kentoriさん
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ギリシャの復活祭の様子について

今年のGWにギリシャに行こうと思っております。
色々と調べていくうちに5月1日は復活祭という事がわかりました。
この日の過ごし方なのですが、アテネにいてどこか行く所ややる事はあるのでしょうか?
もしくは何日かエーゲ海クルーズに行こうと調べており5月1日がサントリーニ島になっているものを見つけましたが、その日サントリーニ島に行っても楽しめないものなのでしょうか。
どうぞ復活祭前後の様子を教えていただければと思います。宜しくお願いします。

2016年1月27日 20時18分

退会済みユーザーの回答

お返事お遅くなり申し訳ありませんでした。出稼ぎのため、外洋に出張しておりました。

さて、ギリシャの復活祭ですが、映画でよく観るようなアメリカのクリスマスや、日本のお正月をイメージしていただければと思います。「家族が一緒に過ごす」ことがメインのイベントです。
したがって、特に特別なことは無いです。

あえて言えば、復活祭の金曜(Easter Fridayと呼ばれますが)の夜11:30頃から、近隣の教会に行ってみることをお勧めします。いらっしゃる地域、島に関わらず、ギリシャにある教会はほぼ間違いなく国境であるギリシャ正教会のもので、どこでも零時に向けて15〜30分くらいのセレモニーが行われます。全員がろうそくを持ち寄り、教会の中から出てくる聖なる火を点火し、火がついたまま歩いて自宅に持ち帰るのが伝統です。「キリストの復活おめでとう!」という宣誓とともに火を隣の人から人へと受け継ぎます。

多くのギリシャ人はこの日一日中(敬虔な人は1週間ほど肉を断つ)断食をしていらっしゃるので、零時を超えて教会に残る人はまれです。家に帰って、羊の内蔵をディルやレモンで煮込んだスープを、家族と一緒に味わいます。
一方、教会の中では、地元の歌自慢の青年が、歌のようなお経を唱えます。仏教のお経とは少し違い、古い音階で古典ギリシャ語による聖書の抜粋などを扱う歌のようです。数時間は続きます。

翌日は、家の庭で6時間程度かけて丸ごと羊肉のあぶり焼きをBBQします。自家製ワインをしこたま飲みながら午前中いっぱいBBQをし、午後にまたワインを飲みながら家族みんなでこの羊肉を食べるのが伝統です。この伝統が強く残っているのが、クレタ島です。

サントリーニ島などに行かれる場合、「復活祭だから楽しめない」ということは無いと思います。観光慣れしている場所ですので、ある程度の土産屋やレストランなどは空いていると思われます。しかし、復活祭金曜前夜の夜、敬虔なオーナーが断食や教会訪問のために、一時的に店を閉めたりすることはあるかもしれませんね。

2016年2月9日 8時47分