チューリッヒの旅行ガイド情報

スイス・チューリッヒの天気と気温、年間の気候と旅行中におすすめの服装

【スイス・チューリッヒ在住者執筆】チューリッヒへの旅行が決まったら、天気を確認して持っていく服を準備しましょう。今回は、チューリッヒの天気と気温、年間の気候の特徴や旅行中におすすめの服装、雨の日のチューリッヒの楽しみ方もご紹介します。月別の服装を写真でチェックして、旅行と観光を最大限楽しみましょう!

スイス・チューリッヒの年間の天気と気候

スイス・チューリッヒは、季節の変わり目が日本とほぼ同じです。春は花が咲き誇り、夏は湖でも泳げるほど気温が上がり、秋は木々が黄色や緑色に彩り、冬には雪が降り人々はコートを着て歩きます。ただ、湿度が日本ほど高くないので、夏は過ごしやすく快適な為、クーラーなどの空調がなくても自宅では自然な風で涼むことができます。しかし冬は非常に寒く、曇りの日が多いので、ダウンジャケットなどの暖かい服装が必須となります。日本での服装プラス、ほんのちょっとの便利グッズで素敵なスイス滞在を過ごせます。

チューリッヒの年間の気温と降水量

チューリッヒはドイツの南側、フランスの東側に位置しているスイスで第一の都市です。日本でいうと、北海道の北、樺太島の南と同じぐらいの緯度で、夏は温暖で過ごしやすく、冬はかなり寒くなるのが特徴的な、海洋性気候と湿潤大陸性気候の両方のなかにあります。
冬は日光に当たっていればそれほど厳しい寒さを感じることもなく、夏は日陰にいれば汗をかいて蒸し暑いということもないので、体感気温は快適で、一年を通してスポーツや娯楽を楽しむのに適している街です。ただ、大陸性気候の影響を受けている為、10℃ほどの気温の差が1日で感じられ、寒暖差が大きいので、朝と夜に外出する時は、春でも簡単なジャケットを持ち歩く人が多いです。真夏の時期に入っても、最低気温は15℃を下回る日も多く、雨が続いた日などは、夏でも朝晩が涼しいことがよくあります。

平年値 1月 2月 3月 4月 5月 6月
月平均気温(℃) 0.4 1.4 5.2 8.9 13.3 16.4
月降水量(mm) 58.9 65.9 78.8 86.9 124.7 130.4
平年値 7月 8月 9月 10月 11月 12月
月平均気温(℃) 18.6 18.1 14.2 9.9 4.4 1.5
月降水量(mm) 122.3 124.6 95.8 82.8 78.7 79.8

出典:気象庁ホームページ/地点別平年値データ・グラフ (世界の天候データツール (ClimatView 月統計値))チューリッヒ

春(3月、4月、5月)のチューリッヒ

気温 3℃〜19℃ この季節は寒さが和らいで、春を感じられる穏やかな暖かさを感じます。
3月は、日中天気が良ければ暖かくジャケットがいらない日もありますが、基本的には朝と夜はまだまだ冷え込むので注意。
4月中旬から5月になると、10℃から14℃と少しずつ暖かくなってきます。それでもチューリッヒの朝晩はまだまだ寒い日が多いので、軽いダウンジャケットやパーカーなど上着を一つ持っていると安心ですね。女性ならスカーフは便利です。
チューリッヒには梅雨はありませんが、5月から6月にかけては一年の中では比較的降水量が多い時期なので、雨具もあると重宝します。

