バンコクの治安〜危険なエリア、トラブルと対策【2019年最新情報】
【タイ・バンコク在住者執筆】日本から近く気軽に行ける旅行先として人気のタイ・バンコク。微笑みの国・タイと呼ばれてますが、実際の治安はどうなのか気になりますよね。
今回は、治安の悪いエリアやトラブルの対処法をまとめました。特に女性が気をつけたいトラブルもご紹介します。
タイ・バンコクと聞いて、治安の良いイメージを持つ人は少ないのではないでしょうか。
日本人にとって、東南アジアの治安のイメージは正直良くないでしょう。
しかし、今やタイのバンコクといえば、ASEAN経済の中心地であり、東南アジア屈指の世界都市のひとつ。治安は悪くはありませんが、スリやひったくりなど軽犯罪が多発しています。
今回は、バンコク全域で注意したいことやエリア別の注意点をまとめました。
旅行へ行く前にトラブルの特徴や対策を把握して、現地では安全に楽しく過ごしてくださいね。
バンコクの現在の治安は?
「微笑みの国」と呼ばれているタイ、その首都であるバンコクは一人旅や女子旅にも大人気の都市です。
東南アジアで最も邦人の多い都市でもあり、その数およそ48,700人。そして、バンコクと日本の関係は半世紀以上になります。
親日国と言われるだけあり、現地のタイ人は日本人への尊敬の念を持って接してくれます。この関係からもバンコクの治安の良さは窺えます。
タイの殺人発生率のデータを見てみても、殺人率発生率は3.24%で世界で104番目です。同じ東南アジアのフィリピンを見ると、34位で11.02%です。
このデータからも、タイという国の治安の良さは分かります。因みに、日本の殺人率発生率は、0.28%で194番目です。ただ、軽犯罪でいうとかなりの数が多発してますので、気を抜きすぎないように注意をしましょう!
※殺人発生率のデータ
出典・参照: GLOBAL NOTE
出典・参照:国連薬物犯罪事務所(UNODC)
バンコクの治安が悪いエリアと注意点
バンコクで治安が悪いのは、スクンビットエリア・シーロムでしょう。
お金持ちや無防備な外国人(日本人も含む)が多いエリアで、人通りが少ない通りや、観光客が貴重品を置いてしまいがちな屋台付近ではスリやひったくり被害をはじめとした犯罪が多発しています。現地でも被害が多いのかよく注意喚起されているのを見かけます。被害に遭わないように、しっかりと対策しましょう。
バンコク全域で注意したいこと
スリ対策
スリには実は2つのパターンがあります。
ひとつは気付かれないように盗むスリです。もうひとつは、話しかけて注意を逸らし盗みをするスリです。
スリから身を守る注意点としては、ポケットなどには貴重品をいれず、できるだけ鞄は肩からかけ、体の前に持ちましょう。飲食店内でも貴重品などの荷物を椅子やテーブルに置かないようにしましょう。
タクシーのぼったくり対策
バンコクにもぼったくりタクシーの運転手は存在しています。
メーターを使わず、目的地に着いたら高額請求する手口です。メーターを使わないタクシーに遭遇した場合、すぐにメーターを使いように伝えましょう。
そしてすぐに車を止めるように言い降りましょう。また、メーターを改造しているタクシーもいます。
乗車前にメーターで良いかを確認してから乗るようにすると、トラブルに遭う確率がぐっと減ります。
注意点としてはタクシーに乗る際はまずメーターの確認をすること。もしくは不安な場合は配車サービスを使うという手もあります。
東南アジアには「grab」という、「uber」のような配車サービスがあり、これを使うことで金額があらかじめ設定されているためぼったくりの被害に合う心配もありません。
grabのダウンロード
詐欺の対策
現地で、特に夜の時間帯などバーやクラブのそばではお酒によった風を装ったタイ人の女性や男性が近づき抱きついてくる事件もあるようです。
この場合抱きつく拍子に貴重品などをだまし取る手口だったり、一緒に酒を飲もうとすでに注がれたお酒を差し出して飲ませるパターンです。勿論そのお酒には睡眠薬が入っていたり……
どんな被害が待っているかと想像するだけでも恐ろしいですよね。
対策としては気を抜かないこと。それに限ります。
やはり海外で、しかも知らない人から声をかけられるということは警戒するべきだと思います。もちろん国際交流はいいことですが、自分の身を守れることに関しては徹底的に守りましょう。
シーロムで多いトラブルと安全対策
日本人の夜遊びスポットのシーロムですが、男性も女性も注意を。
客引きが溢れ軽い気持ちでついていくと、高い料金を請求されることも。また、女性の場合は、悪ふざけした現地の客引きのタイ人達に体を触られたり、ナンパされ、最悪トラブルに巻き込まれることも。
