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マドリード・バラハス空港から市内のホテルへアクセスするには? 移動方法・手段ガイド

【スペイン・マドリード在住者執筆】
日本からイベリア直行便が就航するスペインの玄関口、マドリード・バラハス空港。
5つのターミナルビルがある、国内最大の空港です。
マドリード市内ホテルへの移動方法は、地下鉄・電車・空港バス・タクシーと、送迎サービスがあります。

今回は、マドリード・バラハス空港から市内のホテルへのアクセス方法についてまとめてみました。
マドリード市内への移動方法は、地下鉄・電車・空港バス・タクシーに加え、送迎サービスの5つ。
おススメは、断然タクシーです。

マドリード・バラハス空港


出典 : Instagram

バラハス空港はマドリードのどこにある?

バラハス空港は数年前に名前がかわりました。
正式には、「アドルフォ・スアレス・マドリード=バラハス空港」といいます。
マドリード中心部から、北東に約15キロ離れたところに位置しています。
首都の空港にしては、市内中心部から近い空港と言えますね。

マドリード・バラハス空港から市内のホテルへのアクセスは?


出典 : Instagram

市内のホテルへのアクセスも、地下鉄・鉄道・空港バス・タクシー・送迎サービスといった方法があります。
ここではお勧めのオプション順に、市内ホテルへのアクセス方法をご紹介しましょう。

1 - タクシー

市内ホテルへのアクセス方法一番のおススメは、タクシーです。
タクシーは安全で、一番早く市内ホテルに着ける方法です。
マドリード中心部までの所要時間は、混んでいなければ30分前後です。

乗り場所

タクシー乗り場は、各ターミナルビルの到着ロビーを出たところ。

タクシー料金

バラハス空港発着のタクシー料金は、定額制です。

  • マドリード中心部をぐるりと囲むM30号線内であれば、一律30€。
  • M30号線外は、走行距離10km圏内まで一律20€。
  • 空港サービス料や夜間・休日割増などの追加料金なし。
  • タクシー料金の詳しい情報は、こちら (英語)

UberやCabifyの利用は?

最近日本でも馴染みのある配車サービス「Uber」。
アメリカやオーストラリアのように、圧倒的にタクシーよりもUber利用が進んでいる国もありますが、マドリードではUberよりもFREE NOW (以前はmytaxi) の方が便利です。

理由は、

  • Uberはタクシーよりも高額。
  • マドリードではUberの台数自体が少ないので、タクシーの方が早く拾える。
  • 2018年の「Uber反対ストライキ」の影響が続いている。

のようなことが挙げられます。

2 - 空港バス

次にお勧めするのが、空港と市内をダイレクトに結ぶ24時間運行の空港バス「エクスプレス・アエロプルト/EXPRÉS AEROPUERTO」です。

おススメする理由は、

  • 乗客は主に観光客なので、比較的安全に移動できる。
  • メトロや電車よりも早く市内まで着ける。
  • 料金もお得。

です。

乗り場所

発着ターミナルは、ターミナル1・2・4。
ターミナル4のバス乗り場は、空港を出た目の前にある横断歩道を渡った先です。
ターミナル3からは発着してません。

空港バス詳細

空港バスの黄色い車体には、大きく「EXPRÉS AEROPUERTO」の文字が書かれています。
空港バスの乗り場には黄色い看板があり、時刻表も掲示されています。
バス内は広くて明るく、スーツケースも置ける大きな荷物ラックが備えられています。

運行ルート:ターミナル4 ⇨ ターミナル2 ⇨ ターミナル1 ⇨ オドネル (O’Donnell) ⇨ シベレス広場 (PLAZA DE CIBELES) ⇨ アトーチャ駅 (ATOCHA-RENFE)

【所要時間】 

区間 所要時間
T1〜アトーチャ駅 30分
T2〜アトーチャ駅 35分
T4〜アトーチャ駅 40分

【運行時間と頻度】

運行時間 頻度
6時から23時30分まで 15~20分間隔
23時30分から6時まで 35分間隔

※23時30分 ~ 6時までの夜間便はシベレス広場が終点となる

運行時間と頻度の詳細は、こちらのページでご覧いただきます。

【料金】

  • 料金:片道5€です。

券売機か、運転手から直接購入してください。
どちらも、20€以下の紙幣のみ使用できます。

市バスもあるけれど......

