シェムリアップのタクシー・トゥクトゥクの乗り方ガイド(種類・料金・トラブル情報)
【カンボジア・シェムリアップ在住者執筆】
近年、カンボジア・シェムリアップではタクシーやトゥクトゥクが非常に便利に利用できるようになりました。その大きな立役者はなんといってもタクシーやトゥクトゥクのアプリの台頭によるものです。そして、シェムリアップの観光には細かな移動が欠かせないものですよね!今回は、シェムリアップのタクシー・トゥクトゥクの乗り方ガイドについて徹底的に説明したいと思います。
シェムリアップのタクシー・トゥクトゥク
カンボジア・シェムリアップでは、タクシーやトゥクトゥクが多く走っています。会社に雇われているドライバーもいますが、個人のドライバーも多くいます。最近ではGrab(グラブ)やPassApp(パスアップ)に登録するドライバーが増えたので、個人と言っても、ある意味、それらのアプリ運営会社に所属しているといえるドライバーが多くいます。
タクシーについて
カンボジア・シェムリアップのタクシーについては日本で走っているものと大差ありません。強いて違いをあげるなら新車よりも中古車が多いこと、そして10年から20年既に走っている車が一般的ということです。概観としては、下のようなタクシーが一般的です。普通にトヨタのカムリが走っています。近距離の移動、10分程度なら5ドルから7ドルぐらいが相場です。
トゥクトゥクについて
カンボジア・シェムリアップでは、トゥクトゥクという乗り物が走っています。写真を見てもらえれば早いのですが、人が乗る荷台をバイクで引くようなものが伝統的なトゥクトゥクです。また、新型トゥクトゥクという小さな乗り物の数も非常に増えてきています。旧型トゥクトゥクは3人から4人での移動にオススメで、新型トゥクトゥクは1人から2人での移動にオススメです。近距離の移動、10分程度なら2ドルから3ドルぐらいが相場です。
▲旧型トゥクトゥク
▲新型トゥクトゥク
タクシー・トゥクトゥクアプリについて
カンボジア・シェムリアップにはいくつかのタクシー・トゥクトゥクアプリがあります。もし、SIMフリースマホやモバイルWifiをお持ちであれば、かなりお得にタクシーやトゥクトゥクを利用することができます。ここでは、代表的なアプリを紹介するとともに利用方法を解説したいと思います。
アプリのメリットについて
カンボジア・シェムリアップに観光に来られた場合は、アンコールワットのほか、マッサージやお土産の購入など移動する機会が非常に多くあるでしょう。そんな皆さんのために、シェムリアップで利用するとお得なアプリをご紹介したいと思います。
アプリのメリット1
アプリのメリットの1つ目は「安くで利用できる!そして、ドライバーとの料金交渉においてトラブルが発生しない。」ということです。シェムリアップでは、必ずといってよいほど、観光客に高い金額を要求するドライバーがいます。彼らも、自分たちの生活がかかっているので、必死なのです。少しぐらい高い金額なら良いのですが、何も知らない観光客だと平気で市場価格の3倍などを吹っかけてくることもあります。
その点、アプリを利用すると、金額はアプリが計算してくれるので、そのようなトラブルに巻き込まれる心配はありません。
アプリのメリット2
アプリのメリットの2つ目は「行き先を登録できる!」ということです。日本から旅行に来た皆さんの中には英語が苦手な方もいらっしゃるかと思います。そして、カンボジアのドライバーの中には、英語が話せないドライバーもたまにいます。そんなとき、地図を見なが「あっち、こっち」言うのは結構ストレスです。その点、アプリであれば事前に行き先が登録でき、ドライバーと特に会話をする必要なく目的地に到着することができます。
PassApp・料金について
Pass App(パスアップ)というアプリがカンボジア・シェムリアップでは非常に有名です。
上記のような新型トゥクトゥクの他に、伝統的なトゥクトゥクやタクシーまで、アプリで呼び出すことができます。
iPhoneのアップルストアー、アンドロイドのGoogle Playのどちらもでダウンロードが可能です。
