フランス・ニース旅行の持ち物チェックリスト! 必需品から携帯NGなものを解説
【フランス・ニース在住者執筆】ニース旅行の持ち物チェックに! 旅行に必要な持ち物リストをまとめました。荷物はなるべく少なく軽くしたい海外旅行に何を持って行くべきか迷いますよね。基本の持ち物や必需品に加え、季節ごとにあると便利なもの、必要ないものをご紹介します。旅行前の準備や出発前の最終チェックにご活用ください。
絶対に必要な物 重要度:★★★★★
持ち物 | 説明 |
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パスポート | シェンゲン領域国出国日から3か月以上有効期間のあるもの。 |
クレジットカード・国際キャッシュカード | VISAまたはMASTERで、ICチップ搭載のもの。スリの多いニースではカードは必需品で大体の場所で1€から使えます。 盗難に備えて2枚以上あると安心です。 国際キャッシュカードなら審査不要で作れます。 |
現金(ユーロ) | 公衆トイレ、バスなどでは現金が必要です。現地のATMでカードで少額をキャッシングするか、両替する場合は10€・20€の少額紙幣でもらってください。 旅行中に持ち歩く現金は必要最低限、1日20€程度で十分です。 |
現金(日本円) | いざという時の両替用などに、1万円~2万円程度。1000円札、5000円札が便利です。 |
航空券(eチケット) | スマホにダウンロード、クラウドに保存する他に、印刷しておくことをおすすめします。 |
ホテルやツアーの予約確認書 | スマホにダウンロード、クラウドに保存する他に、印刷しておくことをおすすめします。 |
スーツケース | 旅のスタイルや荷物の量によって使いやすいものを。 |
着替え | 季節に合った服装を用意しましょう。 |
洗面用具・化粧品 | ホテルにはシャンプーとシャワージェルしかないことが多いです。 |
スマホ | 調べものから写真撮影まで、もはや必需品ですね。 ひったくりや落下防止にストラップがあると便利です。 |
モバイルバッテリー | 旅行中に使用頻度の増えるスマホの充電用。 |
スマホ充電器・USB充電ケーブル | 機内や駅構内ではUSB式の充電ケーブルが使えます。 |
変換プラグ | フランスのC・SEタイプのコンセント両方で使えるCタイプの変換プラグが便利です。 |
歩きやすい靴 | ニースの道は舗装がデコボコしているところが多いです。 |
比較的重要な物 重要度:★★★★☆
持ち物 | 説明 |
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パスポートのコピー | 盗難や紛失に備えて、写真のあるページの画像をスマホやクラウドに保存したり、印刷しておきましょう。 |
予備のパスポート用証明写真2枚 | パスポートの再発行に必要です。 |
海外旅行保険証 | クレジットカード付帯の保険で不安な場合は入っておくと安心です。 |
カード会社連絡先 | 盗難や紛失に備えて控えておきましょう。 |
常備薬 | 普段服用している薬や飲み慣れた薬を持参しましょう。風邪薬などは現地でも買えますが、強すぎたり成分が合わないことがあります。 |
ボールペン・メモ帳 | 書類記入やメモ、現地の人とのコミュニケーションなどに役立ちます。 |
持って行くと便利な物 重要度:★★★☆☆
持ち物 | 説明 |
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ガイドブック | インターネットの情報が充実してきましたが、やはりあると便利です。電子版なら荷物を減らせます。 |
斜め掛けバッグ | スリ対策に、ファスナーで完全に閉まるもの、隠しポケットのあるものがおすすめです。 |
小型の財布 | スリ対策に、カードと少額の現金が入る小銭入れなど、できるだけチープな財布の使用をおすすめします。 複数用意して分散させるとさらに安心です。 |
