シアトル入国審査・出国手続き〜出入国カード、税関申告書、イミグレーション
【アメリカ・シアトル在住者執筆】シアトル渡航前にチェックしておけば安心。スムーズに入国するために、アメリカの入国審査の手続きを解説します。入出国の流れや所要時間の具体的な書き方をまとめました。
シアトルの入国手続きの流れと所要時間
入国前のESTAは必ず申請しましょう
日本は米国のビザ免除プログラム参加国なので、90日以下の短期商用・観光の目的で渡米する際にESTAというシステムを利用して電子渡航認証を得る必要があります。
参考記事 : ESTAの申請 -US Customes and Border Protection
上記のサイトで画面の指示に従って必要事項を入力していきます。必要なものはパスポートと$14(クレジットカードもしくはPayPalで支払う)です。
入力にはおよそ2~30分かかる上に、時間がかかりすぎるとセキュリティが作動して入力した情報が取り消されてしまうこともあるので、時間をとって集中して行う必要があります。
また、すぐに認証が下りるとは限らないので、アメリカに訪れる際は必ず飛行機搭乗日の3日前までには手続きを済ませておきましょう。
参考記事 : ESTAの申請 - 在日米国大使館・領事館
注意事項
アメリカには肉類の持ち込みが一切禁止されています。(肉のエキスが入っているレトルト食品やカップ麺も禁止)その他持ち込み禁止品については以下のページを参考にしてください。
参考記事:米国への持込品に関して - 在日米国大使館・領事館
あわせて読みたい記事:シアトル旅行の持ち物チェックリスト! 必需品から携帯NGなものを解説
1. 入国審査
シアトルタコマ空港からアメリカに入国する場合、入国審査→手荷物受け取り→税関の順番で手続きが行われます。
時期にもよりますが、飛行機を降りてから手荷物受け取りまでに2時間以上かかることもあります。
入国審査に必要なもの
- パスポート
- 入国カード
- 税関申告書(ESTAで入国する場合は不要)
帰りの航空券のeチケットは必要?
帰りの航空券のeチケットとは、米国から日本(もしくは他の国)への航空券の予約の証明という意味です。
米国入国時よりも日本出国時に確認される可能性が高く、日本から米国への片道の航空券しか所持していない場合は、そもそも日本にいる時点で飛行機の搭乗を拒否されます。アメリカへ旅行するときは片道切符で出発することのないようにしましょう。
税関申告書について
ESTAで入国しない場合は税関申告書を飛行機内で記入する必要があります。ボールペンを飛行機に持ち込む荷物の中に用意しておきましょう。
参考記事:日本航空-各国出入国書類の書き方
APCキオスク
シアトルタコマ空港にはAPCキオスク(APCは「自動パスポートコントロール」の意)という機械があります。コンビニや銀行にあるATMのような見た目です。
ESTAで入国する人、B1,B2ビザ取得者、米国国籍や永住権の保持者であれば使うことができます。(入国審査の列に並んでいると係員の人が誘導をしてくれるので自らAPCキオスクを探し回る必要はありません)
日本語も選択できるので、有人の入国審査よりも楽に手続きができます。有人の入国審査に比べて時間もかかりません。
APCキオスクの画面の指示に従い、最後に発行される紙を持って税関申告に移動します。
APCキオスクでやることは、パスポートの読み取り、指紋採取と写真撮影、画面に出てくる質問への回答です。周りに係員がいるので、操作方法が分からなくてもすぐに助けてくれます。
入国審査で聞かれること
APCキオスクを使えない場合は有人の入国審査を受ける必要があります。
このとき、質問は全て英語で聞かれます。
どんな目的でアメリカに来たのか、どこに泊まるのか、何日間滞在するのか、仕事は何をしているかというようなことを聞かれます。
係員は、テロ行為やあなたがアメリカに不法滞在する可能性がないかということにも目を光らせています。
アメリカの例でなくて恐縮ですが、以前一人でカナダの友達に会いに行くときカナダの入国審査にて「どこでどうやってその友達に知り合った?(本当にその友達は実在するのか?)」と聞かれたことがありました。
