シンガポールへの入国制限、緩和情報まとめ【2020年8月24日情報更新】
【2020年8月24日情報更新】日本からシンガポールへはいつから行けるようになるのか?入国制限&規制はとても気になる情報です。
2020年新型コロナウイルスの影響により、シンガポールはもちろん、世界各国で出入国の制限をおこなう対策が行われています。
いつからビジネス出張が可能なのか、旅行に行くことができるのか、現地にいる家族にいつ会えるのか、疑問や不安を感じているかたもいらっしゃると思います。
今回は、そんな疑問や不安を少しでも解消できるように、シンガポールへの入国規制・緩和情報をまとめました。
※この記事は、外務省や在シンガポール日本国大使館、シンガポールのニュースサイトを基に作成しています。
必ず下記のサイトもあわせてご確認いただき、補助として参考にしてください。
現在の日本からシンガポールへの入国制限・規制状況(外国人・日本人)
2020年8月24日現在、シンガポールでは、観光などを目的とした短期滞在者の入国を禁止しています。
※ここでの短期滞在者とは、長期滞在が認められるビザ(就労ビザや配偶者ビザなど)を有しない者を指します。
また、長期滞在できるビザを保有する場合でも、シンガポールに入国するためには事前に申請の上、承認を受ける必要があります。
シンガポールの入国が禁止されている渡航者
- 短期滞在者
- 事前承認を受けていない長期滞在用ビザの保持者
シンガポールの入国が許可されている渡航者
- シンガポールの国籍保有者
- シンガポールの永住権保有者
- 事前承認を受けた長期滞在用ビザ保持者
※入国制限に関するさらに詳しい情報・最新の情報は、以下のウェブサイトを参考にご確認下さい。
シンガポール入国が許可されるビザの種類
2020年8月24日現在、シンガポールの入国管理局(ICA)から付与された長期滞在用ビザを保持している方は、事前に許可を得た上で、シンガポールへの入国が許可されます。
長期滞在ビザには、
- ディペンダントパス(Dependant Pass)配偶者ビザ
- ロングタームビジットパス(Long Term Visit Pass)長期滞在ビザ
- スチューデントパス(Student Pass)学生ビザ
と、以下のワークパス(Work Pass)に該当するビザが含まれます。
ワークパス(Work Pass)の例
- エンターパス(Entre Pass)起業者向けのビザ
- パーソナルエンプロイメントパス(Personalised Employment Pass)就労ビザ
- エンプロイメントパス(Employment Pass)就労ビザ
- Sパス(S Pass)就労ビザ
- ワークパーミット(Work Permit)就労許可
- トレーニングパス(Training Employment Pass)業務訓練用のビザ
- ワークホリデーパス(Work Holiday Pass)ワーキングホリデービザ
※ 全てのワークパスの一覧は、「Work passes and permits(シンガポール労働省)」を参考にご確認下さい。
シンガポールへの入国許可の申請方法
上記の長期滞在用ビザ保持者がシンガポールに入国するためには、
事前に入国許可の申請をする必要があります。
長期滞在ビザ保持者
長期滞在ビザ保持者は、こちらのページ「Application for entry into Singapore in view of COVID-19」から入国許可の申請ができます。
学生ビザ保持者
学生ビザ保持者は、就学先の学校に入国許可を得るためのアプリケーションを送ります。
就労ビザ保持者
就労ビザを保持する方の入国許可は、雇い主である会社が申請する必要があります。
※ 入国許可申請の方法に関する更に詳しい情報・注意点は、「Updates on Border Control Measures in Response to COVID-19(シンガポール入国管理局)」でご確認下さい。
シンガポールから日本帰国時の注意点
外務省(日本)の海外安全ホームページによると、シンガポールの感染危険情報レベルは「レベル3(渡航中止勧告)」です。
不要不急の理由がない場合、シンガポールへの渡航は控えるよう推奨されています。
また、シンガポールは日本への入国制限対象地域に含まれています。
そのため、シンガポールから日本に帰ってきた際に
- 空港の検疫所で「PCR検査」
- 自宅またはホテルで「14日間の自己隔離」
が必要となります。
【8月24日追記】ニュージーランド・ブルネイに対して入国制限を緩和(隔離の免除・旅行の再開)
シンガポール政府は2020年8月21日、新型コロナウイルスの感染対策の入国制限措置を感染リスクの低い国・地域から緩和することを発表しました。
これにより、9月1日からはニュージーランドとブルネイの2国からの渡航者に対して、入国時の14日間の隔離が不要となります。
