グアム島の旅行ガイド情報

【2019年最新】グアムの治安・安全対策ガイド~危険な地区・エリア、トラブルと対策

日本から近く、気軽に行ける海外旅行先として大人気のグアム。治安は悪いのか、日本とは違う危険や犯罪、テロの可能性など、旅行中に注意する点を解説します。危険なエリアや犯罪の被害例、夜間の外出、女性や子連れ旅・レンタカーで気をつけたいトラブルなどもまとめました。この記事を参考に、安全で楽しい旅にしてくださいね。


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グアムの2019年現在の治安は?

2019年11月現在、外務省海外安全ホームページでは、グアムに危険情報は出ていません。
グアム警察発表の主要犯罪の年間統計(最新・2016年)によると、殺人3件、強盗156件、強姦103件、傷害341件、窃盗3,741件、薬物494件と、事件が発生しています。日本人を含む外国人観光客を狙った置き引き・ひったくり、レンタカーの車上荒らしなどの窃盗が多発しており、またアメリカの準州で銃社会のため、銃器を使った凶悪犯罪も発生しています。
2013年には、タモン地区で車と刃物による無差別殺傷事件があり、日本人旅行者10名が死傷しました。
テロは発生していませんが、標的となり得る、米軍関係者の多く集まるホテルやレストランでは周囲に注意を払いましょう。
日本とは治安状況が違うことを意識して、被害防止につとめる必要があります。

外務省のたびレジに登録しておくと、現地の最新の安全情報を受け取れます。

参考:外務省海外安全ホームページ・グアム「安全対策基礎データ」

グアムの治安の悪いエリアと注意点

タモン地区


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観光客の多いタモン地区では、置き引きやひったくりが多発しています。
特にTギャラリア前の交差点は、ひったくり多発スポットとなっています。信号待ちをする時は荷物に十分注意しましょう。

人通りのない細い裏通り

昼間でも一歩裏通りに入ると、人通りのない細い道で、強盗などの被害にあうリスクがあります。Googleマップなどの地図アプリの最短ルートを信用し過ぎず、遠回りでも人通りの多い道を通るようにしましょう。

リティディアン岬などの隠れ家的観光スポット


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街の喧騒を離れて、レンタカーでリティディアン岬などの隠れ家的観光スポットに行かれる方も多いと思います。観光客のレンタカーの後をつけて、停車したところを銃で脅して金品を強奪する、駐車中の車の窓ガラスを割って金品を盗むなどのケースがあります。ひと気のない場所では強盗や車上荒らしにあっても助けを呼べないので、十分に注意してください。

深夜のビーチ・人通りのない路上

一人歩きだけでなく、カップルや数人のグループでも旅行者が強盗などの被害にあっています。車社会のグアムでは、現地の人は夜遅い時間に徒歩で移動することはありません。タクシーなどを利用して安全にホテルまで戻りましょう。

グアム全域で注意したいこと

ビーチ・プールでの置き引き


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グアムで一番多いのは、ビーチやプールでの置き引きです。ビーチやプールには必要最小限の物だけ持って行き、荷物を置いた場所でグループの1人が監視役をするようにしましょう。荷物を置いて離れるのは、盗ってくださいと言っているようなものです。
ホテルのプライベートビーチやプールでも、宿泊客以外が入ってくることもあり、油断は禁物です。なるべくカードキーだけを持つようにして、注文時はルームナンバーを伝えれば、チェックアウト時にまとめて精算してもらえます。

レストラン・ホテルなどでの置き引き・スリ

短時間でも、荷物を置いたままその場を離れないようにしましょう。レストランやホテルのロビーなどで、いすの背もたれに荷物をかけない、床に置いた荷物は両足ではさむなど、視界に入らない荷物に十分注意してください。
スリも多いので、バッグやリュックを完全に閉めて体の前に来るように持ちましょう。

ひったくり

ひったくり対策として、バッグをひじかけ持ちにしない、道路側に荷物を持たない、歩きスマホをしないで、周囲に注意してください。ひったくりにあってしまったら、車にひきずられたり車内に連れ込まれると大変危険なので、あきらめて荷物を放した方が無難です。徒歩でのひったくりでも、犯人を追いかけると暴行を受けたりケガをするおそれがあるので、あきらめましょう。

現金や貴重品の持ち歩き

スリ、ひったくり、強盗などに備えて、現金の持ち歩きは必要最小限にとどめて、クレジットカードを利用しましょう。ブランド品や高価なアクセサリーを身につけていると狙われやすくなります。旅先でおしゃれしたい気持ちはやまやまですが、犯罪のリスクに気をつけてください。

レンタカーで注意すること

車上荒らしが頻発しているので、駐車時には車内に何も残さないようにしてください。たとえゴミ袋1つでも、窓ガラスを割られて盗まれるおそれがあります。車上荒らしの被害はレンタカー保険でカバーされないことが多く、カバーされたとしても、事故処理やポリスレポート費用などは自己負担になります。

女性が気をつけたいトラブルと対策

ナンパ・性犯罪

年中常夏のグアムでは、肌の露出が多くなり気も緩みがちですが、ナンパや性犯罪のターゲットにされないように、現地の人や旅行者にフレンドリーに話しかけられても、軽々しくついて行かないようにしましょう。
また男女とも、ビーチやプール以外の場所を水着姿で歩くのはマナー違反で、現地の人のひんしゅくを買います。

