kumimamaさん

イタリアの大学への正規留学について

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kumimamaさん

19歳の息子がイタリアの大学で建築を学びたいと言っています。ミラノ工科大学が英語で授業をしているとの情報を得た為です。
息子は現在はカナダの大学で学んでいるのですが、その大学には建築学部がありません。カナダ国内もしくは英語圏の他の大学への転入も考えたのですが、イタリアの大学の授業料がとても安く、またヨーロッパにも興味があるために魅力を感じている様です。
色々調べたところ、イタリアの大学は中退率が高く、卒業するのがとても大変なのかと私は心配です。また試験も独特で口頭で試験をすると聞きました。
イタリアの大学への留学生のブログを見ると、大抵交換留学生です。日本人がイタリアの大学を卒業するのは大変でしょうか?解る範囲で教えて頂けると助かります。

2021年3月25日 14時50分

Ryoさんの回答

トレヴィーゾ在住のロコ、Ryoさん

kumi93katoさん
こんにちは、イタリアで大学に正規の学生として通っている者です。少しでも参考になればと思い回答させていただきます。(30代男性 東京の国立大卒です)

授業料に関しては、年間2500ユーロ程度で日本の国立大学に比べてもかなり安いと言えます。
私は北部の州の大学のイタリア語で行われる学科に通っていますが、大学も国際化を推しすすめる動きがあり、少しずつ英語で行う授業が増えてきている印象です。学科によっては全て英語で構成されているコースもあり、おそらく大学のサイトなどですでに情報収集されていると思います。

私個人の印象ですが、中退率は高いほうだとは思います。
日本との比較ですが、日本の4年制大学を卒業するにおおよそ130単位程度を取得するのに対して、イタリアは3年間で180単位を取得するのが卒業の条件となります。一年当たりでは単純に2倍の勉強量を要求され、日本のようないわゆる出席点やテストの代わりにレポート提出のみで評価するということはまずありません。
ですが、中退率が高いのは単に授業が難しいからというわけではなく、授業料の安く入学試験が比較的簡単なため、もしコースが自分に合わないものであれば方針変更が容易にできるというところが中退率に反映されているかと思います。
定期試験の方法については、教授によってさまざまで、筆記試験の選択問題だけの場合もあれば、記述問題で長文で論述する場合もあります。もちろん口頭試問もあって、特に現在のコロナウイルスで試験監督が難しいことから、通常筆記試験を行う教授も口頭試問に切り替えているケースが多くあります。
口頭諮問に慣れない私たちからすると非常に難しく感じますが、結局は授業内容から出題されますし、たとえ受からなくてもすぐに留年というわけでもなく、卒業までにテストに受かればよいというスタンスなので、何回でもチャレンジができます。
口頭試問は授業内容の理解だけでなく表現する力も養われるので、テストへの準備は大変ですが決して不可能なものではなく理にかなったテストの方法なのかと思います。

ほかの回答者さんたちも話されていますが、大学のコースが英語でたとえミラノといえども、やはり日常生活ではイタリア語は不可欠ですので、イタリア語の勉強も注力することをおすすめしたいと思います。

私自身も日本で入学準備をしたり、アパートを探したり、授業が全く分からなかったりと「自分には到底クリアできそうにない」と思えた困難がたくさんありましたが、三年で一応最終学期までたどり着くことができています。
応援しております!

2021年3月27日 20時59分

この回答への評価

kumimamaさん
★★★★★

Ryo様
丁寧な回答、ありがとうございます。イタリア語の授業で勉強なさっているとの事、それは本当に凄いと思います。日本の大学はゆったりしているとは言え、イタリアの大学は忙しそうですね、とても参考になります。また口頭試験もそんなに怯える事が無いと言う事もよくわかりました。息子もRyoさん同様、表現力が鍛えられそうだと言っていました。今もカナダでのオンライン授業の中、プレゼンテーションをしたりと慣れずに苦労している様です。
しかし好きな事や目的があるならRyoさんの様に進めるかもしれませんね。とても勇気づけられました。
貴重な体験とご意見、本当にありがとうございます。心より感謝しております。Ryoさんはあと少しですね!頑張って下さいね。応援しています!

2021年3月27日 22時21分

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