ロサンゼルス入国審査・出国手続きガイド~ESTA申請、APC操作方法など
【2019年最新情報】渡航前にチェックしておけば安心! スムーズに入国するために、カリフォルニア州・ロサンゼルスの入国審査の手続きを解説します。出発前の準備、入国時の流れや所要時間をまとめました。ESTAの申請やAPCキオスクの操作方法についてもご紹介します。
出発前・アメリカ入国前に準備しておくこと
アメリカ・ロサンゼルス行きが決まったら、まず最低限以下の3点を準備しておく必要があります。
- パスポートの有効期限を確認
- ESTA(またはビザ)の申請・認証
- 航空券を確認
以下にそれぞれの内容と関連するトピックを詳しくご紹介します。
その他持ち物の準備については、『ロサンゼルス旅行の持ち物チェックリスト!必需品から持ち込みNGまで』をご参照ください。
パスポートの有効期限をチェック
アメリカに入国する際は、パスポートの有効期限が90日以上残っていることが望ましいです。パスポートは申請してから受け取るまでに約1週間かかるので、申請や更新が必要な場合は、余裕を持って手続きしておきましょう。
ビザ免除プログラムについて
ビザ免除プログラムとは、日本を含む特定の国籍の方が以下の条件を満たしている場合にビザなしで90日以下の滞在が可能となるプログラムです。
ビザ免除の条件
- 有効なパスポート(IC旅券)を所持していること
- ESTAが承認されていること(後述)
- アメリカでの滞在期間が90日以下であること
- 渡航目的が短期の観光・商用であること
詳しくは在日米国大使館・領事館サイト「ビザ免除プログラム」をご参照ください。
ESTAを申請する
ESTAとは「Electronic System for Travel Authorization」(電子渡航認証システム)の略で、2009年からビザ免除プログラムを利用して米国に入国する方全員に義務化がスタートしました。
申請ページはこちら ⇒ 公式ESTAの申請 -US Customes and Border Protection
申請時期
アメリカ行き航空券予約時、もしくは渡米する日の72時間以上前に申請しましょう。
所要時間は20~30分ほど。入力に時間がかかり過ぎるとセキュリティシステムにより入力情報がクリアされてしまうこともあるので、時間をとって集中して行う必要があります。
※出発日当日の申請の場合、搭乗前に認証されず搭乗を拒否される場合がありますので、渡米が決まったら申請はお早めに!
申請料金
14ドル(2019年10月現在)
クレジットカードまたはPayPalで支払います。
有効期限
一度認証されると2年間有効です。ただしパスポートの期限が切れると、ESTAの有効期限も切れるのでご注意ください。
詳しくは在日米国大使館・領事館サイト「ESTA(エスタ)申請」をご参照ください。
ビザを申請する(ESTA以外で入国する人)
上記ビザ免除プログラムの条件に当てはまらない方(就労や留学目的など)は、それぞれの目的に合ったビザを取得する必要があります。詳しくは、『ロサンゼルス在住日本人がおすすめするロサンゼルスのビザ情報』をご参照ください。
航空券を確認する
帰りの航空券や、アメリカで乗り継ぎする場合は次の目的地の航空券の控えを用意しておきましょう。入国審査の際にEチケットまたはプリントアウトした控えの提示を要求される可能性が高いです。
これは「90日以内にアメリカから出国する」ことを証明するためです。
ビザを取得していない限り、片道航空券での入国は拒否される可能性大ですのでくれぐれもご注意ください。
入国手続きの流れ・所要時間
ロサンゼルス空港到着後は、「Immigration」の表示にしたがって入国審査エリアに進み、以下の流れで入国手続きを行います。
- 入国審査(APCキオスク→入国審査官)
- 預け荷物の受取
- 税関審査
- 到着ロビーへ
合計の所要時間は1時間ほど。時期や時間帯によっては2時間かかる場合もあります。
それぞれのステップを詳しく説明します。
1. 入国審査
「Resident / US Citizens(居住者:米国民およびグリーンカード所持者)」と「Non-resident / Non-US Citizens(非居住者)」に分かれているので、通常は「Non-resident / Non-US Citizens」の列に並びます。空港係員が空いている列に誘導してくれる場合もあります。
入国審査に必要なもの
- パスポート
- 帰りの航空券や次の目的地の航空券
- 税関申告書(1家族につき1枚。ESTAで入国する方は不要。)
- ビザ(必要な人のみ。)
APCキオスクで必要情報の入力
APCとは「Automated Passport Control」(自動入国審査)の略で、入国審査エリアに設置された機械(APCキオスク)で入国審査および税関手続きができます。
ロサンゼルス空港の場合、初めてのアメリカ入国でもAPCを利用します。
APCキオスクの操作手順
- 言語の選択(「日本語」を選択)
- パスポートのスキャン
- 税関の質問
- ESTA登録の有無確認
- 指紋のスキャン
- 滞在目的の確認(「娯楽」で回答)
- 顔写真撮影
- 同伴者の確認
- 到着便名(フライトナンバー)の確認
以上を済ませると証明書としてレシートが発行されるので、それを持って入国審査官のところへ行きます。
入国審査の流れ
順番がきたら審査官にパスポートとAPCのレシートを提出し、審査官から簡単な質問を受け、問題なければ入国許可のスタンプを押されて入国完了となります。
入国審査の質問事項
基本的に滞在の目的・期間・場所といった簡単なことしか聞かれません。英語で答えられるよう準備しておきましょう。不安な方はあらかじめ英語で回答が書かれた紙を用意しておくとスムーズです。
質問例
<滞在目的の質問>
- 「Vacation?(休暇ですか?)」
- 「Sightseeing?(観光ですか?)」
- 「What’s the purpose of your visit?(滞在目的は何ですか?)」
<滞在期間の質問>
- 「How long?(どのくらいですか?)」
- 「How many days?(何日間ですか?)」
- 「How many weeks?(何週間ですか?)」
<滞在場所の質問>
- 「Where are you staying?(どこに滞在しますか?)」
入国審査は厳しい?