予め行きたい店をいくつか決めておき、他の店には入らないようにすると安全です。
カオサンロードで多いトラブルと安全対策
バックパッカーの聖地カオサンロード。
沢山の羽目をはずしに来た外国人達が溢れています、タイ人だけではなく、外国人にも注意をしましょう。
売人から声をかけられたり、細い路地に入るとドラッグをしている人が沢山いるので、人通りが少ない道には注意が必要です。
サイアムで多いトラブルと安全対策
セレブな観光客が集まるサイアムエリア。気をつけたいのがタクシーのぼったくり被害です。
何も言わずに乗り込んでしまうと、メーターを使わない、高い料金を請求されることがあります。
トゥクトゥクも同じくです。必ず乗る前にメーターを確認、トゥクトゥクの場合は価格交渉をしましょう。
スクンビットで多いトラブルと安全対策
このエリアで一番多いのはスリとひったくりですが、次に多いのは、警官・偽警官による詐欺や不当な罰金です。
道を歩いていたら、歩きたばこをしていたなどと話しかけられ、動揺したところで罰金を支払うよう迫られます。できるだけ人のいない道は避け、夜間はタクシーを利用しましょう。
女性が気をつけたいトラブルと対策
犯罪だけでなく、声をかけてきたタイ人にはご注意を。
日本人女性が好きなタイ人男性は多く、レストランでウエイターが、タクシーで運転手さんが、勤務中の警官までもナンパしてきます。中にはレイプ目的の場合もあるので気安くついて行かないよう、断る時ははっきりと断りましょう。
バンコクでトラブルにあった時の対処法
もしトラブルに遭ってしまったらまずは警察に行き被害届を出しましょう。
見つからなかった場合も、海外保険に加入していた場合、保険の契約内容と被害の状況により補償を受けることができる場合があります。その場合も保険申請に警察の被害届と控えが必要となってきます。
今ではクレジットカード付帯の保険でカバーできることも多くなっているので、海外旅行の前には1度条件を確認をすることをおすすめします。
パトカー・救急車・消防車を呼ぶとき
- 警察:191
- タイツーリストポリス:1155
- 日本語対応:023-56-0583、24時間対応です。
- 救急車:1669
- 24時間対応で英語可。救急車を呼ぶ場合は1000バーツほどかかります。
- 消防:199
パスポートのトラブルは日本領事館へ
万が一パスポートをなくしたり、盗まれる被害にあった場合はすぐに在タイ日本国大使館に連絡しましょう。パスポートがなくなるということは日本に帰れなくなることと同義なので最もなくしたくないもののひとつですが、なくしてしまっても対応はしてくれます。手続きがスムーズに行くよう自分のパスポートの写真やコピーを控えておくことも忘れないでくださいね。
<在タイ日本国大使館>
- 住所
- 177 Witthayu Rd, Lumphini, Pathum Wan, Bangkok 10330 タイ
- 時間
- 8:30~12:00、13:30~17:00
- 電話
- 代表 02-207-8500/02-696-3000
- 旅券証明班 0-2207-8501/0-2696-3001
- 邦人援護班 0-2207-8502/0-2696-3002
- 査証班 0-2207-8503/0-2696-3003 HP:http://www.th.emb-japan.go.jp/index.htm
現地での緊急連絡先
上記の問題以外で緊急時に連絡する場所はここ。
例えば観光客への詐欺や不正行為に対するクレームの手続きをすることが出来ます。メールアドレスもあるのでこちらでしてもOK。観光客へのサービスとして申し分ないですよね。
- 02-401-1111
- 24時間対応で英語可能。 DOTcallcenter@tourism.go.th
クレジットカード紛失時
旅行の中でカードが盗まれる、失くすという事態を想定して、事前に使っているカード会社の緊急連絡先を確認しておきましょう。
今はネットで一時停止にできたりもするので、いざというときに迅速に対応できるよう用意することはとても大事です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?何度もいうように、バンコクは基本的には治安のいい場所です。ただ、こういった被害に巻き込まれる可能性はゼロではありません。情報を知っておくと犯罪に巻き込まれる可能性は低くなります。注意すべきところは注意して、バンコク旅行を楽しんでくださいね。
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以上バンコクの治安についての紹介でした。