マレーシア・クアラルンプールへの入国制限、緩和情報まとめ【2020年8月最新情報】
【2020年8月14日情報更新】日本からマレーシア・クアラルンプールへはいつから行けるようになるのか?入国制限&規制はとても気になる情報です。
2020年新型コロナウイルスの影響により、マレーシアはもちろん、世界各国で出入国の制限をおこなう対策が行われています。
いつ頃からビジネス出張が可能なのか、旅行に行くことができるのか、現地にいる家族や友人にいつ会えるのか、疑問や不安を感じている方もいらっしゃると思います。
今回はそんな疑問や不安を少しでも解消できるように、マレーシアの入国規制・緩和情報をまとめましたので、是非ご覧ください。
※この記事は外務省、在マレーシア日本国大使館やマレーシアのニュースサイトを基に作成しています。必ず下記のサイトもあわせてご確認いただき、補助として参考にしてください。
現在の日本からマレーシア・クアラルンプールへの入国制限・規制状況(外国人・日本人)
日本からマレーシア・クアラルンプールへの渡航は、現時点(2020年8月14日)では規制されており、観光目的の入国はできません。
6月9日にマレーシア国家災害管理庁(NADMA)から、入国の際に必要な手続きが発表されました。内容は、6月10日以降にマレーシアに入国するすべての人(マレーシア人も外国人も)は、入国時に健康診断と新型コロナウイルスの検査を行う必要があるというものです。
また、外国人にあたっては、マレーシア入国前3日以内に新型コロナウイルスの検査受け、陰性証明を取得して入国時に提示することと、マレーシア入国管理局からの入国の承認状(電子メール)の提示が必須となります。
入国の承認状をもらうためには、最寄りのマレーシア政府大使館(日本国内)へ「到着後の強制隔離の宿泊費用の支払いに関する約定書」をマレーシア政府の公式サイトからダウンロードし、すべて記入の上、メールにて送らなければなりません。
マレーシアへの入国が認められている人(資格保有者)
マレーシア市民権保持者
マレーシア永住権保持者と配偶者、子供
マレーシアにおいて必要不可欠なサービスに従事する駐在者パス保有者
※企業の中で主要、または技術を必要とする職をもつ駐在者含むマレーシア・マイ・セカンド・ホーム(MM2H)パス保有者
ただし入国するためには、入国管理局長の事前同意を得る必要があったりと、入国にあたって準備することも多いです。入国後は、マレーシア国民も外国籍の方も入国後の健康診断とその後14日間の隔離を行う必要があります。
就労ビザや学生ビザなどの保持者は1度マレーシア国外に出てしまうと再入国ができなくなるので注意が必要です。
<2020年8月14日追記>
入国前に「到着後の強制隔離の宿泊費用の支払いに関する約定書」を送っていない場合入国拒否となります。ただし、その場で支払いの意思がある場合は登録事務所にて約定書を発行することができます。
その後の強制隔離での施設の宿泊代などを請求する際に拒否した場合は警察へ連行されるので、入国する場合は十分な資金を用意しておきましょう。
また、「MySejahteraアプリケーション」をマレーシア入国前にダウンロードし、遅くとも出発日の前日までに、渡航情報(日時、フライト情報、入国地点)、健康状態等の登録を済ませることが義務付けられています。
日本からマレーシア・クアラルンプール入国後の14日間の自己隔離措置についての情報
マレーシア・クアラルンプールに入国した後は14日間隔離措置をとらなければいけません。
自宅、もしくは政府の指定したホテルにて隔離することとなります。空港から隔離場所まではマレーシア政府が手配したものを使って移動します。
ホテル使用の場合は、チェックインの際に隔離(宿泊)費用のデポジットもしくは全額を支払うことになるので、注意が必要です。
- 隔離期間中の外出は原則として不可。
- 家族や友人との濃厚接触を避ける。訪問はある場合は、その人の氏名、連絡先、訪問日などを記録しておく義務があります。
- 症状がでた場合は、最寄りの地区保健担当者に連絡。
- 食事はフードデリバリーサービスなどを駆使し、極力人との接触を避ける。
- 隔離措置を破った場合やホテルの料金を払わない場合は、1,000リンギット以内の罰金または6か月以内の禁錮が課せられます。
<2020年8月14日追記>
また、自己隔離措置が解除されるにあたり、4ステップを踏まなくてはなりません。
1では民間防衛隊へ退出フォームを提出、2ではホテル(宿泊施設)へルームキーなどの返却および精算、3では保健省に解放指令をもらい、4では警察もしくは入国管理局に義務の解除をしてもらう必要があります。
問題がなければ自由に、問題がある場合は拘束されます。
隔離対象者は?
