メルボルンの教育事情
Ayaさん
日本で幼稚園教諭をしています。8月にメルボルンの幼稚園を見学に行きます。短い滞在なので、小学校へは見学に行けないので、お話を伺いたいです。幼稚園から小学校の接続はどのようになっていますか?両親が働いているときは、放課後どのように過ごしていますか?小学校が終わったあと、日本でいう学童保育のような制度はありますか?
メルボルンの学校のいいところ、教えてください。
たくさんの質問、すみません。よろしくお願いします。
2017年7月23日 13時45分
マックスさんの回答
今晩は。私立の保育士(0歳から5歳児)をしております。
メルボルンはビクトリア州の法律によって未就学幼児の教育が行われています。
幼稚園児は、3歳または4歳にあたります。
3years old kinder または4years old kinder とよばれるのが一般的です。
どちらも義務教育ということはありません。親の選択によってえらぶことができます。
では、具体的に。
公立の幼稚園
三歳のグループと4歳のグループに分かれており、2月から12月まで4学期制です。
4歳グループには政府からの補助金が出るので親は積極的に入れています。プログラムには就学にむけての内容も含まれます。その幼稚園によるのですが、ビクトリア州の場合、4歳キンダーは最低で週11時間半となっていて、大抵が市立経営なので、市の教育方針によって11時間半のところも15時間のところもあります。車社会ですので、学区というより親がいくつか回って納得する幼稚園を選んでいるようです。週11-15時間を4時間から5時間ぐらいにわけて週3日ほど通います。時間が限られていますので、親が働いていて送迎ができない場合、祖父母等家族の協力を得る、知り合いを頼る、保育園の4歳児プログラムに入れるといった選択があります。保育園に4歳児プログラムについては後ほど説明します。5歳で就学となりますが、幼稚園と小学校に特別なつながりがないところの方がほとんどで、学校選びは親の選択になります。幼稚園の先生が規定の用紙に発達具合をまとめ、それぞれの学校に送ります。3歳児プログラムは4時間くらい週1位なので、補助金のありませんし、他の子供と交流させたい、教育したい場合、保育園に数日入れるという方もいます。日本と違うのは親が働いていなくても保育園には入れられるというところです。
では私立または市立の保育園の4歳児プログラムです。現在それぞれの保育園の4歳児グループには幼稚園の先生と同じ資格をもった先生を置くことが義務づけられています。したがって、幼稚園のプログラムとはなんら教育水準に誤差はないと言えます。保育園ですので、朝から夕方まで預けられますので、働いている方はこちらを選ぶこともできます。また、保育園のプログラムに1日、幼稚園に3日と混ぜていらっしゃる家族もたくさんいらっしゃいます。就学の手続は幼稚園の場合と一緒です。
小学校に上がると学童保育がある学校がほとんどです。
オーストラリア、メルボルンは、たくさんの人種、文化が混じり合い、お互いを尊重しあっています。近年未就学児の教育にもエコ、多文化教育や発達障害児などの支援も手厚く行われるようになりました。
長々システムを中心に説明しましたが、また何かわからないことありましたら、どうぞ。
2017年7月23日 22時43分
この回答への評価
ありがとうございます。保育士されてるんですね!日本との違いが興味深いです。また相談させていただきます。
2017年7月23日 22時55分
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