スペインにおける闘牛士の服装の立ち位置について
そそくささん
こんにちは、闘牛士の服装について質問させてください。
現在、海外の情報を扱うウェブサイトでイラストを入れようと思っています。そこで世界各地の民族衣装や定番的な服(を着た人物)を要素に含めようと思っているのですが、「本当にその服が伝統的だったり国を代表するものかどうか」を気にしています。つまり、該当する国の方や在住者などの関係者が納得できるものかどうかです。
たとえば、ドイツといえばオクトバーフェストで着られるディアンドルがありますが、あれは特定の地方における民族衣装のため、ドイツ=ディアンドルは正確ではないそうです。一方で、ベトナムといえばアオザイですが、こちらは国営企業の制服として、または式典などで着られます。問題ないと思っても、背景を知らないと全然違うなと。
そこで、スペインといえば闘牛士をイメージするのですが、この人物がイラストに含まれるとした場合、在住者のみなさんにとって「スペインらしいな」と納得されるものなのかどうか、言い換えれば納得できない人がいないかどうか、お尋ねさせていただきたいです。どちらにせよゼロということはないと思いますが、少しでも感覚をつかみたいと思っています。
2018年2月15日 13時18分
Rurikoさんの回答
はじめまして。
こちらのご質問を読んでこの間日本に娘(半分スペイン人の16歳)と行ったときの事を思い出しました。外国人の彼氏ができたらどんな感じというのを国ごとにイラスト入りで説明している本を書店で見つけたのですが、他のヨーロッパ人の架空の彼氏たちはわりにまともな格好のイメージのイラストだったにもかかわらず、スペイン人だけ闘牛士の格好をしていて、娘は大笑いしながらも結構憤慨していました。
確かに闘牛は今カタルニアで禁止されたにしろ、スペイン全体に広がった見世物で、20世紀全般にかけてtorero(闘牛士)というのはかっこいい男性の代名詞だったのですが、またその衣装の起源は18世紀の粋な若者たちの格好から発展したものとはいえ、普通の人が着られるような値段のものではなく(絹地にスパンコールなど、全て手縫いです)、民族衣装では無く(もとはどうあれあくまでも見世物の衣装です)、また紳士の衣装とも違い、(闘牛は今の形になってからはどちらかというと貧民の息子たちが出世できる一つの手段だった。)また最近は、闘牛を行うこと自体に反対しているスペイン人も多いので、スペインの代表のように使うのはどうかと思います。と言っても他に何があるかと考えてもあまり思い当たらないのですが。
ただ一般的に、フラメンコの衣装、皆同じではないですが、黒いコルドベス帽子をかぶって白い前開きのシャツのボタンを上3つほど開けて、胸毛をチラつかせ、その上に黒いベストかウエスト丈のジャケットを着てその下にやはり黒かグレーの膝下半ば丈、或いは長ズボンの上に赤い幅広の帯を巻いてるような感じか、或いはトゥーナ(スペインの昔の大学生で音楽を引きながら夜の街を練り歩いたグループ))の衣装みたいのがスペイン人がスペイン男性の伝統衣装に持っているイメージなような気がします。ただそれで公式行事に行けるわけじゃないですが。
2018年2月15日 19時40分
この回答への評価
ご回答ありがとうございます。
分かりやすいエピソードともにお答えいただき、より理解が深まりました。確かにスペイン人の彼氏ができたからといって、闘牛士の服装で来られたら困りますよね(笑)。ちょんまげ結った日本人彼氏じゃあるまいし…。
その国のアイコンは、時代とともに変わるのだなと思いました。フラメンコも地方色はあるといえど、闘牛士よりは現代に即していると言えそうですね。
2018年2月17日 13時50分
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