便利グッズは薄手のダウン・肌着・フリース・スカーフ・折り畳み傘またはパーカー

夏(6月、7月、8月)のチューリッヒ

スイスでのベストシーズン。日中は30℃近くまで上がることもあります。何と言っても日が長くなり、夕食時でも外は明るく長い1日を楽しめます。
例えば、6月初めの日の出は5時半で日の入りは21時半頃となります。東京と比べると平均気温は4℃〜8℃程度低く日本のように湿度が高くないため、温暖で冷涼という過ごしやすい最高の季節と言えます。
7月8月の真夏になると平均最高気温は22℃〜24℃で、湖で泳いだり、ハイキングをする人々で賑わいます。しかし最低気温は15℃を下回ることもありますので、昼間は半袖半ズボンでいい日が多いですが、朝方や夕方はカーディガンや長袖のシャツまたは軽いセーターをお持ちください。
チューリッヒには梅雨はありませんが、5月終わりから6月にかけては一年の中では比較的降水量が多い時期なので、雨具もあると重宝します。それからスイスの日差しは強いので、夏用の帽子やサングラスも忘れずに!

便利グッズは夏用の帽子・サングラス・日焼け止めクリーム・夜ならカーディガン

秋(9月、10月、11月)のチューリッヒ

9月のチューリッヒは秋の始まり。最高気温が20℃以上と暖かい日もあります。
そして10月に入ると急激に気温が下がり始めて、秋の気配を感じるようになります。最高気温でも気温が10℃近くまで下がるので、厚手のジャケットやコートなど防寒着が必要となってきます。それでもまた急に夏のように暖かくなったりと気温の変化が著しく変化しています。木々の彩も美しく変わり始め、秋の気配とともに朝晩の涼しさがより増してきます。東京で言うと、10月下旬の季節に相当するでしょう。東京の晩秋を思いながら服装を選んでみてください。
11月に入ると寒さに慣れていない体には寒さが沁みますね。寒がりやさんはすでに冬のジャケットを羽織って外出する人もいます。11月になると最高気温が10℃を下回る日も増えてくるので、防寒着+帽子屋手袋などの防寒対策は大切です。

便利グッズは長袖トップ・ダウンジャケット・フリース・スカーフ・ストッキング

冬(12月、1月、2月)のチューリッヒ

いよいよ本格的な冬の到来。緯度の割には温暖なのですが、降雪も見られ、12月や1月のあたりはスキーシーズンにもなります。
この時期は最低気温が氷点下に達することもあり、気温が低い時期は1月ごろで、暑手のコート、ダウンジャケット、マフラー、手袋、ニットの帽子などの防寒具が必要となります。暖かい下着や靴下も必ず幾つかスーツケースに潜ませておいてください。もう一つ必ず注意しなくてならないのが、雪靴です。結構忘れがちなのですが、こちらの冬の道路はとても危険な日が多いです。普通の靴ではとても滑りやすく危険なので、冬にスイスへ行かれる方は、雪靴、必須です! 
2月も後半になると穏やかな日が増えてきます。それでも、まだ最高気温が10℃以下の寒い日が続くことも多いので、フリースやセーターなどの上に厚手のダウンはまだまだ続けなくてはいけません。

便利グッズは雪靴・ニット帽、マフラー、手袋などの防寒具・防寒機能のある肌着

チューリッヒ旅行中におすすめの服装

スイスに旅行するときは、一日の気温の差が大きい為、「一着余分に羽織るものを持っていく」が秘訣です。意外と朝からお天気が良く汗が出るほどの日でも、夜まで外出の際は必ず一着助っ人グッズをお持ちください。女性の方でしたら、首回りにスカーフは便利ものです。スイス人の女性はかなりの割合でスカーフをしている人が多いのです。はい! もちろん夏場もです。暑い夏でも日陰に入ると案外ひやっとしたりするので、首回りはしっかり押さえておくことが大切です。

3月の服装

最低気温2℃・最高気温10℃
おすすめの服装(アイテム)はTシャツの上にセーター、そして軽いダウンジャケットが便利。朝夕は冷えるので、長袖のシャツ+ダウンジャケットでもいいでしょう。カーディガンやスカーフなども便利品です。

4月の服装

最低気温5℃・最高気温13℃
日中は暑いとさえ感じるほど気温が上昇し、気持ちのいい日々が過ごせます。でもご注意! 朝夕はやはり寒いです! まだジーンズやセーターなどは話せません。
暖かくなってきたらTシャツや長袖シャツで大丈夫ですが、ちょっと軽い羽織りものは外出時には忘れずに!

