オーストラリア・シドニーへの入国制限、緩和情報まとめ【2020年8月最新情報】
【8月14日情報更新】日本からオーストラリア・シドニーへはいつから行けるようになるのか?入国制限&規制はとても気になる情報です。
2020年新型コロナウイルスの影響により、オーストラリアはもちろん、世界各国で出入国の制限をおこなう対策が行われています。
いつからビジネス出張が可能なのか、旅行に行くことができるのか、現地にいる家族にいつ会えるのか、疑問や不安を感じているかたもいらっしゃると思います
今回はそんな疑問や不安を少しでも解消できるように、オーストラリアへの入国規制・緩和情報をまとめました。(※2020年8月14日情報更新)
※この記事は外務省、在シドニー日本国総領事館やオーストラリアのニュースサイトを基に作成しています。必ず下記のサイトもあわせてご確認いただき、補助として参考にしてください。
現在の日本からオーストラリア・シドニーへの入国制限・規制状況(外国人・日本人)
日本からオーストラリア・シドニーへの渡航は、今現在(2020年8月14日)規制されており、観光目的の入国はできません。
オーストラリアでは、オーストラリア人(オーストラリア市民権保持者)、オーストラリアの永住権保持者およびその直近の家族(配偶者、子供などで、日本滞在の両親や兄弟などは対象外です)、オーストラリア在住のニュージーランド人を除いて全ての人(すべての国からの入国者)の入国を禁止しています。
なので、ワーキングホリデービザや学生ビザ、就労ビザを持っている場合でも、一度オーストラリアを出国してしまうと再入国ができない状態となっています。
また、上記の入国可能な人でオーストラリアに入国する際は、入国後にPCR検査をしたあと、政府によって定められているホテルまたは自宅(自宅隔離が許可された場合のみ)で14日間の隔離を行うことが義務づけられています。
日本からオーストラリア・シドニー入国後の14日間の自己隔離措置についての情報
- 到着後、自家用車もしくはタクシー(配車サービスも含む)を使って隔離施設へ移動すること。
※タクシーを使う場合は、マスクをして後部座席に乗ることが前提。 - 基本的に外出禁止なので、フードデリバリーサービスなどを使って他人との接触を最小限にする。
- 公共施設の利用不可。
- 自己隔離中に症状がでたり、疑わしい場合医療機関への訪問のみ許される。
※マスクをつけ、極力他人と接触しない。必ず1.5mの距離をあける。訪問前にかならず電話で問診を受けること。 - 自己隔離期間の出費はすべて自己負担。
- 自己隔離の期間や規制を破った場合は罰金あり。
※シドニーのあるNSW州では最高11,000ドルの罰金または、6か月の懲役が課せられます。
<2020年8月14日追記>
ちなみにクイーンズランド州では、7月21日にビクトリア州(メルボルン)からシドニーを経由して返ってきた女性2人(のちに女性1人と男性1人も判明)がPCR検査の結果陽性にも関わらず自主隔離をせずに外出していたことが明らかになり、懲役5年と罰金$13,000ずつの支払いが課せられました。
犯罪者として扱われ、ニュースやネットにも写真が公開されるなどかなり大事となり、彼女らが訪れたエリアは制限地区として設定され、大規模なPCR検査が行われるなどしました。
なので、症状がないからと自主隔離をしないなんてことをすると大変なことになります。
オーストラリアに入るからにはかならず自主隔離措置をとり、ルールを守りましょう。
隔離対象者は?
海外からオーストラリアに渡航するすべての人が隔離対象です。
現在は、オーストラリア市民権保持者、オーストラリアの永住権保持者およびその直近の家族、オーストラリア在住のニュージーランド人のみ入国が許可されているため、対象者はその3つのカテゴリーに該当する人のみになりますが、規制が緩和され海外(日本)から入国ができるようになったとしても、しばらくは14日間の隔離対策が実施されるでしょう。
空港からの移動手段について
空港から移動する際は、自家用車、タクシー、公共機関のどれも利用が可能です。
ですが、自家用車での移動、もしくはタクシー(Uberなどの配車サービス含む)での移動が推奨されています。
タクシーを使用する際は、マスクをして後部座席に乗ることが定められているので気をつけましょう。タクシーの車両番号や、ドライバー情報を覚えておくと、万が一の場合もすぐに対処することができるので、控えておくことをおすすめします。
オーストラリア・シドニーでの乗り継ぎ(トランジット)制限
オーストラリアのシドニーで乗り継ぎをする場合に、空港を使用することは可能です。
ただし、
①乗り継ぎが8時間以内で空港に留まる場合
- 検疫免除申請(NSW州保健省の手続き)
②乗り継ぎが8時間以内で空港の外に出る場合
- 入国制限適用除外申請(ABF)
- 検疫免除申請(NSW州保健省の手続き)
③乗り継ぎが8時間以上、72時間以内の場合
- トランジットビザ申請
- 入国制限適用除外申請(ABF)
- 検疫免除申請(NSW州保健省の手続き)
を行う必要があります。
トランジットビザ(Subclass 771)の取得はこちら(Australian Government・オーストラリア政府)のサイトから
