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【2025年最新】オーストラリアETA(ETAS)の申請方法と注意点を徹底解説!

この記事を執筆したライター:シドニー在住「カオルOZ」さん

20年間のOL生活に終止符を打ち、人生初の語学留学を西オーストラリア州、パースで体験。一瞬にして恋に落ちたオーストラリアに住み着いて19年の、博多出身シドニーロコ。シドニーに移り、調理師、デパート販売員を経て、現在は精神障害を持つ方々の自立支援の仕事をしています。スキマ時間を使い、オンラインで大好きな英語を教える、オンライン英会話講師としてもキャリアを積む日々。休みはもっぱら海、街歩き、旅を楽しむアクティブ派。Bodypump やダンス、英語学習にも情熱を燃やしながらオージーライフを満喫中!ビーチ、自然、街歩き、レストラン、パブ、カフェなど、愛するオーストラリアの魅了を幅広く発信します!

【オーストラリア・シドニー在住者執筆】オーストラリア旅行を計画するときに気になるのが、入国に必要なビザや渡航許可の手続き。オーストリア観光や短期のビジネス目的で渡航する場合、ETAS(Electronic Travel Authority:電子渡航許可)の申請が必要です。

「ETASって何?」「どうやって申請するの?」そんな疑問を持つ方のために、今回は、オーストラリア・シドニー在住のカオルさんが、ETASの申請方法や注意点を詳しく解説します!

スムーズな渡航準備のために、ぜひ最後までチェックしてくださいね。


Photo by カオル

オーストラリアETASの申請方法や入国手続きについて不安がある方は、「ロコタビ」でオーストラリア在住のロコに相談してみましょう!現地の最新情報や手続きのポイントを直接聞くことができます。

オーストラリア入国にはETASの申請が必須!


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観光、知人や家族を訪問、短期間の出張や業務目的でオーストラリアへ入国するには、ETASと呼ばれる電子渡航許可を渡航前に取得する必要があります。

ETASとは?

  • オーストラリアの短期滞在ビザ(サブクラス601)
  • 申請はオンライン専用アプリでのみ可能
  • 有効期限は1年間、ただし1回の滞在は最大90日
  • オーストラリア入国前に取得必須(現地での申請不可)
  • 乗り継ぎ時間が8時間以上の場合も必要

ETASとは、Electric Travel Authority System の略です。ETASは一定期間のオーストラリア国内滞在用のビザ(サブクラス601)で、最後のSを省いてETAと呼ばれることもありますが、ETASもETAも全く同じものと認識して大丈夫です。

ETASはオーストラリアへ入国する前に取得しておく必要があり、オーストラリア国内ではETAS の申請はできません。また、ETAS を取得していないと、日本の空港のチェックインカウンターで飛行機の搭乗を拒否されることもあります。

ETASの期限は申請が許可された日から1年間、もしくはパスポートの失効日までです。その期限内では何度でもオーストラリアに出入りできます。ただし、一回の滞在期間は90日以内とされています。

飛行機の乗り換えのためだけにオーストラリア滞在する場合、乗り継ぎの待ち時間が8時間を超えるならばETAS を取得する必要があります。

eTA(イータ)やESTA(エスタ)との違い


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ここで、eTA、ESTA、ETASの違いを見てみましょう。

名前が似ていて混乱する場合もありますが、実はそれぞれ国が違います。

オーストラリアは『ETAS』です。

名称 対象国 有効期限 滞在可能期間 申請費用
ETAS オーストラリア 1年間(またはパスポートの有効期限まで) 最大90日 AU$20
eTA カナダ 5年間(またはパスポートの有効期限まで) 最大6ヶ月 CA$7
ESTA アメリカ 2年間(またはパスポートの有効期限まで) 最大90日 US$21

ETASはオーストラリア渡航専用の電子渡航許可なので、申請時には間違えないようにしましょう!

ETASの申請方法や必要な書類を詳しく解説


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早速、ETASの申請方法や必要な書類を詳しく解説していきます。

ETASの申請はオーストラリア政府公式の専用アプリ「AustralianETA」を利用して行います。

申請前に申請条件と必要書類をチェック


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ここで、ETASの申請条件と必要書類を確認しておきましょう。

ETASの申請条件

  • ETASの申請は「ETA アプリ(英語専用)」で行うこと。ウェブサイトや旅行代理店での代行申請はできません。
  • オーストラリアの滞在期間は3ヶ月以内であること。
  • 観光、家族や親戚を訪問、短期出張、短期業務目的であること。
  • オーストラリア国外から申請すること。

申請に必要なもの

  • パスポート(ETASのデータはパスポート情報に紐付きます)   
  • クレジットカード(アプリのシステム利用料、$20の支払い用)
  • メールアドレス(ETASの認証結果メールの受信用)
  • スマホ(専用アプリ使用)

①申請専用アプリをダウンロード


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では、ETAS申請の最初のステップです。

まずは、ETAS申請専用アプリ「AustralianETA」をダウンロードしましょう。

AustralianETAのダウンロード

②アプリ画面に沿って入力していく


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さて、アプリをダウンロードしたらいよいよ申請作業に入ります。アプリ内はすべて英語表示です。