ネックピロー・耳栓・マスク | 機内で快適に過ごすために。 |
スリッパ | ホテルにはありません。機内のリラックス用にも。 |
パジャマ、ルームウェア | ホテルには置いていません。Tシャツなどで代用すれば荷物を減らせます。 |
日焼け止め | 日差しが強い4月~10月は必需品で、SPF50の強力なものをおすすめします。 |
帽子・サングラス | 現地でも買えますが、UVカット機能付きの帽子はありません。サングラスは通年必要です。 |
蚊取り・虫よけ・虫刺され薬 | 5月~10月頃は蚊が多く、網戸はありません。 現地の蚊取りは旧式で、殺虫剤は飛行機に搭載禁止のため、「医薬部外品」の表示のある液体やエアゾールスプレー(蚊がいなくなるスプレーなど)を選び、お預け荷物に入れましょう。 |
保湿化粧品・クリーム | 日本より乾燥しているので多めにご用意ください。機内で使う分は100ml(g)以内の容器に詰め替えましょう。 |
生理用品 | 現地のものは日本の10年以上前の品質で割高です。日本製品の持参をおすすめします。 |
コンタクト用品、目薬 | 現地でも買えますが割高です。 |
折りたたみ傘 | 日本製品のような小型・軽量・安価なものは売っていません。 |
折りたたみバッグ | お土産など荷物が増えた時のために、スーツケースのハンドルバーに通せるものが便利です。 |
エコバッグ | ほとんどのお店でショップ袋は有料です。現地で素敵なエコバッグを買うのもいいですね。 |
ビニール袋 | 現地のレジ袋は有料で大きいものしかなく、着用後の衣類などを入れるのに各サイズのビニール袋を持参することをおすすめします。 |
割り箸、プラスチック製のナイフ・フォーク・スプーン | テイクアウト品、デザートや果物などを買って食べる場合にあると便利です。 |
ポケットティッシュ | 公衆トイレにトイレットペーパーがないこともありトイレに流せるタイプが便利です。 |
ウエットティッシュ・手の消毒ジェル | 飲食店でのおしぼりのサービスはありません。除菌タイプなら公衆トイレの便座消毒にも使えます。 |
嗜好品、個人で使う物 重要度:★★☆☆☆
持ち物 | 説明 |
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タブレット | スマホの画面では見づらい読書などを楽しみたい場合。 |
海外SIMカード、海外Wi-Fiルーター | 出張などで常時ネット接続が必要な場合や、フリーWi-Fiでは不十分な場合。 |
カメラ | スマホのカメラとは別に用意したい場合。 |
国際免許証 | レンタカーを利用される場合。 |
日本のお菓子、キャンディーなど | 個人で食べる以外に、ガイドやドライバーなど現地でお世話になった人にあげると喜ばれます。 ただし小豆の和菓子はフランス人は苦手なのでNG。 |
季節ごとに役立つ便利アイテム
ビーチリゾートとして有名で年中温暖なイメージのニースですが、四季があり、冬には防寒具が必要なほど寒くなります。どの季節も日中と朝晩、日なたと日陰の気温差が大きいので対応できる衣類のご用意を。
関連記事【フランス・ニースの年間の気候と旅行中におすすめの服装】も参考にしてくださいね。
春(3〜5月)
気温の割に日差しが強く、5月はもう蚊の季節です。暖かくなったと思ったらまた冷えることもあり気温差に対応できる衣類が必要です。
- SPF50の強力な日焼け止め、帽子、サングラス
- 蚊取り、虫よけ、虫刺され薬(5月)
- コート(3月~4月上旬)
- 重ね着できる衣類
夏(6〜8月)
日本より乾燥していますが、海からの湿った風で蒸し暑くなります。日差しが強烈でUV対策が欠かせません。虫刺され対策も必須です。
- SPF50の強力な日焼け止め、帽子、サングラス
- 晴雨兼用の折りたたみ傘(現地の人は日傘を使いませんが、あると役立ちます。)
