ニューヨークの物価情報2019〜値段比較【食費・交通費・宿泊費・観光費用を調査】
【ニューヨーク在住者執筆】物価が高いイメージがあるニューヨークの2019年現在の物価情報をお伝えします。海外旅行をする上で欠かせない食費・交通費・宿泊費・観光費用について調査しました。ニューヨーク旅行に必要な予算や、観光のお得情報もご紹介します。ぜひ旅の計画の参考にしてくださいね。
ニューヨーク旅行が決まると物価が気になりますよね。
大都会ゆえニュ―ヨークはなんでも高いイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
さまざまな機関が物価調査をするなかでニューヨークの物価の高さはアメリカ国内ならば1位か2位。世界ランキングでも10位以内に入ります。
そこで気になるニューヨーク旅行中に必要な費用を調べてみました。
アメリカ・ニューヨークの2019年現在の物価事情~ニューヨークの物価は東京と比較して高い?安い?
アメリカ・ニューヨークで物価の高いものの筆頭といえば不動産価格。
マンハッタンは島で土地が限られているせいか家賃がかなり高いです。
また不動産を投資として見る投資家のお金もかなり入ってくるので不動産価格の高騰がみられます。
不動産価格と連動して高いものが宿泊代と外食費です。
ニューヨークはビジネス客が多く年間を通してホテル需要が安定しているため、宿泊費設定が高くなっています。
外食に関しても高いテナント料をメニューに反映させるため、日本より高いです。
たとえばアメリカのチェーンレストランでもタイムズスクエアにある店舗は非常に高くなっています。
また、2016年に最低賃金改定が決定し、人件費が年々上昇しています。
ニューヨークの最低賃金は、2018年12月31日から、従業員11人以上の場合は15ドル、10人以下の場合は13.5ドルになりました。2019年12月31日から、従業員10人以下の場合も15ドルになる予定です。
東京の最低賃金も2019年10月1日より1,013円に引き上げられましたが、東京よりも高い金額になっています。
人材確保のためにますます人件費が上がり、メニュー全体の値上げをせざる得ない状況になりそうで す。
ニューヨークの通貨はアメリカドル($)
ニューヨークのの通貨は、アメリカドルです。
2019年は1ドル105円~112円ほどで推移しています。
この記事では、1ドル107円で換算したいと思います。
ニューヨーク旅行の旅費の予算目安~いくら持っていくべき?
ニューヨーク旅行は工夫次第で滞在費を安くすることができますが、せっかくの海外旅行を満喫するには、1日150ドル(16,050円)ほど準備しておくのがおすすめです。
ミュージカルや高級レストラン、お酒を楽しみたいかたなどはこの金額に追加してください。
ニューヨークの食費~ニューヨークの食費は高すぎる!?
旅行中で一番の出費が食事ですね。
ニューヨークの食費は高すぎるとの情報もありますが、たしかに全体的に外食費は高めです。
しかし、1ドルピザから高級レストランまで選択肢は幅広くありますので、選択次第で食費をおさえることもできます。
タイムズスクエアや エンパイアステートビル周辺のような観光地の飲食店は概して高めで気の利いたレストランもほとんどありません。
高級レストランをお得に楽しみたいならランチのコー スがおすすめです。
また屋台やサンドイッチショップは量が多いので女性なら2人で1つでも大丈夫かもしれません。
外食時の注意点
外食時(ファーストフード、セルフサービス店は除く)に注意したいのがメニュー価格には通常税金とチップは含まれてないこと。
税金は8.875%、 チップは15から20%が目安です。
最終支払金額はメニュー価格の約1.3倍となることを頭に入れておきましょう。
2015年後半より高級店を中心にチップを廃止し、メニューの料金表示に含む店が増えています。
メニューにチップが含まれる場合は、Hospitality includedと記載されています。
くれぐれもチップの2重払いには気をつけましょう。
外食(レストランなど)の金額の目安
以下は目安の料金です。
カフェやレストランの場合は税金、チップを含んでいますが飲み物代は含んでいません。
お酒、ワインを飲む方は1回の食事でさらに30ドル前後はプラスして予算を組んでおきましょう。
朝食の参考価格・物価
- クリームチーズを挟んだベーグル:2ドル(214円)
- セルフ式カフェでコーヒーとクロワッサン:6ドル(642円)
- 人気レストラン、カフェでの朝食:24ドル(2,568円)
ランチの参考価格・物価
- デリでのサンドイッチ:8ドル(856円)
- カフェやレストランで食事:24ドル(2,568円)
- シェイクシャック シャックバーガー 5.29ドル(約566円)
- 屋台:10ドル(1,070円)
ディナーの参考価格・物価
- カジュアルレストラン(前菜、メイン、デザート):60ドル(6,420円)
- 中華系レストラン:35ドル(3,745円)
- ステーキハウス:100ドル(10,700円)
- 最高級レストラン(前菜、メイン、デザート):375ドル(40,125円)
日本でもお馴染みのお店は?