夜間の一人歩き


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女性の夜間の一人歩きは避けて、タクシーなどを利用して移動しましょう。昼間でも、裏通りなど人通りのない場所には立ち入らないようにしてください。

子連れ旅で気をつけたいトラブルと対策

水難事故

グアムの多くのビーチにはライフガードがいないので、遊泳は自己責任になります。ビーチにある標示の注意書きに従いましょう。
また、グアムの海はサンゴや岩が多く裸足では危険なので、マリンシューズなどがあると役立ちます。

旅行者が加害者となり得るトラブルと対策

旅行者が被害者となるケースだけでなく、加害者となり得ることもあります。郷に入れば郷に従って、グアムの法律を守って滞在しましょう。

21歳未満の飲酒・アルコール飲料購入

グアムではお酒を飲めるのは21歳からです。21歳未満がお酒を購入したり、21歳未満に提供するのも罪を問われます。
また、午前2時から午前8時までは、年齢にかかわらずお酒の販売や購入が禁止されています。
なお、グアムで見かける「Alcohol Free Zone(アルコールフリーゾーン)」は飲酒禁止ゾーンです。

セクハラ・痴漢行為

性犯罪の取り締まりは大変厳しく、酔っ払っていてもセクハラや痴漢行為は厳罰の対象となり、警察に検挙・起訴されます。旅の恥はかき捨てでは済みません。

公共の場所で騒ぐ

レストランやクラブ、ビーチや路上など公共の場所で、酔っ払って騒いだり暴れたりすると、警察に通報されて身柄を拘束されるおそれがあります。旅行中だからとハメを外し過ぎず、お酒はほどほどにしましょう。

児童虐待・家庭内暴力

しつけの一環でも子供をたたく行為は違法のため、児童虐待とみなされて警察に通報される可能性があります。
また12歳未満の子供を放置(ビーチで子供だけで遊ばせる、ホテルの客室で留守番など)するのは、短時間でも違法になり、公になると処罰されます。
夫婦喧嘩で第三者から警察に通報されるおそれもあるので、旅行中は円満に過ごしましょう。

グアムでトラブルにあった時の対処法

パトカー・救急車・消防車を呼ぶ時

緊急時は、警察・救急・消防の共通番号991に電話しましょう。

  • 警察・救急・消防(共通):991
  • グアム警察 タモン交番:649-6330/9526
  • グアム警察 デデド交番(北部):632-9808

パスポートのトラブルは日本領事館へ

パスポートを盗まれたり紛失してしまったら、警察に届け出てポリスレポート(盗難・紛失届)を発行してもらい、日本領事館でパスポート再発行の手続きをします。

再発行に必要なもの:申請書(窓口にて)、パスポート用写真2枚、6か月以内に発行の戸籍謄本(抄本)、ポリスレポート
※ 早急に直接日本に帰国する場合は、「帰国のための渡航書」を申請(ポリスレポート、運転免許証などの本人確認書類、帰国時の航空券が必要)

在ハガッニャ日本国総領事館
所在地:Suite 604, Guam International Trade Center Building, 590 South Marine Corps Drive Tamuning, Guam, 96913
電話:(+1-671)646-1290/5220
FAX:(+1-671)649-2620
公式サイト:https://www.hagatna.us.emb-japan.go.jp/index_j.htm

クレジットカード紛失時

できるだけ早くカード会社に連絡をとり、利用停止の手続きをします。

  • VISA(フリーダイヤル・日本語・24時間):888-425-0226
  • Mastercard(フリーダイヤル・日本語・24時間):1-800-307-7309
  • JCB(フリーダイヤル・日本語・24時間):1-888-558-0012/1-800-606-8871
  • AMEX(コレクトコール・日本語・24時間):44-20-8840-6462(イギリスセンター)

緊急時の連絡先(日本語サポートサービス・病院)

マイクロネシア・アシスタンス・インク(MAI)
グアムの旅行会社と保険会社が共同出資して設立した総合サポートサービスで、病気やケガ、盗難、事故や事件など、旅行中のあらゆるトラブルに日本語で24時間対応してもらえます。

マイクロネシア・アシスタンス・インク(MAI)
電話:649-8147
公式サイト:https://www.mai-guam.com/

グアム旅行者クリニック(Guam Travelers’ Clinic)
日本人医師のクリニックで、日本語で安心して診察を受けられます。クリニックで対応できない治療が必要な場合は、現地の病院を紹介してもらえます。

グアム旅行者クリニック(Guam Travelers’ Clinic)
所在地:1051 Pale San Vitores Rd., Suite 106, Tamuning, Guam 96913
電話: 647-7771 / 488-6500(受付時間 8:00〜22:00)
診療時間:月〜金 9:00〜12:00、13:00〜17:00 時間外・休診日も対応可
休診日:土・日・祝
公式サイト:https://www.guamclinic.com/

まとめ

グアムには日本人や日本語を話す人も多く、日本と同じ感覚で気が緩みがちですが、あくまでも海外です。せっかくの楽しい旅行が台無しにならないように、気を引きしめて安全に過ごしてくださいね。
グアムの治安についてもっと詳しく知りたい方や、疑問点のある方は、ロコタビのサービスを利用して、グアム島在住の日本人ロコに聞いてみるのもおすすめです。Q&Aは無料なので、お気軽に書き込んでみてくださいね。