【2019】セブ島の治安・安全対策ガイド〜危険な地区・エリア、トラブルと対策
【フィリピン・セブ在住者執筆】フィリピンの中でも比較的治安がよくリゾート地として人気の高いセブには観光だけでなく語学留学などでたくさんの日本人が訪れます。
普段、あまり危険な場面に会うことはありませんが、フィリピンは発展途上の外国です。日本とは違い、置き引きや盗難などは頻繁に発生します。安全に旅行を楽しむためにはできるだけ危険な地区やエリアへの訪問は避け、トラブルのリスクを最小限にとどめる必要があります。
今回は観光で訪れる皆様にセブシティおよび周辺地域の治安について注意する点や万が一トラブルみ巻き込まれた時の対処法をご紹介します。
フィリピンには約4,000の島があり、81の州があります。セブ州はその中の1つで、セブ島と周辺のいくつかの島で構成されています。セブ島の中心にセブシティがあります。一般的に観光地としてセブと言われるのはセブ島と近隣の島を含んだエリアです。
ちなみに空港はセブ島と橋でつながる隣のマクタン島にあります。大型ショッピングモールはセブ島のセブシティ、高級リゾートホテルはマクタン島の東側にあります。エリアや地区により生活水準や文化が異なり犯罪の種類も異なります。
セブの現在の治安は?
セブはフィリピンの中でも比較的安全な都市です。
フィリピンは3割の裕福層とそれ以外の貧困層で構成されていると言われています。(日本からの観光客や留学生は裕福層です。)路上にはホームレスもたくさんいますし、他人の土地に勝手に住んでいる人もいます。安定した収入がなく今日の食べ物をどうしようか悩んでいる人も多くいるのが現状です。それでもセブは温暖な気候で住むところもあまり気にする必要がなく大家族で助け合って生活しており、多くのフィリピン人はいつも笑顔で温和な性格です。
とは言うもののスリなどの軽犯罪は多く、時には麻薬がらみのトラブルで銃で射殺されたりする事件は頻繁に発生しています。メインストリートや観光地エリアから裏路地や地元の人の居住区などへ一歩踏み入れるとすごくリスクが高くなりますので注意してください。
ちなみに、裕福層の住居や高級マンションの周りは有刺鉄線のある高い塀で覆われており、入り口には銃を持ったセキュリティーガードが24時間体制で警備しています。
セブの治安が悪いエリアと注意点
あまり海外旅行の経験が無い方でも、観光客が多い大型ショッピングモールや観光地には入り口などにはガードマンや警察もいますので大きなトラブルはほとんどありません。ショッピングモールの入り口などではセキュリティーガードがバックの中をチェックしています。また、人通りの多い道路は問題ありません。ただし、日本とは違いスリや置き引きなどは頻繁に発生しますので自分の持ち物には注意しましょう。
ショッピングセンターの周りやビジネス街など普段人通りが多い道は特に危険はありませんが、一本脇道に入ると現地の人しかいないような商店街や現地の人の居住地があります。仕事の無い人たちがたむろしていて、特に夜間は酔っ払いなどに絡まれるなどトラブルに巻き込まれる可能性が高くなりますのでできるだけ表通り以外は立ち入らないようにしましょう。
セブ島全域で注意したいこと
物乞い・スリ・盗難・ぼったくり・薬物・タクシートラブル
セブ全域で注意する点はホームレス、物乞いと呼ばれる人々です。
日本と比較するとホームレスが多く、街中で見かけます。他の島から移住してきたり、定職がないために路上や空地で生活しています。道路を歩いていたり、車で信号待ちをしていたりすると話しかけてきます。
ストリートチルドレンが多いことも有名です。幼い子供などにはチップをあげたくなりますが、1人にあげるとたくさんの子供が集まってきたり、裏に犯罪組織が絡んでいたりするのであまり関わらない方がいいと思います。
中には数人の子供が話しかけてきて1人の子どもの相手をしていると他の子供がスリを働くケースがありますので注意してください!
