メルボルンの電車の乗り方ガイド(路線図・料金・乗り換え)
【オーストラリア・メルボルン在住者執筆】メルボルン旅行へ行く前に読めば安心!電車の乗り方を徹底的に解説します。路線図や乗り換えアプリ、料金体系、交通カード、実際の乗り方をご紹介します。終わりにはQ&Aをまとめました。
メルボルンの電車
メルボルンには中心街エリアを中心として、市外に向かって放射線状に路線が伸びているのが特徴です。そのために、どの路線を使用しても一回は中心街エリアを通過する仕組みとなっています。また、通勤ラッシュの時間帯や週末、新年などのイベント開催時用の特別路線もあります。
しかしその放射線状に伸びた路線の不便さが故、環状線を作ろうという動きがあり現在メルボルン中で大規模な工事があちこちで行われています。
なお、残念ながら空港から市内へ移動できる電車が現状存在せず、空港バスや乗り合いタクシーでの移動が主な手段となります。
乗り換えアプリ
メルボルンで使える乗り換え用アプリが「Public Transport Victoria app」。お使いの携帯端末で「PTV」と検索するとダウンロードができます。こちらのアプリでは、乗り換え案内はもちろん、次の電車の出発予定時間を分単位でお知らせしてくれたり、遅延案内も細かく案内してくれる優秀なアプリです。
メルボルンでは出発時刻が遅れることが多々あるため、こちらのアプリで随時出発時間を確認するといいでしょう。
PTVのダウンロード
運賃と交通カード
メルボルンでは日本と異なり、一回きりの乗車切符は使用されていません。(V/Lineと呼ばれる長距離列車に乗車の際のみ一回きりの乗車切符が使用されます。)そのため、電車に乗る際は必ず「Myki」と呼ばれる日本でいうSuicaのようなカードを購入してください。
Mykiカードは、空港内や街中にある各種コンビニエンスストアや市内の主要駅構内での購入が可能です。
▲このマークがあるコンビニエンスストアでチャージが可能
運賃
2時間 | ゾーン1+ゾーン2 | ゾーン2のみ |
---|---|---|
通常料金 | 4.40ドル | 3.00ドル |
割引料金 | 2.20ドル | 1.50ドル |
1日 | ゾーン1+ゾーン2 | ゾーン2のみ |
---|---|---|
通常料金 | 8.80ドル | 6.00ドル |
割引料金 | 4.40ドル | 3.00ドル |
メルボルンでの電車の運賃は中心街エリアからの距離によって「ゾーン1」と「ゾーン2」に分けられています。また、交通カードをタッチしてから2時間は、どの路線を何度乗り換えても同額となります。
2時間を超えてしまった場合でも、24時間以内であれば、24時間用の価格でどこへ行っても同額です。
また、学生やシニア、外国人学生、障害者の方々用に割引価格も設定されています。購入の際にパスポート等の身分証明書を提示する必要があります。
交通カード
メルボルンで使える交通カードは「Myki」のみです。Mykiカードを一度購入さえしてしまえば、電車のみならずトラムやバスに乗車することもできます。
Mykiカードは19歳以上の旅行客には6ドル、5歳から18歳の旅行客には3ドルで販売されています。4歳以下のお子様は無料です。
交通カードへのチャージは電車の駅構内のみならず、街中にある各種コンビニエンスストアでも可能です。
電車の乗り方
1.乗降駅をチェック
まずは、自分が現在いる場所と目的地を確認しましょう。電車の主要駅であれば、駅構内に案内掲示板や窓口がありますが、小さい駅は窓口がなかったり、案内板がない場合があったりするので、事前にGoogle Map等で目的地の最寄り駅を確認することをお勧めします。
2.駅へ
中心エリアにある主要駅には改札が多くありますが、中で全て繋がっています。しかし、中心部を離れたエリアにある小さな電車の駅は行き先によって改札が異なる場合があります。案内板をよくみてから改札に向かうようにしましょう。
3.乗車券または交通カードを購入
通常の電車に乗る場合、Mykiという公共交通機関用の交通カードが必要です。駅構内の窓口あるいは駅構内での購入・チャージが可能です。
4.改札を入る
日本と同じように、改札は交通カードをタッチすることで入場できます。しっかりとピッと音がするまで交通カードをかざすようにしましょう。
5.乗車・下車
日本と異なるのは、メルボルンの電車の乗り降りの際は、ドアについているボタンを自分で押さないとドアが開閉しないことです。なお、古いタイプの電車にはボタンがついていない場合もあります。その際でも、自分でドアを開ける必要があります。
6.乗り換え
メルボルンの電車は中心部エリアを起点として放射状に路線が広がっています。そのため、ほぼ全ての乗り換えが中心部エリアにある主要駅になります。
日本に比べて複雑ではありませんが、路線案内の看板がない場合もあるため、事前にどこ行きの電車にのるべきか把握しておくとよいでしょう。
7.改札を出る
改札を出るときも日本と同じで、必ず交通カードを改札にタッチします。また写真のように、改札にタッチをする機械しかない場合もあります。
乗る前に知っておくと便利なQ&A
Q:空港から市内中心部への行き方は?
残念ながら、空港から市内中心部には、電車の路線が通っていません。空港バスで市内中心部に向かうか、Uberなどの乗り合いタクシーのどちらかを利用する場合がほとんどです。
Q:時刻表はどこを見ればわかる?
メルボルンにおける電車の時刻表は主要駅であれば、電光掲示板で駅構内に掲げられており、小さな駅でも、改札付近に必ず時刻表が掲載されています。
なお、Public Transport Victoriaのウェブサイトでも時刻表を確認できます。
Q:割引はあるの?
5歳から18歳の旅行客はパスポート等の身分証明書の提出で割引用のMykiカードを購入できます。また、4歳以下のお子様はメルボルンの全ての公共交通機関が無料となり、交通カードを購入する必要がありません。
Q:間違えて改札を通ってしまったときは?
仮に間違えて改札を通ってしまった場合、中心エリアの主要駅の改札付近には複数人の駅スタッフが常駐しているので、間違えて改札を通ってしまった旨を伝えましょう。しかし、一度交通カードをタッチしてしまうと返金が不可の場合が多いです。
Q:地下鉄に忘れ物をしてしまったときは?
忘れ物をした際は、メルボルンの電車を管轄している「Public Transport Victoria」 に電話をしましょう。電話番号は「1800 800 007」となり、英語対応のみとなります。
電車での忘れ物は、駅構内の窓口で対応していない場合が多く、基本的には全て電話での対応となります。
まとめ
いかがでしたか?メルボルンの電車は、中心エリアを起点として放射線状に伸びているため、日本に比べて不便に感じる場面も多いかもしれません。そのため、メルボルンでは、トラムと電車を両方利用しながら移動する必要が出てきます。今回紹介したモバイルアプリ等を有効活用し、楽しいメルボルン旅行をお過ごしください。