シェムリアップの旅行ガイド情報

2019最新情報!シェムリアップの治安・安全対策ガイド〜危険な地区・エリア、トラブルと対策

【カンボジア・シェムリアップ在住者執筆】
カンボジアのシェムリアップはアンコールワットをはじめとする遺跡群で世界的に有名な観光地です。
近年、カンボジアへの訪問者は非常に増えています。2018年には旅客数が初めて1000万人を超えました。空港別では、プノンペン空港が542万人、シェムリアップ空港が448万人、シアヌークビル空港が65万という内訳です。
一方で治安はどうかというと、シェムリアップでは凶悪な犯罪やテロはありませんが、ひったくりやスリなどの軽犯罪が多発しています。現地での注意事項などを在住者からお伝えさせていただきます。

シェムリアップの現在の治安は?

カンボジアの治安、特にシェムリアップの治安はというと、観光中にひったくり等の犯罪が頻繁に発生しています。夜だけでなく昼にも注意が必要で、トゥクトゥクや徒歩などで移動しているところで、バイクに乗った犯人が後ろから近づいてきて、バッグやスマートフォンを強引にひったくることが多いです。カバン等を引っ張られるので、転落・転倒する等、大怪我となるような事例も発生しています。一見して旅行客と分かるような人が狙われやすいので、警戒心は常に持つようにしておきましょう。

治安の悪いエリア

オールド・マーケット

多くのお店が集まる、オールド・マーケットエリアでは、財布を出して料金を支払うときなどに注意が必要です。そのタイミングを見て、ひったくりが見事に財布をさらっていくという事案が数多く発生しています。

アンコール ナイト マーケット

シェムリアップでは昼のオールド・マーケット、夜はアンコールナイトマーケットに訪れるのが観光の王道です。ナイトマーケットには多くの観光客が集まるため、財布を取り出す瞬間のひったくりや、カバンやポケットから財布を盗み取るスリなどへの対応が必要です。

パブ ストリート

シェムリアップでの夜の飲み歩きと言えばパブストリートです。レストランやカフェ、ナイトクラブやバーが並んでいます。南国感が満載のこのエリアでは、お酒が入って楽しくなっているところに、所持品をとられたり、金品を盗まれるというケースが頻発しています。

シェムリアップで犯罪率が高いランキング

1位 強盗・ひったくり
2位 スリ・置き引き
3位 いかさま賭博

各種犯罪に対する対応策

強盗・ひったくり

シェムリアップで一番多い犯罪というと強盗・ひったくりです。
そのため、以下の点に注意して行動してください。

  • バッグを所持せず、ポケットに入れる。
  • バッグを持つ場合にも別々の場所で所持する。
  • 外でスマートフォンを操作しない。
  • トゥクトゥクを利用する場合には、乗車中も注意する。

スリ・置き引き

マーケットや観光地など人が多く集まる場所ではスリ被害が多く発生しています。
そのため、以下の点に注意して行動してください。

  • 現金は小額を持ち歩く。
  • 貴重品は持ち歩かない。
  • 不自然に近い人や近寄ってくる人に警戒する。
  • 手荷物は目の見える、身体の正面などでしっかりと持つ。

いかさま賭博

あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、カンボジアではいかさま賭博詐欺という犯罪が発生しています。犯行グループが、旅行者を狙って、アジトに誘い入れ、いかさま賭博を持ちかけて、最終的に多額のお金をだまし取るものです。
日本語を話せるカンボジア人が自宅に招待したいと持ちかけ、興味心でついていくと、ポーカーが始まります。
途中まで勝たせてくれるのですが、全員がグルで気づいたときには大負けしており、お金を支払わないというと態度を豹変し、危険な行為をしてくる恐れがあります。

現地の方々との交友関係を広げるということは、海外旅行の楽しみの一つでもありますが、くれぐれも初対面の相手に警戒心を全て解き放つことなく、いかさま賭博詐欺の被害に遭わないように気をつけてください。

女性が気をつけたいトラブルと対策

シェムリアップで女性が気をつけたいトラブルは「ひったくり」です。
やはり、力が弱い分犯人は男性よりも女性を狙いがちです。また、女性は貴重品を持ったバッグなど標的にしやすい小物を持っていることが多いです。
そのため、女性は「ひったくり」の対策として、「バッグなどをなるべく持たない。」、「持ち歩く現金は最小限にする。」、「財布の出し入れの際に警戒を怠らない。」という点を特に注意して頂ければと思います。

トラブルにあったときの対処法

パトカー・救急車・消防車を呼ぶとき

現地でトラブルに巻き込まれたときは、シェムリアップ州警察・観光警察部に連絡しましょう。

  • 電話:012-402-424(24時間)

救急車は保健省が所管していて日本と同じ「119番」で呼ぶことができます。
消防は内務省が所管していて「117番」または「118番」で呼ぶことができます。

パスポートのトラブルは日本大使館へ

万が一トラブルに巻き込まれた場合は被害に遭われた場合には、大使館・領事事務所までご連絡ください。

【在カンボジア日本国大使館  領事班】
電話番号:023-217-161

メール: consular.jpn@pp.mofa.go.jp

ホームぺージ: http://www.kh.emb-japan.go.jp

【在シェムリアップ日本国領事事務所】
電話番号:063-963-801

メール:consuljp.rep@re.mofa.go.

クレジットカード紛失時

もし、クレジットカードの紛失・盗難にあった場合は、不正使用を防ぐためすぐにカードの使用停止手続きを行いましょう。クレジットカード会社の連絡先は旅行前にチェックしておくと、もしものときも安心です。

まとめ

カンボジア・シェムリアップでは、ひったくり、スリ、いかさま賭博等の軽犯罪が多く発生しています。また、拳銃やナイフを使用した強盗等の凶悪犯罪が発生することもあります。多くの日本人観光客や在留邦人が被害に遭っており、それらの被害にあうとせっかくの旅行が台無しです。
ポイントとしては、「バッグなどの荷物は持たない」、「タクシーなど自動車を利用する」、「周囲への警戒を怠らない」ということです。