マニラの旅行ガイド情報

フィリピン・マニラの物価・お金事情を徹底解説!旅行・滞在費予算、食事の料金相場

【フィリピン・マニラ在住者執筆】日本よりも物価が安い都市マニラの物価とお金関連の情報を詳しくご紹介します。旅行や滞在にかかる費用の目安や、ホテル・レストランの料金相場などをまとめましたので、旅行の予算を立てる際に参考にしてください。
物価の安い都市マニラで、お得に旅行を楽しみましょう!

マニラの物価は日本と比べてどれくらい安い?

日本と比べると何でも安価で手に入るフィリピン! ローカルビールなんて一本約70円から買えちゃうくらい安いので、買い物のときはつい何でも買いすぎてしまいます。

フィリピンの物価の感覚は、日本の3分の1から半額くらいです。日本で100円のモノがフィリピンでは30円から50円といった感じ。
しかし最近では、フィリピン・マニラは急激に発展が進んでおり、都心部のおしゃれなレストランやカフェなどでは、ほぼ日本の価格と同じレベルのお店も増えてきました。

本記事では、まずマニラの物価を基本情報やデータをもとに解説し、その次に旅行や滞在費の予算、さらに細かく食費や日用品の値段など具体的な物価をご紹介していきます。

2020年現在マニラの物価指数・消費税率は?

フィリピンの物価は年々上がっています。マニラの現在の物価指数や消費税率を日本や他のアジアの都市と比較しながらご紹介します。

マニラは東南アジアで一番物価が安い都市?

世界中の生活関連データを集めたデータベースサイトNUMBEOによると、2020年のマニラの物価指数順位は、445都市中309位となっています。

東京や大阪よりも順位がかなり下で、シンガポールや台北はもちろん、バンコクやジャカルタ、クアラルンプールといったアジアの主要都市と比べても全体的な物価がかなり安いことが分かります(ホーチミンは除く)。
ちなみに、フィリピン・セブ島の物価はマニラより若干下となっています。

世界都市別物価指数ランキング(2020)

順位 都市名 物価指数 地代指数 食料費指数 外食費指数
18 東京 86.87 38.00 83.42 56.70
29 シンガポール 81.10 63.27 66.75 58.99
33 大阪 79.54 22.63 77.66 45.48
175 台北 64.30 19.41 75.63 30.71
216 バンコク 57.15 26.19 56.88 28.14
265 ジャカルタ 44.48 19.42 45.41 25.06
280 クアラルンプール 42.47 15.18 40.77 27.32
309 マニラ 38.99 21.33 33.32 25.61
319 セブ島 38.44 13.18 33.11 25.82
321 ホーチミン 38.20 16.74 36.30 20.71

出典:NUMBEO - Cost of Living Index 2020

特にフィリピンは、生活していくには欠かせない「食費関係」が安いことが分かります。
よって、旅行者や長期・短期滞在者にとってマニラの物価は、バンコクやクアラルンプールなどのその他東南アジアで生活するよりも安く感じると言えるでしょう。

マニラの消費税(付加価値税)・税率は?

フィリピンでは付加価値税(VAT : Value Added Tax)と呼ばれる、日本でいう消費税のような税金があり、物品やサービスに対して12%のVATが発生します。
アジアの他の国々の税率は5~10%となっているので、フィリピンの付加価値税はかなり高く感じるのではないでしょうか。

各国の消費税(付加価値税)率一覧

順位 消費税率 国名
1 5% 台湾、カナダ
2 7% タイ、シンガポール
3 7.7% スイス
4 8% 日本
5 10% 日本、ベトナム、ラオス、インドネシア、カンボジア、韓国、オーストラリア
6 12% フィリピン

ちなみにすべてが一律12%ではなく、水道やガスなどの生活に必要なものは税率2%と低く、タバコや酒、宝石や化粧品などの贅沢品には追加で8%前後の税率が設定されています。
そのため、贅沢品を購入するときは免税店を利用するのがおすすめです。

