モントリオールの旅行ガイド情報

モントリオールの地下鉄乗り方ガイド(路線図・料金・切符の買い方・乗り換え)

【カナダ・モントリオール在住者執筆】モントリオール旅行には欠かせない便利な地下鉄の乗り方を予習しておきましょう! 複雑な東京の地下鉄に比べると、とても分かりやすいシンプルな路線図・システムです。主要な観光地はほぼ地下鉄を使って回れますよ! 基本的な地下鉄の乗り方から、お得なチケット、便利な乗り換えアプリまで写真付きで分かりやすくご紹介します。

モントリオールの地下鉄(メトロ)の基本情報・路線図

出典 : STM info

モントリオールでは地下鉄を「Métro(メトロ)」と呼びます。ダウンタウン周辺は徒歩圏内にも沢山のメトロの駅があり、平日の朝晩(ラッシュアワー)は2〜4分、それ以外の時間帯も4分〜12分間隔で運行している為、待ち時間も少なくモントリオール内の移動には欠かせない便利な交通機関です。
各駅のホームのスクリーン上に、何分後に電車が来るのか確認出来る表示があり、時刻表は基本的にありません。
早朝5:30から深夜00:30(土曜日のみ1:00)まで運行しています。
路線図の通り、モントリオールのメトロはオレンジライン、グリーンライン、イエローライン、ブルーラインと4路線が現在運行中です。それぞれの主要駅等をご紹介します。

オレンジライン(路線図内オレンジ) 運転区間:Côte-Vertu〜Montmorency

4路線の中でも1番利用者数の多いオレンジライン。ノートルダム大聖堂、旧市街、プラトー地区、ジョンタロン市場など、主要観光地への最寄駅を多く網羅しているので観光での滞在はオレンジライン沿いが便利です。新車両が導入され、照明も明るく綺麗な車内で安心して利用出来る路線でもあります。

グリーンライン(路線図内グリーン) 運転区間:Angrignon〜Honoré-Beaugrand

ダウンタウンの繁華街、デパートやショッピングモールの並ぶセント・カトリーヌ通り沿いを走るグリーンライン。オレンジラインと並びよく使われる路線です。ダウンタウンやモントリオール現代美術館、マッギル大学、多くのフェスティバルが開催されるプラスデフェスティバル、アトワター市場等の最寄駅はこちらです。

イエローライン(路線図ないイエロー) 運転区間:Berri-UQAM〜Longueuil–Université-de-Sherbrooke

1967年に行われた万博の会場となったサンテレーヌ島とモントリオールを繋ぐイエローライン。島全体がジャンドラポー公園となっており、レンタルサイクリング等のアクティビティを楽しめます。またこの島から見るモントリオールの街の眺めも特別です。F1会場、バイオスフィア博物館、カジノ、遊園地ラ・ロンドもこちらです。

ブルーライン(路線図内ブルー) 運転区間:Snowdon〜Saint-Michel

モントリオールの住宅地を繋ぐローカル色の強いブルーライン。北米最大級の教会、聖ジョセフ礼拝堂の最寄駅Côte-des-Neiges駅はこちらです。

料金と交通カード

料金

基本料金
(2019年6月現在)
1 trip (一回券) $3.25
2 trip (二回券) $6
1-day pass (一日パス 24時間有効) $10
3-day pass (三日パス 72時間有効) $19
Unlimited Evening pass
(夜限定パス 夕方6時〜翌朝5時)
$5.25
Unlimited Weekend pass
(週末限定パス 夕金曜夕方4時〜g月曜朝5時)
$13.75

※メトロとバスで利用出来ます。

【OPUSカード(交通カード)】購入&チャージ

上記のチケットの他に、日本でいうパスモのようなチャージ式のスマートカード、OPUSカードもあります。$6 (4年間の有効期限)
払い戻し制度ではない為、短期滞在での観光の方にはオススメしませんが、1ヶ月以上の長期滞在の場合には便利なカードです。カードは駅のカウンターで購入可能です。
チャージは駅構内の券売機で出来ます。毎月、月末〜月始めはチャージ,
更新をする人で長い列ができますので、この時期を避けてチャージする事をお勧めします。

地下鉄の乗り方・切符の買い方

1. 乗降駅をチェック

路線図、またはGoogleマップ等のアプリを利用して乗降駅、また乗り換え駅をチェック。何色ラインか、またどちら方面行きか(行きたい方面の最終駅が表示)が重要なチェックポイントです。
空港到着ゲート、各駅のカウンターで手の平サイズの路線図が無料でもらえます。必ずもらって持ち運びましょう。

2. 駅へ

青のこの看板がメトロの入り口の目印です。

風のためか、常に重いドアを押して駅に入ります。

3. 乗車券を購入

乗車券は券売機、またはカウンターで対面で購入出来ます。(カウンターは現金のみの扱いの場合が多いです。)今回は券売機での購入方法をご紹介します。
駅によっては、大小2種類の券売機がありますが小さい券売機は、OPUSカード(チャージ式交通カード)のチャージ専用ですので、乗車券購入の場合、大きい券売機を利用します。