- マクドナルドのビッグマック:4.95ドル(約529円)
- スタバでコーヒー(トール):1.95ドル(約209円) どちらも支店によって値段が多少異なります。 両チェーンとも支店数が多く、無料Wifiがあるので休憩にもってこいです。
水(ミネラルウォーター)の物価
街歩き途中のお水の入手はデュアン・リードのようなドラッグストアでの購入をおすすめします。
ドラッグストアならば、ミネラルウォーターは1.5ドルほどです。
観光スポットにあるホットドッグ屋台はお水1本でも2ドルから3ドルと高額ですのでご注意を。
ニューヨークの宿泊費~平均ホテル代は高額
世界最大級の宿泊予約サイト「Hotels.com」が発表している、「2018年度 Hotel Price Index(HPI)」からニューヨークのホテル料金を見てみましょう。
このHPIは世界の旅行者が実際に支払った、1泊あたりの平均宿泊料金を調査しています。
ニューヨークの1泊あたりの平均宿泊料金は、2018年が30,467円、2017年が29,654円となっています。
各都市の2018年の宿泊料金と比較してみると、ホノルルの33,280円よりは安いですが、パリは22,708円、ロンドンは22,693円、アジアの都市はどこも2万円以下のため、ほかの多くの都市よりは、ニューヨークの方が高額です。
出典:Hotels.com、2018年度Hotel Price Indexを発表
ニューヨークのホテルは全体的に高めですが、早期に予約すれば、手ごろな価格のホテルも見つけられます。
自身のご希望やご予算にあったホテルを探してみてください。
ホテル予約の際は、口コミをよく確認することをおすすめします!
アメリカの医療費~海外旅行保険の加入は必須
これはニューヨークだけではなくアメリカ全体でいえることですが、医療費は日本と比べ物にならないほど高いです。
ニューヨーク旅行の際は、何かあったときのために海外旅行保険の加入を強くおすすめします。
ニューヨークの交通費
ニューヨークの交通費は、日本と料金体系が異なるため、一概に比較はできませんが、地下鉄やバスは一回料金のため、短距離の移動は割高、長距離ならば割安になるイメージです。
地下鉄の運賃
- 地下鉄1回分:3ドル(321円)
- 地下鉄1回分(メトロカード利用時):2.75ドル(約294円)
※2019年10月時点情報
東京メトロの初乗り運賃170円と比べると高く感じますが、ニューヨークの地下鉄の運賃は距離別の料金体系ではなく、均一料金のため、長く乗る場合は東京より安くなる場合もあります。
ニューヨークの地下鉄の詳しい料金や乗り方については、こちら↓の記事をご確認ください。
◆おすすめ記事:【ニューヨーク地下鉄ビギナー必見!】サブウェイ乗り方〜路線図・料金も
バスの運賃
- 市バス1回分:2.75ドル(約294円)
※2019年10月時点情報
メトロカードは地下鉄と市バス共通で利用できます。
こちらも1回乗車ごとの料金のため、距離により東京のバスより安くなることもありますが、少し高い印象です。
バスの詳しい料金や乗り方については、こちら↓の記事をご確認ください。
◆おすすめ記事:ニューヨークのバス乗り方ガイド〜路線図、料金、おすすめ観光ルート
タクシー料金
- タクシー初乗り:2.50ドル(約268円)※最初の1/5マイル(約320m)
- 以降:0.5ドルずつ加算(約54円)※時速12マイル以上で走っている場合、1/5マイル毎の加算/または、時速6マイル以下の渋滞時60秒ごとの加算
- JFK空港からマンハッタンまでタクシーで:70ドル前後(7,490円)
