イタリア人の友人達に聞きますと、「学習塾?なにそれ?」「学校以外に必要なの?」との返事。
インターネットでも「宿題のお手伝い」「学校の復習」をする機関は出てくるのですが、日本のような「学習塾」という概念は低いのかもしれません。お受験戦争が無いお国柄でしょうか。筆者も、情報を集めるのに苦労しました。
ここでは数少ない貴重な「学習塾」情報を集めてみました。

日本人によるミラノの学習塾

日本人による日本人の為の「寺小屋(仮)」

2019年1月にオープンする、国語=日本語学習をメインとした学習塾です。
将来的には、歴史、地理を中心に、理科、算数の文章問題、文化的な学習やリトミック、音楽もカリキュラムに含まれる予定で、総合的な学習を目指します。
父母どちらがか日本人のお子様や、父母どちらも日本人のお子様でも、まわりの環境がイタリア語である以上、日本にいるお子様より、日本語の習得に時間がかかるのではないでしょうか。
寺子屋(仮)では、日本人の先生が日本の教材を使い、子供達と先生が集い、会話を中心に、正しい日本語を学んでいきます。

  • 住所:Via conservatorio 2,Milano Istituto Vittoria Colonna内
  • 教室での学習日:木曜、金曜16:00-18:00
  • 教 科:国語(日本語) 他
  • 対象年齢:4歳から中学生まで
  • 電話番号:328 649 7209

日本でも有名な「公文式」

日本でも人気の高い公文式。
一人ひとりの学力に合わせた個人別、学力別の学習法です。
日本の公文式がミラノでも受けられのは、有り難いですね。

絵本の読み聞かせや季節の行事「ピッコロ文庫」、「ピノキオ文庫」

学習塾ではなく、北イタリア日本人会のサークル部会ですが、日本の書籍に触れる機会を作ったり、子供達の為の活動を行っています。

ピノキオ文庫は隔週の火曜日、ミラノ日本人学校の図書室で活動。
図書室の約1600冊の蔵書の中から、日本の絵本や書籍を貸し出したり、子供さん達への読み聞かせをしたり、クリスマスやお正月のイベントを企画。また、紙芝居や凧作りなどの日本の文化に触れる機会も設けています。
保護者同士の情報交換の場にもなっています。

ピッコロ文庫は毎週の金曜日、各会員の自宅にて1~2時間のサークル活動をしています。日本の書籍を約1700冊持ち、書籍の貸し出しや子供たちへの読み聞かせ、手遊び歌、折り紙などに触れる機会も。
季節折々の行事に際し、
こどもの日やひな祭り、七夕、クリスマスにお楽しみ会、
節分には豆まきなど季節のお楽しみ会を実施しています。

イタリア人による学習塾(宿題補助)

DOPOSCUOLA AIUTO COMPITI MILANO

(ドーポスクオーラ アイウート コンピティ)
イタリア人による、宿題の補助、学校の復習を、知的障害のお子様にも専門家が教えます。ご自宅に派遣も可能。
児童演劇を通した劇場セラピー、ダンスなども。
講師向け知的障害教育のコースもあります。

ミラノ学習塾まとめ

ミラノにある、学習塾をお届けしました。
日本人による塾やサークルは貴重なものだけに、有り難いですね。
できれば、もっと数が増え、利用者も選択肢が増えるようになるのを筆者も希望しております。