海外からマレーシアに渡航するすべての人が隔離対象です。
現在は、マレーシア市民権保持者、マレーシア永住権保持者と配偶者、子供、マレーシアにおいて必要不可欠なサービスに従事する駐在者パス保有者、マレーシア・マイ・セカンド・ホーム(MM2H)パス保有者のみ入国が許可されているため、対象者は以上に該当する人のみとなります。
規制が緩和され、日本とマレーシアが行き来できるようになっても、しばらくは隔離措置が実施されると思われます。
空港からの移動手段について
空港から移動する際は、マレーシア政府が手配したものを使っての移動となります。
空港到着後、健康診断と新型コロナウイルスの検査を受けた後に、指示に従って隔離場所へと移動しましょう。
マレーシア・クアラルンプールでの乗り継ぎ(トランジット)制限
マレーシアのクアラルンプールで乗り継ぎをする場合に、クアラルンプール国際空港を使用することは可能です。
国内の空港の乗り継ぎはもちろん、第三国への渡航の場合も制限はありませんが、ターミナル間の移動や、航空券を別で用意している場合は入国扱いになるため、拒否される可能性が高いです。
なので、クアラルンプール国際空港を乗り継ぎで使用したい場合は、通しの航空券を用意すること、また乗り継ぎターミナルが同じということが前提となります。
現在のマレーシアの様子
マレーシアの現在までのコロナウイルス感染者数は8,640→9,149名、死亡者数は121→125名で、回復した人は8,375→8,828名です。(2020年7月1日→8月14日時点)
マレーシアでは、6月10日から8月31日まで「回復のための活動制限令( PKPP、RMCO)」を施行することを発表しました。これにより新たに緩和された制限は以下の通りになります。
- 州を越える移動や国内旅行
- 屋台や朝市場、夜市場の再開
- フードコート、バザールの再開
- 博物館や美術館といった施設の利用
- セルフ式ランドリー、釣り堀の使用
- 会議・ワークショップ
- 映画撮影
- 一部のスポーツ・レクリエーション活動等(トレーニングを含む)
- ハリラヤ・アイディルアドハのお祝い(宗教活動)
国外渡航やスポーツ大会の開催、パブやナイトクラブ、娯楽施設などの利用は引き続き禁止制限されていますが、このまま新型コロナウイルスが落ち着いていけば、制限がなくなる日も遠くないでしょう。
いまだ感染対策としてフードコートの席数が減っていたり、店によっては体温を測ってから入店させるなど、徹底した規制管理の上での外出が義務付けられていますが、普通に生活する分には支障はないようです。
日本からマレーシアへの入国制限・緩和情報まとめ
現在は、日本からマレーシアへ旅行へ行くことはできません。仮に入国できたとしても14日の隔離措置をとらなければ罰金や禁錮などがあるので、観光することは不可能でしょう。
外務省も、マレーシアに対して「感染症危険情報レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」を出しているため、しばらく渡航は難しいかもしれません。
マレーシア・クアラルンプールはペトロナスツインタワーなど観光スポットや、美しいモスクも数多く、ショッピングも楽しめる場所です。多民族国家のため、さまざまな料理に舌鼓を打つのもマレーシア旅行の醍醐味ですよね。
今はまだマレーシア国内にも制限がある状態で、すべてが元通りというわけではありませんが、確実に収束に向かいつつあるのも事実です。
現時点のマレーシアの制限は以上ですが、最新情報が入り次第追記していくので、是非チェックしてくださいね。