タカオ(高雄)の旅行ガイド情報

台湾・高雄の地下鉄、路面電車、鉄道の乗り方ガイド(路線図・乗り換え・運賃)

【台湾・高雄在住者執筆】高雄旅行へ行く前に読めば安心! 電車の乗り方を徹底的に解説します。路線図や乗り換えアプリ、料金体系、交通カード、実際の乗り方をご紹介します。

高雄の電車/鉄道

高雄(Kaohsiung)にようこそ。
高雄に来たら、先ずは市内の交通網を把握しておきたいものです。

高雄には下記4種類の電車が運行しています。

  • 地下鉄(高雄捷運KMRT)
  • 路面電車(高雄捷運環状軽軌)
  • 台鉄(台湾鉄道)
  • 新幹線(台湾高速鉄道)

「〇〇駅」は「〇〇站」と台湾では表示されることも知っておいてください。
高雄市内の電車/鉄道として、地下鉄(高雄捷運KMRT)を始め、路面電車(高雄捷運環状軽軌)、台鉄(台湾鉄道)、新幹線(台湾高速鉄道)の4種類が運行されています。移動手段としては、これらを上手に乗りこなすことが旅を楽しくさせてくれます。電車の乗り方、切符の買い方などを紹介してまいりましょう。

地下鉄MRT・路面電車LTR(ライトレール)の路線図

出典:高雄捷運

  • MRT オレンジ線、レッド線
  • LTR グリーン線(注意:グレーの部分は未開通です)

地下鉄、路面電車とも使えるICカードは「悠遊卡(EASYCARD)」「一卡通(I Pass)」

高雄国際空港やコンビニで購入することが出来ます。
電車やバスに乗るときはICカードを利用するほうが料金が断然安くなるのでおすすめです。

チャージもコンビニまたは地下鉄の発券機で可能です。

地下鉄MRT(高雄捷運=高雄KMRT=Kaohsiung Mass Rapid Transit)

高雄の地下鉄は大変分かりやすく、東西に橘線(オレンジ線)、南北に紅線(レッド線)の二本が走っています。
交差する所は「美麗島站(駅)」が乗換駅になっています。

この美麗島駅はアメリカのトラベルサイトの2012年版で「世界で最も美しい駅」第2位にも選ばれた事が有り、地下1階ロビーの天井は世界最大のステンドグラスアート「光之穹頂(光のドーム)」で、一日3回行われる光のショーはいつ訪れても楽しめます。高雄見学の一つに、必ずこのドームが挙げられます。乗車券もこのフロアで求められます。

【橘線(オレンジ線)】

橘線(オレンジ線)は地下2階、高雄市街地区を東西に横断している路線です。高雄の観光エリアである西は、西子湾や旗津半島へ。東は鳳山へのアクセスが便利です。

【紅線(レッド線)】

紅線(レッド線)は地下3階、高雄市街地区を南北に縦断している路線です。新幹線、台鉄、空港へのアクセスが便利です。

地下鉄MRTの料金

【高雄MRTの料金】

トークン ICカード
(悠遊卡 Easy Card/一卡通 I Pass)
片道20~65元 運賃15%オフ

※身長115㎝以下の子供または6歳以下の子供は乗車料金は無料

高雄捷運ホームページから高雄MRTのルートと所要時間、また料金を検索することができます。※中国語と英語に対応

切符の買い方

加値售票機=券売機(日本語対応)

  1. 券売機でトークン(プラスチックコイン)を求めるか、ICカード(悠遊卡 Easy Card/一卡通 I Pass)で乗車します。
  2. カード保持者はそのまま改札口へ。
  3. カードの無い人は、券売機のタッチパネルで行き先を選択します。
  4. 人数を選択します。
  5. 料金が表示されますので、お金を投入します。
  6. トークンとつり銭が出てきます。
  7. 改札口でトークン、またはカードをセンサー部分にタッチします。
  8. 改札が開くので入場します。 ※トークンは目的地で返却しますので紛失しないようにしましょう。
  9. 改札口を出る時は、トークンをセンサー部分にタッチしてから、改札機に投入すると、改札が開きます。 ※カードや他の切符の場合はセンサー部分にタッチすると改札が開きます。


(改札)

地下鉄に便利な乗り換えアプリ

高雄での地下鉄利用に便利なアプリが「NAVITIME Transit」というアプリです。※日本語対応

NAVITIME Transit
アプリのダウンロードはこちらから。

地下鉄利用時の注意

地下鉄は全車禁煙です。
飲食も禁止されており、反した場合は罰金を科せられますので注意しましょう。ガムや飴、ペットボトルの飲み物を飲まないように気を付けましょう。
尚、「世界で最も美しい駅」第4位にも選ばれたのは美麗島駅隣の「中央公園駅」です。水の流れ落ちる景色が見える改札を出て、エスカレータで上がると、そこは公園の中。

路面電車LTR(高雄捷運環状軽軌=高雄LRT(ライトレール)

高雄市内を一周する全長22.1KM 全37駅を予定している路面電車ですが、今現在は1/3の8.7KM(第1期区間)、籬仔内駅から哈瑪星駅まで14駅が開通しています。見どころを点々と停まって行く路面電車は観光だけでなく地元の足にもなって来ました。2018年の市長選挙で、新しい市長が路線の延長工事を中止したいとのこと、出来る事ならば完成して頂きたいものです。

