サンフランシスコ入国審査・出国手続き~出入国カード・税関申告書は必要?
【アメリカ・サンフランシスコ在住者執筆】海外旅行の際、誰もが通らなければならない入国審査。今回はサンフランシスコ国際空港での入国審査の手続きを解説します。出発前に読んで流れなどを把握してスムーズに入国できるように準備しましょう。
出発までに準備すること
アメリカ合衆国は、トランプ政権になってから入国がかなり厳しくなっていることはニュースなどを見ている方はご存知かもしれません。スムーズに入国し楽しい旅行にするためには、準備をしっかりしておくことです。
パスポートの有効期限をチェック
アメリカ合衆国に入国する際は、通常滞在期間+6ヶ月間有効なパスポートを所持していなくてはなりませんが、日本はこの「6ヵ月ルール」が免除される国です。しかしパスポートの有効期限が残り少ない場合は、飛行機の乗れなかったり、入国を拒否されることもあり得ますので、少なくとも90日以上の残存有効期限が好ましいです。
ESTA(エスタ)申請
アメリカ合衆国は、2009年1月12日からESTAという90日以下の短期商用・観光が目的でアメリカ合衆国に入国をする人へのビザ免除プログラムを義務化しました。
そのため日本を出発する前に上記の条件に当てはまる人(短期旅行者はほぼ全員当てはまると思います)は、ESTAの申請が必要となります。
※2016年に施行された「ビザ免除プログラムの改定及びテロリスト渡航防止法」で、2011年3月1日以降にイラク、イラン、スーダン、シリア、リビア、ソマリア、イエメンに渡航または滞在したことのある人は、ESTAを申請できません。通常のビザ取得が必要になります。
ESTA申請のホームページ(日本語)
ESTAの申請時期
航空券の予約時、少なくとも日本を出発する72時間以上前にESTAを申請することをおすすめします。
※注意:出発当日の申請だと搭乗前に渡航認証が取得できなかったり、搭乗を拒否されたりします。
申請の書類作成にかかる時間は20分~30分です。
ESTA申請料金
申請料金は14ドルです。(2019年7月現在)
ESTAの有効期限
一度認証されると二年間有効です。
ただし、その間にパスポートの有効期限が切れるとESTAは無効になります。
ビザの申請(ESTA以外で入国する人)
ESTA以外で入国する場合は、それぞれの目的に合ったビザを取得する必要があります。
詳しくはサンフランシスコのビザ情報をご覧ください。
注意事項
アメリカ以外との二重国籍の方は、日本のパスポートのみでestaを取得し、出入国には申請で使用した日本のパスポートを提示しましょう。
アメリカに持ち込めないものがあり、特に肉類はカップラーメンやスナック菓子に含まれる「ビーフエキス」や「チキンエキス」も禁止されていて、それを持っていると没収されるだけでなく、入国審査に時間がかかりますので注意してくださいね。
詳しくは、在日米国大使館・領事館の米国への持込品に関して
サンフランシスコ旅行の持ち物リストと荷造りの注意点
をご覧ください。
サンフランシスコ国際空港 入国手続きと所要時間
サンフランシスコ国際空港でアメリカに入国の場合は、入国審査、その後荷物を受け取り、税関検査という流れですが、時間帯や時期によっては2時間以上待つこともあります。
1. 入国審査
サンフランシスコ国際空港に到着したら、まず入国審査を受けます。
入国審査に必要なもの
- パスポート
- 税関申告書(ESTAの人は不要)
- 帰りの航空券(eチケット)
- VISA(必要な人のみ)
入国審査の流れ
サンフランシスコ国際空港では、以下の条件を満たす方はAPCキオスク(自動入国審査端末)の列に並びます。
(以前はESTA取得して初めての米国入国の場合は、入国審査官の列に並びましたが、初めての方もAPCキオスクの列に並べるようになりました。)
- 米国国籍の方
- 米国永住権所持者
- B1、B2のVISA取得者
- ESTA取得者
自分の番になったら、機械の指示に従ってパスポートの読み取り、指紋採取、顔写真撮影、税関申告の質問に答えます。
その後、振り分けられ入国審査官の審査を受ける場合もあります。
※上記の条件ではない方は、通常の入国審査官による入国審査の列に並びます。
APCキオスク(自動入国審査端末)での入国審査
APCキオスクを使っての入国審査は、言語を選択でき、日本語もあります。
最後にキオスクから、顔写真やその他の情報が記載された紙が発行されます。
その紙は、税関検査で必要となりますので、そのまま持って荷物受け取り台へ向かいましょう。
入国審査でよく聞かれること
入国する目的、どこに泊まるのか、何日間滞在するのか、また仕事は何をしているかなどがよく聞かれます。
入国審査官は、テロ行為はもちろんですが、日本に帰国の意思があるかどうか(そのままアメリカに居座らないかどうか)もチェックしています。
アメリカは、日本で仕事をしていないとアメリカで仕事をする意思があるのではないかと疑われて入国を拒否されたり、また滞在期間が長いとそのまま日本に帰らずアメリカに留まるのではないかと疑われ、しつこいくらいに質問されることもあります。
入国審査をスムーズに終わらせるには、ハッキリと日本に帰国の意思があることを証明するのがいいでしょう。
2. 荷物の受け取り
入国審査が終わったら、預けた荷物を受け取ります。
自分の乗った飛行機の便名が表示されているターンテーブルのところから、荷物をピックアップしましょう。
3. 税関検査
税関検査では、パスポートとAPCキオスクで発行された紙(キオスク利用でない方は税関申告書)を提示します。
申告のある人は、ここで申告しましょう。
検査後、パスポートは返却され、APCキオスクで発行された紙(税関申告書)は没収されます。
4. 到着ロビー
その後は到着ロビーへと向かいます。到着ロビーは国際線ターミナルの2階です。
市内への移動方法は下記の記事をご覧ください。
関連記事:サンフランシスコ国際空港から市内の移動アクセス方法・手段ガイド
サンフランシスコ国際空港 出国手続きと所要時間
アメリカ合衆国を出国する際、出国手続きはありません。搭乗手続きを済ませた後、保安検査で手荷物の検査を済ませたら、そのまま搭乗口に向かえます。
出入国カードや税関申告書は必要?
アメリカの出入国カードは廃止されていますので必要ありません。
ESTAを取得してアメリカ入国の場合は、APCキオスクで申告しますので、税関申告書は不要です。
入国審査の流れでご紹介した条件を満たす方も同じく税関申告書は不要になります。
それ以外の方は、税関申告書が必要です。
税関申告書は
- 機内
- 入国審査場 で入手できます。
また米国国土安全保障省 税関・国境取締局の公式ホームページからダウンロードすることもできます。
まとめ
いかがでしたか?今回はサンフランシスコ国際空港にてアメリカ出入国する方法をご紹介しました。アメリカの多くの空港の入国審査の方法がAPCキオスクという機械による入国審査に変わってきています。日本語も選べ、税関申告書を書く必要もなく、とても便利になりましたが、時間帯や時期によってはAPCキオスクの列もかなり長くなりますので、入国審査の前にお手洗いに行くことをおすすめします。
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