フィリピンの通貨・為替レート

フィリピン・マニラで使われている通貨はフィリピン・ペソ(通貨コード:PHP)です。
補助単位として「センタボ」(1ペソ=100センタボ)があり、通貨記号は「P」を使います。

ペソは、他にもメキシコ・ペソやアルゼンチン・ペソなどがありますが、旧スペイン植民地時代に使われていた名残ですね。

紙幣・硬貨の種類:フィリピン・ペソ、センタボ

現在流通している紙幣・硬貨は以下の通り。

  • 紙幣(6種類):1,000、500、200、100、50、20(ペソ)
  • 硬貨(8種類):10、5、1(ペソ)、50、25、10、5、1(センタボ)

10ペソ、5ペソ紙幣も存在しますが、現在はほとんど流通していません。また200ペソ紙幣や、センタボ硬貨も出会うことはまれで、実際ほとんど使用することはありません。
1,000、500ペソなどの高額紙幣は、支払いの際におつりが無い場合があるので、100ペソ以下の紙幣・硬貨を持ち歩くようにしましょう。

⇒【関連記事】マニラの通貨、両替方法、クレジットカード事情

為替(フィリピン・ペソ/日本円)の推移

昨年2019年は1ペソ2.05円から2.15円で推移していました。
フィリピン・ペソは比較的安定した通貨なので、今後もしばらくは同様のレートで推移するものと思われます。

参考サイト:Investing.com PHP/JPY

フィリピンへ旅行に行くなら円高(日本円の価値が高い)のときの方がお得です。
「1ペソ=〇〇円」の〇〇の数字が小さければ小さいほど、日本円の価値が高いということなので、日本円をペソに両替して旅行するのがお得ということになります。

なお、この記事でご紹介する値段や相場は1ペソ=2.1円で換算しています(小数点以下切り上げ)。

マニラ旅行(2泊3日滞在)の旅費の予算目安

では、マニラ旅行に行くのに一体いくらくらい準備すればよいのでしょうか? シーズンや旅程、現地でのホテルのランクやアクティビティによっても費用は変わりますが、2泊3日でだいたい5~10万円の予算が必要と考えておきましょう。

以下に2泊3日の大まかな旅費の目安を「格安旅行」と「プチ贅沢旅行」の2つのパターンでご紹介します。

参考サイト:スカイスキャナーBooking.com

とにかく低予算で旅行したい!「格安旅行2泊3日」

航空券や宿泊費をかなり安く抑えれば、5万円前後で旅行することも可能です。

項目 費用(ペソ) 費用(円)
往復航空券(LCC・直行便) 19,500ペソ~ 40,950円~
宿泊費(ホステル) 1泊600ペソ~×2泊 1泊1,260円~×2泊
食費(食堂・ファストフードなど) 1日200ペソ~×3日 1日420円~×3日
観光費・移動費 1日1,000ペソ~×3日 1日2,100円~×3日
合計 24,300ペソ~ 51,030円~

ちょっとリッチに旅行したい!「プチ贅沢旅行2泊3日」

ホテルもそこそこ高級のところに泊まりたい、ご飯も美味しいランチ・ディナーを堪能したいのであれば、最低10万以上は必要になります。

項目 費用(ペソ) 費用(円)
往復航空券(日系など・直行便) 28,000ペソ~ 58,800円~
宿泊費(4つ星ホテル) 1泊8,000ペソ~×2泊 1泊16,800円~×2泊
食費(レストランなど) 1日2,000ペソ~×3日 1日4,200円~×3日
観光費・移動費 1日5,000ペソ~×3日 1日10,500円~×3日
合計 65,000ペソ~ 136,500円~

マニラ留学・滞在の費用はいくらくらい?