空港からの市バス利用は、おススメしません。
空港に乗りつけている市バスは2路線ありますが、いづれも中心部へは行きません。
回り道も多いです。
空港近くに住んでいる、毎日空港に勤めている現地の人達が主に利用しており、ツーリストの利用には向いていません。

3 - 空港送迎

夜のフライトや個人旅行で来る人は、空港バスやタクシーで移動するのが不安かもしれません。

ホテルによっては空港まで出迎えサービス行っているところもありますので、ホテル検索時に送迎付きを条件に選んでみると良いでしょう。

個人旅行の味方ロコタビでも、送迎してくれる方を募ってみてください。
現地での体験がしたい方はホテルまで電車やバスにロコと一緒に乗ってみたり、タクシーに乗るところから不安というかたはスペイン語の話せるロコに送迎サポートなどお願いしてみてはいかがでしょうか。

4 - 電車 (レンフェ)

ターミナル4と市内を結ぶ鉄道は、レンフェの近郊線 (セルカニアス) が運行しています。
空港から市内へ向かう、最も安い移動手段です。
しかし、停車駅からホテルまで歩いたり、メトロに乗り換えをしたりする手間もあり、スーツケースでの移動は大変でしょう。
大きい荷物での移動はスリのターゲットになり、被害にあう可能性もあります。
また、ターミナル1・2・3には乗り入れていません。

乗り場所

【空港駅】:ターミナル 4
【乗り場】:ターミナル 4の到着フロアから1つ下の階

電車 (レンフェ) 詳細

詳細
路線番号 C1、C10 (C1の方が停車駅が少なくて早い)
運行時間 6時~23時
運行間隔 約15~20分ごと (停車駅によっては30分ごと)
所要時間 チャマルティン駅まで15分、アトーチャ駅まで29分
料金 2,60€

券売機の使い方がわからない場合は、近くにいる係員に助けてもらいましょう。
メトロとレンフェの乗り場所は、隣あわせになっています。
市内へ向かうレンフェの路線は2本ありますが、わかりづらくて電車を間違えやすいので、乗る際には目的の停車駅に着く電車なのかキチンと確認してから乗りましょう。

レンフェの詳細については下記ページをご覧ください (英語) 。

地下鉄 (メトロ)

マドリード・バラハス空港には、メトロ8号線が乗り入れています。
終点のヌエボス・ミニステリオス駅 (NUEVOS MINISTERIOS) にて、他のメトロラインやレンフェ近郊線に乗り継ぐことで、市内中心部へアクセスできます。

しかしながら、メトロの利用はおススメしません。
荷物をほとんど持たない状態での市内観光時ならたいへん便利ですが、空港に着いた直後でスーツケースを持っている場合は、他の方法を選ぶことを強くお勧めします。

理由は、

  • 明らかに旅行者とわかり、スリが多い地下鉄では被害にあう確率が高いから。
  • 長旅で疲れている時は、特に狙われやすい。
  • 市内中心部へは乗り換えが必要。
  • 通勤時には混雑する。
  • メトロ車内は意外と狭いので、荷物が多い場合は大変。

などが挙げられます。

乗り場所

【空港駅】:T1-T2-T3駅とT4駅の2駅がある

【乗り場】:
T1-T2-T3駅はターミナル2と連絡通路で繋がっている。
T4駅は、ターミナル4。
到着フロアより、1つ下の階にある。

地下鉄 (メトロ) 詳細

詳細
路線番号 8号線
乗り継ぎできる路線 メトロ6号線と10号線、レンフェ近郊線
運行時間 早朝6時~深夜1時30分
所要時間 T4駅からヌエボス・ミニステリオス駅は約20分
料金 通常の地下鉄料金1.5~2€+空港追加料金3€

メトロを利用した最短ルート

ソル駅 (所要時間約35分) :空港駅 (8号線) → ヌエボス・ミニステリオス駅 (メトロ10号線に乗り換え) → プラサ・デ・エスパーニャ駅 (メトロ3号線に乗り換え) → ソル駅到着

アトーチャ駅 (所要時間約40分) :空港駅 (8号線) → ヌエボス・ミニステリオス駅 (メトロ10号線に乗り換え) → トゥリブナル駅 (メトロ1号線に乗り換え) → アトーチャ駅到着
※メトロ1号線は特にスリが多いので、気をつけてください

マドリード・バラハス空港での乗り継ぎ


出典 : Instagram

バラハス空港から他の地域へ行くために、ここで乗り継ぎをする方へ。
バラハス空港はとても大きな空港なので、ターミナル間の移動にも時間がかかりります。
余裕を持って移動しましょう。