- 蚊取り、虫よけ、虫刺され薬
- 水着、ビーチタオル、ビーチ用エアクッション(石のビーチに座ると痛いです。有料ビーチにはデッキチェアがあります。)
- 通気性のよい衣類(綿や麻などの天然素材、エアリズムなどの吸湿・速乾機能性ウェアだとさらに快適です。ジーンズは暑すぎます。)
- パーカー、カーディガン、ストールなどはおれる衣類(UV・気温差・エアコン対策、ノースリーブでは入れない教会の入場用)
- 汚れてもよいサンダル(雨が少なく道が埃っぽいのでサンダルと足が真っ黒になります。ビーチサンダルやラバーサンダルなど洗えるものがおすすめ。)
秋(9〜11月)
気温が下がり過ごしやすくなりますが、10月頃までは日差しが強く蚊も多いので、UV対策と虫刺され対策が必要です。
- 水着、ビーチタオル、ビーチ用エアクッション(9月)
- SPF50の強力な日焼け止め、帽子、サングラス(10月頃まで、サングラスは通年必要)
- 蚊取り、虫よけ、虫刺され薬(10月頃まで)
- 重ね着できる衣類
冬(12〜2月)
比較的暖かく過ごしやすいですが、日中の日なたは暖かくても日陰や夜間は冷えるので、防寒具が必要です。
- コート
- ヒートテック
- マフラー、ストール
- カイロ(寒がりの方や、クリスマスマーケットやカーニバルで夜間長時間外にいる場合。現地では売っていません。)
- サングラス(冬でも日差しがまぶしいです)
- スキーウェア、スノボウェア(県内のスキー場でウインタースポーツをされる方)
ニースで身につけない方がよい物
ブランド品、貴金属、高級な(に見える)服装
お金を持っていると思われるとスリやひったくり、強盗のターゲットにされてしまいます。高級レストランなどにお出かけの際に身につける場合はタクシーでの移動をおすすめします。パスポートケース一体型の財布、長財布
大型の財布はスリに狙われやすいです。パスポートと所持金一式をまとめて盗まれては大変なので、貴重品は分散させて持つことをおすすめします。セクシーな服装とバッチリメイク
娼婦と間違われるおそれがあります。ニースのファッションはカジュアルが基本です。マスク
テロ防止のため公共の場における覆面禁止法があり、身につけると奇異な目で見られるばかりか入店拒否や警察官に職務質問される可能性があります。フード付き長袖パーカーやレギンスを着ての海水浴
着用禁止条例が出たことのあるブルキニ(イスラム教徒の女性用全身水着)を思わせる服装は避けた方が無難です。
持っていく必要のない物
ドライヤー
大体のホテルにあります。ドミトリーや民泊アパートにはないこともありますが、空気が乾燥していて髪は早く乾きます。必要な場合は現地で10€程度で調達できます。バスタオル
ホテルにあります。海水浴をされる場合はビーチ用のものをご用意ください。インスタントの日本食
ピザ、パスタなどのイタリアンやオリーブオイルを使った料理が嫌いでなければ、ニースの食事は日本人の口に合うと思います。どうしても合わなければ、日本食はもちろん世界各地からの移民が経営する本場料理の美味しいレストランがありますよ。多額の現金(日本円含む)
必要ないと言うよりも、持っているとスリや強盗に狙われやすく危険です。ニースではカード払い+必要最低限の現金(ユーロ)持ち歩きが基本です。
フランス・ニースへの持込禁止品、免税対象
フランスには持ち込みが禁止・制限されているもの、持ち込みに手続きが必要なものがあります。
参考:フランス観光開発機構公式Webサイト「税関とビザ」
参考:フランス税関公式Webサイト(フランス語)
持ち込み禁止品
輸出入が禁止されている品目を知らずに持ち込んだ場合でも没収や処罰の対象になります。見知らぬ人から荷物を託されても絶対に引き受けないようにしましょう。
- 麻薬・覚せい剤
- 偽造品(偽ブランド品など)
- 絶滅危惧動植物種
- 日本を含む輸入無許可地域の生鮮食品(乳製品、肉類)
