【2020年最新】マカオの治安は悪い？ 危険なエリア、トラブルと対策、注意点

ポルトガル統治時代の西欧建築や世界遺産、カジノなど、見どころ満載で海外旅行先として大人気のマカオ。アジアの他国と比べて安全とされていますが、日本とは違う危険や治安の悪いエリア、日本人旅行者があいやすい犯罪の被害例、夜間の外出、女性が気をつけたいトラブルなど、滞在中の注意点や対処法をまとめました。出発前にぜひ一読して、安全で楽しい旅にしてくださいね。

マカオの2020年現在の治安は？ 香港デモの影響は？

2020年1月現在、外務省海外安全ホームページでは、マカオに危険情報は出ていません。
また、香港では2019年から逃亡犯罪人条例等改正問題をめぐる抗議活動デモが続いていますが、マカオでデモは発生していません。

マカオの治安はアジアの他の国々に比べて安定しており、比較的安全だとされています。
しかし凶悪犯罪は少ないものの、スリやひったくりなどの軽犯罪は多発しており、日本人を含む旅行者も被害にあっています。日本とは違うことを意識して、滞在中は気を引きしめて行動することが大切です。

外務省のたびレジに登録しておくと、現地の最新の安全情報を受け取れます。

参考：外務省海外安全ホームページ・マカオ「安全対策基礎データ」

マカオの治安の悪い場所・エリアと注意点

マカオには、とりわけ治安の悪いエリアはありませんが、スリやひったくりの発生しやすい観光スポットや乗り物、夜間に人通りのなくなるエリアがあまり治安がよくないと言えるでしょう。

セナド広場、聖ポール天主堂跡などの観光スポット

人の多く集まる観光スポットでは、スリが多発しているので注意してください。バッグやリュックは完全に閉めて体の前で持ち、常に注意を払いましょう。特に注意が散漫になる写真撮影時にはお気をつけください。

福隆新街などの裏道

福隆新街はマカオのレトロな人気スポットとして人通りも多いですが、1本裏に入ると細く薄暗い迷路のような道が続きます。福隆新街以外でも、裏道には昼夜問わず立ち入らない方が無難です。

夜間の宋玉生公園とその周辺

マカオ半島の中心部、マカオ・シティに位置する宋玉生公園周辺のホテルに滞在する際には注意が必要です。昼間は現地の人の憩いの場ですが、夜間は人通りがなくなります。特に公園やその周辺は街灯も少なく、ひったくりが発生しています。

カジノ

カジノでゲームに夢中になっている間に荷物を盗まれる置き引きが多発しています。いすの背もたれに荷物をかけない、床に置いた荷物は両足で挟むなどして、荷物の管理に気をつけましょう。

香港～マカオのフェリーの中

船内でパスポートや財布を盗まれるスリが多発しています。貴重品はバッグやリュックの奥に入れて完全に閉め、体の前で持つか、空いている座席に置く場合は常に注意を払いましょう。

マカオ全域で注意したいこと

スリ・置き引き

人の多く集まる観光スポットやカジノなどで、スリや置き引きが多発しています。バッグやリュックは完全に閉めて体の前に来るように持ち、常に注意を払ってください。
カフェやレストラン、ホテルのロビーなどでは、短時間でも席に荷物を置いたままその場を離れないようにしましょう。いすの背もたれに荷物をかけない、床に置いた荷物は両足ではさむなど、視界に入らない荷物にも十分注意してください。

ひったくり

人通りの少ない場所では、バイクや徒歩でのひったくりにご注意ください。
対策として、バッグをひじかけ持ちにしない、カメラは首から下げずにバッグにしまう、道路側に荷物を持たない、歩きスマホをしないで、周囲を警戒してください。バイクのひったくりにあってしまったら、あきらめて荷物を放した方がひきずられて大ケガをせずに済みます。

恐喝

夜間人通りのない場所で、恐喝も発生しています。なるべく人通りの多い明るい道を歩くようにしてください。多額の現金を持ち歩かず、現金や貴重品は分散させて持つようにしましょう。もし恐喝にあってしまったら、身の安全を考えて金品を渡し、できる限り犯人の特徴を覚えておいて警察に通報しましょう。

両替詐欺（偽札）

両替の際には両替詐欺に注意してください。両替レートをごまかされたり、偽札を混ぜられたりすることがあります。マカオでは香港ドルも使えるので、香港経由で旅行される方は香港で日本円を香港ドルに両替して行けば、マカオパタカに両替する必要はありません。
また支払い時にお釣りの金額が合っているか、偽札が混ざっていないか確認するようにしましょう。