こういったことは滅多にないのですが、いざというときパニックにならないよう、自分の今回の旅について簡単に説明できるように心づもりはしておくといいかもしれません。
2. 手荷物受け取り(フロアマップ)
出典 : Port of Seattle
いたるところにある「Baggage Claim」という表示を目指しましょう。
シアトルタコマ空港の手荷物受取所は端から端に長く位置しているので、早めに案内モニターを確認しておいた方が、無駄に歩かずにすみます。
自分の荷物が出てこないときは、搭乗時にもらったbaggage claim tagを持って近くにいるスタッフに尋ねましょう。
「荷物が見つからないのですが、確認してもらえますか?」
「My baggage is missing, Could you check it?」
自分のスーツケースが壊れていた(壊されていた)場合は、
「荷物が破損していたのですが、確認してもらえますか?」
「My baggage was damaged, Could you check it?」と伝え、保険が適用されるかどうか聞いてみましょう。
3. 手荷物検査・税関申告
ESTAで入国する場合は記入は不要です。
また税関と言っても何か特別に申告しなければならない場合以外は、係員の人に「紙をください」と言われるのでAPCキオスクを利用した人はそこで出てきた紙を、それ以外の人は飛行機内で書いた税関申告書を渡してそのまま前に進むだけで済む人がほとんどだと思います。
特別に申告しなければならない場合は係員に声をかけてチェックを受けましょう。
4. 到着ロビー
シアトルタコマ空港は、手荷物受取所がそのまま外部と繋がっています。現地の友人や家族と空港で待ち合わせる場合は手荷物受取所でそのまま集合することができます。空港を出るときも手荷物受取所からすぐに外に出ることができます。
ただし先ほども書いたように、手荷物受取所のフロアの端から端までは距離があり、1つのフロアがとても広いです。
誰かと集合する場合は手荷物受け取りレーンの番号を教えるなどして具体的に場所を決めておいた方がいいと思います。
外と繋がっているので誰もが簡単に入ることができます。自分の周りの人から盗難被害にあったという話は聞いたことがありませんが、到着したにも関わらず自分のスーツケースを取りに行かなかったり、カバンを椅子に置きっ放しにしたりというようなことがないように置き引きなどには気をつけてくださいね。
シアトルの出国手続きの流れと所要時間
1. 出国手続き
アメリカを出国する際には、特別な出国手続きはありません。
各航空会社のカウンターで荷物を預けたら、ボディチェックを受けてそのまま飛行機に搭乗です。
2. 手荷物検査・税関申告
メインフロアに、手荷物検査とボディチェックに並ぶためのレーンが作られています。
例え平日だとしても、並び始めてボディチェックまでに至るまでに1時間近くかかることもあります。(アメリカからアメリカへの国内線の利用でも同じ列に並ぶので、このくらい時間がかかることがあります)
ここからボディチェックと手荷物検査、ゲートへの移動をする必要があるので、余裕を持って空港に到着するようにしましょう。
万が一ここに並んでいる最中に、搭乗に間に合わないかもと思ったら、近くにいるスタッフに事情を説明すると優先的に通してもらうこともできるかもしれません。
なお、アメリカには旅行者のための免税制度はないので、おみやげ品に関する申告をする必要はありません。
3. 出発ゲート
出発するゲートによってはシャトルトレインやバスを使用する必要があるので、搭乗時刻まで余裕を持って空港に到着しておきましょう。
まとめ
わたしは何度かシアトルタコマ空港を利用していますが、シンプルなはずの出国手続きでも思った以上に時間がかかります。
そこまで大きな空港ではないし……と思っていると焦ることになるかもしれないので、時間には余裕を持って行動してくださいね!
また、ESTAというものを知らなかったがために当日慌てて空港で申し込んだという話も聞くので、アメリカ行きが決まったら早めに申請しておいてください。
早め早めの行動で旅行時のトラブルに遭う可能性を少しでも減らしておきましょう!
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