まず、左下のボタンで言語【English(英語)】を選択。
※タッチパネルではなく、画面サイドにあるボタンを使用します。

「Don't have an OPUS card? (OPUSカードを持っていませんか?)」
右下のボタン【Non-rechargeable card (チャージ式ではない券の購入)】を選択。

「Transit fare purchase(乗車券の購入)」
欲しい乗車券の種類を選択。

「Payment type(支払い方法)」
【Cash(現金)】または【Credit/debit card(クレジットまたはデビットカード)】を選択。

現金の場合、こちらに投入。

カード支払いの場合、こちらにカードを挿入。(奥までしっかりと差し込みましょう。)

続いて、暗証番号の入力後、右下のOKボタンを押しましょう。(手元を隠して入力しましょう。)

「Approved / Remove bank card(承認済み / カードを抜いてください。)」
この表示を確認したら、カードを忘れずに引き出して財布に閉まってください。

「Sales receipt print-out(レシートの印刷)」
こちらでレシートの有無を確認されます。最後、こちらを選択するまで乗車券が発行されません。

乗車券、またレシート、お釣りが発行されます。

4. 改札を入る

一回券の場合、自動改札のオレンジの差込口に通し、スタンプが押されチケットが戻ってきます。
(稀に駅構内で、係員による無銭乗車チェックの為チケットの提示を求められる事がありますので改札を出るまで保管しておきましょう。)

一日券等、磁気カードの場合、自動改札を青のパネルにタッチして通ります。

5. 乗車・下車

何色ラインか、またどちら方面行きか(行きたい方面の最終駅が表示)に注意して
ホームに向かいます。

電車内アナウンスは全てフランス語です。アナウンスで駅名が分からない場合も多いと思いますが、
電車内のパネル、ホームの駅名をよくチェックして下車しましょう。

6. 改札を出る

「SORTIE(出口)」の赤い看板が目印です。** 改札を出る際チケットは必要ありません。**バーを押してそのまま改札を出ましょう。

乗り換えアプリ

Googleマップ

1番利用しやすい乗り換えアプリといえば、Googleマップでしょう。Wifi環境のない場所以外でも、GPSを利用し現在地や事前にチェックマークをつけたお店やホテルの位置確認が出来る為、乗り換え方法の確認以外にも旅行前には必ずダウンロードしてほしいアプリです。
出発地点または現在地と目的地を入力するだけで、徒歩・車・メトロ・バスでの最短の移動方法が確認出来ます。日本語で利用出来るのも心強いポイントです。

Googleマップのダウンロード

Transit

Transitは、バスやメトロだけでなくUberやBIXI(自転車レンタルサービス)を含めリアルタイムに最速の移動方法をチェック出来る乗り換えアプリです。(日本語対応はありません。)
アプリを開いた時点で、最寄りのバス停、何分後にバスが到着するのか等、詳しい情報が表示されます。モントリオールでは、冬は特にバスの遅れが頻繁にありますが、Transitではバスの遅延も考慮し後何分でバス停にバスが到着するか確認出来る為、外での待ち時間を最小限に抑えることが出来ます。
モントリオールでの移動に慣れて来た方には、Googleマップよりさらに詳しい情報が確認出来るとても便利なアプリです。

Transitのダウンロード

乗る前に知っておくと便利なQ&A

Q : 空港から市内中心部への行き方は?

空港にメトロの駅はありません。
空港からは市内中心部へは、タクシーやUberの他、24時間運行の747というお得なシャトルバスの利用が便利です。深夜、早朝はバスが1時間に1本と本数が少ないので注意しましょう。

Q : 時刻表はどこを見ればわかる?

時刻表は基本的にありませんが、メトロ各駅のホームのスクリーン右上に、何分後に電車が来るのか確認出来る表示があります。平日の朝晩(ラッシュアワー)は2〜4分、それ以外の時間帯も4分〜12分間隔で運行しています。

Q : 地下鉄に忘れ物をしてしまったときは?

メトロ、バスの車内で忘れ物をした際は、48時間後にBerri-UQAM駅の改札ゲート、すぐ側にあるLost and found centre (忘れ物センター)に届けられます。預かり期間は3週間です。

Lost and found centre 忘れ物センター)

  • 営業時間
    • 8:00~18:00
  • 定休日
    • 土曜日、日曜日、祝日
  • 電話番号
    • 514 786-4636 + 8 + 6 + 2

出典 : STM info Lost and found

Q : 駅にコインロッカーはある?

基本、駅にコインロッカーはありません。ホテルのフロントに短時間預けられるか交渉するのも良いでしょう。

まとめ 

いかがでしたか?フランス語のみでの表示やアナウンス等が、不安な方もいらっしゃるかと思いますが、路線図を手にきちんと予習しておけば、バスと比べてもメトロの利用は難しくありません。「何色ラインか、どちら方面行きか」この2点に注意して是非、お得にモントリオール観光を楽しんで下さいね!