旅行をきっかけに台湾が大好きになって、「台湾で生活したい、台湾で働きたい!」という風に思われる方は少なくありません。この記事では台湾で現地採用として就職するための基本情報をご紹介します。

台湾で現地採用として就職するための基本

基本待遇

台湾では法律により外国人が就業VISAで現地で働く場合の最低給与は4万7,971台湾元と定められています。(2018年8月時点)
また、台湾では一般的に交通費手当や家賃補助はなく、残業費もすでにみなし分として含まれているので、額面から諸経費が引かれた結果実際の手取りは少し少なくなります。またボーナスがない企業も多くあります。面接時に毎月の給与および賞与面はしっかり確認しておきましょう。

労働ビザについて

台湾で合法的に働くためには企業側が発行してくれる就業VISA(通称ARC)を取得する必要があります。台湾が設定しているARCの取得資格条件は以下の通りです。

条件

  • 高校・専門学校卒:日本での正社員としての就労経験が5年以上あること。
  • 大卒以上:日本での正社員としての就労経験が2年以上あること。

なお、台湾現地の大学や大学院を卒業された方はこの条件をクリアしている必要はありません。
また、実際に移民局でVISAを申請する場合には発行手数料として1年あたり1000元が必要になります。会社側が負担してくれる場合もありますが、自己負担になる場合が多いので予め会社に確認しておきましょう。

中国語について

現地採用スタッフは台湾人スタッフと一緒に働いて日本側との架け橋になるケースが多いため、中級程度の中国語(自分の意思を中国語で表現できる、雑談が出来る)は出来る事が期待されます。中級程度できれば専門用語は入社後に学べる素養があるとみなされ面接も突破しやすいです。

台湾での実際の職探し

エージェントに登録して求人を探す

台湾で就職したい場合、まずは日系の就職エージェントに登録するのがおすすめです。信頼できる求人情報を紹介してくれるだけでなく、専門家の視点から現在の台湾の労働市場状況や面接時のポイントといった事もアドバイスしてもらえます。各社の保有している求人情報もそれぞれ違うため出来るだけ多くの会社に登録しましょう。

主なエージェント

パソナ

http://www.pasona.com.tw/JP/

PERSOL(元インテリジェンス)

https://www.persoltw.com/

リーラコーエン

https://www.reeracoen.tw/ja

自力で求人を探す

エージェントではなく、現地の人も利用している求人サイトに履歴書を登録し、企業側からのスカウトをまったり、希望条件に合う求人に直接応募する、というのも一つの手段です。
「日籍人士」(日本国籍人材)というキーワード+希望勤務地+希望職種等で検索をすれば希望に近い求人情報に辿り着きやすいです。
ただ、エージェントの求人情報よりは玉石混合なので、合格後に実はVISAは発行できないと言われたり、実務が求人内容と異なっていた、というトラブルが起きやすいです。細かい就業条件はあらかじめ確認しておきましょう。

主な求人サイト

104人力銀行

https://104.com.tw/

1111人力銀行

https://www.1111.com.tw/

まとめ

台湾で現地採用として働く道は言語や給与、待遇の面から見ると決して優しい道のりではありません。それを踏まえた上でも、「どうしても台湾で働きたい! 台湾で生活したい!」という熱い気持ちがある方は是非現地採用就職に挑戦してみてください。