Step 1. はじめに

アプリを開くと、国名のリストが出てきます。Nextをタップ。

Step 2. 利用規約/ Terms and Conditions

利用規約に同意します。Agreeをタップ。

Step 3. パスコードの設定/ Set your passcode

パスコードを設定します。

Step 4. アプリケーションへの同意/Application consent agreement

Agree をタップして Startをタップ。

Step 5. パスポートのデータページをスキャンする

スマホとパスポートのカバーを外し、パスポートの個人情報が記載されているページをスマホでスキャンする。
カメラが正しい位置になると、画面の赤い枠が緑の枠に変わります。

※パスポートのスキャンガイダンス

Step 6. パスポートのeチップを読み込む

パスポートの表紙にあるeチップのマークをスマホでスキャンする。

Step 7. 申請者の写真撮影

パスポート写真形式であること。カメラを直視して、明るい場所で無背景であること。

※申請者の顔写真撮影ガイダンス

Step 8. 個人情報入力

申請者の氏名、住所、電話番号を英数字で入力します。

Step 9. Eメール確認

Eメールアドレスを入力します。

Step 10. ETAS申請結果とアプリ利用料支払いレシートのEメール受信

送られてきた6桁の検証コードをアプリに入力して、申請者のプロフィールを確認して保存します。

Step 11. ETA質問に回答する

渡航目的、申請者本人であるか、犯罪歴、オーストラリアでの滞在先。

Step 12. アプリ利用料の支払い

クレジットカードで支払う。デバイスによっては、Google pay、Apple payでも支払い可能。

申請完了

アプリ利用料を支払うと、申請が受理された表示が出ます。Doneをタップして完了です。

③申請完了後、通知を受け取ったらビザ取得完了


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申請後、通常12時間以内に承認通知がメールで届きます。「ETA APPROVAL」という表示が申請が承認されたことを意味します。

  • 承認された場合:「ETA APPROVAL」のメールが届く
  • 承認されなかった場合:追加書類の提出や再申請が必要

承認メールに記載されている「ビザ番号(Visa Grant Number)」と「ビザの開始日」は、渡航時に確認されることがあるので、大切に保管しましょう。

ETASに関するQ&Aで疑問を解決しよう


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ETASに関するよくある質問にお答えしていきます。

Q.ETASの有効期限は発行してからどのくらいですか?


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A. ETAS の有効期限は発行日から1年間です。

パスポートの失効日がETASの有効期限より短い場合は、パスポートの失効日がETASの有効期限となります。ETASはパスポート情報とリンクしていますので、申請時にはパスポートの失効日もしっかり確認してください。

Q.いつ申請すればいい?


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A. 渡航予定が決まったらすぐに申請するのがおすすめです。

ETASは通常、申請後約12時間で結果が通知されるとなっていますが、ETASを緊急に取得しなければならない人達の審査が優先される場合もありますので、早めに申請しましょう。

Q.回入出国したら再申請が必要?


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A. ETASの有効期限内であれば取り直す必要はありません。

ただし、有効期限が迫っている場合は、滞在期間に応じて取り直しをおすすめします。有効期限が切れている場合は再度申請して新しいETASを取得してから渡航してください。長期滞在を予定している場合は注意です。

Q.申請内容を間違えて申請してしまったら?


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A. ETASの申請手続きを済ませてしまうと、申請内容の変更や訂正はできません。

申請内容を間違ってしまった場合は、最初の申請から12時間空けてから再度申請手続きをしましょう。ETASの申請内容が間違っていると、日本での出国の際、もしくはオーストラリアで入国を拒否される可能性がありますので、入力間違いや漏れがないようにしっかりと確認しましょう。

Q.ETASの申請後、認証情報はどう確認したらいいですか?


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A. 下記のリンクから確認できます。

※ETAS認証情報確認サイト:Visa holder enquiry

Visa Grant Number、生年月日、パスポート番号、パスポート発給国(日本)を選択すると認証情報を確認できます。

Q.ETASの申請が認証拒否されたらどうしたらいいですか?


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A. 認証が拒否された場合は、申請手続き時に登録したメールアドレスに通知が届きます。

この場合、アプリでの再申請はできません。メールに記載してある内容に従って追加措置を行って下さい。

※入力情報の間違いや、すでに他のビザを持っている場合は認証拒否になる可能性もありますので、十分に確認して下さい。

Q.ETASの延長はできますか?


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A. ETASの延長はできません。

延長したい場合は、オーストラリアを出国して新規で申請する必要があります。

まとめ:オーストラリア旅行の前に必ずETASを申請しよう


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オーストラリア旅行の際、ETASの申請は必須。

ビザを自分で申請するなんてちょっとハードルが高いと思ってしまうかもしれませんが、専用アプリを使って意外と簡単に申請ができてしまうETAS。

渡航前に手続を済ませ、余裕な気分でオーストラリアを思い切り楽しんでくださいね!

ETASについてもっとくわしく知りたい方は、「ロコタビ」でオーストラリア在住のロコにサポートを依頼してみてくださいね。