持ち込み規制品
持ち込む場合は、出発前に証明書などの特別な準備や、到着時に税関や検疫の手続きが必要です。
- 一定量を超える医薬品(個人使用で3か月分以上)
- 生鮮食品(野菜、果物、魚介類)
- ペット
- 武器・銃器(猟銃など)
免税対象
以下の免税範囲を超える場合はニース到着時に空港の税関で申告が必要です。
- 合計9,999€以内の現地通貨・外貨(現金・トラベラーズチェックなど)、有価証券、商品
- 紙巻タバコ200本、または細葉巻100本、または葉巻50本、または刻みタバコ250g(17歳以上)
- 22度を超えるアルコール飲料1リットルまたは22度以内のアルコール飲料2リットル+ワイン4リットル+ビール16リットル(17歳以上)
- 香水50g+オードトワレ250ml
- 合計430€相当以内の物品(手土産も対象)
飛行機での荷物の注意点
旅行時の荷物は、スーツケースに入れて預ける「お預け荷物」と、バッグなどの「機内持ち込み手荷物」に分かれ、それぞれ品目に制限があります。また、大体の航空会社でエコノミークラスの無料受託手荷物は1個または2個まで・1個あたり23kgまでです。
参考:国土交通省航空局公式Webサイト「機内持込・お預け手荷物における危険物について」
出典:国土交通省航空局「航空機に搭載が禁止されている、または制限がある危険物の代表例」
お預け・機内持ち込み共にNG
- 化粧品類、衣料品類を除くスプレー缶類(カセットコンロ用ガス、日用品 / スポーツ用品、スポーツ用酸素缶、殺虫剤 / 農薬など)※引火性・毒性ガスを使用していないものはお預けのみ可能
- 漂白剤、ペイント類、加熱式弁当、瞬間冷却剤、ライター用燃料
- 火薬を使用したもの(花火 / クラッカー)
お預けNG・機内持ち込みOK
- カメラ・携帯電話等の電子機器に使用する電池類(電子タバコ、モバイルバッテリー、リチウム電池(イオン・金属)、液体バッテリー)
- 発熱するもの( ヘアアイロン、水中ライト)※電池または熱源を取り外せばお預け・機内持ち込みOK
- 喫煙用ライター / 安全マッチ類 ※1人につき1個まで
お預けOK・機内持ち込みNG
- 凶器類(ナイフ / ハサミ類、先の尖った物 / バット類、工具類)
液体物の機内持ち込みについて
100ml(g)を超える容器に入ったあらゆる液体物は機内持ち込みが禁止されています。水や飲料、ローションだけでなく、ジェル、クリーム、オイル、エアゾール類、歯磨き粉やマスカラなどのペースト状物、半固形物も含まれます。
機内に持ち込む場合は、100ml(g)以下の容器に入った液体物を、容量1リットル以下(縦20cm×横20cm、または縦横の合計が40cm以内)の再封可能なジッパー付き透明プラスチック袋(ジップロックなど)に入れて封をすれば、1人1袋まで持ち込みが可能です。
機内で必要な医薬品、ベビーミルク、特別な制限食等は空港の手荷物検査場で検査員に申告すれば別途機内持ち込み可能です。処方箋などの提示を求められることがあります。
チョコレート、マカロン、ジャム、チーズなど溶けると液状になる食品、クリーム状やジェル状の食品も液体物に含まれます。フランス旅行中に購入したお土産はフランス出発時にスーツケースに入れて預けましょう。
空港内の免税店で液体物(香水、酒類、チョコレートなど)を購入する場合は機内持ち込みできるよう特別なパッキングをしてもらえます。
まとめ
一部のもの以外は現地調達できますが、フランスには100均(100円ショップ)のような格安で便利なお店がなく、100均レベルの商品は1.50€~4€(200円弱~約500円)で売られており、品揃えや品質は日本ほどよくありません。出発前に必要な持ち物を準備して快適に旅行してくださいね。
忘れたものや旅行中に足りないものをニースで現地調達される場合は、リーズナブルな雑貨店やディスカウントショップを紹介した以下の記事を是非ご覧ください。