セブで盗難のリスクが高いのは、現金はもちろんですが、特に日本人はスマートフォンが狙われます。日本人が持っているスマートフォンは現地の人から見れば高価なタイプが多く、高価で換金しやすいようです。路上やショッピングモールなど人目があるところでは狙われやすくなりますのであまり使用しない方が賢明です。もし使用した場合はズボンの前のポケットかバックの奥にしまいましょう。
また、レストランなどでテーブルの上においたままにするのはとても危険です。
セブで外出するときは現金や貴重品は必要最小限にし、目立つような派手な服装やアクセサリーはしないようにしましょう。裕福層でも現地の人は派手な格好をしている人はあまりいません。服装から観光客とバレて狙われやすくなります。なるべくバックは持たない方が安心ですが必要な場合は斜めがけにしてショルダータイプを体の前にした方が安心です。
また、できるだけ複数人で行動し、お互いの荷物を常にチェックしておきましょう。なお、レストランでは目の届くところに荷物をおいておく必要があります。
そしてセブで多いのはタクシーとのトラブルです。事前にセブのタクシー事情を把握しておくと未然にトラブルを防ぐことができます。
あわせて読みたい記事: セブ島のタクシーの乗り方ガイド〜料金・カード払いは可能?便利なアプリ〜
セブで特に多いトラブルまとめ
- 人通りの少ない道路でのスリやひったくり(スマホに注意)
- レストランでの盗難
- ナイトクラブなどでのぼったくりやけんか
- タクシー料金のトラブル
- ローカルエリアでの薬物トラブル
コロン地区で多いトラブルと安全対策
セブシティで注意しなくてはいけな場所がいくつかあります。その中で多くの観光客が訪れるサントニーニョ教会やサンペドロ要塞の近くにコロン地区があります。コロンは日本で言う下町で、現地の人でも裕福層はあまり行かないエリアです。近くにはセブ島の各地から農産物や海産物が集まるカーボンマーケットという市場があります。興味のある方も多いと思いますが、盗難はもちろん、強盗や傷害事件も多いので、もし行く場合は、現地の慣れた人と一緒に複数人で行くようにしましょう。
マンゴアベニューエリアで多いトラブルと対策
セブシティーの中心部、フォンテ オスメニア サークルから東に向うマンゴアベニュー(別名 General Maxilom Ave.)には多くのレストランなどの飲食店があり、特に夜は多くの人で賑わいます。ナイトクラブやバーも多く、深夜は酔っ払いもたむろしていたりしています。盗難だけでなく性犯罪や麻薬がらみの傷害事件なども発生しています。出かけるときは複数人で行動し、メインストリート以外は立ち入らないようにしましょう。
マクタン島で多いトラブルと対策
マクタン島は空港や多くのリゾートホテルがあり多くの観光客がいます。マクタン島では空港やホテルには警察やガードマンも多く比較的安心ですが、リゾートホテルの近くにはレストランや中小規模のショッピングセンターやレストランがあります。しかし、ホテルの敷地から外に出ると観光客目当ての盗難などのリスクがセブシティーよりも高く注意が必要です。マクタン島のリゾートホテルに滞在し、近隣のスーパーマーケットやレストランに出かけるときは華美な格好はせず財布などの貴重品やスマートフォンの盗難に気を付けてください。できれば、必要最小限の現金を前のポケットに入れて外出することをお勧めします。
女性が気をつけたいトラブルと対策
フィリピン人は日本人に対しとても良い印象を持っておりとてもフレンドリーで親切にしてくれます。またセブには多くの外国人がおり気軽に声をかけてくれます。女性1人や女性だけのグループでいると外国人から話しかけられる機会が多くあると思います。ただ、中には甘い言葉で誘われ思わぬトラブルに巻き込まれることもありますので注意してください。特にバーやクラブなどのナイトスポットでは気をつけましょう。
トラブルにあったときの対処法
- 警察:116(携帯から)、161(固定電話から)
- 救急:166
- 消防:160
万が一トラブルに巻き込まれた場合は警察「166(携帯から)、161(セブ市内の固定電話から)」へ電話しましょう。また、救急「166」、消防「160」に電話をして状況を伝えてください。
ただし、英語か現地語(セブアノ語・フィリピノ語)で伝える必要があるので、英語が苦手な方は話せる人に連絡してもらった方がスムーズに対処できると思います。
また、円滑に現在の状況を伝えるために、現在のストリートや地域名、近くのランドマークを把握しておきましょう。
大使館に急を要する場合の連絡先として「邦人援護ホットライン」があります。
【在フィリピン日本国大使館(マニラ)】
- 電話番号: 02-551-5786 (24時間対応)
パスポートのトラブルは在セブ領事事務所へ
パスポートの紛失や盗難または緊急を要さない、もしくは改めてトラブルの詳細について話したい場合は「在セブ日本国総領事事務所」へ連絡しましょう。こちらには日本語対応できる職員さんがいるので、状況を伝えれば解決方法など相談することができます。
なお、パスポートの紛失や盗難時にパスポートのコピーがあればとても役に立ちます。あらかじめコピーやスマホに画像を保存しておきましょう。
【在セブ日本国総領事所】
- 電話番号: 032-231-7321 032-231-7322