フィリピンは物価が安いので、英語の語学留学が人気ですよね。
学校やコースによって値段はピンきりですが、スタンダードな留学の場合1年で250~400万円ほどの費用がかかると考えておきましょう。
内訳は、授業料・滞在費・食費で平均200万円前後、航空券や海外旅行保険、ビザ、その他生活費用などの合計で70万~150万といったところです。

マニラやセブには語学留学をしている日本人がたくさんいるので、留学費用のことや学校のことを現地にいる日本人に聞いてみるのも良いでしょう。
ロコタビなら無料で質問・相談できますし、現地に行って直接案内してもらうことなども可能ですよ!

マニラの物価【食費編】

価格比較がイメージしやすいように、日本にもあるチェーン店やコンビニの飲食物の値段を調べてました。スターバックスやマクドナルドなどの外資のチェーン店は、日本よりもかなり安くで利用できますが、日系のチェーン店はフィリピンではかなり高級ランク扱いのお店になってます。

ファストフード・カフェチェーン店の価格

商品 値段(ペソ) 日本円
スターバックス ホットカフェラテ(トールサイズ) 130ペソ 約273円
マクドナルド チーズバーガセット(ポテト、ドリンク付き) 109ペソ 約229円
ケンタッキー 1ピースチキンセット(スープ、マッシュポテト、ドリンク、ライス付き) 133ペソ 約280円
クリスピークリームドーナツ オリジナルグレーズドーナツ(1個) 37ペソ 約78円

フィリピンのスターバックスにはショートサイズがなく、トールサイズとグランデサイズも30円ほどしか変わらないので、現地のフィリピン人はグランデかベンティサイズを頼んでいる人が多いです。
ちなみにメニューはこんな感じです。

日系レストラン・飲食チェーン店の価格

商品 値段(ペソ) 日本円
丸亀製麺 釜揚げうどん 95ペソ 約200円
カレーハウスCoCo壱番屋 チーズハンバーグカレー 360ペソ 約756円
一風堂 白丸元味ラーメン 385ペソ 約809円

日本の値段よりも1~2割安いようです。材料費はむしろ高くつくはずですが、人件費などの管理コストが安いため、日本より安くなっているのだと思います。

日系レストランはどこも高級感があり、現地のフィリピン人でもお金を持っている人でないと利用しません。

コンビニ飲食品の価格

商品 値段(ペソ) 日本円
ローカル瓶ビール 35ペソ~ 約74円~
アサヒスーパードライ瓶ビール 80ペソ 約168円
コカコーラ ペットボトル 36ペソ 約76円
ボトルワイン 200ペソ~ 約420円~
スナック菓子(1袋) 15ペソ~ 約32円~
コアラのマーチ 35ペソ 約74円
NISSINカップヌードル 22ペソ~ 約47円~

コンビニの商品は、どれも日本より安く手に入ります。

ローカル屋台の値段

フィリピンのローカルなお店だともっと安く食事することができます。
ランチタイムになると「ジョリージープ」という移動式の立ち食い屋台が、街中の道路沿いに軒を連ねます。
主にフィリピン料理が並び、その中から自分が好きなメニューを頼むことができます。
ライス、おかず、スープのセットで50ペソ〜(約105円~)という格安ランチで、地元っ子にはポピュラーな飲食店です。

また、路面には果物屋やココナッツジュース屋など、南国フィリピンならではのフルーツスタンドもたくさんあり、新鮮なフルーツを格安で買うことができます。

商品 値段(ペソ) 日本円
マンゴー(3つ) 90ペソ 約189円
ココナッツジュース 40ペソ 約84円

フィリピンの人気ファストフード店「Jollibee(ジョリビー)」

フィリピン国内のファストフードでは1番のシェアを誇る国民食のジョリビー。
ファストフード店ですが、パスタやご飯のセットもあり、マクドナルドよりもお得なセットメニューが用意されています。

商品 値段(ペソ) 日本円
パスタセット(ポテト、ドリンク付き) 89ペソ 約187円
チーズバーガーセット(ポテト、ドリンク付き) 89ペソ 約187円

マニラの物価【交通費・宿泊費・観光費編】

続いてマニラの観光関連の費用についてご紹介します。快適で楽しい旅行にするためには、宿泊費や観光にかかる費用は出し惜しみしないことです!

