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現地番号SIMについて
現在のロシアでは現地通信会社発行のSIMが購入が手続き的に困難であるとありました。パスポートの翻訳や国民保険番号が必要であることは分っているのですが、しっかりとした手続きさえ踏めば購入は可能な状況でしょうか?長期の旅の予定なのでミールカードの発行のことも考えて現地の番号はできれば欲しいです。また出発地はウラジオストクを予定しており、ウラジオストクでも発行は可能でしょうか?勿論時間をかければ可能なら時間をかけることは受け入れます。ご回答いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。
2025年6月20日 14時27分
ケイさんの回答
ithehero05さま
ご質問のロシア国内の通信会社のSIMカードを購入する件ですが、以下に挙げる手続きが済めば購入可能ですが、日数が読めないことや、ロシア語が必須であること、滞在登録が必要であることなど、かなり煩雑なので旅行者には勧めません。
必要になる書類ごとにご説明します。
(1)パスポートの公証翻訳
これについては、翻訳とロシア国内の公証人による公証が必要ですが、旅行者でも出来ます。各地で公証人が翻訳と公証のセットでこのサービスを行っており、最短で翌日には受け取ることが出来ることが多いです。
(2)スニルス(СНИЛС)個人保険番号
保険番号取得にはロシア国内の住所、あるいは滞在期間中の住所への滞在登録を申請時に求められます。ホテル滞在者はホテルが滞在登録を行いますが翌営業日以降の受け取りになるかと思います。友人や知人宅に滞在する場合、現在は(滞在先の大家によって)Госуслуги上で滞在登録が出来ますが、即日書類が出ません。申請後3日程度はかかると思います。パスポート原本、その公証翻訳、Миграционная карта(ロシア入国時に渡される半券)、滞在登録を持参してМФЦかСФРで保険番号を申請することになります。СНИЛС自体は即日発行されます。申請時はロシア語必須です。
(3)オンラインГосуслугиへの登録
取得したСНИЛСとГосуслигиのデータを紐づける作業を行います。ロシア語必須なので旅行者には厳しいかもしれません。
コロナ禍にロシアに入国したことがある場合は、自分の知らないうちに自動的に保険番号が付与されている場合もあり、その後パスポートを更新したりした場合は、今回のСНИЛС登録の情報がサーバー上に更新されるのに5営業日程度かかることがあります。その場合はこの一致作業が5日程度出来ない場合があります(エラーになります)。
(4)生体認証(声紋等)の登録
銀行で生体認証(顔写真登録・声紋登録)を行います。ロシア語が必須になります(声紋登録ではロシア語で数字を読んで登録)。窓口での対応も全てロシア語になるので、ロシア語を話されない場合は通訳者などを同行する必要があるかと思います(銀行で登録ですが、口座を持っている必要はありません)。
(5)オンラインГосуслугиで生体認証の登録完了操作
銀行窓口で代わりに行ってくれることもありますが、オンラインГосуслугиでも生体認証登録が反映されている確認作業を行います。
ここまで出来てはじめてSIMを購入出来ます。サーバーがダウンする事象もあり、どの程度の日程が必要か読めないところもあります。通信会社の説明ではすぐ全てが出来るような書き方をしていますが、実際は色々な所に自分で出向いて申請するので、ロシア国内に入ってから書類準備や登録で1週間は見ておいた方が良いかもしれません。先方のサーバーがダウンしている場合は予期せずもっと日数がかかります。
総じて、現地に住むなどの長期的な滞在をされる場合を除いて、現地SIMの購入はお勧め出来ませんが、時間も労力も惜しまないというのであれば、試してみる価値はあるかもしれません。
2025年6月23日 23時59分