入国審査官は入国の適正はもちろん、期限内にちゃんとアメリカを出国するかどうかもチェックしています。
また、日本人はマスクを着用している方が多いですが、怪しまれやすいので審査時は外すようにしましょう。
書類等に不備がない限り、オロオロと不審な動きをせず、堂々と受け答えをしていれば問題なく入国できるはずです。
2. 荷物受け取り
無事入国が完了したら、「Baggage Claim」という表示にしたがって荷物受け取りエリアへ行きます。自分が乗ってきた便名が表示されているターンテーブルで、自分の荷物を確認して受け取ります。
荷物が見つからない場合や、破損していた場合は近くの係員に問い合わせましょう。
荷物紛失時・破損時の尋ね方
- 「My baggage is missing, Could you check it?(荷物が見つからないのですが、確認してもらえますか?)」
- 「My baggage was damaged, Could you check it?(荷物が破損していたのですが、確認してもらえますか?)」と伝え、保険が適用されるかどうか聞いてみましょう。
3. 税関審査
税国申告書は到着前に機内で配られるか、入国審査エリアで入手できるので、申請するものがあれば事前に記入(すべて英語)を済ませておきましょう。
また、米国国土安全保障省 税関・国境取締局の公式ホームページからダウンロードすることも可能です。
特に税関で申請するものがなければ、APCのレシートとパスポートを係員に提示するだけです。
持ち込み禁止品
カリフォルニア州に限らず、アメリカへ入国する際の持ち込み禁止品・免税帯商品は以下になります。
品物 | 詳細 |
---|---|
野菜 | インスタント食品に含まれている場合があるので要注意 |
果物 | ドライフルーツなども不可 |
肉類 | 肉エキスを含んだ食品やインスタント、乾燥肉も不可 |
その他、ブランドのコピー品・動植物・花火・危険物全般が持ち込み禁止品となっています。
上記に関わらず、食料品の持ち込みは避けたほうが無難です。禁止品1品目につき最高$50,000の罰金が課せられる場合があります。
詳しくは在日米国大使館・領事館サイト「米国への持込品に関して」をご参照ください。
免税対象
- 10,000USドル以内の通貨・外貨(現金、トラベラーズチェック、小切手など)
- タバコ:紙巻タバコ200本以内、または葉巻50本以内、または刻みタバコ2kg以内(21歳以上が対象)
- 酒類:約1リットル以内
- 100ドル以内の贈答品
上記を超える場合は申告が必要になります。
4. 到着ロビー
税関審査を通過したら、ようやく到着ロビーに出られます。到着ロビーにはセブンイレブンや両替所などがあります。
何か困ったことがあれば、「Visitor Information」で相談しましょう。
空港から市内への行き方については、『アメリカ・ロサンゼルスのロサンゼルス国際空港から市内へのアクセス方法』をご参照ください。
出国手続き・所要時間
アメリカは出国手続きがありません。出国の手順は以下になります。
- 搭乗手続き
- 保安検査・セキュリティチェック
- 搭乗ゲートへ
空港には搭乗時刻の3時間前に到着しておくことが望ましいです。
1. 搭乗手続き
各航空会社のチェックインカウンターでチェックイン手続きを済ませます。搭乗手続き締め切り時間が設けられているので、利用する航空会社のホームページで確認しておきましょう。
2. 保安検査・セキュリティチェック
パスポートと搭乗券を提示し、機内持ち込み品の検査や液体物の検査を受けます。あらゆる液体(ジェル状のものも含む)は、100ミリリットル以下の容器に入れ、容量1リットル以下のジップロックに入れておく必要があります。1人あたり1袋のみ持ち込み可能です。
電子機器や液体物が入った袋はバッグから出しておきましょう。
3. 搭乗ゲートへ
保安検査を終えたら、あとは搭乗ゲートを目指すのみです。搭乗ゲートによっては移動に時間がかかるので余裕を持って移動しましょう。
日本の空港のように乗り遅れそうな客を係員が探しに来てくれることはまずないので、自分でしっかり時間を確認して行動しましょう。
出入国カードは必要?
ESTAで入国する方は出入国カードは必要ありません。出入国カードが必要なのは、ビザを使って入国する方と、陸路で入国する方のみです。
詳しくはエスタ申請アジアセンターの「米国出入国カードの書き方」をご参照ください。
まとめ
アメリカはトランプ政権になってから入国審査がかなり厳しくなっています。スムーズに入国し、楽しい旅行にするためにも事前準備をしっかりしておきましょう!
アメリカ・ロサンゼルスの出入国事情についてもっと詳しく知りたい方は、現地在住の日本人(ロコ)に無料で質問相談してみましょう!