また、シンガポール人の海外旅行についても、ニュージーランドとブルネイの2国に対しては一般の旅行が認められます。
また、中国、オーストラリア(ビクトリア州を除く)、マレーシア、ベトナム、台湾、マカオも「低リスク地域」と認め、シンガポール入国時の隔離日数を14日から7日に半減します。
日本を含むその他の国・地域からの渡航者に対しては、引き続き14日の隔離が必要となります。
※詳しい情報はこちら「新型コロナウイルスの発生に関する注意喚起(その28) 」にてご確認下さい。
日本からシンガポール入国後の自己隔離措置についての情報
シンガポール入国後、すべての渡航者には14日間の自己隔離(Stay Home Notice 以下SHN)が義務付けられます。
また、SHNの終了間際にはウイルス検査を自己負担(最高200Sドル/約1万5千円)で受ける必要があります。
検査場所への移動には自家用車か指定の輸送手段のみが認められ、公共輸送機関は利用できません。
隔離場所に関するルールは、渡航者のビザやシンガポール入国以前に滞在していた地域によって異なります。
シンガポール国籍・永住権保持者
シンガポール市民および永住権保持者は、自宅で14日間の待機(SHN) を行う必要があります。
長期滞在ビザ保持者
シンガポールの長期滞在ビザ保持者は、
- 自身・家族が所有する家
- 1人で入居している自宅
- ホテルなどの適切な宿泊施設
いずれかの場所で14日の待機(SHN)を行う必要があります。
その際、宿泊にかかる費用は自己負担となります。
それ以外の渡航者
上記以外のシンガポールへの入国者には、政府指定の施設にて14日間の滞在が義務付けられます。
滞在費は自己負担となり、費用は2,000Sドル(約15万円)です。
シンガポールでの乗り継ぎ(トランジット)制限
2020年7月15日現在、シンガポール・チャンギ国際空港で乗り継ぎ(トランジット)をするためには、以下のいずれかの条件を満たす必要があります。
- シンガポールの国籍・永住権・長期滞在ビザのうちいずれかを保有している
- 利用する航空会社がシンガポールからトランジットの許可を得ている
- シンガポール政府が手配した本国への送還便に乗っている場合
※さらに詳しい情報は「Civil Aviation Authority of Singaporeのウェブサイト」でご確認ください。
現在のシンガポールの様子
2020年8月24日現在の、シンガポールの様子をまとめました。
シンガポールでは2020年6月18日より、新型コロナウイルス対策のための行動制限解除を、第2段階(フェーズ2)へと移行。
これにより、以前(第1段階)よりも集会や買い物・飲食店の利用などに対する規制が暖和されました。
手洗いやソーシャルディスタンス(1m)の確保は、引き続き推奨されています。
6月18日から再開された活動の例
- 5人までの集まりや、家庭に5人までのゲストを招くことができる
- 小売事業者の営業を再開
- モールや大型の小売店は人数制限を設けて営業可能
- 飲食店の営業を再開(酒類の販売は22:30まで)
- 個人向けの健康サービスや習い事は歌やボイストレーニングを除き再開可能
- 高齢者介護や美容サービスなど、ヘルスケアサービスの再開
- スポーツ施設や公園など公共施設の再オープン
- 学校は6月29日より通学再開
※ 営業が許可される事業のリストは、「貿易産業省(MTI)のウェブサイト」でご覧いただけます。
6月18日以降も禁止・制限のある活動
- 宗教の礼拝や集会は禁止
- 図書館や美術館など、大規模な文化施設は営業を禁止
- 会議、展示会、見本市など大規模なイベントは禁止
- バー、ナイトクラブ、カラオケ、映画館など娯楽施設は営業禁止
- 結婚式は状況により10~20人までの人数で行うことができる
- 通夜や葬式には最大で20人が出席可能
- 高等教育機関(IHL)は徐々に対面学習へと移行
※ さらに詳しい情報は「新型コロナウイルスの発生に関する注意喚起(在シンガポール日本大使館 )」でご覧ください。
日本からシンガポールへの入国制限・緩和情報まとめ
日本からシンガポールへの入国制限情報、自己隔離情報、現在のシンガポールの状況についてまとめました。
2020年8月24日現在、日本からシンガポールに入国できるのは、長期滞在のビザを保有する方に限られています・
しかし、長期滞在用のビザを持っている場合でも、入国には事前に申告が必要なので注意しましょう。
また、シンガポールから日本に帰国する際にも「空港でのPCR検査」「14日間の自己隔離」が必要となりますのでお忘れなく!
9月からはシンガポール・ブルネイからの旅行者に対して入国制限の緩和を発表したシンガポール。
今後、日本の感染拡大が落ち着けば、またシンガポールへ旅行できる日も近い未来かもしれません。
※新型コロナウイルスに関する情報は、日々更新されています。
最新のニュースをチェックする他、以下のウェブサイトをこまめに確認されることもおすすめします。