アユタヤ遺跡はタイの世界遺産!おすすめ観光地やバンコクからの行き方を解説
この記事を執筆したライター:チェンマイ在住「ash」さん
【タイ・バンコク在住者執筆】バンコクから日帰りで行ける観光地として人気のアユタヤ遺跡。アユタヤはかつてタイの首都として栄えた都市で、約400年栄えたアユタヤ王朝の都でもあります。
当時の寺院や仏像は今でも遺跡として残っており、1991年にはユネスコ世界遺産にも登録されました。
この記事では、アユタヤ遺跡の観光でぜったいに外せない見どころや、バンコクからの行き方をご紹介します。
アユタヤ遺跡ってどんな場所?
「アユタヤ遺跡」とは、かつてタイの首都であったアユタヤ王朝の遺跡群のことをいいます。
アユタヤ王朝は1350年にウートン王によって建都され、1767年にビルマ軍によって滅ぼされるまで約400年にわたって栄えました。
チャオプラヤー川の水運を活かした国際貿易都市として栄華を極めたアユタヤ王朝は、日本人村も誕生するなど日本にも深いつながりがあったといいます。
現在のアユタヤには当時の様子を伝える寺院や宮殿などの遺跡が残り、その中心部が「アユタヤ歴史公園」として整備され、1991年にはユネスコの世界文化遺産に登録されました。
バンコクから北に約70kmの場所にあり、車や鉄道などで手軽に日帰りで行けることから観光客にも人気のスポットとなっています。
バンコクからアユタヤ遺跡までの行き方
バンコクからの主な行き方は「鉄道」「ミニバン」「タクシー」「ツアー」の4つです。
旅の雰囲気も楽しめて、列車の種類や座席のグレードも選べる鉄道がおすすめ。
時間とお金に余裕のある方は、昼食やディナー付きのクルーズツアーへの参加も検討してみてはいかがでしょうか。
他にもバンコクの水上マーケットや象乗りなどとセットになった送迎付きオプショナルツアーなどもあります。
関連記事:「バンコクから行ける水上マーケット徹底解説ガイド!おすすめ7選や楽しみ方を紹介」
以下にそれぞれの行き方や所要時間、料金などをまとめました。
移動方法 | 所要時間 | 料金目安 | 行き方 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|---|
鉄道 | 約1~2時間 | 鉄道の種類・座席の等級により様々※1(最安で15バーツ、普通で約200~300バーツ) | フアランポーン駅かクルンテープ・アピワット中央駅(バンスー中央駅)から乗車 | 本数が多い | 鉄道が遅れることがある |
ミニバン | 約1~1.5時間 | 片道約70バーツ | モーチットミニバスステーションで乗車 | 料金が安い、本数が多い | あまり快適でない |
タクシー | 約1.5時間 | 約900バーツから(交渉制※2) | ホテルや空港で手配、または流しのタクシーを拾う | 好きな時間・場所で乗車できる | 料金が高め |
ツアー | 約1.5時間 | 約1,700バーツから | ツアー会社による | 安心・安全・快適 | 料金が高い |
※1 くわしくは公式サイトを参照。
※2 交渉をしたくない方はGrabタクシーがおすすめ。
アユタヤ遺跡までのアクセスに不安がある方は、「ロコタビ」でバンコク在住のロコにサポートを依頼してみましょう!
アユタヤ遺跡の見どころ5選
ここからはアユタヤ遺跡で要チェックの見どころを5つご紹介します。
アユタヤ遺跡の見どころをもっとくわしく知りたい方や、日本語の細かな情報提供を希望する方は「ロコタビ」でバンコク在住のロコにサポートを依頼してみましょう!