交通費(タクシー・バス・MRL/LRT)

フィリピンは交通費も格安です。最近では配車サービスのGrabCarがおすすめ。値段交渉や目的地を伝える手間が省けるので、効率的に移動することができます。

交通機関 値段(ペソ) 日本円
一般タクシー(初乗り) 40ペソ 約84円
空港タクシー(初乗り) 70ペソ 約147円
MRL・LRT 15~30ペソ 約32~63円
バス(初乗り) 12ペソ 約26円

ホテル宿泊費の相場

2つ星ホテルやゲストハウスは、立地的に治安があまり良くなかったり、最低限のサービスしか受けられないためバックパッカーなどの格安旅行者以外は3つ星以上のホテルをおすすめします。
マカオやマカティにある高級ホテルはセキュリティ面も良好で、高級スパやサウナなどが併設されています。

ホテル 値段(ペソ) 日本円
5つ星ホテル 7,000~23,000ペソ 約14,700~48,300円
4つ星ホテル 6,500~8,500ペソ 約13,650~17,850円
3つ星ホテル 2,800~6,000ペソ 約5,880~12,600円
2つ星ホテル 1,400~3,500ペソ 約2,940~7,350円

観光・ツアー費用の目安

商品 値段(ペソ) 日本円
マニラ市内観光ツアー 1,300ペソ~ 約2,730円~
シューティング(射撃)ツアー 3,900ペソ 約8,190円
PADIダイビングライセンスツアー 15,000ペソ~ 約31,500円~
バタンガス体験ダイビングツアー 5,000ペソ~ 約10,500円~

マニラの物価【日用品・お土産・その他編】

日用品の価格

生活用品や衣類は、品質にこだわらなければ安く手に入ります。日本で使い慣れているものがあれば、そちらを持参することをおすすめします。

商品 値段(ペソ) 日本円
シャンプー 70ペソ~ 約147円
ボディソープ 70ペソ~ 約147円
石鹸 35ペソ~ 約74円
Tシャツ 100ペソ~ 約210円
サンダル 100ペソ~ 約210円

⇒【関連記事】マニラ旅行の持ち物チェックリスト! 必需品から携帯NGなものを解説

お土産の値段

フィリピン土産といえばやはり南国らしいフルーツ関連が人気。値段も手頃で持ち運びも楽なので、ばらまき用のお土産にぴったりです。

商品 値段(ペソ) 日本円
アカシアの食器 300ペソ~ 約630円~
シェル(貝殻)小物 1,000ペソ~ 約2,100円~
パパイヤ/ココナッツ石鹸 35ペソ~ 約74円
ドライマンゴー(200g) 200ペソ 約420円
バナナチップス(350g) 125ペソ 約263円

マッサージ・ネイル・ヘアカットの料金相場

マッサージやネイルなど美容関連サービスも、日本と比べてかなり安く受けることができます。高級ホテルのスパやマッサージは以下の3~4倍と考えておきましょう。

サービス 値段(ペソ) 日本円
アロマオイルマッサージ(1時間) 400ペソ 約840円
タイマッサージ(1時間) 250ペソ 約525円
ハンドジェルネイル 400ペソ~ 約840円~
ヘアカット(シャンプー無し) 150ペソ~ 約315円~

まとめ

マニラの物価の安さがお分かりいただけたでしょうか?
ホテルや観光費用はある程度お金をかけて、移動や食事の費用を抑えることが快適で楽しい旅行にするコツかもしれません。
航空券はピークシーズンとオフシーズンで2~3倍値段が変わってきます。留学などで特に渡航する季節を気にしない場合は、オフシーズンの6月あたりに行くのがおすすめです。

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