外務省のデータだとアメリカ合衆国は、在留邦人数が常にトップの国です。2018年の調査では42万人もの日本人がアメリカで暮らしているとのことです。(そのうち永住者は19万人)
多くの日本人が暮らしているアメリカ合衆国ですが、ビザなくしてアメリカで生活することはできません。(90日以内の観光であれば、ESTAを申請・取得すれば渡航できます。)
今回はビザの種類と取得方法について、簡単にご紹介いたします。

サンフランシスコ周辺でのビザ取得情報

サンフランシスコ移民局においてのビザ取得の現状

2017年にトランプ大統領が就任してから、日本でもアメリカの移民政策に関してのニュースが流れているので、ご存知の方も多いともいますが、以前よりもビザの取得が難しくなっているのが現状です。
特にカリフォルニア州は、メキシコをはじめ中南米人も多く、トランプ氏が大統領になる前に駆け込みでビザを申請した人々が多いため、ビザの取得の面接までにかかる時間がかなり長くなっています。サンフランシスコ周辺も例外ではありません。

ビザの種類

アメリカのビザの種類は多岐に渡ります。
まず非移民ビザは、頭文字がアルファベットなのが特徴で、Aビサ(外交・公用)からVビザ(米国永住権取得者の配偶者・子供)まであります。
移民ビザは、アメリカに制限なく滞在でき、就労も就学も自由にできる通称グリーンカードと呼ばれる永住権になります。

代表的な非移民ビザ

学生ビザ(F-1)、就労ビザ(H-1B)、インターンビザ(J-1)、駐在員ビザ(L-1)、投資家ビザ(E-2)、卓越能力者ビザ(O-1)がよく耳にするビザです。

学生ビザ

対象:語学学校生から大学院生まで
最大有効期限:5年

就労ビザ

対象:米国企業で専門的な職業に携わる方
職務が求める特定分野の学士号以上の学位を持つ人
研究関連のNPOや政府研究機関に就労する人
有効期限:3年(最大で6年)

インターンビザ

対象:特別プログラムに認定された交換留学生から研究者まで多岐に渡る
有効期限:インターンは1年。トレーニーは最大18ヶ月。

駐在員ビザ

対象:米国内の親会社や子会社へ一時的に転勤する人、また管理職や役員、または専門知識を持つ人
有効期限:管理職は通算7年。特殊技能職は通算5年。

投資家ビザ

対象:管理職または役員
有効期限:最長5年(再申請可能)

卓越能力者ビザ

対象:科学、芸術、教育、ビジネス、スポーツの分野で卓越した能力を持っている方、また映画やTVにおいて卓越した業績を上げた方
有効期限:最大3年

ビザの取得方法

非移民ビザの取得方法

日本においてのビザ取得の基本的な流れです。

1.取得しようとしているビザに必要な書類を揃える。
2.米国国務省のウェブサイトから申請書ダウンロードし作成する。
3.申請料を支払う。
4.アメリカ大使館・領事館において面接を受ける。
5.ビザの貼られたパスポートが手元に届く。

永住権の取得方法

1.米国籍者の配偶者、子供、両親、兄弟姉妹
2.DV抽選永住権の当選者
3.米国への投資
4.自己の才能および能力(米国経済・文化・厚生に貢献することが条件)
5.米国雇用先(スポンサー)のサポート

以上に該当する人は、永住権の申請ができます。

※トランプ大統領は抽選での永住権取得の廃止を主張しているので今後なくなってしまうかもしれません。(2019年3月現在)

まとめ

アメリカのビザ取得や永住権取得に関して、「必要書類はしっかり揃えること。」「申請書も細部まできちんと記入すること。」特にこの二点は大事です。
また一旦拒否されてしまうとなかなか取得しにくいとも言われていますので、心配であれば弁護士や専門家に相談されることをおすすめします。