5月の服装

最低気温8℃・最高気温17℃
爽やかな季節がやってきました。軽装で歩ける季節の始まり。ただ少し雨の日が増える月です。この頃にスイスへ行かれるなら、雨具を一つスーツケースに潜ませておくと便利かもしれません。日本のように毎日雨の梅雨の季節はないのですが、6月は比較的雨量の多い月です。基本は半袖のTシャツにジーンズ、プラスで軽い上着。雨風防止の軽いジャケットがあればいいですね。長袖のシャツなどを羽織れるようにして外出すると、冷やっとする日陰などでは大助かりです。 

6月の服装

最低気温12℃・最高気温21℃
いよいよ夏の匂いがしてきました。6月から8月にかけてのスイスはベストシーズンです。6月になると日によっては真夏の気候になるので、すでに湖岸ではスイス人が泳いでいたりします。それでもカーディガンやフリースは必ずお持ちください。暖かい日中は半袖半ズボンでも大丈夫な日が多いです。

7月の服装

最低気温14℃・最高気温24℃
いよいよ本格的な夏到来! スイス人は長いお休みを取って海外旅行に出かけたり、湖岸でのんびりして過ごします。スイスには海がないので、冷たい湖で泳ぐのは、ちょっと......という方、湖は入るとき少し冷たいですが、入ってしまうと気持ちがいいものです。是非水着をご持参くださいね。ほんの10分湖に浸かるだけで、一日中涼しい気持ちになれますよ。服装はもちろん半袖半ズボン、サマードレスにタンクトップになんでもありです。でも夜になると案外冷え込んだりする日もあるので、朝から暑いと感じる日でも軽く羽織れるものが必要です。

8月の服装

最低気温14℃・最高気温24℃
毎日軽装で外出できます。タンクトップなども暑い日中は人気者。日差しが強いので、帽子や日焼け止めを忘れずに。日本と違って、あっという間に真っ赤に焼けてしまいますよ!!
サングラスも便利グッズです。気楽に湖に出たいならサンダルを一足持っていくといいでしょう。

9月の服装

最低気温11℃・最高気温19℃
意外と暖かい日々が続くなあ、と思うといきなり寒い日が数日続くこともある月です。長袖のフリースやカーディガンなどをカバンの中に入れて外出しましょう。あとはスカーフなども便利です。朝は結構寒い日も多いので、パンストや軽い下着をつけるのもいいでしょう。

10月の服装

最低気温8℃・最高気温14℃
秋が深まる季節ですが、弱いながらも日光を感じることのできる居心地の良い月です。セーターとジーンズだけで過ごせますが、朝晩はそろそろ防寒具が必要となってきます。軽いダウンジャケットがあれば、セーターやフリースの上に羽織るといいでしょう。

11月の服装

最低気温2℃・最高気温7℃
急にポトっと気温が下がり、あっという間に冬の気配です。
女性はブーツとダウンジャケットなどで外出する姿が見られます。男性はセーターにジャケット、靴下も暖かいものに衣替え。マフラーをつけて歩く姿も見られます。ほとんどの車はスノータイヤに変え、いよいよ冬支度のスイスです。

12月の服装

最低気温0℃・最高気温4℃
凍った道を安全に歩ける雪靴を持って行くことは重要ポイントです。特に朝方は道が凍っていることが多いです。街の中で雪が積もることはあまりないのですが、凍りつく道がかなり怖いので、このポイントだけは押さえておいてくださいね。

1月の服装

最低気温-1℃・最高気温3℃
忘れがちなのが帽子! 写真では誰も被っていませんが、寒い日は帽子と手袋がないと大変です。この頃はダウンジャケットを着込んでいる人が多いです。勿論、雪靴か冬靴は忘れずに! 暖かいスカーフやマフラーも心地よい外出を手助けします。

2月の服装

最低気温-1℃・最高気温4℃
まだまだ寒さは厳しい日もありますが、そろそろ気温が上がってきて、暖かい日なら日光に当たっていれば、写真のようにジャケットの前を開けても大丈夫になってきます。春はもうすぐそこ! 人々は待ちきれないのか、少しずつ軽装になっていきます。

チューリッヒの天気予報をチェック!