ワット・プラ・シーサンペット
ワット・プラ・シーサンペットは、アユタヤ王宮の中で最も重要視される寺院です。
その歴史は古く、1491年にトライローカナート王によって建立されました。
かつては宮中儀式の舞台であり、象徴的な存在である3基のスリランカ様式の仏塔には王と王子たちの遺骨が納められています。
本堂には当時高さ16メートルの純金の立仏像がそびえていましたが、残念ながら現在は仏塔のみが残っています。
日没後はライトアップされ、幻想的な景観が観光客に人気です。
■ワット・プラ・シーサンペットの基本情報
- 住所: Tambon Pratuchai, Phra Nakhon Si Ayutthaya District, Phra Nakhon Si Ayutthaya 13000
- 拝観時間:8:00~18:00
- 料金:大人50バーツ
ワット・ヤイチャイモンコン
ワット・ヤイチャイモンコンはアユタヤ遺跡の南東に佇む歴史ある寺院で、初代ウートン王によって、留学僧のために1357年に建立されました。
1592年のビルマ軍との戦いの勝利を称えて築かれた高さ72mの仏塔と、黄色い布に包まれた涅槃像が有名。
寺院はアユタヤ中心部から離れた場所にあるためか他の寺院よりも破損が少なく、多くの仏像が残っています。
敷地内にある「シティチャイの祠」は子宝祈願の名所として知られており、おもちゃや子供服を奉納する風習があります。
■ワット・ヤイチャイモンコンの基本情報
- 住所: 40 Khlong Suan Phlu, Phra Nakhon Si Ayutthaya District, Phra Nakhon Si Ayutthaya 13000
- 拝観時間:8:00~17:00
- 料金:大人20バーツ
ワット・マハータート
ワット・マハータートは、アユタヤの中心部に佇む13世紀に建てられた寺院です。
波打つ菩提樹に埋もれた仏像の頭部は、アユタヤ王朝の栄光とその崩壊を物語る絶好の撮影スポットとなっています。
園内にあるチャオ・サン・プラヤー国立博物館では、1956年の修復で発見された黄金の仏や宝飾品などが鑑賞できます。
タイでは仏像は非常に大切なものですので、仏頭の前で撮影する際はマナーを守って撮影するようにしましょう。
■ワット・マハータートの基本情報
- 住所:Naresuan Rd, Tha Wasukri, Phra Nakhon Si Ayutthaya District, Phra Nakhon Si Ayutthaya 13000
- 拝観時間:8:00~18:00
- 料金:大人50バーツ
ワット・プララーム
ワット・プララームは、初代ウートーン王を弔うために1369年に2代目王によって建立された歴史ある菩提寺です。
他の寺院同様にビルマ軍によって破壊され、寺院内にはクメール様式のとうもろこし型の塔堂や礼拝堂跡、朽ちた仏塔が残っています。
水面に映る大仏塔の写真を撮れる「ブンプララーム池」は撮影スポットとしてうってつけ。
夜は入場が制限されていますが、ライトアップされた遺跡を周囲から鑑賞することができます。
■ワット・プララームの基本情報
- 住所:Tambon Pratuchai, Phra Nakhon Si Ayutthaya District, Phra Nakhon Si Ayutthaya 13000
- 拝観時間:8:30~17:00
- 料金:50バーツ
ワット ラーチャブーラナ
ワット・ラーチャブーラナは、1424年にサームプラヤー王によって建立され、彼の2人の兄弟の死を悼む場として知られています。
1958年の修復作業で塔内から見つかった宝物や壁画は、チャオ・サーム・プラヤー国立博物館に収蔵されています。
また明治時代からの日本人の遺骨が納められ、日本式の供養が行われているとのこと。
この寺院は仏塔の途中まで登ることができるのが特徴。小高い場所から遺跡の風景を楽しむことができます。
■ワット ラーチャブーラナの基本情報
- 住所:Chikun Alley, Tambon Tha Wa Su Kri, Phra Nakhon Si Ayutthaya District, Phra Nakhon Si Ayutthaya 13000
- 拝観時間:8:00~18:00
- 料金:大人50バーツ
夜はライトアップされた神秘的な寺院も楽しめる
アユタヤ遺跡には基本的に朝の涼しい時間帯に行くことをおすすめしますが、夜の時間帯は遺跡がライトアップされて一味違った雰囲気が味わえます。
ライトアップは下記の寺院で、基本的に19時から21時の間に行われています。
- ワット・プラ・シーサンペット
- ワット・マハータート
- ワット・プララーム
- ワット ラーチャブーラナ
なかでもワット・プララームは、ブンプララーム池を挟んで見るとライトアップされた仏塔が池に映ってとても幻想的。
泊まりで行く場合は、「sala ayutthaya」や「iuDia」などの部屋から遺跡が望めるホテルがおすすめです。
まとめ:アユタヤ王朝の歴史を感じる!アユタヤ遺跡観光を楽しもう
タイの歴史と文化が息づくアユタヤ遺跡。
その壮大な遺跡群は訪れる者を圧倒し、かつての栄華と滅亡の物語を強烈に印象づけることでしょう。
バンコクからのアクセスが良いこともあって、タイ旅行でははずせない観光スポットのひとつとなっています。
古都の雰囲気を感じながら、美しい寺院や仏像を巡ることで、タイの豊かな歴史と文化に触れてみてはいかがでしょうか?
アユタヤ遺跡についてもっとくわしく知りたい方は「ロコタビ」でバンコク在住のロコにサポートを依頼してみましょう!