フランス・ニースの物価事情~値段比較、外食費も調査しました
【フランス・ニース在住者執筆】南仏コートダジュールの観光リゾート地、ニースの物価は高い? 旅行の予算はどれくらい必要? ニースの実際の物価事情と、旅行にかかる平均的な予算、お得に食事や買い物ができるエリアや人気のお土産の相場をご紹介します。ぜひ旅行の予算の参考にしてくださいね。
ニースの現在の物価事情
フランスで物価の高いパリよりは安いイメージのある南仏ですが、ニースは観光地のため物価はパリとあまり変わらず、観光客向けに上乗せされた価格になっています。それでも生鮮食品や公共交通機関、美術館の入場料は安いので、工夫次第ではお得に滞在することもできます。
ユーロの為替レートは、ここ数年1ユーロ120~135円の間を変動しています。2019年6月現在では1ユーロ=約123円です。
ここでは1ユーロ=125円として計算しました。
食事&食べ物の値段
フランスでは人件費と消費税(20%)が高く、さらにニースはリゾート地のため、外食の値段は高めです。日本のように1000円以内で食事ができるお店は限られ、ランチで12€~(約1500円~)、ディナーは30~40€(約3750~5000円)はかかります。
料理の量が多いので、カジュアルなレストランではシェアするのがおすすめです。
観光客向けのレストランは残念ながら値段の割にそれほど美味しくないところもあります。
リーズナブルにすませたい時はパン屋やカフェなどのテイクアウトを利用するとよいでしょう。
チェーン店編
「スターバックスコーヒー」
- エスプレッソ2€(約250円)
- トールラテ3.95€(約494円)
「マクドナルド」
- ビッグマック単品4.60€(約575円)
- ビックマックベストオブセット7.50€(約938円)
ニースにはスタバよりも美味しくて安いフランスやイタリアのカフェがたくさんあり、スタバはアジア人観光客の利用が多いです。
必食のニース名物編
レストラン
- ニース風サラダ(ツナ・アンチョビ・ゆで卵・オリーブ入りの野菜サラダ)12€~(約1500円~)
- ファルシ(夏野菜に肉などを詰めた料理)12€~(約1500円~)
- ズッキーニの花の天ぷら 10€~(約1250円~)
- 窯焼きピザ 10€~(約1250円~)
- 生パスタ 12€~(約1500円~)
▼ファルシ
テイクアウト
- パン・バーニャ(ニース風サラダをはさんだ丸いパンのサンドイッチ)4~6€(約500~750円)
- ソッカ(ひよこ豆粉の塩味クレープ)3€(約375円)
- ピッサラディエール(タマネギのピザ)3.50€(約438円)
- 切り売りピザ 1ピース2€~(約250円~)
- ブレットのタルト(葉野菜フダンソウの甘いタルト)3.50€(約438円)
- ジェラート 1フレーバー2.30~3€(約288~375円) 2フレーバー3.60~5€(約450~625円)
▼塩味がやみつきになるソッカ
ランチ編
- レストランの日替わりランチ・ドリンク別 12€~(約1500円~)※観光エリアでは15€~(約1875円~)
- パン屋やケバブ屋などのバゲットサンドイッチ、パニーニ、ケバブ 4~6€(約500~750円)
- カフェやスーパーなどのお惣菜(サラダ、パスタなど) 4~10€(約500~1250円)
カフェ・スイーツ編
- コーヒー(エスプレッソ) 1.50~2.50€(約188~313円)
- カフェオレ、紅茶・ハーブティー 2.50~3.50€(約313~438円)
- ケーキ類 2.50€~(約313円~)
- ぺストリー類(クロワッサン、パンオショコラなど) 1~1.50€(約125~188円)
- 朝食セット(コーヒー+クロワッサン+オレンジジュース) 5~7€(約625~875円) ※紅茶は+0.50~1€追加
ショッピング時の値段
人気のお土産
「サレヤ広場 Cours SALEYA の朝市」
- ラベンダーポプリ1€~(約125円~)
- マルセイユ石鹸1.80€~(約225円~)
- エッセンシャルオイル7.50€~(約938円~)
「アルツィアリ ALZIARI」
- エキストラヴァージンオリーブオイル100ml 6.30€(約788円)