バラハス空港ターミナルビル見取り図

バラハス空港のターミナルビル見取り図はこちらから (英語)ご覧いただけます。
バラハス空港は大きく、5つのターミナルに分かれています。
ターミナル1〜3に加え、ターミナル4は本館 (T4) とサテライト (T4S) があります。
ターミナル間の移動はシャトルバスに加え、ターミナル4ではT4とT4S間を結ぶ無人の運転車両 (APM) が一定間隔で頻繁に発車しています。

日本から経由便でスペイン入りする場合は、ターミナル2かターミナル4に到着します。
例えば、パリ経由でエールフランス便でスペイン入りするなら、ターミナル2に。
フランクフルト経由でスペイン入りする場合、イベリア航空便ではターミナル4に到着しますが、ルフトハンザ航空便ではターミナル2に着きます。
成田空港からの直行便は、バラハス空港で入国スタンプを押されるので、国際線ゲートのあるターミナル4本館、あるいはターミナル4サテライトに到着します。

T4での乗り継ぎ方を、アニメーションで説明した動画です。

マドリード・バラハス空港 その他

バラハス空港の免税店とレストラン・カフェ情報

免税店


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お土産を買いそびれてしまったという人や、時間が余ってしまったという人は、空港の免税店にてショッピングをお楽しみいただきます。

バラハス空港には、ショップがたくさん。
有名ブランド品の免税品だけでなく、マドリードのお土産、食品、タバコ、香水、化粧品なども購入できます。

マドリードのちょっとしたお土産品なら、La Bellotaへ。
レアル・マドリードのグッズお探しなら、オフィシャルショップもあります。


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スペインのブランドなら、スペインが誇るZaraはもちろん、人気のAdolfo Domínguezや Massimo Dutti、高級バックのLoewe、ジュエリーのTousへ行ってみましょう。

マップ付きの詳細はこちら (英語)

空港レストラン・カフェ


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長距離フライトの前には、腹ごしらえしておきたいもの。
バラハス空港には、たくさんの飲食店があります。
ファストフードの他にも、スペインらしくタパスやピンチョス、ワインが味わえるバルも。
空港内のグルメゾーンとしては、リカルド・サンス (Ricardo Sanz) が提供する日本食 Kirei Barajasや、Gastro Hub、Urban Grill、La Maryがあります。

マップ付きの詳細はこちら (英語)

バラハス空港のラウンジ


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空港ラウンジとは、ファーストまたはビジネスクラスで旅行する方や、一定の条件を満たした人が利用できる特別な待合室。
軽食やフリードリンクの他、新聞・雑誌、インターネット接続、ご利用便の個別情報サービスなどがあり、ゆっくりとくつろげる上、落ち着いて仕事ができるスペースとなっています。
バラハス空港には、イベリア航空のVIPラウンジのほか、プレミアムやゴールドカード特典のプライオリティパスで入れるAENAのラウンジがあります。

イベリア航空VIPラウンジ    


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搭乗前に利用できるイベリア航空のラウンジは2つありますが、好きな方を選んで利用できるわけではなく、行く目的地によって利用できるラウンジが決まっています。

プレミアムラウンジDalí:シェンゲン協定エリア内の目的地行き (国内線用のターミナル4)
プレミアムラウンジVelázquez:シェンゲン協定エリア外の目的地行き (国際線用のターミナル4S)

T4到着ホールにもイベリア航空VIPラウンジがあります。 
イベリア航空VIPラウンジ詳細 (日本語)

AENAラウンジ


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利用のクレジットカード (プレミアムやゴールド) にプライオリティパスがついているなら、AENAのラウンジを利用できます。
各ターミナルに1つ以上、計6カ所のAENAラウンジがバラハス空港にはあります。
AENAラウンジ詳細 (英語)

インターネットWifi接続

バラハス空港には、無料のインターネット環境が完備されたゾーンがあります。お持ちのデバイスで接続が可能です。

まとめ

バラハス空港からマドリード市内への移動は、空港バス・地下鉄・レンフェ・タクシー・送迎サービスと5つの方法があります。
一番のおススメは、断然タクシーです。
地下鉄やレンフェだと運賃は安いのですが、スーツケースを持った状態での利用は治安面でとても心配。
また乗り換えもあるので、スーツケースが一緒だと大変です。
市内へ直結する空港バスは、基本的に旅行者が利用するので安心感がありますが、降りた後のスーツケースを持っての移動を考えると、やはりタクシーが一番おススメです。
ここでのアドバイスを参考に、自分に合った市内ホテルへのアクセス方法を選びましょう。