旅行前に、チューリッヒの天気予報と最高気温・最低気温をチェックしましょう。

  • 日本気象協会Webサイト(リンク)
    日本の主要都市とチューリッヒの1週間の天気、気温と湿度を比較できます。

  • AccuWeather(リンク)
    世界中の天気予報を日本語で見られるサイトで、チューリッヒの天気や紫外線指数、90日間の予報、過去1年間の毎日の気温を知ることができます。

雨の日のチューリッヒの楽しみ方・おすすめの観光スポット

せっかくの旅行が雨と重なってしまっても、がっかりする必要はありません! 雨の日でも楽しめるスポットをご紹介します。

チューリッヒ美術館

教科書で見た巨匠たちの傑作が勢ぞろい! レンブラント、ルーベンス、マネ、モネ、セザンヌ、ゴッホ、ムンク、ピカソ、シャガール、ミロ、ダリ、ジャコメッティ、スイスの国民的画家ホドラーなど、スイス最大規模のコレクションを展示しています。

チューリッヒ美術館(Kunsthaus Zürich)
所在地:Heimplatz 1, 8001 Zürich
電話:+41 (0)44 253 84 84
公式サイト

FIFAワールド・サッカーミュージアム

FIFA(国際サッカー連盟)の本部があるチューリッヒならではの、世界唯一のサッカーミュージアム! FIFA加盟国のナショナルチーム・ユニフォームや、サッカー史とワールドカップの思い出を物語る貴重な品々や文献、写真が6000点以上展示されています。FIFAグッズやサッカーグッズが揃うミュージアムショップにスポーツバー、レストラン(カフェテリア)もあり、サッカー好きには見逃せないスポットです。

FIFAワールド・サッカーミュージアム(FIFA World Football Museum)
所在地:Seestrasse 27, 8002 Zürich
電話:+41 (0)43 388 25 00
公式サイト

バーンホフシュトラッセでショッピング

チューリッヒのメインストリート、バーンホフシュトラッセ(Bahnhofstrasse)には、ブランドショップから、Manor、GLOBUS、Jelmoliといったデパート、ブティックなどが並びます。疲れたら、充実したカフェやレストランでひと休みもできます。

まとめ

最後に一言! 便利グッズで気軽に旅行!
チューリッヒでの服装の準備を完璧にするには、そう、日本の服装に一枚上着を加えるだけ。夏は軽い上着、冬は下着を着込んでセーターをもう一枚。
チューリッヒは一年を通して比較的過ごしやすい街です。冬は雪もそれほど積もらず、夏は外出先でも過ごしやすく、汗だくでエアコンの効いたデパートへ走りこまなくてもいいのです。
日中の服装にもう一枚軽くセーターなどを持参すること。女性はスカーフさえしていれば、冷たい風もへっちゃらで、軽くて持ち歩くのに便利です。冬は防寒具の手袋と帽子は必須。そして氷の上でも滑らない冬靴! それから暖かい下着と靴下類です。特に春から夏にかけては日本での服装とさほど変わらないので、『日本より冬は少し暖かく』を心がければ簡単です。朝晩は冷え込むことだけは覚えておいてくださいね。こんな便利グッズを活用すれば、スーツケースにそんなに詰め込まなくてもスイス旅行を十分楽しむことができます。

それでも旅行の服装選びに迷ったら、ロコタビでチューリッヒ在住の日本人ロコに無料で質問もできますので、ぜひ利用してみてくださいね。