※2019年10月時点情報
東京の初乗り運賃は410円(約1キロまで)なので、ニューヨークの方が少し安くなりそうですが、ニューヨークのタクシーは基本料金以外にもさまざまなサーチャージがかかります。
タクシーの詳しい料金や乗り方については、こちら↓の記事をご確認ください。
◆おすすめ記事:ニューヨークのタクシーの乗り方ガイド【2019】料金・カード払い・Uberアプリなど
ニューヨークの観光費用~観光スポット・ミュージカルの価格
観劇費用
- ジャズライブカバーチャージ:10ドル~75ドル(1,070~8,025円)
- ミュージカルチケット:65~648ドル(6,955~69,336円)
- オペラ鑑賞:25~485ドル(2,675~51,895円)
ミュージカルチケット、オペラチケットは演目・座席によりチケットの値段がかなり異なります。
トニー賞で注目を集めるようなミュージカルは売切れになることが多いです。
演目にこだわらないならTKTSと呼ばれるタイムズスクエアにあるミュージカルチケット割引きブースでの購入をおすすめします。
時間があれば並んでラッシュチケットと呼ばれる当日売出しの立見席、格安チケットを入手できる可能性があり ます。
メトロポリタンオペラは当日売出しの立見席(20ドル)もあります。ジャズライブはカバーチャージの他にミニマムフード・ドリンク代が10~15ドル、チップと税金も加算されます。
観光スポットの物価
- エンパイアステートビル展望台:メイン展望台38ドル(4,066円)、メイン展望台+トップ展望台58ドル(6,206円)
- メトロポリタン美術館:25ドル(2,675円) ※3日間有効
- グッゲンハイム美術館:25ドル(2,675円) ※土曜日の17時-20時はPay as you wish
- 自由の女神:21.5ドル(約2,300円)
※2019年10月時点情報
ニューヨークの美術館・博物館は曜日によってPay as you wish(自分の好きな金額を払う)を設けています。
また無料開放日を設けている場所もあります。
美術館、博物館はPay As you wishの日、無料開放日を選んで訪問するとかなりお得に楽しめます。
その他~日用品などの物価
旅行中に急に必要になるかもしれないものをピックアップしました。ニューヨークはこれらの日常雑貨も他都市と比べて高いです。
- 生理用品:4.49ドル(約534円)
- ウエットティッシュ:2.99ドル(約320円)
- バンドエイド:4.29ドル(約459円)
- 歯ブラシセット:2.49ドル(約266円)
- 旅行サイズシャンプー:2.19ドル(約234円)
- たばこ:10ドル前後(1,070円)
アメリカ・ニューヨークの物価まとめ
- ホテル代は高い、早期予約がおすすめ
- 外食費はピンキリだが高め
- 医療費は高額のため海外旅行保険の加入は必須
- 観光スポットは無料開放日・Pay as you wishを狙おう
これまでの値段を見て高いと思いましたか?それとも安いと感じましたか?
アメリカの中でも物価が高いニューヨークでは、日本より物価が安いと感じられることは少ないかもしれませんが、魅力的な街であることは間違いありません。
旅の目的と予算額に合わせて、上手に、かつ楽しいニューヨーク旅行にしてください。
ニューヨークの物価についてもっと知りたい方や具体的なものやお店の価格が知りたい方は、ロコタビのサービスを利用して、ニューヨーク在住日本人のロコに聞いてみましょう。
Q&Aは無料なので、ほかにも疑問点やお困りごとがあるときは、お気軽に相談してみてください。