ドバイメトロの乗り方
ドバイにはギネスワールドレコードに登録された世界最長の全自動無人運転鉄道である「ドバイメトロ」が走っています。
現在運行中のレッドラインとグリーンラインの2路線の全長は74キロメートル以上もあり、現在も拡張工事が行われています。
メトロとしては中東初となり、建設には、三菱商事、大林組、鹿島建設も携わっており、車両も近畿車両という日本企業の製品が使われたmade in Japanです。
そんな「ドバイメトロ」の全貌をご紹介!
ドバイメトロの基本情報
まずは路線図から。ドバイ空港にも直結し、シェイクザイードロードというドバイの目抜き通りにほぼ平行するように走るレッドラインと、旧市街地やドバイクリーク(アラビア湾からドバイ内陸に流れ込み入り江)周辺を走るグリーンラインの2路線のみのため、非常にシンプルで分かりやすく、観光客でも乗りこなしやすいと思います。レッドライン⇔グリーンラインの乗り換えは、Burjuman駅とUnion駅で行うことができます。
営業時間は以下の通りで、時刻表はなく、ラッシュ時には約3分おき、それ以外の時間帯でも約5分おきに運行しています。
土曜日から水曜日
レッドライン 午前5時~深夜0時
グリーンライン 午前5時30分から深夜0時
木曜日
レッドライン 午前5時~翌朝1時
グリーンライン 午前5時30分から翌朝1時
金曜日
レッドライン・グリーンラインとも 午前10時~翌朝1時
始発と最終の時間は、乗車駅によって異なります。
乗車時の注意事項
ドバイメトロは5両編成で、前方(または後方)の1両目はゴールドカード利用者専用車両、2両目は女性と子供専用車両となり、対象者以外が乗車した場合には罰金となります。またメトロ車内での飲食は、水やアメ、ガムを含め一切禁止となり、これも違反者は罰金となりますのでご注意を。もちろん喫煙も禁止です。
無人運転ですがメトロのスタッフが見回りに来ることがあり、保安上の理由から居眠りも禁止のため、居眠りをしている乗客をスタッフが起こす姿を時々見かけます。
また車内に持ち込める荷物のサイズも決まっており、1人最大2個まで、1つ目の荷物のサイズがL81㎝x W58㎝X H30㎝、2つ目がL55㎝x W38㎝X H20㎝までとなります。空港やホテルからスーツケースを持ってメトロに乗車される場合にはお気を付けください。
交通カードの種類、料金、買い方
交通カードにはレッドカード、シルバーカード、ゴールドカード、ブルーカードの4種類がありますが、旅行等での短期間の利用の場合には、用途により、主にレッドカード、またはシルバーカードを購入することになります。
レッドカードは行先を事前に決め、その駅までの料金を払ういわゆる切符。片道、または往復で購入できます。
シルバーカード(またはゴールドカード)はチャージ式のプリペイドカードで、チャージがある限りは乗り降りを自由にすることができます。
両カードとも初購入時の料金はAED25で、そのうちAED19がチャージとして乗車に利用できます。追加チャージは各メトロ駅で可能です。
料金はゾーン制で、いくつゾーンを跨ぐかで料金が決まります。
<同ゾーン内>
レッドカード(通常車両) AED 4 (ゴールドクラス)AED 8
シルバーカード AED 3
ゴールドカード AED 6
<2ゾーン>
レッドカード(通常車両) AED 6 (ゴールドクラス)AED 12
シルバーカード AED 5
ゴールドカード AED 10
<3ゾーン>
レッドカード(通常車両) AED 8.5 (ゴールドクラス)AED 17
シルバーカード AED 7.5
ゴールドカード AED 15
旅行中にメトロを頻繁に利用する方におすすめなのが、レッドカードの1day pass. AED20でドバイメトロとRTA(ドバイ交通局)のバスが一日乗り放題です。AED40でゴールドクラス専用車両が一日乗り放題になります。
なお、年齢が5歳未満かつ身長が90センチ未満のお子様はメトロの乗車が無料です。
カードの購入方法
各メトロ駅の有人カウンター、または自動販売機で購入できます。現地通貨の現金の他、クレジットカードでも購入できます。
乗り方
メトロの乗り方はとてもシンプル。
交通カードを購入したら、ホームへ。改札は購入したカードをタッチパネルにタッチし「ピッ」と音がしたらOK。
ホームへ行き、行先を確認してメトロに乗ります。
改札を出る際も、同じくタッチパネルにカードをタッチ「ピッ」と音がしたらOKです。
チャージが足りなかったり、正しいゾーンを購入していない場合には、自動的に改札が閉まり、通り抜けられなくなるシステムですのでご注意を。
ドバイでは交通渋滞が深刻な問題ですが、ドバイメトロを利用すれば、渋滞知らずでドバイの街をスムーズに移動することができます。
昔ながらの街並みが残るオールドドバイと呼ばれる旧市街地、バージュカリファやドバイモールがあるダウンタウンドバイ地区など、メインの観光スポットにも接続しており、さらにドバイメトロに連結したドバイトラムを利用すれば、ビーチエリアへの移動も可能です。
メトロといっても半分以上が地上を走っているため、乗車区間によってはドバイの街の景色を車窓から楽しめます。
賢くドバイメトロを利用してドバイの観光を楽しんでいただきたいと思います。