ABFの申請はこちら(Australian Government・オーストラリア政府)のサイトから
※乗り継ぎの方は「I want to transit through Australia」を選んで、フォームに自分の情報を入力してください。
検疫免除申請の申請はこちら(NSW Health・NSW州保健省)
現在のオーストラリアの様子
オーストラリアでは、5月8日に規制を3段階に分けて緩和していくことを決定しました。
2020年7月12日では、ほとんどの州・地区で規制緩和が第3段階にまで進んでおり、レストランやジムなどの施設も同時に20人から100人までの受け入れが可能となり、ほとんどの店が営業を再開しています。
学校も再開し、人々も仕事に戻るようになり、街は以前のような日常に戻りつつあります。州間のボーダーも空きはじめ、ほかの州への旅行もできるようになりました。
しかし、2020年8月14日現在では、新型コロナウイルスの第二波がきており、メルボルンを始めとしたビクトリア州が集中的に感染者をだしています。なので、州間のボーダーも再び締まり、空くのは年末になるのではないかと言われています。
ビクトリア州以外は第3段階のまま、レストランやジムなどの営業もされていますが、毎日のようにコロナウイルスに関するニュースが流れ、国民が意識するように努めています。
新型コロナウイルスが流行し始めてから、ショッピングセンターやスーパーマーケットの入り口には、消毒用のアルコールや、カートや買い物かごを拭く除菌シートが設置されたり、ほとんどのレジにはプラスチックでできたプロテクターで、スタッフと客の間を物理的にシャットダウンしています。
店のまわりや内部には、1.5mの距離をあけるように促す張り紙やシールがあったり、場所によっては入り口で体温を測ってからでないと入店できないところも。
マスクをつけて出歩く人も珍しくありませんでしたが、最近ではマスクを着用していない人が増えています。(2020年8月14日現在)
※コロナウイルスが流行する前は、インフルエンザが流行っている時期ですらマスクをつけている人を見かけたことがありませんでした!!
それだけ人々が日常生活に戻ってきたと実感しているのだと思います。
オーストラリアの現在までのコロナウイルス感染者数は7920→9,796名→22,743名、死亡者数は104→108→375名で、回復した人は7040→7,727→13,350名です。(2020年6月1日→7月12日→8月14日時点)
<2020年7月12日追記>
最近はメルボルンのあるビクトリア州で感染者が増え、オーストラリア国内で1日平均200人ほどの感染者がでています。その主がヴィクトリア州での感染者数となります。
それもあってか、ビクトリア州の限られた地区およびメルボルンは一時的にロックダウンを発表しました。
経済が戻ってきたタイミングであっただけに打撃も大きいですが、感染を食い止めるためにすぐに対応ができるオーストラリアにはやはり感心します。
しばらくロックダウンは続くと思いますが、今は爆発的に感染者を増やさないためにも規制を強める方針です。
その他の州では規制は緩和されていく一方ですので、ビクトリア州の感染者数がおさまり、オーストラリア全土が落ち着いた頃に海外への渡航規制も緩和されるのではないでしょうか。
私の住んでいる地区では、散歩がてら車で20分のところの大きめの公園に来たら、たくさんの人がピクニックやウォーキング、釣りなどをしに来ていました。
2ヶ月ほどのロックダウンの影響か反動か、今はどこのレストランも混んでいます。(同時に20人までの制限があるためかもしれませんが、予約しないと入れないところも!)
※2020年6月の様子
最近ではショッピングセンターも大勢の人で賑わっており、レストランなどの人数も20人から100人まで許可が発表されたため、カフェやレストランも以前と同じような活気を取り戻しています。
<2020年8月14日追記>
ロックダウンされていたメルボルン以外は7月の頃と変わらない様子です。ただし、州間の移動が制限されるようになったため、物理的に国内旅行などの遠出が難しくなっている状況です。
日本からオーストラリアへの入国制限・緩和情報まとめ
現時点では、日本からオーストラリアへ旅行へ行くことはできません。ワーキングホリデービザや学生ビザを取得した人でも渡航は難しいです。
とはいえ、オーストラリア国内の制限は緩和しつつあるので、年明けにはまたオーストラリア全土で国内の旅行が可能になるでしょう。日本とオーストラリアを行き来するには、もう少し時間が必要になると思いますが、また自由に海外旅行を楽しめる日が来ることを願っています。
また、オーストラリア国内ではコロナウイルスに関係するアプリがあります。
オーストラリア国民、もしくはオーストラリアに滞在している人は、このアプリのインストールが推奨されており、コロナウイルス関連のさまざまな最新情報などがこちらでみることができます。
<COVIDSafe>
<Coronavirus Australia>
現時点では以上になりますが、最新情報が入り次第また追記していくので、是非チェックしてくださいね。