使い方はいたって簡単です。アプリを起動し、ピックアップポイントを選択します。そして、車種を選択します。新型トゥクトゥク、伝統的なトゥクトゥク、タクシーを選択すると、ピックアップポイントに呼ぶことができます。
目的地の入力は自由です。自分のほうが道が詳しい場合などは面倒なため、入力しないことがあります。
料金は、トゥクトゥクが3,000リエル(0.75USドル)、タクシーは6,000リエル(1.5USドル)が初乗りとなっております。10分や20分ぐらいの乗車では2ドルもせずに移動することが可能です。アプリが出てくるまでは、その2倍ぐらいの料金を請求されていました。
PassAppのダウンロード
Grabについて
東南アジアでは、Grab(グラブ)が非常に有名です。Grab(グラブ)はマレーシアで開発されたアプリです。以前はUber(ウーバー)も使われていたのですが、2018年3月にGrabがUberの東南アジア部門を買収し、カンボジアでUberを見ることはなくなりました。
Grabにおいても新型トゥクトゥクの他に、伝統的なトゥクトゥクやタクシーまで、アプリで呼び出すことができます。
iPhoneのアップルストアー、アンドロイドのGoogle Playのどちらもでダウンロードが可能です。
アプリの利用方法は簡単です。
ピックアップポイントを選択し、乗り物のタイプ(車、バイク、トゥクトゥク)を選びます。車の場合は、何人乗りかを選択します。
また、GrabではGrabPayという機能があり、クレジットカードの情報を入力することにより、現金の支払いをしなくて済むという便利さがあります。
Grabのダウンロード
タクシー・トゥクトゥクにおけるその他の情報
タクシー・トゥクトゥクにおいて現地で生活していて感じるその他の情報をお伝えします。
地図が読めないドライバー
アプリを利用し始めてから、タクシードライバーは地図を見る機会が増えてきていますが、地図が読めないドライバーが少なからず存在します。その場合は、アプリで目的地を入力していても到着できずに、GoogleMapを開きながら右・左など行き先を指示していかなくてはなりません。
また、ドライバーとマッチングした後には、ドライバーがピックアップ地点に向かってくるのですが、豪快に迷いながら、最後にはたどり着けないといったことも発生します。
それは、海外に来た楽しみだと思いながら、大らかな気持ちで、腹を立てずに笑ってあげられるぐらいになりましょう。
方向の伝え方
英語がわかるドライバーが多いので、ライト(右)、レフト(左)などで指示ができるのですが、現地語で方向を伝えられると気持ちが良いものです。覚えればずっと使えるので、ここでお伝えしておきます。
右:スダム
左:チョベイン
右に曲がる:ボッスダム
左に曲がる:ボッチョベイン
直進:トロン(タウトロン)
前進:モック(タウモック)
後ろ:クラオイ
後ろに戻る:ボックラオイ
よくあるタクシートラブルと対処法
タクシー料金をボッタクられたら……?
タクシーやトゥクトゥクでは、アプリを使わずに乗車すると料金でトラブルになることがあります。
まず、気をつけたい点は「事前に交渉すること」です。
降りるときに交渉を始めても、もう遅く相手の言い値で支払うことがほとんどです。
まして、異国の地ですので、大きなトラブルを起こしても我々はとても不利な状態です。
初心者の皆さんは、「アプリ」を優先的に使用し、「アプリを使わず」に乗る場合は、「事前交渉」ということを覚えておいてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか!?シェムリアップでのタクシー・トゥクトゥク移動についてイメージをお持ちいただけたでしょうか!?
カンボジアでは、タクシー・トゥクトゥクアプリが発展したおかげで、我々日本人は非常に移動しやすくなりました。
ここカンボジアでは、タクシー・トゥクトゥクでは、地元価格と外国人価格があり、基本はぼったくられるというものでした。それが、アプリによる明朗会計で我々、日本人もボッタクられることがなくなったのです。
ぜひ、快適なシェムリアップの旅を楽しんでいただければと思います。
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