マドリードのお祭りやイベント、行事の予定
(1月6日)子供の日
12月の25日に星が流れ、それを見たヨーロッパ、アジア、アフリカの三賢人が星の落ちた所には何か奇跡があると、馬、ラクダ、象にまたがり、たどり着いたそこには生まれて間もないキリストがいました。三賢人がキリストに贈り物をしたところから、この日は子供の日に当たり、スペインの子供たちは山のようなプレゼントをもらいます。
前日の5日に大々的なパレードがあり、山車の上から三賢人の投げる飴玉を受け取れると、その年には良いことがあると言われています。
(2月末から3月始め) カーニバル
年によって日にちは違います。
リオのカーニバルをずーと小型にしたカーニバル。また最終日にはサーディン(イワシ) の埋葬と言って、色々な魚を装った若者たちが、ダンボールの大きな棺を担いでねり歩き、私達の目を楽しませてくれます。
(3月19日)聖ホセの日
バレンシアでは火祭りのファジャの最終日で大々的な祭りがありますが、マドリッドでは大きな催しはありません。ホセと名のつく人、例えばマリアホセ、ホセミゲールなどがおめでとう❢ と祝われる日です。
また、父の日でもあります。
(3月24日、25日)聖木曜、聖金曜
年によって日にちは違います。
クリスマスの次に厳粛なカトリックの宗教行事です。聖木曜が最後の晩餐の日、聖金曜はキリストが貼付け、処刑される日です。
各教会から、キリストあるいはマリアの像が出て、市内を大行進します。たいへん大勢の人が街に出ますが、声を上げるでもなく、涙を流し、十字を切り、キリスト、マリアを敬う日です。
(5月2日)フランス独立戦争記念日
18世紀終わりから19世紀始めにかけ、フランスとの独立戦争があります。
スペインはナポレオンが介入し、彼の兄であるジョセフがホセ1世として5年半即位しています。何故フランスに支配されなければならないのだ、というわけで、独立戦争が始まるのです。
5月2日はマドリッドの中心地である太陽の門広場で、ろくな武器も持たない市民たちが、ナポレオンの送り込んだ馬に乗ったエジプト兵に立ち向かっています。プラド美術館にはその時の模様を描いたゴヤの絵1808年5月2日、5月3日があります。
この日は当時の貧しい一般市民の格好をしたり、フランス兵に扮装したりで楽しいパレードがあります。
(5月15日)聖イシドロ祭
マドリッドの守護聖人イシドロの日で、中心地のマジョール広場で民族衣装を着た男女が踊り、タパスをつまみ、ワインやビールを飲んで楽しむ日です。
この日をはさんで約一ヶ月間はフラメンコや音楽のコンサートがありますし、闘牛は毎日行われます。名の通った闘牛士たちが代わるがわるに出ますので、額面より20%高いチケット販売店でも入場券を手に入れるのは困難です。
(6月3日)聖体日
年によって日にちは違います。
マドリッドでは、ごく近年からのカトリックの宗教行事です。
キリストの肉(聖体) とされているパンを乗せた 神輿が大聖堂から出て、市内を練り歩きます。
(6月13日)聖アントニオ祭
この日と週末を含めた4日間、ゴヤのパンテオンの周辺で催されるローカル祭です。大きな屋台が出て、チョーリッソを焼き、イカリングを揚げ、飲んで踊ってと賑やかに騒ぎます。
人探しの聖人にちなみ、小さなピンの入ったツボに、広げた手のひらを入れ、その手にピンがくっついてきたら一年のうちに恋人あるいは亭主が見つかると言われ、キャアキャア言いながら、手を入れています。
(6月末から7月始め)ゲイ週間
年によって日にちは違います。
マドリッドのゲイ週間というのは世界的に有名なもので、全世界各国からゲイボーイ、ゲイガールが集まり、この一週間、中心地は異様な雰囲気に包まれます。日中、街中で堂々と男同士、女同士で抱き合い、濃厚なキッスをしています。
最終日の日曜にはシベレス広場からアトーチャ駅までのパレードがありますが、これは豪華さを競うものではなく、各々が自分をアピールするために思考を凝らしますので、見ている観客たちは、目をまん丸にしたり、笑い転げたりと、それはそれは楽しいものです。
つづく