路面電車LTRの料金

【路面電車LTRの料金】

トークン ICカード
(悠遊卡 Easy Card/一卡通 I Pass)
一律30元 一律10元

乗り方

乗り降りに際して、電車が止まったら、扉の中ほどにあるボタンがオレンジからグリーンに変わります。自分でそのボタンを押し、開けて乗車、下車してください。扉を閉めるのは運転手が操作します。
カードでも現金でも乗車出来ます。但し、現金の方はプラットホームに設置してある発券機で操作説明の順に従って購入してください。紙幣は使えません、コインのみ使用可能です。
乗車前に券売機の操作説明に従って、チケットをお求めください。30元です。

カードの場合は、ホームのカード支払い機にカードを接触させるか、乗車してからドアそばにある支払機にカードを接触させてください。カード支払いの場合は10元です。車掌はおりません、ワンマン電車です。時折、検札が途中から乗って来ますので、不正乗車が発覚すると罰金が科されますので、忘れないようにしましょう。

地下鉄、路面電車とも使えるICカードは「悠遊卡(EASYCARD)」「一卡通(I Pass)」が対応しています。

(注意:点線部分は未開通です)

台鉄(台湾鉄道=Taiwan Railways Administration)

日本統治時代から経営されている国営鉄道です。今や台湾全土に張り巡らされています。古い駅も多く、改装中だった高雄駅も地下に、2018年9月から使えるようになり、きれいになりました。地上の駅ビルは未だ建設中ですが、完成は2023年が待たれます。駅が地下になった為、大変分かりづらくなっています。大きな案内板が幾つも提示されていますので、それに従って歩いて下さい。また、旧高雄駅は移動して、博物館となっておりますのでお間違えの無いようにお願いします。

オープンな地下1階に降りると、その広場が改札口で、切符売り場にもなっています。

列車の種類は4種類:自強号は在来線の主力列車で日本の特急になります。

莒光号は急行、その他に普通車、区間車(通勤列車)とあります。人気の観光列車、普悠瑪(プユマ)号は新自強号の事で、当日売りは殆どない様です。旅行社を通して申し込むと良いでしょう。

切符:地下1階のフロアに切符売り場

全ての列車は日本のJRと同じで、駅の窓口で切符を求めます。また、どこにでもあるコンビニの発券マシンで予約が出来ます。また料金は日本と比較すると安いでしょう。ICカードも一部では利用可能です。地下1階のフロアに、車に乗った案内所がありますので、不明な事はこちらでお尋ねください。

新幹線(高鉄=臺灣高速鐵路=Taiwan High Speed Rail)

台湾では高鉄と呼ばれております。一時はヨーロッパ連合が入札で落とした高速鉄道でしたが、台湾地震が起きて、当時の李登輝大統領の号令で地震に強い日本製を導入することになりました。日本製車両を使っておりますので、皆さんにはなじみやすいかと思います。乗り場は高雄の北部にある「左営」から、約1時間34分で台北に向かいます。各駅停車は同じ料金で2時間14分かかります。台北に向かう列車を「北上」、高雄に向かう列車は「南下」と分けています。

新幹線料金

新幹線(高鉄)一般料金  

車站(駅) 南港 台北 板橋 桃園 新竹 苗栗 台中 彰化 雲林 嘉義 台南 左營
南港 - 20 35 100 165 240 375 435 485 560 695 765
台北 40 - 20 80 145 215 350 410 465 540 675 745
板橋 70 40 - 65 130 200 335 395 450 525 660 730
桃園 200 160 130 - 65 140 270 335 390 460 595 665
新竹 330 290 260 130 - 70 205 270 320 395 530 600
苗栗 480 430 400 280 140 - 135 195 250 320 460 530
台中 750 700 670 540 410 270 - 65 115 190 325 395
彰化 870 820 790 670 540 390 130 - 55 125 265 335
雲林 970 930 900 780 640 500 230 110 - 75 210 280
嘉義 1120 1080 1050 920 790 640 380 250 150 - 140 205
台南 1390 1350 1320 1190 1060 920 650 530 420 280 - 70
左營 1530 1490 1460 1330 1200 1060 790 670 560 410 140 -

左下のグループは座席指定の一般料金です、全て新台幣/元です。
右上のグループは優待票で、満65歳以上と未就学児童の料金で半額になっています、但し外国籍の方には適用されません。
自由席は高雄/台北間でも50元しか安くなりません。安心して乗るには、やはり、指定席を求めましょう。もし、満席の場合は「商務車廂」というビジネスクラスもありますが、乗るには一般料金の1.5倍が必要です。急ぎの場合で一般席が取れないときの手段として覚えておきましょう。

台湾高鉄ホームページよりそのほかの詳しい料金がみれます。

新幹線の切符の買い方

一般的には駅の窓口で、日時、区間、指定・自由席を伝えて求めます。
自動販売機でも購入できます、現金、クレジットカードも可です。
日本からネット予約も出来ます、臺灣高鐵のHPから入り、日本語でも予約できます。早割適用の列車もあるので、割引チケットの入手も可能です。但し、発券に際して一番大事な情報は予約番号を忘れないでください。プリントしてお持ちすることをお勧めします。

まとめ

台湾の交通費は全般的に安いので、つい利用しがちです。また、高雄は暑い所なので、冬でも冷房が効いている場合があります、薄手の羽織るものをお持ちになると助かりますよ。また、駅、車内は全面禁煙です。旅行者と言え若者は博愛席(優先席)を見たら、高齢者、妊婦、障害者にお譲りください。