- 住所: 7th Floor Keppel Center, Samar Loop cor Cardinal Rosales Avenue, Cebu Business Park, Cebu City
- 受付時間: 月〜金(除く祝日) 8:30~12:30,13:30~17:15
- ホームページ
パスポートの再発券または帰国渡航書の発行手続き
セブでパスポートを紛失または盗難にあった場合の対処法として2つの方法があります。
- パスポートを再発券してもらう。(最短1週間)
- 帰国のための渡航書「1回限りの旅券」を発券してもらう。(最短2日)
発券手続きの流れ
ここでは短期に取得できる帰国のための渡航書「1回限りの旅券」の発券手続きについての流れを説明します。
※パスポートの発券手続きも流れはほとんど同じですが、発券までの日数や必要書類が違います。
- セブ日本領事館に連絡を入れて、必要書類や流れを確認
- ポリスレポートの取得の流れなど時々変更になりますので確認したほうが確実です。
- パスポート用の写真を用意
- アヤラモールなどに証明写真を撮ってくれるショップがあります。
- ポリスレポートを取得
- (1) シティホールの近くにあるツーリストポリスに紛失盗難の届け出をし、ポリスレポートの原本を取得
- (2) 書類を所轄警察署(紛失や盗難にあった場所の警察署)に提出
- (3) 翌日に再び所轄警察署に行き、ポリスレポートのコピーを取得
- セブにある日本領事館に行き、必要書類を提出し申請
- 後日、日本領事事務所で受け取り帰国
帰国のための渡航書の必要書類
- 渡航書発給申請書
- 現地警察発行の盗難・紛失証明書、又は消防署等の発行した罹災証明書等
- 盗難(紛失)届 (大使館所定の用紙)
- 警察への届出書 1通 (届出書が交付されなかった場合、届出番号のみで可能)
- 日本国籍を証明する書類 (旅券コピー等)
- 写真(縦45mm×横35mm) 2枚
- 航空券 (搭乗日、座席が確認されているものに限ります)
なお、必要書類の詳細やパスポートの発券方法などは変更になる場合があります。必ず在フィリピン日本国大使館のHPで確認してください。
在フィリピン日本国大使館HP : 各種手続き - 旅券(パスポート)
現地での緊急連絡先
病院
もしセブで病気やけがで病院にかかりたいときは、日本語で対応可能な「ジャパニーズヘルプデスク(JHD)」の窓口のある病院があります。
セブドクターズホスピタル
- 住所 : Osmena Blvd, Cebu City, Cebu
- 電話 : +63-32-318-6507/+63-32-233-8000-診療科目 : 総合(歯科も含む)
- JHDオフィス営業時間 : 月-金 9:00-21:00|土 9:00-14:00|日祝は緊急外来で受付可
- 電話(JHD) : +63-32-318-6507(日本語対応)
チョンワホスピタル
- 住所 : Mantawi International Drive, Subangdaku, Mandaue City, Cebu
- 電話 : +63-32-233-8000
- 診療科目 : 総合(歯科も含む)
- JHDオフィス営業時間 : 月-土 8:30-5:30|日祝休み
- 電話(JHD) : +63-32-318-6057(日本語対応)
上記以外にもセブの病院事情などを紹介していますので参考にしてみてください。
あわせて読みたい記事 : セブ島在住日本人がおすすめするセブ島の総合病院情報
クレジットカード紛失時
クレジットカードの紛失や盗難にあった場合は、不正利用を防止するためすぐカード会社に連絡しましょう。被害が少ない場合もできるだけ警察へ届けポリスレポートを取得しておくと不正利用があった場合にスムーズに解決しやすくなります。
※ポリスレポートの取得方法は、パスポート再発券手続きの項目を参照してください。
なお、万が一に備えてカード番号やカード会社の連絡先はあらかじめ控えておきましょう。
主なカード会社の緊急連絡先
下記は各カードブランドの緊急窓口で日本語対応が可能です。(固定電話のみ)
なお、再発券の対応などについては、別途カードの発行会社と調整が必要となる場合があります。
VISA
- 1-800-1441-0079
マスターカード
- 1-800-1-111-0061
JCB
- 1-800-1-811-0027
まとめ
きれいな海と青い空、温暖な気候で多くの日本人観光客や留学生が訪れるセブは比較的治安がいいと言われております。それでも外国ですので日本よりも犯罪の発生率は高く注意は必要です。思わぬトラブルに巻き込まれないように、服装や持ち物、危険なエリアなどあらかじめチェックしておきましょう。そうすればセブを思いっきり楽めるはずです!
ロコタビのサービスにもロコと呼ばれる現地在住の日本人に困ったことを相談したり、したいことを叶えてもらうサービスがあります。
治安に関することだけで無く、現地在住だからこそ知ってるおすすめのレストランやカフェ、インスタスポット、ナイトライフスポットなども紹介してくれます。
もちろん英語が苦手な方もロコがいれば安心してお買い物も楽しめます。また、無料のQ&Aもありますので、旅行前にぜひチェックしてみてください。