「フラゴナール Fragonard」
- オードトワレ50ml 18€(約2250円)・100ml 26€(約3250円)
- 香水パルファン15ml 28€(約3500円)・30ml 40€(約5000円)
「フロリアン FLORIAN」
- 花・フルーツのジャム6.20€~(約775円~)
- 花・フルーツの砂糖漬け12.20€~(約1525円~)
「ラック LAC」
- 箱入りチョコレート8€~(約1000円~)
- 箱入りマカロン6€~(約750円~)
「ソッカチップス」(ひよこ豆粉のチップス)
- スーパーで3.90€~(約488円~)
服・ファッション雑貨
服の値段は日本より少し安い程度で、ニースには世界アパレルチェーンのH&M、ZARA、MANGOをはじめ、フランスのMorgan、NAF NAF、Promodなどがあります。
高級ブランドショップでは、免税手続きをすれば日本よりお得に買えます。
輸入品は高く、ブラジルのハワイアナスHavaianasのビーチサンダルは26€(約3250円)。日本の通販の方が安く買えます。
コスメは薬局やドラッグストアで安く買えるのでお土産におすすめです。
「ブルジョワ Bourgeois」などのプチプラコスメ ネイルカラー、口紅10€~(約1250円~)
「アヴェンヌ Avène」「ラロッシュポゼ La Roche-Posey」などの温泉水コスメ5€~(約625円~)
「メルヴィータ Melvita」「サノフロール Sanoflore」などのオーガニックコスメ8€~(約1000円~)
ニースへの旅費の目安
ビーチリゾートのため航空券代と宿泊費は季節によって変動し、ハイシーズンの夏は高くローシーズンの冬は安くなります。旅費は航空券代+宿泊費に加えて、1日100€(約12500円)+買い物・お土産代を目安に用意するとよいでしょう。
ホテルの料金は素泊まりの料金であることが多く、ホテルで朝食をとると1食約10€(約1250円)追加されます。時間に余裕があれば街中のカフェやパン屋で朝食をとるのがおすすめです。
3泊5日のパッケージツアー代金目安(エコノミークラス往復航空券+3つ星または4つ星ホテルに3泊)
冬10万~15万円、春・秋15万~20万円、夏20万~25万円交通費
バス・トラム1回1.50€(約188円)美術館入場料
市立美術館共通券(24時間有効)10€(約1250円)
シャガール美術館8€(約1000円・企画展開催中は+2€)飲食費
1日60~70€(約7500~8750円、朝食をカフェ、昼夕食をレストランでとる場合)
物価の目安とお得な買い物方法
物価の高い観光エリア
海沿い、旧市街、マセナ広場、マスナ通り、ガリバルディ広場は観光エリアで観光客向けの価格になっています。海側からニース・ヴィル駅側に北上するにしたがって安くなりますが、駅周辺は治安がよくないので夜間は近づかない方が無難です。バーのハッピーアワー
ニースでは17~19時または18~20時のところが多く、お得にお酒とおつまみを楽しめます。現地の人の食事・買い物エリア
ジョフルド通りからノートルダム通りにかけては現地の人達が食事や買い物をするエリアで、治安も比較的よく、感じのよいカフェ、レストラン、バー、ブティックなどがあります。観光エリアの喧騒を避けて普段着のニースを散策するのも楽しいですよ。スーパー「モノプリ」
ニース中心部で最も品ぞろえがよいスーパーで、ばらまき用のお土産などをリーズナブルに購入できます。ニースだけでなくフランスの他都市のお土産食品コーナーもあり、日本でも人気のモノプリのエコバッグはレジの前にあります。
MONOPRIX Nice Victoire
所在地:30 rue Biscarra, 06000 Nice
営業時間:月~土 8:30~21:00 日 9:00~20:30
まとめ
宿泊費と外食費の高いニースに長く滞在したり、費用を抑えたい場合は、Airbnbなどキッチン付きの民泊アパートを利用して、市場やスーパーで食材を揃えて料理するとお得に滞在できます。料理は面倒、という方にはスーパーなどでお惣菜の量り売りもあります。奮発するところと節約するところをバランスよく組み合わせて、ニースでの滞在を楽しんでくださいね。