

夜間や週末など銀行の営業時間外は、外にあるATMを使うことになりますが、安全面からあまりおすすめできません。利用の際は、周囲に十分注意してください。



①「Retraits(引き出し)」の表示のあるATMを選ぶ
「Dépôts」は預け入れ専用ATMで、日本のカードでは利用できません。写真は引き出し・預け入れ両方に対応したATMです。

「VISA / PLUS」「Mastercard / Cirrus」のステッカーや画面表示のあるATMは海外キャッシングに対応しています。



②「Carte(カード)」と書かれた挿入口にカードを入れる




③言語を選択
フランス語・英語の他、ドイツ語、スペイン語、イタリア語などに対応。日本語対応のATMもあります。
写真では「English/Deutsch/...」が言語選択ボタンです。

④「Retrait(引き出し)」を選択
写真では「Retrait 50euros(50ユーロ引き出し)」と「Autres retraits(その他の引き出し)」のうち、「Autres retraits(その他の引き出し)」を選びました。


⑤明細票の有無を選択
「Sans ticket(明細票なし)」、「Avec ticket(明細票あり)」




⑥金額を選択
表示されていない金額は、「Retrait autre montant(その他の金額の引き出し)」を押して希望の金額を入力。
一度に多額を引き出す人があまりいないので、90ユーロまでしか表示されていません。




⑦PINコード(暗証番号)を入力して緑色の「Validation(実行)」ボタンを押す
普段日本で使っている4桁の暗証番号です。周囲から見えないように手で隠して押しましょう。
PINコード(暗証番号)を先に入力してから希望の金額を選択するケースもあります。

⑧カード、現金、明細票(4で選択した場合)を受け取る
「Billets(現金)」と書かれた受取口から現金が出ます。


日本のATMとは違って、盗難対策なのか、カード・現金・明細票は同時に出てきません。出てきた順に手際よくお財布に入れましょう。
また、後ろに順番待ちの列ができていても、お財布をバッグにしまってバッグを完全に閉めてから、ATMを離れるようにしましょう。

現金の両替は日本国内がおすすめ

日本の銀行や空港などの両替所でユーロの現金を用意していく方が、ニースの両替所よりレートがよく、言葉の心配もありません。
また現地で盗難のリスクを心配しながら現金を調達せずにすみます。
ただし、ニースでは現金は分散させて持つようにしてください。

2019年7月3日の両替レート(手数料込み):100円=0.798ユーロ(1ユーロ=125.30円)

出典:成田空港グループGPA外貨専門両替店「本日のレート」

成田空港の両替所での日本円→ユーロの両替手数料は2~3%です。

参考:成田空港の銀行・両替所

ニースの両替所で両替する

一大観光地のため、ニースの両替所はレートがあまりよくありません。
ニースで現金を両替するのはメジャーな方法ではありませんが、両替が必要な際のために、おすすめの両替所をご紹介します。両替所では英語が通じます。

ニースでおすすめの両替所

<BNC Nice Change>

2019年7月3日の両替レート(手数料込み):100円=0.78ユーロ

ここで日本円→ユーロに両替したユーロを日本円に再両替する時に、日本円→ユーロの両替時と同じレートで買い取ってくれます。レシートを取っておきましょう。

所在地:17 avenue Jean Médecin, 06000 Nice
電話: 04 93 87 99 72
営業時間:月~金 8:30~19:00 土 10:00~17:00 日・祝休 
※7月・8月は日 11:00~17:00も営業

<Comptoir Financier Arin Sauclières>

2019年7月3日の両替レート(手数料込み):100円=0.78ユーロ

市内に3店舗あるArinグループのメイン店舗です。3店舗とも両替レートは同じです。

所在地:9 avenue Jean Médecin, 06000 Nice
電話: 04 93 87 82 62
営業時間:月~金 8:30~19:00 土 9:00~18:00 日・祝休

<Change de la Piétonne>

2019年7月3日の両替レート(手数料込み):100円=0.78ユーロ

Arinグループのフランス通り支店。

所在地:2 rue de France, 06000 Nice
電話:04 93 88 63 00
営業時間:月~土 10:00~18:00 日・祝休 ※7月・8月は日曜も営業

<Change de la Gare>

2019年7月3日の両替レート(手数料込み):100円=0.78ユーロ

Arinグループのニース・ヴィル駅前支店。

所在地:70 avenue Jean Médecin, 06000 Nice
電話:04 93 54 11 48
営業時間:月~金 9:30~18:30 土 9:30~17:30 日・祝休

ニースの両替所で両替をする方法

<両替レートの見方>

100円=0.◯◯ユーロのように表示されています。
「Achat / Buy(買取)」のレートで日本円買取→ユーロに両替されます。
「Vente / Sell(販売)」のレートでユーロ買取→日本円に再両替(販売)されます。

<両替時に必要なもの>

  • 現金(手数料を含めた両替分)
  • パスポート

1000円以上の紙幣が両替の対象です。1000円札や5000円札の持参をおすすめします。
パスポートは、多額の取引でなければ提示を求められることはまれですが、念のため持参しましょう。

<両替の方法>

  1. 窓口で両替したい日本円の現金を渡す(パスポートは提示を求められたら渡す)
  2. ユーロの現金とレシートを受け取り、金額が合っているか確認する

<夜間や日曜・祝日の両替>

夜間は両替所は営業していません。日曜・祝日は空港や駅の両替所は営業していますが、両替レートは悪くなります。

【ニース・コートダジュール国際空港内両替所】

2019年7月3日の両替レート:100円=0.70ユーロ

Inter Change Nice Aéroport Terminal 1/2
所在地:Aéroport Nice Côte d’Azur, rue Costes et Bellonte, 06206 Nice
電話:04 83 76 26 20(ターミナル1) 04 93 21 74 12(ターミナル2)
営業時間:毎日 7:45~19:30



【ニース・ヴィル駅内両替所】

2019年7月3日の両替レート:100円=0.74ユーロ

ChangeGroup Nice Gare SNCF
所在地:Gare SNCF Nice Ville, 12 avenue Thiers, 06000 Nice
電話:09 67 75 63 48
営業時間:毎日 7:30~20:30

まとめ

いかがでしたか? ニース旅行で必要となる現金をお得に両替する方法をご紹介しました。
おすすめの方法は、現地のATMで海外キャッシングか、日本国内で両替です。
フランス、特にニースでは、現金に対する認識が日本とは違います。スリなどに狙われないよう十分注意して、観光を楽しんでくださいね。