いかさま賭博

マカオではいかさま賭博の被害例が報告されています。片言の日本語や流暢な英語で旅行者に話しかけ、自宅（と称する家）やホテルに招待し、カードゲーム（ブラックジャック）のいかさまの方法を教え、旅行者が犯人グループのカモ役に勝ち続けて最後のゲームになった際に、「いかさまを続ければ大金が手に入る」とそそのかし、旅行者に金品を提供させたところで、「勝負は明日にしよう」と金品を持ち去ってしまいます。
話しかけられてもついて行かないようにしましょう。

タクシーのぼったくり

マカオでは旅行者に対するタクシーのぼったくりが、1年に3800件以上も報告されています。料金を上乗せしたり、英語が通じにくくクレジットカード非対応のため、高額紙幣で払うとお釣りがないと言われるケースもあります。タクシーを利用する時は小額紙幣を多めに用意し、なるべくホテルでタクシーを呼んでもらって、中国語で行き先を伝えてもらうようにするとよいでしょう。
請求された料金に疑問のある場合は、運転手の名前や車両番号を控えて領収証をもらい、警察に相談しましょう。

現金や貴重品の持ち歩き

スリ、ひったくり、置き引きなどに備えて、多額の現金を持ち歩かず、クレジットカードを利用しましょう。現金は複数のお財布に分散させたり、パスポートとは別にして持つことをおすすめします。

女性が気をつけたいトラブルと対策

ナンパ・セクハラ

マカオではナンパは一般的ではありませんが、バーやクラブなどで声をかけられることもあります。その気がなければはっきりと断り、軽々しくついて行かないようにしましょう。
マッサージ店のセクハラもなきにしもあらずなので、おかしいと思ったら抗議しましょう。

夜間の一人歩き

夜間、人通りのない道や公園などの女性の一人歩きは避けた方が無難です。昼間でも、人通りのない路地裏などには立ち入らないようにしましょう。

マカオでトラブルにあった時の対処法

パトカー・救急車・消防車を呼ぶとき

• 警察・救急車・消防署：999
• 在香港日本国総領事館（マカオを兼轄）：852-2522-1184（24時間対応）

パスポートのトラブルは香港の日本領事館へ

マカオには日本領事館がなく、在香港日本国総領事館で手続きを行う必要があります。
パスポートの盗難・紛失の際の手続きは、以下の流れとなります。

① 警察に届け出てポリスレポート（盗難・紛失証明書）を入手
② マカオ移民局本部事務所（澳門氹仔北安新填土區出入境事務廳新大樓、電話：853-2872-5488、土日祝休業）でマカオ出境許可の手続き
③ 在香港日本国総領事館に電話連絡（+852-2522-1184）
④ マカオから香港に入境できるよう、在香港日本国総領事館が香港入管当局へ連絡
⑤ 香港入境時に香港入境許可書類を入手
⑥ 在香港日本国総領事館でパスポートの再発給または帰国のための渡航書申請の手続き

パスポートの再発給に必要なもの：申請書（窓口にて）、パスポート用写真2枚、6か月以内に発行の戸籍謄本（抄本）、ポリスレポート、マカオ出境許可書類、香港入境許可書類、帰国航空券（Eチケットなど）

※ 早急に日本に帰国する場合は、「帰国のための渡航書」を申請：上記の戸籍謄本（抄本）以外の書類一式と、運転免許証などの本人確認書類が必要

クレジットカード紛失時

できるだけ早くカード会社に連絡をとり、利用停止の手続きをしましょう。

• VISA（フリーダイヤル・日本語・24時間）：0800-496
• Mastercard（フリーダイヤル・日本語・24時間）：800-966677（香港）
• JCB（フリーダイヤル・日本語・24時間）：0800-495
• AMEX（フリーダイヤル・日本語・24時間）：800-96-3013（香港）

緊急時の連絡先（病院）

マカオには日本語の通じる病院がほとんどなく、医療水準も高いとは言えません。
重病の場合は、香港の日本語対応の病院を受診することをおすすめします。

マカオの医療機関については、こちらの記事をご覧ください。
ロコタビ｜マカオ在住日本人がおすすめするマカオの総合病院情報

香港の医療機関については、こちらの記事をご覧ください。
ロコタビ｜香港の治安・安全対策ガイド〜危険な地区・エリア、トラブル事例と対策「日本語対応可病院」

まとめ

マカオでパスポートを紛失すると手続きが大変複雑なので、貴重品の管理にお気をつけください。
治安が比較的よいからと気が緩みがちですが、あくまでも日本とは違う海外です。せっかくの楽しい旅行がトラブルで台無しにならないように、気を引きしめて安全に過ごしてくださいね。

マカオの治安が心配な方は、ロコタビでマカオ在住の日本人ロコに案内してもらうのもおすすめです。質問のある方も、無料Q&Aでお気軽に書き込んでみてくださいね。

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